毎日スーツを着てお仕事をされているあなた。
スーツの手入れはできていますか?
あまり気にされていない方、
やろうと思っている方、
始めたけどなかなか続かない方、
いろいろなタイプの方がいらっしゃると思います。
でも、この記事をお読みのあなたであれば、手入れが必要なことはお分かりのことでしょう。
スーツの手入れ法は、多くの方がご紹介されています。
もちろん、きちんとした説明であり、
その通りに行なえばスーツを長期間にわたって美しく保つことができると思います。
しかし、手間がかかる場合は、
自分には時間がないので難しいと感じていらっしゃるかも知れません。
そんなあなたに、これだけを行なえば、
スーツを楽に長持ちさせることができる5つのポイントをお知らせします。
5つのポイント
最初にお願いですが、いくつかの道具が必要になります。
これらを揃える事だけは、多少面倒(若干費用がかかります)でもお願いします。
それも面倒だと思われたら・・。
スーツを何着か購入して着回すことをお勧めします。
面倒さも解消されますし、個々のスーツの「持ち」も1着を連続して着るより長くなります。
では、手入れをお考えのあなたに、5つのポイントをお知らせします。
専用ハンガーにかける
基本はジャケットとパンツを別々の専用ハンガーにかけることです。
ジャケットは厚みのある木製ハンガーにかけ、
パンツは裾を挟んで吊り下げることのできるハンガーに固定します。
木製ハンガーを用いる理由は、除湿・防臭・芳香効果に優れるからです。
パンツ用の吊り下げハンガーは、パンツのシワを伸ばすためです。
なお、吊り下げるときにベルトをつけたままにすると、
重力が手伝ってくれてシワの伸びがよくなります。
替えパンツを持つ
本当は、複数のスーツを持って毎日違うスーツを着まわすのが一番です。
汗などを乾かすのに少なくとも1日程度は置いておきたいからです。
とはいえ、お金がかかるので簡単にはいかないですね。
その場合、せめてパンツだけでももう一本用意して1日交代で履き替えるようにしてください。
ジャケットよりパンツが痛んで着られなくなることが多いですので、
パンツを2本持つことは、スーツの寿命を間違いなく長くします。
吊るしている間に太陽にあてない
日光の下に置くとウールは劣化します。
ウール100%だったらもちろんですが、ウールと化繊との混紡でも注意してください。
特に朝と夕方に気を付け、クローゼットに日の光が入らないようにしてください。
もし、それができないのであれば、日があたらない別の場所に吊り下げましょう。
クローゼットに除湿剤・消臭剤・防虫剤を入れておく
文字通り、湿気を取り除き、不快なニオイを消し、虫の発生を防ぐためです。
着ようと思ったらじめじめしていたとか、
くさかったとか、最悪孔があいていたらどうしようもないですね。
このようなことが起こるのをできるだけ減らすために化学の力を借りましょう。
もちろん、クローゼットの中がスカスカで風通しがよければ不要です。
シワとニオイはスチームでとる
ここまで記載してきました4つのポイントは、
特別の手間を必要とするものではありませんでした。
ここでは、少し手間を取ります。
しかし、効果が見えますので、手間を取った甲斐があったと思っていただけるはずです。
スーツをいつも着ていると付いて回る課題、シワとニオイの除去です。
まず、スチーマー(スチームアイロンでも結構です)を用意してください。
シワやニオイが気になったら、
ハンガーにかけたジャケットとパンツにスチームを吹きかけましょう。
スチームをなじませながら様々な方向に引っ張ってシワを伸ばしてください。
注意点は、シワを取りたい部分にはスチームをしっかりと吹きかけ、
折り目部分やパンツのセンターラインには当てすぎないようにすることです。
あとは、そのままハンガーに掛けておくだけです。
これでシワがとれた上、ニオイまで取れます。
ニオイが取れる理由は、繊維に付着したニオイ成分が
スチームを当てることによってはがれて水分と一緒に蒸発するからです。
ニオイが強い箇所がありましたら、そこにも十分な量のスチームを当ててください。
これからスーツを購入する方のために
スーツを買うときの大原則ですが、必ず体型にあったものを選んでください。
小さければ生地が伸びて痛み易くなりますし、大きければ余計なシワを作って消耗を早めます。
また、できれば2パンツスーツを買われると良いですね。
理由は、「1.2: 替えパンツを持つ」で述べたように、
ジャケットよりパンツが早く痛んで着られなくなることが多いからです。
まとめ
スーツを楽に長持ちさせる5つのポイントをご紹介しました。
最初に多少の道具や状況を揃えることは必要ですが、一度揃えてしまえば、
あとは帰宅したらハンガーにかけていつもの場所に置くだけです。
シワやニオイとりのためのスチームは少し手間がかかりますが、
これは目に見えて成果がでますので、ゲーム感覚で楽しんでいただきたいと思います。
お仕事を頑張っていらっしゃるあなたは、
仕事が終わったら疲れてしまい、帰ったら何もしたくないかも知れません。
でも、なんとか、ご紹介したポイントを日常生活の一環に組み込み、
スーツを長持ちさせていただきたいと思います。
まずは、専用ハンガーに掛けるところからスタートしましょう。