粋で洒落たオヤジのスタイルといえば、
「ジャケパンスタイル」。
ジャケパンスタイルの定番といえばシングルジャケットですが、
近年ダブルジャケットが注目を集めています。
ダブルといえば、「80年代バブル期の負の遺産」というイメージ。
しかし、近年のダブルジャケットはバブル期のそれとはシルエットが大きく異なります。
街中でもダブルジャケットを粋に着こなしているオヤジが増えてきました。
今日は、そんなダブルジャケットの紹介です。
ダブルジャケットとは
「ダブルブレステッド(ダブルブレスト)ジャケット」が正式名称となります。
軍艦の甲板にて、吹く風の向きにより雨風が入らないように
ダブルブレステッドはデザインされたという説があります。
ダブルとシングルの違い
ボタンが2列に並んでいるものが、ダブル。
ボタンが1列に並んでいるものが、シングル。
ちなみにスーツでは、ダブルとシングルどちらが格上か?
歴史的にみるとダブルのような気もしますが、結論をいうと同等です。
ただ、スーツはスリーピース(三つ揃い)が正式で、スリーピースの方が格上となります。
「だったら、シングルの方が格上?」
いえいえ、実はダブルもスリーピースが正式となります。
しかしダブルの場合、「ベストが外から見えない」という理由で
ウェストコート(ベスト)が作られなくなってきているようです。
今、ダブルジャケットが選ばれる理由
「ウエストが絞られたタイトなシルエット」
「襟、ボタンのポジションが上がり着丈が短い」
「小さめのVゾーン」
バブル期のデザインとは違い、タイトでフィットなダブルジャケットは
ヨーロッパの伝統的なスタイルでもあり、流行のスタイルです。
まずは、この1着
まずは定番、紺のダブルジャケットをおすすめします。
大げさではなく、どんなコーディネートでも合ってしまうのが紺のダブルジャケットです。
・シャツとネクタイの正統派コーディネート
・カットソーと合わせてカジュアルコーディネート
・ネイビーとホワイトでマリンコーディネート
・チェックのパンツと合わせればクラシカルなコーディネート
かなり使える1着となります。
TAGLIATORE(タリアトーレ)
TAGLIATORE(タリアトーレ)は1998年創業、
LERARIO(レラリオ)社が母体のイタリアのテーラーズブランド。
ここ数年、急激に評価を高めています。
TAGLIATORE(タリアトーレ)の名を世に知らしめたのが、モンテカルロというダブルジャケットです。
SARTORIA LATORRE(サルトリア・ラトーレ)
1965年、イタリア南部でMichele Latorre(ミケーレ・ラトーレ)によって創業。
伝統的な技術と丁寧な仕事で多くの顧客から支持を得ています。
まとめ
いかがだったでしょう。
バブル期のような景気はもどって来てはいませんが、
ダブルジャケットは形を変えてもどって来ました。
「ウエストが絞られたタイトなシルエット」
「襟、ボタンのポジションが上がり着丈が短い」
「小さめのVゾーン」
バブル期のダブルジャケットとは対極のシルエットですね。
そして今流行している比較的タイトなシルエットは、
ヨーロッパの伝統的なダブルジャケットのスタイルと一致します。
ヨーロッパではそのような伝統的なスタイルのダブルジャケットは流行に関係なく着られています。
今のダブルジャケットなら、よほど奇抜ものさえ選ばなければ長く着ることができるでしょう。
あなたのジャケパンスタイルに、ダブルジャケットを加えてみるのもいいですね。