オーダージャケパンを、出来るだけリーズナブルに作りたいなら、カノニコで作ることをお勧めします。
経済的に上限がなければ良いものを作れるのは当たり前。
しかし、そこをリーズナブルに抑えたい。
だけど、質は良いものを。
そんな欲張りなあなたにピッタリなのが、カノニコの生地です。
この記事でカノニコを知れば、自分にピッタリの生地でオーダージャケパンが作れますよ。
また、カノニコにコーディネートしやすい小物も特集したので、参考にしてみてください。
カノニコを勧める理由
カノニコをオススメする理由、それは、高級なのにリーズナブルだということ。
カノニコはイタリアのビエラ地方で1663年に設立された、イタリアの老舗ミル。
ビエラ地方は昔から、良質な服地素材の工房や工場が集まる地区として有名で、イタリアンファッションのウールに使われる糸と生地の半分は、ここビエラで作られていると言われています。
では、数ある服地メーカーの中でも、何故カノニコをオススメするのかをお伝えします。
カノニコはリーズナブル
カノニコはイタリアの老舗ミルだと言いましたが、ミルとは糸から生地を作る、織物工場を持つメーカーのこと。
他を仲介せず、一から自社で一貫して製作しているので、価格をリーズナブルに抑えられます。
また、生地に使われる番手を、ロロ・ピアーナやゼニアなどのイタリア高級ブランドより少し落とすことにより、素晴らしいコストパフォーマンスを実現しています。
イタリア生地の特徴
イタリアの生地の特徴は、滑らかな手触りと美しい光沢感、そして薄さと軽さです。
イギリスのギュッと詰まった服地に比べると、イタリアの生地はとても繊細。
カノニコは、シルクに似た光沢のあるモヘア混など、混紡に工夫を凝らしているため、独特な味わいがあります。
また、カノニコとよく似た肌触りのゼニアは、Super130’sという、繊細で高級な生地を標準で使用していますが、カノニコの標準はSuper110’sや120’s。
しかし、品質が劣るわけではありません。
Super110’sはデイリーユースに使いやすい丈夫さがあります。
ジャケットの裏地に、よく「Super○○’s」という表示を見かけると思いますが、この表示は生地のレベルを表すもの。
Superの数字が大きいほど、糸が細くて繊細で、生地も薄くなります。
しかし、生地が繊細な分、耐久性の面ではどうしても劣ってしまいます。
カノニコは、繊細で優しいイタリア生地の特徴を損なわず、それでいてデイリーユースにも対応できる丈夫な生地を実現。
イタリア生地の特徴である美しさと、ビジネスシーンでヘビロテに耐えうる生地が、多くのファンを魅了している人気の秘密です。
結論、オーダーならリーズナブルで洒脱なカノニコ
美しい光沢感のあるイタリア生地にして、丈夫でしかもリーズナブルなカノニコは、仕事用のオーダージャケットを作るのに最適です。
また、カノニコの生地は、アルマーニやバーバリー、ラルフローレンなどの高級アパレルブランドでも使用されており、その品質は折り紙付き。
最近ではゼニアの生地も、カノニコで織られおり、カノニコの生地は、世界中の一流ブランドから信頼され、認められた高級生地です。
全国大会という晴れ舞台のような、ご自身が主役になる日は、イタリアンジャケパンで華やかに決めてみたいものです。
オーダージャケパンのメリット
そもそも、なぜわざわざジャケットとパンツ別々に作る必要があるのか。
BEAMSなどで売っている既製品だって、いいものがあるじゃないか、という人のために、ジャケパンの話をします。
そもそもなぜジャケパンがいいの?
スーツはご存知のように、上下同じ生地で作られています。
ジャケットとパンツを別々に作るのが、ジャケパン。
だから、その日の気分でジャケットとパンツの組み合わせを自由に変えることができます。
パンツはスーツの下を利用し、ジャケットだけジャケパンで作った物を着用するのもアリです。
そう考えると、バリエーションがとても広がりますね。
更に、オフの日には、ジャケットとジーンズの組み合わせなどもできて、カジュアルスタイルにも対応します。
例えば・・・
とか、
こんなコーデもお洒落でしょう?
ネイビージャケットも、このとおり。
こんな風に、パンツと小物を変えるだけで、色々なシーンに自由自在に着こなせるのが、ジャケパンの魅力です。
既製品のジャケットvsオーダージャケット
既製品とオーダーの違い。
それは「着心地」の一言に尽きます。
既製品は、標準体型を割り出して作られたもの。
それに対してオーダーは、あなたの体型に合わせて作られたものなので、脇や肩、背中などのフィット感が格段に違うのです。
オーダーと言っても、何もないところから作りだすフルオーダーもあれば、いくつかの用意された既製品から、自分に一番合うサイズのものを用いて作る、パターンオーダーまでさまざま。
デパートなどに入っているオーダー店は、何百とあるパーツの型紙の中から自分に合ったものを探し、その各型紙を組み合わせて作られる、イージーオーダーがほとんどです。
標準体型ならパターンオーダーで十分体型に合ったものが作れます。
肩幅が普通より広い、胸板が厚いなど、特徴のある体形の人はイージーオーダーがお勧め。
パンツもウエストか腿やふくらはぎの太さまで、自分サイズにピッタリのものが作れるので、着心地が驚くほど違います。
価格はパターンオーダーが一番手頃で平均2万円からあり、イージーオーダーは5万円台くらいから、フルオーダーは10万円以上からとなります。
カノニコのジャケット生地
1800年前半、日常的なフォーマルでない、短めの丈の上着として、ジャケットは生まれました。
エドワード7世が好んで着用したことからジャケットは世の中に定着。
ワーキングタイムから社交界、夜用と、どんなオケーションでも着用可能で汎用性の広い、持っていると便利な上着です。
決して完全なフォーマルではないため、一般的にはスーツに比べてデザイン、色柄が多様で、織り目が際立っています。
スーツを作る際のスラックスへの摩擦などの懸念がないため、天然の高級繊維を用いるなど、自由に生地を選ぶことが出来、柔軟性があります。
では、カノニコのジャケット生地をご紹介しましょう。
秋冬のミルド・ツイード・ジャケット。
この独特な生地の織りは、経糸にキナリのウーレン糸、緯糸にネップを織り込むことで、カラフルな花や草などを想起させます。
一見重そうに見えるツイードですが、平織で重量を抑えており、ナチュラルかつ高級ウールの持つ柔らかな手触りを実現し、軽快に着こなせるジャケットへと変身します。
繊細な細い糸を使い、ウーレン生地を貼りつけた、ダブルフェイス・スポーツジャケット。
カントリー風で、秋冬にはぴったりの心和むテキスタイルです。
リバーシブルにも関わらず、全体の重量は370g/m弱でとても軽いのが特徴です。
空気を良く含む為、裏地を使用していないのに温かく、生地が軽いため、スポーツシーンにも適しています。
オールシーズン着用可能なホップサップブルー。
元は夏用として開発された生地ですが、数種類の純毛100%繊維をミックスしているため、一定の素材感があるホップサップは一年中着用できます。
また、ブルーのムリネ糸の動きと光沢のある表面が、快活で素朴なイメージを醸し出し、エネルギッシュで若々しい印象を与えます。
3次元構造で、スポーツカジュアルからオフィスシーンまで、あらゆる場所に適したジャケットが作れます。
そして、パンツ
パンツはテーパードを更に強調したような、タッグ入りの裾狭めのパンツが流行りですが、長く履くなら流行は追わなくてもOK。
裾は若い人ならシングルを選びたがりますが、ダブルは裾の重みで自然に縦ラインが伸びるため、形がきれいに着られるのでオススメです。
ツイードジャケットを主役にしたジャケパン。
全体をグレートーンでまとめています。
パンツは温かみのある起毛ウールで、冬仕様です。
ジャケパンのパンツにこんな生地はいかが?
遠目に見るとグレーのパンツですが、近くで見るとオシャレな柄があることが分かる生地。
カノニコに合うイタリア小物
イタリアのジャケパンで決めたら、小物もイタリアで揃えるのがセオリー。
軽やかで華やかなイタリアの装いには、艶やかで色気のある靴が似合います。
小物は全体の雰囲気を左右するので、思いのほか重要です。
イタリアの靴とベルト
イタリアの革靴の特徴は、細長でわざと色ムラを出す塗りのパティーヌ製法。
美しさを追求した靴です。
ここではイタリアの靴の極みと言っても過言ではない、アルティオリ(Artioli) の靴とベルトをご紹介します。
ビジネスシーンにも対応するシューズ。
ブラックは基本です。
こんな遊びのある靴もいいですね。
きれいめな色でジャケパンファッションを引き立てます。
イタリアならではのパティーヌ製法仕上げの靴。
ステッチが洒落ています。
革靴でスリッポンの形を実現するあたり、イタリアの洒脱さが出ています。
こちらは紐靴。
甲の左右の、外半分だけに切り返しのあるデザインが、ハッとする演出。
イタリアの靴はさすが遊び心満載で、楽しいものばかり。
茶系の靴に合わせたいワニ革のベルト。
1本は持っていたい、定番です。
ヌバックの靴とベルト。
黒と赤、そしてバックルがちょっとロックな雰囲気。
おなじくヌバックですが、こちらはクラシックなイメージです。
ビロードのような暖かで滑らかな質感が、深い秋を連想させます。
ヌバックもデザインによって雰囲気がガラリと変わるところが面白いですね。
クラシカルなツートンカラー。
合わせるジャケパンによっては、ロカビリーチックな足元に変身できます。
スマートな印象を与える、パティーヌ製法のこげ茶の靴とベルト。
ストレートチップと呼ばれるこのタイプの靴は、正式な場でも使用できます。
チーフで華やかさを演出
胸元を鮮やかに彩り、ジャケパンファッションを華やかにしてくれる、ポケットチーフ。
イタリアの豊かな発色のチーフで差し色をして、全体の仕上げをしましょう。
優しいブルーのリネンチーフ。
植物柄が素敵です。
グリーンが鮮やかなリネンのチーフ。
縁取りがブルーなので、ブルーのジャケットにも合います。
オレンジとネイビーのリネンチーフ。
落ち着いたオレンジなので、ダンディな装いに。
黒のジャケットやパンツにも似合います。
こちらはシルクのチーフ。
シルクは布の曲がりに光沢が生まれるため、挿し方で色々遊べます。
ふわっとパフドスタイルで挿すと、華やかさが一段と増します。
チーフには、リネン、シルク、コットンの素材がありますが、結婚式などの正式な場にはリネンの白、カジュアルな場にはシルクやコットンというマナーがあります。
今ご紹介しているチーフはリネンが多いですが、柄がついているため、あまり気にしなくても良いでしょう。
ちょっと変わった織りのシルクチーフ。
正式な場でなければ、チーフの挿し方も自由に遊べます。
光沢を出す織り方を工夫してみては。
さりげなく、ジャケットとチーフの素材感を合わせていますね。
ぜひ取り入れたい技です。
緑とピンクという、上級者の色味。
こんな鮮やかなチーフで、思いきり遊んでみるのもいいのでは?
こんなチーフで渋くまとめてみるのもいいですね。
おとなしめの色柄のチーフは、ポケットからはじけて出るような、クラッシュドスタイルで形を派手にするのがおすすめ。
縁取りのネイビーとジャケットのネイビーの色味を上手に合わせた例。
ブルーとイエローは反対色。
反対色を上手に使うのも、コーディネートのコツです。
シャツはイタリアンシャツをチョイスすべし
俗に言うイタリアンシャツは、基本的にタイをしない前提のシャツ。
第一ボタンがないのが特徴です。
しかし、イタリアのブランドのシャツとは違う意味です。
イタリアのシャツブランド、例えば有名どころのバルバなどを見ても、きちんと第一ボタンからついています。
もちろんイタリアンシャツを合わせるのは、ベストですが、今回は、イタリアンのアイテムをご紹介している流れから、最後にフルハンドメイドのイタリアンシャツブランド、サルバトーレ・ピッコロのシャツをご紹介します。
意外となんにでも合わせやすいドット。
タイがなくてもシャツに主張があれば十分オシャレです。
イタリアっぽい色と柄!
意外とネイビーのジャケットとしっくり相性よく治まります。
襟を工夫すると、また雰囲気が変わりますね。
こちらは第一ボタンのないタイプ。
柄のあるシャツには無地のジャケットを合わせるのがベスト。
デニムシャツにタイを締めるとお洒落上級者のように見えます。
ぜひトライしてみて。
まとめ
カノニコのオーダージャケパンをご紹介しましたが、いかがでしたか?
カノニコは高品質な上にリーズナブルで、イタリア生地の特徴である、薄さと柔らかさがあり、例えば髪を切るスタイリストさんのような、腕を良く動かす職業の人にも最良の着心地だと言えます。
頻繁に動くなら、袖は少しまくって裏地を見せるのも洒落ていますね。
ジャケパンのジャケットは、スーツのジャケットと違い、丈が短いのが特徴。
さらに、自分の体型に合ったオーダージャケパンなので、動きやすさも抜群です。
パンツも自分の体型に合っているので、無理なく動けて、まるで着ているのを忘れるくらいフィットします。
オーダージャケットをカノニコでリーズナブルに作れば、浮いた予算で小物まで揃えられます。
小物はジャケパンを引き立てる名わき役。
小物までバッチリ揃えて、ぜひオシャレなコーディネートを。