社会的地位と責任を持ち、多くの部下や取引先から頼られる年代になった貴方。
身だしなみに無頓着ではいられません。
ビジネススーツを選ぶにも、
ものの良さを十分に理解した上で、
納得のいく一品をお選びいただきたいと思います。
また、海外では身につけているもので階級付けをされることが多くあります。
スーツへの教養を踏まえて選んだ一品を着用し、
海外ビジネスのスタートで臆することなく、
活躍していただきたいと思います。
さらに、世界を相手にビジネスをされる際、
各国のエクゼクティブ達とスーツ談義で盛り上がることがあるかもしれません。
その時には、貴方が持つ知識を活用して彼らの中に溶け込み、
良好なコミュニケーションを築いていただきたいと思います。
ここでは、スーツを選ぶポイントと代表的な高級スーツブランドをご紹介いたします。
今後のスーツについての豊富な知識を得る第一歩として
ご活用していただけるとありがたく存じます。
スーツ選びのポイント
スーツ選びのポイントは、生地とスーツデザインです。
生地によってスーツの質感が決まりますので、生地にも意識を向けてください。
また、スーツデザインはブランド毎に個性を持っていますので、
お気に入りのブランドをお探し下さい。
生地
生地は、ウール100%が基本です。
生地の品質を表わす代表的な指標として、ウール原毛の細さを示すSuper表示があります。
スーツのタグに記載されているSuper120’sという数字が書かれたものがそれです。
数値が大きいほど繊維が細く、柔らかな質感を持って高品質と言われています。
ただし、同じ数値でも生地ブランドによって品質は大きく変わりますので、
確かな生地ブランドの中で比較して下さい。
代表的な生地ブランドとして、
○ゼニア(Ermenegildo Zegna)
○ロロピアーナ(Loro Piana)
○ドーメル(Dormeuil)
などがあります。
スーツブランド
代表的なブランドを、5社ご紹介します。
キートン(Kiton)
世界最高峰として知られるナポリのブランドです。
世界で最も美しい服をテーマとして技術を追求し続けています。
職人たちによる美しさの追求によって、
キートン特有の柔らかさとドレープ性が形成され、
羽織るような軽い着心地を実現しています。
ブリオーニ(Brioni)
イタリアの中でもローマ風を代表するブランドです。
キートンと双璧をなす世界最高峰ブランドです。
堂々としたシルエットを実現しながらも軽やかな着心地を実現しているのが特徴です。
ゼニア(Ermenegildo Zegna)
素材からデザインまで一貫して作り上げることで、
素材の良さを最大限に生かしきっている希少なイタリアブランドです。
柔らかく高級感のある生地を用い、スーツブランドとしても最高の品質を誇っています。
ダンヒル(Dunhill)
カッチリとした伝統的英国風シルエットでありながら軽い着心地の英国ブランドです。
イタリアブランドに比べるとしっかりしており、実用性に富んでいます。
シックな色合が多くのエクゼクティブに好まれています。
ブルックスブラザーズ(Brooks Brothers)
全体にゆったりとしたアメリカントラディショナルを継承した米国ブランドです。
およそ200年の歴史を持ち、歴代の大統領やハリウッドスターに愛されてきました。
ボタンダウンシャツを始め、
技術の革新にも熱心であり、伝統と現代を融合する素養を持っています。
まとめ
上質な生地ブランドと、代表的な高級スーツブランドをご紹介いたしました。
ご参考になりましたでしょうか?
もちろん、今回ご紹介した以外にも、
世界には数多くの優良なスーツブランドがあり、
それぞれが個性を持って作品を提供しています。
エクゼクティブが好むブランドも多数あります。
ここでご紹介させていただいた情報は、
スーツについての奥深い知識に触れる第1歩だと思います。
これをキッカケにスーツに興味をお持ちいただき、
知識を広げていただくことで、納得のいく一品をお選びいただければ幸甚に存じます。