ビジネスマンにとって
「スーツは消耗品」とは言いますが、
できることなら長く着続けられることに越したことはないですよね。
一般的にスーツの寿命は3~4年といわれていますが、
帰宅後、『あること』をすることで、スーツの寿命を2倍に延ばすことができます。
その『あること』とは、スーツについたホコリを取り除くブラッシングを行うことです。
スーツの寿命を早める天敵は汗とホコリになります。
目には見えませんが、1日着たあとのスーツには、大量の汗とホコリが付着しています。
汗は木製のハンガーにかけておくことで水分を吸収してくれるので、
さほど手間がかかるものではありません。
しかし、ホコリはスーツを脱いだあとブラシを使って、
ブラッシングしてあげなければ、取り除くことができません。
ホコリをそのままにしておくと、スーツの繊維の中に入り込み、
シミや虫食いといった生地を傷める原因となってしまいます。
スーツを脱いだら、ホコリを取ってあげる。
これがスーツの寿命を決めるのです。
今日は、スーツの寿命を延ばすために欠かせない
ブラッシングにおすすめのブラシブランドを3つご紹介いたします。
ブラシ選びの基準
ブラシ選びで重要なのは、「何の毛を使っているのか?」ということです。
ブラッシングの際、静電気が起こると、逆にホコリがつきやすくなってしまうからです。
静電気が起きにいブラシの素材には、
「豚毛」と「馬毛」があり、馬毛は豚毛に比べて柔らかいのが特徴です。
おすすめのブラシブランド
では、おすすめのブラシブランドをご紹介していきたいと思います。
KENT
1777年にイギリスで創業。
200年以上の歴史があり、
1800年頃からイギリス王室御用達として、歴史と由緒があるブランドです。
イギリス製ということで、馬毛より豚毛のブラシが多く発売されていますが、
豚毛でも毛足が長くとても柔らかい毛先が特徴です。
値段も高級ブラシブランドの中では、リーズナブルなので、
初めてブラッシング用にブラシを手にする方にもおすすめのブランドになります。
ブラシの平野
ブラシの平野は日本の高級ブラシブランドで、
1本1本ブラシの毛を職人が手で植えていくため、
とても毛の密度が高く、クオリティーの高いブラシを作ることで有名です。
柔らかい馬毛を中心に発売されており、
代表的な商品である水雷型ブラシはサイズも大きく毛がビッシリ詰まっているため、
一回のブラッシングで効率良くホコリを落とすことができます。
江戸屋
創業は享保3年(1718年)と今回、ご紹介する中では一番の老舗です。
江戸幕府お抱えの刷毛師だった初代店主が江戸刷毛の専門店として幕府から
「江戸屋」の名前を与えられ、開業したという歴史があります。
テーラーや洋服店の店員といったプロの愛用者も多く、
おすすめは「万能タイプ」とよばれるブラシです。
コシのある豚毛を使ったブラシですが、良質な毛を職人が手で植えているため、
ウールやカシミアといった柔らかい素材でも安心してブラッシングすることができます。
まとめ
今回、ご紹介したブラシには1本1万円を超えるものもあります。
「ブラシにそんなにお金をかけれない!」
そう思われるかもしれませんが、1本買ってしまえば一生使えるような逸品ばかりです。
なにより、ブラシを使ってブラッシングすることにより、
スーツの寿命を延ばすことができますので
良質なブラシを持つことは長い目で見ると、経済的といえます。
ブラシ選びのポイントは、毛質が重要ですが、
毎日使うものなので、重さや形状が自分の手にフィットするかというのも重要になります。
実物を触ってみて、重さや形状が自分の使いやすいものになっているか。
デパートやセレクトショップで、
実物を手にして、自分だけの一本を見つけてはいかがでしょうか?