はじめてのオーダースーツ。
どのようなものにすればいいのか、
悩みますよね。
私の知り合いに自営で清掃業を営んでいる方がいます。
最近父親の腰の調子が悪く、彼が父親の仕事をしなければならなくなってきたとのことでした。
それでも営業や商談は父親が行っていたのですが、
それも難しくなってきたので全面的に引き継ぐことになるようです。
彼の父親がいうには「商談や交渉で足元を見られないためには服装も大切だ」とのこと。
そこで彼はスーツを作ることになったのですが・・・・
・・・・今日は「商談や交渉で足元を見られないスーツ」ということで、
オーダーの種類と、仕立てのタイプを紹介したいと思います。
オーダーの種類
オーダースーツというと、
採寸して、型紙をつくって、何から何まで手作りのイメージがありますよね。
実はオーダースーツにも種類があります。
フルオーダー
生地、糸、ボタン、裏地、芯地、またデザインまで、
すべて指定できる文字どおり最高級のオーダーです。
採寸、型紙、仮縫い、仕上げの縫製など、ほとんどが手作業の職人技です。
仕上がり期間は、1~2ヶ月ほどです。
イージーオーダー
フルオーダーとの違いは、型紙を作らず既存の型紙を使うことです。
既存の型紙といっても、100~500種類もある中から自分に合った型紙を使うので
誰かと同じになってしまうということはほぼないでしょう。
仕上がり期間は、2~3週間ほどです。
パターンオーダー
既製品のスーツの中から、試着して補正しながら仕立てていきます。
オリジナリティはありませんが、早くリーズナブルに仕上がります。
仕上がり期間は、1週間ほどです。
スーツのスタイル
スーツといえば、イギリスとイタリア。
それぞれの特徴を紹介します。
ブリティッシュスタイル
イギリスはスーツ発祥の国といわれています。
今の形になったのが20世紀初頭、
動きやすくするためモーニングの裾がなくなり
乗馬のためにサイドベンツ(裾後ろの2本の切り込み)、
ハッキングポケット(馬に乗ったとき手の出し入れがしやすいように角度がつけられている)、
チェンジポケット(コインを入れるため)などがブリティッシュデザインの特徴。
さすが競馬の国イギリス。
スタイルとしては、男らしさを強調したスーツといえます。
肩パットはしっかり厚みがあり、
Vゾーンは狭く、ウエストは絞れておりウエストポイントは高くなっています。
イメージとしては、鎧(よろい)、威圧感があります。
イタリアンスタイル
実は「これがイタリアンスタイルだ」とひとくくりに出来ないのがイタリアのスーツ。
ナポリとミラノでは、やはり違います。
今回はオーダースーツということもありナポリスタイルで。
ひとことでいうと、「柔らかくてセクシー」。
肩パットは極薄、体に沿った自然なラインで着ていて楽です。
イメージとしては、カーディガンを羽織るがごとく、リラックスできます。
○○スタイル
私としてはこのスタイルが1番のおすすめです。
それは、「プロのスタイリストやコーディネーターにお任せする」。
どんなシーンで着たいのかなどを具体的に詳しく伝えてプロにお任せすれば、
あなたの体型や雰囲気などを加味しながら「あなたのスタイル」を提案してくれることでしょう。
イメージとしては、自分でも気づけなかったあなたのスタイル。
まとめ
弱みをみせられない商談や交渉の場合、ブリティッシュスタイルの鎧(よろい)のようなスーツで。
また、良好な関係の取引先との商談や交渉の場合、イタリアンスタイルのスーツでリラックスした場を。
そして、はじめてのオーダースーツで失敗しないためには、
プロのスタイリストやコーディネーターにアドバイスしてもらい「あなたのスタイル」を作ってみるのはいかがでしょう。