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あなたの品格を上げる落ち着きと信頼の靴|大塚のストレートチップ

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人生の中で節目節目に必要となるストレートチップは、上質な一足を持っていたいもの。

上質なストレートチップは、見る人が見ればその良さがすぐにわかります。

ビスポークにしか見られない、数々のこだわりの意匠、革の良さ。

冠婚葬祭や重要な商談などで必要不可欠なフォーマルな靴、ストレートチップですが、上質なものを履く人は自然と敬意がはらわれる雰囲気になります。

それは、靴の持つ独特な落ち着きと威厳によるもの。

足元が落ち着いているということはとても重要なことです。

自分の足に完全にフィットし、リラックス感と心のゆとりを与えてくれるような靴は、落ち着きを与えてくれます。

相手にどう見えるかということはもちろんですが、自分自身の心を落ち着かせることにもつながり、それは自信へもつながっていくからです。

大切な公の場でこそ、年相応の社会的地位を示す堂々と自信を持った態度で臨みたいもの。

そんな自分に寄り添ってくれる相棒のような靴は、やはりビスポークでないと難しいと考えるのが普通でしょう。

しかし、今回ご紹介するのは、ビスポークではありません。

「靴はできた時点では未完成である。長い時間をかけ履きこみ、履きての足になじませることで本当の意味の完成に近づく。それはつまり、靴にとって履き続けることのできる耐久性は必要不可欠の条件なのである」。

自信を持ってそう言い切るのは、日本最古の靴ブランド、大塚製靴。

大塚製靴は、既製品でもまるでビスポークのような仕上がりの上質な靴を、もう140年以上も作り続けています。

日本の歴史と共に歩んできたと言っても過言ではない、上質なストレートチップを知ることは、すなわちあなたの社会的な評判も安泰ということです。

皇室御用達「大塚靴 OTSUKA M-5」

引用: http://www.otsuka-shoe.com/history/index.html
引用: http://www.otsuka-shoe.com/history/index.html
大塚靴・・・正確には大塚製靴。

着物が大衆の普段着だった日本に、西洋靴を広めた由緒ある靴店です。

創業は明治5年、1872年日本橋の芝露月町にて「大塚商会」として創業しました。

創業当時は文明開化からまだ間もなく、靴は西洋靴と呼ばれて、庶民で履く習慣はありませんでした。
しかし大塚商会は、将来必ず靴が日本人にとって必要不可欠なものになると確信し、本場の西洋靴にも劣らない高品質の靴作りに励みます。

実は創業の前年、創業者岩次郎の父・隊之丞が、横浜の弁天通に小売店を開業していました。

横浜は当時、文明開化発祥の地であったため、靴はその象徴と捉え、まず横浜で靴の販売業を始めたとのこと。

また、皇室御用達になったのは、ある偶然からと言います。

1880年のある日、修理に立ち寄った一人の紳士が履いていた靴が、見事な英国製で、岩次郎は同じ靴を作って納めるのでこの靴を分解させて欲しいと懇願したのだそう。

大切な靴だからと一度は断られましたが、岩次郎の熱心さにほだされてついに承諾。

そして、岩次郎は全く同じ靴を新品で作り上げて納めると、依頼主の紳士は「英国製に勝る立派な出来栄え」と絶賛しました。

この紳士が、実はロンドンの日本大使館で外交官として働き、そのご宮内省に入ることになった長崎省吾という人物でした。

このご縁がきっかけで、明治天皇の御靴製作を拝命することになり、以来宮内庁御用達になっているとのこと。

その後、明治22年(1889年)、フランスで開かれたパリ万国博覧会に出品した靴が、見事金碑に輝き、世界にも認められます。

そうして国内外で高い水準を誇る日本製の靴メーカーとしての地位を築いた大塚商会は、大正11年(1922年)には高級紳士靴製法として知られるグッドイヤ式(グッドイヤー・ウェルト製法)製靴機械一式を導入しました。

引用: http://www.otsuka-shoe.com/history/index.html
引用: http://www.otsuka-shoe.com/history/index.html
グッドイヤー・ウェルト製法は、19世紀後半にアメリカのチャールズ・グッドイヤー2世が発明した製法で、従来のハドソン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を元に、機械化した方法。

それまでハンドメイドで行なっていた靴作りに機械製靴製造の技術が加わり、伝統の手業と近代化が融合される形となったのです。

そして、製靴業を確立した産業へと成長させるため、自らが牽引役となりました。

戦争を経て、昭和25年の1950年、名称を大塚製靴株式会社に改め、新たな出発をするとともに、戦後の高度経済成長の波に乗って順調に業績を伸ばしていきます。

昭和36年(1961年)には、横浜に日吉工場を設立し、より効率的な生産体制を確立し、自社ブランドの開発にも力を注いでいきました。

その後ロングセラーとなる「スリーワイズ」、ウォーキングシューズの代名詞とされる「ボンステップ」を発売、さらに海外ブランドとも積極的に提携します。

昭和40年のハッシュパピーを皮切りに、バーバリー、グレンソン、ピエール・カルダン、ポール・スミスなど、名だたる有名ブランドの販売も展開し、現在に至っています。

平成13年になると靴のオーツカグループという新体制へと転換し、靴業界で初めてISOを取得し、品質マネジメントシステムを登録し業界での差別化を図りました。

さらなる躍進を遂げるとともに、靴作りの原点に立ち返り、心から満足していただける靴作りに徹しようとの想いから、平成14年(2002年)に「OTSUKA M-5」をオープン。

店名の由来は創業年の明治5年を意味しています。

また、平成24年(2012年)の創業140周年を迎えた年には、直営店である「シューマニュファクチャーズ[オーツカ]」を六本木ヒルズにオープンさせました。

大塚製靴は押しも押されもせぬ日本の靴ブランドのトップとして、伝統の継承と進取の精神をテーマに、今後も快適で健康的な靴のあり方を私たちに提案し続けます。

OTSUKA M-5のストレートチップ

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
今回ここでご紹介するのは、「OTSUKA M-5」のストレートチップです。

大塚製靴は140年の歴史を持つ、伝統ある靴ブランドですが、約100年前(1907年)に発行された当時のカタログには、内羽根のストレートチップの靴が多く見られるといいます。

創業者の大塚岩次郎の時代、大塚商店は海軍省に軍靴を納めていました。

海軍の靴は内羽根式の一文字で、元々は英国海軍に採用されたのがルーツとされていますが、採用された理由は水の侵入を防ぎやすいその形状にあったと言われています。

内羽根のストレートチップは、そのような流れから大塚製靴のお家芸とも言えるデザインなのです。

また、大塚製靴は皇室御用達としてフォーマルな靴を作り続けて来ました。

内羽根式はバルモラルとも呼ばれています。

バルモラルは、イギリス王室が別荘に使っていたスコットランドのバルモラル城でデザインされた室内靴の様式で、お城の名前がそのまま靴の様式の由来となっています。

名付け親はイギリスの初代ファッションリーダーとされている、ヴィクトリア女王の夫、アルバート公です。

ヴィクトリア女王が活躍した時代はイギリスの黄金時代とされ、その栄華のうちに生み出されたバルモラルは、ある意味フォーマルの頂点といっても過言ではないでしょう。

偶然にも機能性で海軍に採用された内羽根式は、現在ではフォーマルの様式には欠かせないものとなっています。

それゆえ、海軍省に納めていた内羽根式を得意とする大塚製靴が、皇室と運命的なご縁を果たし、内羽根式のストレートチップを作り続けているのも、不思議な運命を感じずに入られません。

OTSUKA M-5のストレートチップは、最もベーシックなラインナップ。

内羽根式のストレートチップはフォーマルな礼装にも合わせられるし、ビジネスマンにとって重要な「礼を失することのない靴」として、必要不可欠です。

内羽根式のストレートチップは礼を欠かさないフォーマルな靴として、また落ち着きのある安心感を相手に与える靴として、万能なアイテム。

また、大塚製靴の靴は単に西洋の模倣をしただけではない、「日本人の足にあった靴」を追求した、日本独自の靴づくりの精神が受け継がれています。

それは、100年以上もの時間をかけて、日本人の足を見つめ続けた結果生まれた仕様です。

M5-300のディテールその1. 目付け

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
目付けとは、ウェルトの表面に付く模様のことです。

グッドイヤー・ウェルト製法の靴は、アッパーとアウトソールの境界線に、細い紐状の革が使われます。

それを縫い付けるのが出し縫いですが、目付けは出し縫いを目立たなくし、まるで縫い目がないかのように見せる技法です。

無骨な印象になってしまう底付の跡を、逆にエレガントに印象付ける装飾の一つとも言える創意。

実は人の目にも晒されやすい部分でもあるので、ここに気づき手を入れるとは、さすが自らを「靴師」と名乗った岩次郎氏です。

M5-300のディテールその2. 閂(かんぬき)

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
閂とは、内羽根の羽が合わさる部分に施された、非常に短い二重縫いの糸止めのことです。

形やその目的が、まるで門を閉めるときに用いる閂に似ていることから、名前がつけられました。

歩く際に外側に向かって負荷がかかる部分の補強として必要不可欠な部分ですが、非常に狭い面積の中にミシンを入れるため、熟練の繊細な技術が要されます。

また、大塚製靴の同じ部分の処理として、シャコ止めという手法があります。

こちらはM5-112というプレーントゥに使われている技術ですが、こちらも閂に負けず劣らず繊細な技術なので、ご紹介します。

【シャコ止め】

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羽根の付け根の補強をしている部分を「シャコ留め」と言い、手で編んだ糸を縫い付けています。

この羽根の付け根の部分は、靴の着脱時に開閉され、一番痛みやすい部分です。

しかし、ただ糸を強く縫い付けただけでは靴自体を痛めてしまうため、手で編んだ糸を手で縫うことで、手縫い独特の遊びが生まれて絶妙な力加減の良い塩梅になるとのこと。

現在ではこうした技術をしっかりと受け継いでいる職人は、希少だそうです。

また、この部分の補強は雑にしてしまうと必要以上の面積を使うことになり、エレガントさも損なってしまいます。

そうしたことから、必要最低限の面積で、確実な補強をする繊細で高度な技術を要する職人技でもあります。

ちなみにシャコ止めは、M5-112の内羽根プレーントゥに採用されています。

靴のラインの必要性によって意匠を変える細かい配慮も、履く人を考えた大塚製靴ならではですね。

M5-300のディテールその3. ふまず

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
靴はかつて20世紀初頭まで、驚いたことに左右の別が存在しなかったそうです。

足の内側に当たるふまず部分が登場したのは、左右非対称の木型が考案されたから。

限りなく機能的な側面で考案された際にできた副産物とのことですが、今では靴の美しさを語る上でなくてならない存在となっています。

ふまずの美しさは、靴の伸びる方向を考慮して切断された革、吊り込みの際の微妙な力加減によって生み出されるもの。

また、ふまず部分は美しさと同時に、土踏まずを包み込む極上のフィット感にもつながり、機能的にも無視できない足にとって重要な部位です。

ふまず部分を見たときに、ファッションとファンクションが不可分の証であると大塚製靴は捉えています。

M5-300のディテールその4. 半二重

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
半二重はステッチの名称です。

明治維新後の、西洋文化の価値観や生活様式をただ表面的に受け入れていく時代にあって、和魂洋才・・・「日本人としての精神を堅持しつつ、西洋の学問・知識を受け入れる」という姿勢を保ち続けた大塚製靴。

日本人のための靴を作る際、まず考えたのは、日本の生活様式でした。

朝起きてから夜寝るまで靴を脱がない西洋人と異なり、日本人はその生活様式から1日のうちに何度も靴を着脱します。

そのため踵はなんども靴べらを当てられるので、必要以上にテンションがかかり、ことによっては踏みつけられもする可能性があります。

そこで、踵部分に二重のステッチを施すことによって履き口の傷みを最小限に抑えることができ、踵の縫い合わせ部分のほつれを防ぐ役割もはたす「半二重」が考え出されました。

通常は左右の革の合わせ部分の上部だけに取り付けられることが多い市革(踵部分に補強目的で取り付けられる革)ですが、大塚製靴では、古くから伝わる2枚の革を組み合わせた市革。

(通常の市革)

引用: http://item.rakuten.co.jp/otsuka/c/0000000219/
引用: http://item.rakuten.co.jp/otsuka/c/0000000219/
(M5-300の市革)

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300

こんな細かな心遣いに、靴を長く愛して履き続けて欲しいという職人の願いが込められています。

M5-300のディテールその5. 箱縫い

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
靴の裏側にあたるライニングの縫い合わせ部分は、「箱縫い」という技法が施されています。

通常ライニングは、履き口にまで抜けるように、一重で縫われていることが多いもの。

しかし、M5-300のライニングは、一旦履き口付近まで縫製したあと、ミシンの角度を変えてコの字型を描いて再びソール方向へ縫い目を戻します。

これを箱縫いと言い、ランニングの縫い合わせ部分が履き口側からほつれることを防ぐのです。

靴の着脱が多く、履き口周辺に負荷のかかりやすい日本人の特徴を考えて施されたこの箱縫いも、「日本人の足のための靴づくり」を心がけてきた大塚製靴のこだわりです。

大塚製靴のストレートチップ|まとめ

引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
引用: http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/M5-300
人生の中で節目節目に必要となるストレートチップは、上質な一足を持っていたいもの。

そう考える紳士のために、今回はとっておきの日本の靴ブランド、大塚製靴をご紹介しました。

大化の改新の昔から日本の足を支えてきた、大塚の靴。

創業者の大塚岩次郎は、その先見の明によって西洋靴を世界水準にまで引き上げた、腕の良い“靴師”でした。

その腕の良さは、偶然にも英国帰りの外交官の知ることとなり、やがて明治天皇の御靴製作に関わることになります。

そして今では皇室御用達の日本の靴ブランドとして、極上の靴を作り続けています。

そんな大塚製靴が100年以上前から得意としているのが、内羽根式のストレートチップ。

海軍省に納めていたこの堅牢なストレートチップが、奇しくものちに宮内庁に関わる人物の目に留まったのです。

現在、創業当時の初心に還る意味合いを込めてオープンされたのが、OTSUKA M-5。

取り扱う靴は、どれもオリジナルの意匠が施され、その丁寧な作りはまるでビスポークさながらです。

・出し縫いを隠し装飾性を高める「目付け」

・左右の羽の開閉による傷みを最小限に抑える「閂(かんぬき)」

・フィット感があり、なおかつエレガントなカーブでファッションとファンクションの両面を満たす「ふまず」

・日本人の生活様式に根ざして考案された「半二重」

・着脱による糸のほつれをなくすために手間がかけられた「箱縫い」

その意匠のどれをとっても、靴を長く保たせるための工夫が見られます。

「靴はできた時点では未完成である。長い時間をかけ履きこみ、履きての足になじませることで本当の意味の完成に近づく。それはつまり、靴にとって履き続けることのできる耐久性は必要不可欠の条件なのである」。

そんな信条に基づき、日本人の足に合った靴づくりを続けてきた信頼あるブランド、大塚製靴。

あなたの社会的な地位に見合った品格を身につけるため、持つべきストレートチップは、大塚製靴のストレートチップなのではないでしょうか。

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