夏にスーツは着たくない。
とはいえ、営業職の方は夏でも
スーツを着てお客様を訪問しなくてはならない場合が多いと思います。
そんな時、少しでも涼しくしたいのですが、
お客様と会うときにカジュアルなものを着ることはできませんし、
シャツも半袖では様になりません。
クールビズが浸透してきたとはいうものの、場合によってはネクタイが必要です。
このようなとき、暑さ対策としてはスーツだけを夏仕様にしても不十分であり、
着るもの全体で考えた方が良いでしょう。
ここでは、営業職の方を対象とし、お客様に失礼にならないようにしつつ、
少しでも暑さを避け涼しくスーツを着るための対策についてお知らせしたいと思います。
スーツの選択
生地
夏用の生地は何種類もあり、それぞれ涼しさを謳っています。
確かに良いものが多いでしょうが、
営業職であればカジュアルな生地は選択できませんので、
選ぶことのできる範囲は自ずと決まってくると思います。
ウールを主体とする生地から選ぶとよいでしょう。
従来のサマーウールでも結構ですし、
最近開発されてきている涼感に優れた素材ですと、
より涼しさを感じると思います。
涼感にすぐれたウール系素材として注目されている3つの生地をご紹介します。
○イタリア、ゼニア社の「クールエフェクト」
生地への特殊なトリートメント効果により、
従来品に比べて生地表面の温度上昇を10℃近く抑えることができるとのことです。
○イタリア、レダ社の「アイスセンス」
生地に赤外線を反射する加工を施すことで、
これも従来品に比べて生地表面の温度上昇を10℃近く抑えることができるそうです。
○御幸毛織の「スーパーライトシャリック」
通常の夏用生地の目付けが230g程度であるのに対して
165gの超軽量目付となっており、優れた通気性により涼しさを感じられるようです。
裏地
背抜きや半裏と呼ばれ、裏地を一部省いたものが一般的です。
この場合、用いられる裏地部分の素材はキュプラが望ましく、
ポリエステルはできれば避けていただきたいと思います。
キュプラに比較してポリエステルは吸放湿性に劣り、
ポリエステル裏地を使っている場合は、その裏地部分に汗が溜まりやすくなるからです。
型
肩パッドが薄いものを選んで頂いたほうが良いでしょう。
パッドが厚いと肩まわりに熱がこもり、脇に汗をかきやすくなるからです。
上着を脱いだら脇汗でシャツがベタベタというのは避けたいですね。
シャツの選択
シャツについては、涼感をもたらす代表的な機能性素材として
インビスタ社が提供する「クールマックス」があります。
スポーツ用に開発されたものであり、汗をすばやく吸い取り、ドライな着心地が長持ちします。
その機能が高いことから、様々な分野に応用展開され、
ビジネス用のシャツも多く販売されています。
その他にも各社が涼感シャツと銘打って様々な商品展開をしていますので、
販売店でご覧になられると良いと思います。
インナーの選択
インナーについても涼しさを感じさせる機能性インナーが多数展開されています。
一押しは何と言ってもユニクロのエアリズムです。
エアリズムを着て感じることは、軽くて良く伸びるということです。
そして、汗の吸収が極めて良く、サラッとした感じが続きます。
ただ、100%化繊ですので、素材感になじめない方がいらっしゃるかも知れません。
その場合は、例えば、セブンプレミアムのボディクーラーを試されてはいかがでしょう。
このボディクーラーは綿65%で従来のインナーと似た着心地ですので、
素材感を気にされる方にも抵抗なく着ていただけると思います。
まとめ
夏が暑いのは避けられません。
それでも、営業職の方はお客様との関係上、スーツを着ざるを得ません。
その上、暑苦しく見える姿は避けなければいけません。
だからこそ、対策をすることで多少なりとも涼しくすることが一層大切になります。
今回は、スーツとシャツ、インナーについて涼感を得ることができるものをご紹介しました。
これらを参考とし、ご自分に合った組み合わせのものを選ぶことで、
少しでも気持ちよく過ごしていただくことが大切だと思います。
ご自分の気に入った服装をすることで気持ちを引き締めていただき、
夏の暑さに打ち勝って頂きたいと思います。