食べ放題の店より量が少なくても
上質な料理を提供する店を選ぶようになった。
仕事帰りにバーで酒を片手にするひとときが心地よくなった。
あなたもこうした「オトナ」になったと感じる瞬間をこれまで経験してきたのではないでしょうか?
これまでツーピースを選んでいたのに、
ジャケットとパンツにベストを組み合わせた
スリーピースのスーツを魅力的だと感じるようになるのも
オトナになった証拠といえるかもしれません。
日本では、ツーピースはいつの時代も変わらず支持されていますが、
スリーピースは時代と共に流行があり、
少し前まで「オヤジ臭いスーツ」と思われていた時期もありました。
その証拠に量販店でスリーピースのスーツが販売されているのは珍しいですよね。
しかし、今、スリーピースを選ぶオシャレに敏感な20代・30代男性が急増しています。
では、なぜそういった若者の心をスリーピースが掴んでいるのか?
スリーピースの魅力について迫ってみたいと思います。
いまさらながらスリーピースの定義
ジャケット、ウエストコート(ベストまたはジレ)、パンツ。
この3つがすべて同じ生地からできているスーツをスリーピース・スーツ(三つ揃え)といい、
ベストがないものをツーピースといいます。
「同じ生地」というのがポイントで、
どれか1つでも違う生地で作られていれば、それはスリーピースとはよべません。
スリーピースはスーツの原型に近いため、
ツーピースよりクラシカルな着こなしスタイルになります。
また、ジャケット同様、ベストのボタンは一番下を留めないのがマナーです。
スリーピースを着こなすメリット
では、具体的にスリーピースを着こなすことによって
どんなメリットや魅力があるのでしょうか?
詳しく見ていきたいと思います。
デキル男に見える
スリーピースが本来のスーツの着こなしということもあり、
スリーピースを着ているというだけでちゃんとしているように見えます。
というのも、ボタンがしまっていることで、
見る人に「キチンとした人だ」という印象を与えることが可能になります。
スリーピースでは、ジャケットのボタンは外していても、
中のベストのボタンは留めて着ますので、それだけでキチンと見えてしまうのです。
経営者や重役の方々がスリーピースを好むのも、キチンと見られることが理由のひとつです。
ジャケットを脱いでもだらしなく見えない
欧米では人前でジャケットを脱いでシャツ1枚になるのは
マナー違反になりますので、ジャケットを常時着用しています。
しかし、高温多湿の日本では、
いつでもどこでもジャケット着用というのは、現実的に難しいですよね。
かといってジャケットを脱いでシャツ1枚になってしまうと、
途端にしまりがなく見えてしまう…。
そんな時でも、ベストを着用することにより、
だらしなく見えず、ジャケットを着ているより快適に過ごすことができます。
ネクタイのコーディネイトに幅が出る
ツーピースだと、ネクタイの先をベルトの位置に合わせなければいけなかったり、
ネクタイがヒラヒラするのでタイピンで留めたりといろいろ面倒な制約があります。
しかし、ベストを着ることによって、ネクタイが隠れるので、
長さを気にせず結び方にもバリエーションを持たすことが可能になります。
シャツとベスト、それにネクタイといった
Vゾーンの組み合わせの美しさだけを追い求めることができるのです。
サスペンダーをこっそり使うことができる
パンツのクリース(折り目)はベルトで締めてしまうより、
サスペンダーを使うことによって、パンツがストンと落ち、キレイに魅せることができます。
しかし、サスペンダーを使うのはどうも古臭い感じがするし、
なんとなくベルトを使うことができない肥満体型の男性のイメージがある…。
と、敬遠されがちなアイテムです。
スリーピースにすることで、サスペンダーをベストの中に隠すことができるので、
気兼ねなくサスペンダーを使うことができます。
まとめ
以上が20代・30代のオシャレ男性から今、支持されているスリーピース・スーツの魅力です。
スーツをスリーピースにするだけで、
周囲に今までとは違った「オトナ」な印象を与えることができますよ。
また、着こなしにも幅が生まれるので、毎朝のスーツ選びが楽しくなることでしょう。
また、スリーピースには相手の目線を胸から上にあげる効果もありますので、
最近、お腹が目立ってきた…。
そんな男性も、自分のお腹を目立たせなくする効果が期待できます。
次のスーツ選びの際には、是非、スリーピースを検討してみてはいかがでしょうか?