人の前に立つことが多い起業家であるあなたのパートナーは、「ここぞ」というときのスーツも何着かもっていることでしょう。
男性がビジネスで着るスーツは、TPOにマッチした選択が必要です。
ミーティングがある日のスーツ、夕方からのパーティーに招かれたときのスーツ、オープニングレセプションに招かれたときのスーツなど分けて着こなしていると思います。
ですが、そのスーツは本当に自信を持って着ても大丈夫なスーツなのでしょうか。
かっこよくて上質なスーツだと思い込んで着ている、ということはないでしょうか。
ビジネスマンにとって、スーツは対人関係や仕事の運びをスムーズに進めるための重要なアイテムです。
特に第一印象を演出するアイテムはスーツで決まる、といってもいいでしょう。
自分だけで判断をし、イメージしているだけの「上質」や「品の良さ」を、もう一度見直すのも大切なことです。
自分のセンスや好みだけでチョイスする外見ではなく、相手に好印象を与えるスーツを着こなしてこそ、本当の「任せられる男」になれるのではないでしょうか。
では、ここ一番で着る時のスーツは、どんなことを指針として選んでいったらよいのでしょうか。
それは「世界的に認められているブランドでスーツを作る」ということです。
世界中のセレブたちは、あらゆるスーツに袖を通し、自分に合うスーツを探し続けています。
多角な視点でスーツをチョイスする目と感覚を持っています。
そんなセレブたちが選び抜いたスーツブランドで、あなたのパートナーもスーツを作れば、どんな場面に出ても恥ずかしくない、堂々としていられるスーツを着ることができます。
世界中で高く評価をされているブランドスーツは、生地や着た時の体のバランスなどを、見事に計算されつくした名品ばかりです。
パートナーのために、納得する一着を、そして他者からみても高級感あふれる、気品あるスーツを一緒にみていきましょう。
DAL CUORE(ダル・クォーレ)
公式HPなどをみると、「サルトリア ダル・クォーレ」とされています。
一般的にダル・クォーレで伝わりますが、この「サルトリア」という言葉は高級スーツに興味を持ち始めると頻繁に出てくる言葉です。
サルトリアとは、イタリア語で「仕立て屋」という意味。
オシャレの国イタリアは、着心地や素材にこだわりを持つ文化であることがうかがえます。
ダル・クォーレは1976年に、イタリアナポリで創業されました。
ナポリには多数のサルトリアが存在する中、ダル・クォーレはダントツの人気を誇るブランドです。
クラシカルなシルエットを得意とするので、落ち着いた品のあるデザインが多いのが特徴です。
ダル・クォーレのスーツに対する美学は、インスピレーションでこのブランドに決める人も多いことからも分かります。
【 The Master Luigi Dalcuore at work】
ダル・クォーレの公式サイトはこちら
http://www.sartoriadalcuore.com/
http://www.sartoriadalcuore.com/
Ede & Ravenscroft(イード&レベンスクロフト)
1689年に創業されたイギリスロンドン最古のテーラーブランド。
英国王室のすべてのロイヤルワラントを有している、由緒あるブランドです。
ロイヤルワラントとは、王室に商品を提供していることを示す証のことです。
英国王室だけにとどまらず、イギリスの政界、スポーツ界、法曹界などの上流階級の顧客を持っています。
日本では、井上清株式会社が代理店になっています。
【Ede & Ravenscroft Bespoke Service】
イード&レベンスクロフトの公式サイトはこちら
http://www.edeandravenscroft.com/
http://www.edeandravenscroft.com/
HENRY POOLE(ヘンリー・プール)
1806年に創業されたイギリスブランド。
日本では、昭和天皇や現在の天皇に愛用されています。
完ぺきなスーツといわれているヘンリー・プールですが、どの人も工房を見学することを歓迎されていることからも、その誇りと自信が伝わってきます。
一着のスーツを数ヶ月にわたって作る手間を惜しまない姿勢は、ブランドのポリシーなのです。
長く愛用できるように、体型の変化まで考えられていて、サイズが変化しても調整を行ってくれます。
スマートに、そして知的に魅せたい時や、人前に立つスピーチなどの際に着用したい一着です。
【 Henry Poole – ‘London’s Finest Artisans’】
ヘンリー・プールの公式サイトはこちら
http://www.henrypoole-jp.com/
http://www.henrypoole-jp.com/
Cesare Attolini(チェザレ・アットリーニ)
ファッション大国イタリアのブランドです。
その圧倒的な知名度に対して、少人数で展開しているアットリーニですが、そこにはこだわりがあります。
それは、熟練された職人の手によって手縫い中心とした縫製が行われているところにあります。
細かい調整や修正に丁寧に対応できる手縫いは、量産では補えない心遣いがたくさんあります。
ため息がでるほどの美しい仕上がり。
そのスーツに袖を通すと、一層表情が増すスーツはまさに着る人の唯一無二のものとなるのです。
【Cesare Attolini since 1930】
チェザレ・アットリーニの公式サイトはこちら
http://cesareattolini.com/
http://cesareattolini.com/
SEMINARA(セミナーラ)
1957年にイタリアフィレンツェで創業されたブランド。
セミナーラの人気はイタリア国内だけではなく、世界各国でも愛用者が絶えません。
着る人の体の動きを邪魔しないフィット感ある着心地は、やわらかい生地に包まれているような安心感があると言われています。
一方、外見はしっかりとした肩まわりで男らしい骨格をアピールします。
【Sartoria Seminara】
セミナーラの公式サイトはこちら
http://www.sartoria-seminara.com/italiano/storia.htm
http://www.sartoria-seminara.com/italiano/storia.htm
HUNTSMAN(ハンツマン)
【SS16 Campaign】
1790年にイギリスで設立されたブランドです。
ハンツマンといえば、イギリス王室や貴族の御用達として有名ですが、日本だと吉田茂総理大臣もハンツマンの愛用者です。
ハンツマンは全体的に細身のシルエットが特徴です。
あらゆるファッションを取り入れて、着つくしてきた人が最後にたどり着くところと言われています。
細身ななかにもクラシカルさを取り入れており、あくまでもベーシックなシルエットを追求し続けるブランドです。
日本国内では、伊勢丹メンズ館で取り扱いをしています。
ハンツマンの公式サイトはこちら
http://www.huntsmansavilerow.com/
http://www.huntsmansavilerow.com/
Spencer Hart(スペンサーハート)
2002年イギリスロンドンで創業された、イギリスのセレブたちが愛用しているブランドです。
デザイナーはニックハート氏。
なんと14歳からテーラーで修行し、18歳で独立しています。
名前の由来は、ニックハート氏の息子の名前より。
ウィリアム王子や、デビッド・ボウイ、写真家のマリオ・テスティノなどセレブな顔ぶれがこぞって愛用しています。
全体的にシンプルでシャープなシルエットが特徴。
着丈は長めでモダンな印象を与えてくれます。
【Spencer Hart Brook Street Store Opening】
スペンサーハートの公式サイトはこちら
http://spencerhart.com/
http://spencerhart.com/
Kiton(キートン)
世界中で賞賛されている高級スーツといっても、日本で手に入りにくいブランドも多々あります。
オーダーメイドが多い業界なので、実際に生地をみることも難しかったりします。
キートンは、高級スーツブランドの中でも比較的日本で手に入りやすいブランドです。
既製スーツの中では世界最高と称されています。
スタンダードなデザインにも、どことなくナポリの雰囲気がただよい、垢抜けた印象に仕立て上げてくれます。
高級スーツで最初の一着を検討している。
数ある高級ブランドだが、失敗したくない、そんな人にはキートンのスーツをおすすめします。
【KITON – The Making of the Suit】
キートンの公式サイトはこちら
http://www.kiton.co.jp/
http://www.kiton.co.jp/
Gieves & Hawkes(ギーブズ&ホークス)
まず1771年にホークスが、1785年にギーブズが設立され、1975年に両者が合併してギーブズ&ホークスが設立されました。
イギリスのジョージ三世やイギリスの国家レベルの儀式における正装を担当し、他の老舗ブランドよりも別格として取り上げられています。
現在も、エリザベス女王、チャールズ皇太子よりロイヤルワラント(王室御用達の証)を受けています。
世界の名だたるセレブたちの間でも、愛用者が多いことで知られています。
マイケル・ジャクソン、デビッド・ベッカム、ミハイル・ゴルバチョフ、ダイアナ妃、ジョージ・W・ブッシュなど顧客リストには著名人ばかりが並びます。
【An Afternoon in Como】
ギーブズ&ホークスの公式サイトはこちら
http://www.gievesandhawkes.com/
http://www.gievesandhawkes.com/
Brioni(ブリオーニ)
ブリオーニは、ジェームズボンドが着用していたことで有名なブランドです。
各国の首相や大統領などから、高く評価されています。
シルエットは男らしさのあるカッチリした印象ですが、着てみるとやわらかく包み込まれるような着心地です。
ベーシックでありつつ堂々とした印象を与える形ですが、人の上に立つ人、大きな責任と信頼の中で気品を維持したい人にはブリオーニはおすすめですよ。
動きのひとつひとつに上質さをにじみだしてくれるような気品があります。
こだわり抜かれた高番手のウールが、着る人の個性を際立たたせてくれるのです。
【Brioni | Roma 45 | The Making of the 70th Anniversary Suit by Aaron Olzer】
ブリオーニの公式サイトはこちら
http://www.brioni.com/jp
http://www.brioni.com/jp
Zegnia(ゼニア)
ゼニアの正式名称は「エルメネジルド・ゼニア」と呼びます。
世界の有名実業家や俳優、アーティスト、スーポツ選手などの著名人から絶賛されています。
日本国内でも、銀座と新宿の直営店や大手百貨店で手にすることができます。
日本のビジネスマンにも絶大な人気を得ています。
ゼニアの人気の秘密は、その生地にあります。
ゼニアは元々が生地メーカーとして設立しているので、最高級の繊維の買い付けから開発、縫製、仕上がりまでこだわり抜いて管理されています。
ファッションにあまり詳しくないパートナーであっても、もしくは生地の知識が少ない人でも、触れただけで他メーカーのスーツとの触り心地の違いに気づくほど、ゼニアの生地は上質なのです。
【Z Zegna Spring Summer 2016 advertising campaign】
ゼニアの公式サイトはこちら
http://www.zegna.com/jp/home.html
http://www.zegna.com/jp/home.html
Belvest(ベルヴェスト)
ベルヴェストは、1964年イタリアにて創業。
名門ブランドとして名高いベルヴェストですが、全体的なシルエットがやさしい丸みを帯びたシルエットが特徴です。
特に肩のラインは、滑らかな美しい曲線美になっています。
かしこまった場やビジネスでは、カチッとした印象を与えるスーツが求められることが多いです。
その中でひときわ魅力的であるためには、ベルヴェストのスーツを着て、他にはない立体感を演出するのもオシャレなのではないでしょうか。
パートナーの存在感を引き出す、絶好のスーツとなるのではないでしょうか。
【Belvest Spring Summer 2014】
ベルヴェストの公式サイトはこちら
http://www.belvest.com/it/it
http://www.belvest.com/it/it
Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)
アルフォンソ・シリカは、イタリアのナポリに工房を構えるの最高級スーツブランドです。
「THE ナポリスタイル」を貫くこだわりあるハンドメイドスタイルの姿勢が、セレブたちの支持も集めます。
スーツを語るとき、その着丈やボタンホールの作り、シルエットなどを重視しますが、このアルフォンソ・シリカは、ぜひスーツをまとった全体の雰囲気を読んでほしいブランドです。
モダンでスタイリッシュな雰囲気が絶賛される理由を、あなたとパートナーとで感じ取ってみてはいかがですか。
アルフォンソ・シリカの公式サイトはこちら
http://www.assartoria.it/
http://www.assartoria.it/
Sartorio(サルトリオ)
サントリオは、ハンドメイドとマシンメイドを併用し、重要部分を手縫いで作られています。
全体的にクラシカルなデザインのスーツが多いのが特徴。
ナポリらしい少しライトな感覚を残しながらも、きちっと固めた肩のラインはサントリオらしいデザインです。
クラシカルなベースではあるけれど、男らしい力強さと、色気のある曲線とが絶妙にマッチしたイマドキも逃さないデザインです。
イマドキの風雲児とも呼ばれています。
サルトリオの公式サイトはこちら
http://www.sartorionapoli.it/
http://www.sartorionapoli.it/
Liverano&Liverano(リヴェラーノ&リヴェラーノ)
世界のセレブを魅了するリヴェラーノ&リヴェラーノは、1948年に始まりました。
ほとんどの人は「リヴェラーノ」と呼んでいますが、本物のファンは「リヴェラーノ&リヴェラーノ」と呼ぶそうです。
多くのブランドスーツを経験してきた人には、リヴェラーノ&リヴェラーノは、その上品なシルエットと着た時の柔らかさに、思わずうならせます。
リヴェラーノ&リヴェラーノの最大の特徴は、フロント部分のカーブの美しさにあります。
ゆるやかで上品な曲線は、一見、クラシカルな印象であるリヴェラーノ&リヴェラーノのさり気ないオシャレを見え隠れさせます。
この心にくいセンスが、着る人のセンスをも光らせてくれるでしょう。
シンプルな中にも、細部まで計算しつくされたデザインを楽しんでみてはいかがですか。
日本では、タイユアタイ青山、インターナショナル・ギャラリービームスなどで取り扱いがあります。
【A Conversation with Antonio Liverano】
リヴェラーノ&リヴェラーノの公式サイトはこちら
http://liverano.com/en
http://liverano.com/en
まとめ
女性の目からみても、ダンディでかっこいいスーツは「デキる男」を感じさせてくれます。
シルエットが美しいと、しぐさや佇まいまでも落ち着きを演出し、横にいるだけで頼もしく見えます。
想像してみてください。
体のラインに合った上等のスーツに身をまとい、ゆったりと落ち着きのある動作で靴を丁寧に履き、玄関を出て行くパートナーの背中。
あなたはその背中に、「いってらっしゃい」とおまじないをかけ、いつもの安心した朝を過ごすのです。
ビジネススーツは、働く男性にとっては鎧のようなもの。
自信をもって仕事をすることができる、世界も認める最強のスーツを、あなたもパートナーのために選んでみてはいかがですか。