仕事から帰ってきて、
スーツをいつものハンガーにかけて吊るす。
なんだか今日はいつもよりスーツがひどくクタびれて見える。
おそらく自分と同じで、スーツも仕事で疲れているんだな…。
毎日スーツを着る男性にとって、「スーツは消耗品」といわれるくらい、
毎日スーツを着ているとスーツに疲れがたまり、クタびれたように見えていきます。
しかし、人間の体と同じで、
毎日のメンテナンスをキチンとすることでスーツの疲れを取り除いてあげることができます。
そのメンテナンスに欠かせない道具が、スーツをかけておくハンガーです。
ハンガーならどんなもの良いというわけではなく、
スーツの疲れを取り除くためにはスーツに合ったハンガーを選ぶことが重要になります。
人間でたとえると、枕やベッドの形が合わないと疲れが取れないように
スーツも形に合ったハンガーでないと疲れを取り除くことができません。
スーツに合ったハンガーに変えるだけでスーツの寿命が2倍延びると言われていますが、
正しいハンガーの選び方というのは意外に知られていないものです。
今日は、そんなハンガー選びの基本についてお話ししたいと思います。
なぜスーツに合ったハンガーが必要なのか?
スーツを1日着用すると、目に見えるものはもちろん、
目には見えないようなシワがたくさんついてしまいます。
そのシワを伸ばすためにハンガーにかけて吊るしておくのですが、
スーツの形に合ったハンガーではないと、
シワが取れないどころかハンガーにかけている間も
新しいシワや型崩れを発生させる原因になってしまいます。
なので、スーツの形に合ったハンガーを選ぶ必要があるのです。
スーツに合ったハンガー選び4つの基本
スーツの肩幅に合わせる
スーツの肩幅とハンガーの幅とが合っているハンガーがスーツに合ったハンガーになります。
というのも、ハンガーの幅がスーツの肩幅より大きいとスーツが出っ張ってしまい、
型崩れを起こす原因になってしまいます。
逆にハンガーの幅がスーツの肩幅より小さいと、
スーツが前かがみですぼんだような状態でハンガーにかかるので、シワが出来てしまいます。
肩は丸みがあるものを
スーツは人間の体に沿って作られていますので、
肩の部分は湾曲していますし、肩先は丸みを帯びています。
針金ハンガーやクリーニング店でもらえるようなハンガーは、
肩の部分が直線的なので、スーツの形状にフィットしません。
肩先がスーツの形に沿うように肩の部分が湾曲し、
肩先が丸みを帯びたハンガーを選ぶようにしましょう。
木製ハンガーが汗を吸収
スーツの寿命を早めるのは、『汗』も1つの大きな原因になります。
人は自分でも気づかない間に汗をかいていますので、
スーツを1日着ていると、知らずしらずスーツに汗が染み込んでいます。
汗は型崩れや臭いの原因となりますので、スーツを脱いだら、汗を毎日取り除く必要があります。
スーツの汗を取り除くには、洗濯することが効果的ですが、
毎日、スーツを洗うのは現実的ではないですよね。
木は水分を吸収するので、木製のハンガーを使えば、
スーツに染み付いた汗を吸収してくれます。
プラスチック製や金属製ではなく木製のハンガーを使うことをおすすめします。
パンツはクリップ式で折り目をキープ
パンツを毎日履いていると、センタークリースとよばれる
パンツの前面に入れられた縦の折り目が消えていきます。
この折り目が消えていくと、パンツの見た目を損ねる原因になってしまいます。
パンツの裾をクリップではさんで、吊り下げるタイプのハンガーだと、
パンツの重みを利用して自然に折り目を保つことができます。
折り目を保つためにアイロンがけをする手間がはぶけますし、
クリーニングに出すことで寿命を縮めることになってしまいますから、
折り目を保つハンガーを利用しましょう。
まとめ
スーツも1日着ると、シワや汗といった目には見えないダメージをうけています。
そのダメージの蓄積がスーツの寿命を早める原因となってしまいますので、
毎日、手入れをしてあげることが必要です。
スーツをキチンとハンガーにかけることがスーツを手入れする基本になりますので、
そのハンガー次第で寿命も変わってしまいます。
ダメなハンガーにかけることで、スーツのダメージを取り除くところか、
型崩れやシワといったスーツの寿命をよけいに早めてしまいます。
スーツの寿命を延ばす正しいハンガーを選ぶポイント次の4つになり、
1.スーツの肩幅に合っている
2.ハンガーの肩部分が湾曲して丸みを帯びている
3.木製である
4.パンツ用はクリップではさむ吊り下げ式
こうした正しいハンガーを使うことで、
スーツのダメージを取り除き、寿命を2倍に延ばすことができます。
お気に入りのスーツを長く着続けるためにも、スーツに合った正しいハンガーを選びましょう。