「基本の着こなし」を知るだけで
洗練されたスーツスタイルを手に入れられます。
しかも、高いお金をかけなくても。
毎日スーツを着る人でさえ、
キチンと着こなせていないビジネスマンに出会うことも少なくありません。
今さら人には聞けないし聞くほどでもないと思っていませんか?
スーツの基本的な着こなしはちょっとの差で見違える力を持っています。
正しく、美しいビジネススタイルを装うため、基本のき、から学んでいきましょう。
ジャストサイズを選ぼう
洗練されたスーツ姿の人を見て体型がいいからカッコいいのだな。
と思うのは早すぎる判断です。
体型よりも大事なことはジャストサイズでスーツを着ること。
袖口は隠れ、裾は靴にダボついているブカブカなスーツでは
見た目はルーズで人間もだらしなく見えがちです。
ジャケットのチェック箇所
ジャストフィットのスーツを選ぶときに注意すべきチェック箇所は、4つあります。
1「肩」ジャストは袖山が肩先にくること。
2「胸」胸元は前ボタンを閉めて拳が一個入るくらいが目安、
それより大きいとラクにはなりますが、不格好になりがち。
3「ウエスト」腕を下した状態でくびれができていなければ太すぎ、
シワがよるようだったら細すぎます。
4「袖」シャツの袖を2㎝ほど覗かせるくらいが最も美しいバランス。
パンツの裾
裾丈が長すぎると、クリースのラインが崩れてだらしなく見えます。
テーパードの効いた現代パンツは、
ハーフクッションもしくは、ノークションで穿くのが主流です。
着丈
現代の短い丈が標準となっている、ジャストサイズの丈の長さは、
お尻がギリギリ隠れるくらいです。
身長の低い方や足の長さで悩んでいる方は、
お尻が少し見えているくらいが、ジャストなサイズ丈になるでしょう。
ジャケットのボタン全部しめる?
ジャケットのボタンは立っている時は閉めて、座っている時は開けておくのが基本です。
ジャケットの型によっては閉めるボタンの場所も違います。
2つボタンの場合は上のボタンだけ閉め、3つボタンの場合は上の2つのボタンだけを閉めます。
最後に段返りの3つボタン、
この型は一番上のボタンが襟の返りで隠れているような仕立てになっているものですが、
これは真ん中のボタンだけを閉めるのが基本です。
パンツの位置
スーツのパンツを穿く位置がよく分かっていない方をよく目にします。
基本はへその下にパンツがくる位置で穿くこと。
その際、ベルトの穴を変えたり、新しく穴を開けたり、
しなければいけないことがありますが、これは大事なことです。
これを読んでパンツの位置をかえると、いつもと感覚が違うので違和感を覚えますが、
ジーパンやチノパン、スラックスなどズボンが変われば穿く位置も変わってくるもの。
パンツによって穿く位置を替え、ベルトも同様、違う穴を使う。
ベルトの調節は必ずやってみて下さい。
ベルトと靴は同系色を選ぶ
ベルトと靴の色は合わせて選びますが、スーツの場合、
靴は黒か茶系を選ぶことになりますので、
まったく同じ色ではないですが同系色を使いましょう。
ベルトの穴は5か所空いていることが多いですが真ん中を使うのが基本。
ベルトの余りが出過ぎてもお腹周りがすっきりしませんし、
ほとんど出ていないのも見た目のバランスが不自然です。
ネクタイの長さとえくぼ(ディンプル)
最も美しく見える長さはベルトにかかるくらいの長さ、
体格や首の太さでもネクタイの長さに、やや変化がありますが
基本はこの長さといわれています。
えくぼがあるとグッと表情が豊かになりVゾーンのお洒落感がアップします。
えくぼは最後ギュッと締める前にえくぼの谷線を作っておき、
それを保ったままにして、締めていくと簡単にできますよ。
靴選びは「フォーマル度」を知る
スーツの靴を選ぶ時のあなたの基準はなんでしょうか?
穿き心地?品質?ブランド?もちろんこれらも大事ですが、
大前提に「靴のフォーマル度」を知っているかが大事。
フォーマル度を無視して選んでいては、
今まで完璧に着こなしていたスーツも台無しになってしまいます。
まず、フォーマル度を大きく分けるのは内羽根か外羽根かの違い。
内羽根は靴紐を通す部分が甲の部分と一体化しており、
基本的にはフォーマル用として活用します。
外羽根は靴ひもを通す部分が甲の部分と一体化しておらず、
カジュアル用として活用するのがベター。
また、同じ羽根の作りなら、デザインの穴掘りが多いほどカジュアル向きとなります。
カジュアルにスーツを着たい場合は、内羽根のメダリオンがいかもしれませんね。
まとめ
正しく、美しいビジネススタイルを装うため基本のき、から学んでいきました。
洗練されたスーツの着こなしは基本を知ることで手に入れることが出来ます。
しかも、お金をかけずとも。
仕事だから「着る」のではなく、
大事な商談や、これから行く場所など人に、合わせて
スーツを着こなす「装い」を意識してみて下さい。