今年はお子さんがご入学というお父さま、おめでとうございます。
お子さんはランドセルなどの準備も整い、ウキウキドキドキしながら、春を待っていらっしゃるのではないでしょうか。
そんな大切なご入学のセレモニー、入学式。
どんなスーツを着て行ったらいいのだろうと、お悩みではありませんか?
入学式は家族で行動し、一生に残る思い出の記念写真を撮る日でもあります。
そんな日だからこそ、きっと奥様も力を入れていらっしゃいますよね。
特に母親は、今後6年間何かと交流のある保護者たちと、初対面を果たす日でもあります。
子どものために恥ずかしくない常識ある格好を、と思うのはどこの家庭も同じようです。
そんな奥様の気持ちもお察しし、入学式のスーツはどんなものを選べばいいかと考えるあなたに、入学式を経験した身としてアドバイスします。
奥様の不安も取り除けるので、どうぞご安心くださいね。
入学式で父親に求められるスーツ姿とは?
「主役は子どもなんだし、父親のスーツなんて、なんでもいいんじゃないの?」とお考えのあなた、いえいえ、親のスーツ姿は、集合写真として一生残るのですよ。
子どもが将来アルバムを開いた時、お父さんの姿がもし周りの親御さんと違う雰囲気だったらがっかりするでしょう。
また、入学式当日もお父さんお母さんと一緒に行動する場面は多いのです。
そんな時、お子さんが自慢できるお父さんでありたいですよね。
入学式で父親に求められるスーツ姿は、常識や節度のある、落ち着いた大人のスーツです。
清潔感があれば尚よし、さらに爽やかさがあれば満点です。
また、入学式という晴れの日ですので、普段のスーツ姿より少し華やかさをプラスしたいものです。
ただし、やりすぎると浮いてしまうので注意しましょう。
具体的にはネクタイやポケットチーフを少し明るめの色にしてみるなどが手をつけやすいですよね。
他の保護者と比べた時に「パパ、ちょっと変だよ」とお子さんに言われないように、派手になりすぎない程度にほんのちょっとおしゃれ心をプラスしましょう。
入学式でNGな父親の服装はコレ
ただのスーツなのにNGなんてあるかな?と思うかもしれませんが、意外と自分だけの思い込みもあるもの。
私がかつて子どもの入学式の時に目にした、内心NGと思ってしまったものも合わせてご紹介します。
・派手すぎるスーツ
・カジュアルな格好
・大きめのアクセサリー
・ポケットから半分飛び出した長財布
・サングラス
・白または黒のネクタイ
・ダークな色のシャツ
・カジュアルな格好
・大きめのアクセサリー
・ポケットから半分飛び出した長財布
・サングラス
・白または黒のネクタイ
・ダークな色のシャツ
意外とあるでしょう?
お財布なんて、いつもの癖でついやってしまいそうですよね。
私が見たのはチェーン系のゴツゴツしたアクセサリーがついた長財布を、ポケットに入れていた人です。
チェーンは財布の端とパンツのベルト通しにつながっていました。
カジュアルなシーンならかっこいいファッションなのかもしれません。
しかし、入学式は正式な式典ですので、マナーをわきまえた服装にしたいものです。
また、デパートの紳士服売り場の店員さんかホストのような、ダークな色のシャツを着ている人もいました。
ダークな色や原色(例えば濃い青など)のシャツなどは、一見シックだと思うかもしれませんが、この日は入学式。
子どもが主役の式典には明るく爽やかなイメージのスタイルが良いですね。
スーツだけでなく、入学式という場にふさわしい小物を選択し、清潔感と爽やかさのあるお父さんを目指しましょう。
スーツの色と柄の考え方
スーツもデザインが奇抜ではない、ビジネスライクなものが好まれます。
色もあまり目立たない、濃いネイビー、グレー、黒などが良いでしょう。
また、柄は一般的には無地が好まれ、もしストライプが入っているものなら、ストライプが目立たないものにするのがベターです。
スーツのスタイルやディテール
一般的にスーツの形で一番多いのは、2ボタンです。
この形はオーソドックスで誰にでも似合う形なのでオススメですよ。
現在の流行はウエストが少し絞られ、肩幅もジャストフィットでパッドが薄めのものが主流です。
丈はお尻が半分から3/4隠れるくらい。
また、パンツはタッグなしかワンタッグのものだとダブつかず、スマートに見せてくれます。
他には、ダブルブレストのスーツという選択もあります。
ダブルブレストは前の合わせが重なっているスーツです。
現在の流行の傾向はクラシック回帰で、ダブルブレストも盛り上がりを見せています。
ダブルでも昔のような大きめのものでなく、スリムなスーツがたくさん出ているんですよ。
ダブルのスーツは重役などの重々しいイメージがあるかもしれませんが、探してみると若いお父さんでも着られるようなライトな感覚のものもあります。
入学式ではクラシカルで風格ある、ちょっと大人なスーツ姿になりますよ。
さらに、シングルでもダブルでも、ベストを合わせると、より正式な装いになります。
見た目にもモダンクラシカルになり、スタイリッシュに決めることができますよ。
また、着こなしですが、ボタンは全てぴっちりと留めるのではなく、第一ボタンだけを留めましょう。
下までぴっちりと閉めると、少し堅苦しすぎてしまうきらいがあります。
これは、シングルでもダブルでも同じです。
ダブルなら最後に留めるべき下のボタン1つだけを外しておきます。
すると、抜け感が出てスタイリッシュな着こなしとなります。
また、ワンランク上のおしゃれを楽しみたい方にオススメしたいのが、モッズスーツ。
モッズスーツとは少し細身で、ボタンが上の方まであり、スーツの襟部分の三角形が狭いタイプのものです。
1960年代にイギリスで流行り、現在でも若者やミュージシャンなどに取り入れられています。
モッズスーツの場合は、前述したシングルやダブルブレストのスーツとは異なり、ボタンを全てかけた着かたが、逆にスタイリッシュな着こなしになります。
おしゃれなお父さんはお子さんだけでなく、一緒にいるお母さんも鼻が高いと思いますよ。
スーツに合わせるシャツ・ネクタイ・靴
スーツが決まったら、次は合わせるシャツ・ネクタイ・靴ですね。
シャツはダークな色や派手目なものは避け、白かパステルカラーのものにしましょう。
正式な場では白かサックス(薄いブルー)と決まっています。
白かサックスならベストですが、子どもが主役なので明るい雰囲気になる、ごく薄いピンクや黄色、グリーンもOKです。
襟の形はレギュラーカラーやウィンザーカラー、ホリゾンタルカラーなどがオススメ。
ホリゾンタルカラーは襟の羽が180度近く開いたもので、スタイリッシュな着こなしになります。
ネクタイですが、これも派手すぎるものは避けましょう。
無地のネイビーやえんじ色は定番中の定番なので、これを選べば失敗がありませんよ。
スーツの色に合わせて同系色のものを選ぶのも賢いやり方です。
例えば濃いネイビーのスーツならライトブルー、ダークグレーのスーツにはグレーのネクタイなど。
もし柄を入れるなら、おとなし目のドット柄か斜めストライプがオススメです。
選ぶ際には爽やかさ、そして明るい雰囲気になるものにしましょう。
靴ですが、基本は革靴で、オーソドックスなビジネスタイプがベターです。
体育館に座るんだから靴は適当でいいや、とスニーカーやスリッポンを合わせるのはNG。
また、エナメルや白と黒のツートンなども控えましょう。
靴もスーツと同じくらい重要なんです。
それは、外での記念写真もあるから。
また、行き帰りには家族で一緒に歩くので、恥ずかしくない格好にしたいですよね。
靴は黒か茶系などのビジネスシューズがオススメです。
価格別オススメのスーツブランド
ここでは、オススメのスーツをご紹介しますね。
「とりあえず入学式当日だけに対応できれば良い」という人には低価格のブランドを、いつもスーツを着慣れている人や、「特別な日用に一着きちんとしたものを持ちたい」という人には少し奮発したブランドをご紹介します。
コスパの良いスーツブランド
では、コスパの良いブランドから。
お手頃価格だとそれなりのものじゃないの?と思っている方もご安心を。
コスパが良くても安物に見えないブランドをチョイスしてみました。
スーツカンパニー
スーツカンパニーは2万円台からのスーツが揃っています。
おしゃれで仕立てがよく見えるものを多く取り扱っており、トレンドを意識し、押さえどころをきちんと押さえているブランド。
上の画像のスーツは28,000円ですが、遠目に見れば高級スーツと見分けがつかないと思いますよ。
また、3万円台になると本場イタリアブランドのウール生地を使ったスーツも手に入れることができます。
しなやかな光沢感があり、10万円以上のスーツと比べても見劣りしません。
スーツカンパニーでは19,000円のものから取り扱っていますが、このレベルのものは生地がポリエステル混になり、安っぽく見えることがあります。
スーツは生地で見栄えが左右されます。
ここは28,000円以上のウール100%のスーツを選ぶ方が断然お得ですよ。
グリーンレーベルリラクシング(green label relaxing)
大手セレクトショップ、ユナイテッドアローズが展開するグリーンレーベルリラクシング。
ジャケットは30,000円台、パンツは10,000円台とやや少しお高め。
ですが生地が基本的にカノニコやレダなど、イタリアの高級生地を使用しているため、他では出せない光沢感や生地の柔らかさ、しなやかさがあります。
また、仕立ても本格的でしっかりしているので、高級イタリア生地のブランドスーツを、ブランド店で購入すると考えればかなりお得なんです。
ただし、グリーンレーベルリラクシングのスーツは、少しゆったり目のシルエット。
人によってはウエストがだらしなく見えてしまう可能性もあります。
そのため必ず試着してワンサイズ下のものを選んだり、早めに購入してお直し屋さんに持ち込んだりするなどで対応しましょう。
ONLY(オンリー)
トレンドを意識したシルエットと、モードを感じさせるスタイリッシュなスーツを扱っています。
スリムなラインが多く、20,000円台から30,000円台のものがあります。
30,000円台になると上質なイタリアブランドの生地などで仕立てられており、他の高級ブランドとも遜色がありません。
店舗とネット通販があり、ウエストが絞られたものが多いのが特徴ですが、ネット通販でも標準体型の人なら問題ないでしょう。
オーソドックスなデザインが多いので、どれを取っても失敗しないのが良いですよ。
少し奮発するスーツブランド
ここでは特別な日の一着を作りたい、という人向けに、ランクアップしたスーツブランドをご紹介します。
入学式だけでなく、結婚式や二次会にも使えますよ。
tomorrowland(トゥモローランド)
大人向けのラグジュアリーセレクトショップとして人気のあるトゥモローランド。
他のセレクトショップよりも知名度はありませんが、お洒落な人からは人気の高いブランドです。
その理由は、イタリアの洒落者が好むような英国風を程よく取り入れた、イタリア仕立てのスーツを取り揃えているから。
また、センスだけでなく品質も良く、上質な生地を扱っています。
人とは少し違ったスーツを選びたい人はトゥモローランドを要チェックです。
キクチタケオ
流行に左右されず、かといって全くトレンドを無視もしない、さりげない大人のおしゃれを楽しめるブランドです。
ブリティッシュスタイルを基本としたスーツを扱い、女性からの支持も高く、安定したデザインが特徴。
少しゆったり目のデザインですが、入学式にはトレンドを取り入れ過ぎても浮いてしまうので、ちょうど良いくらいかと思います。
長く着続けたい人にオススメのブランドです。
五大陸
「日本初世界服」をコンセプトにジャパニーズ・ジェントルマン・スタンダードを提案する五大陸。
英国、フランス、イタリア、アメリカの伝統を、日本の感性と技で仕上げるスーツは、新しいグローバルな紳士服。
エレガントでスマートな大人のスーツが揃っています。
価格は6万円台から。
NEWYORKER(ニューヨーカー)
アメリカントラッドを代表するブランドとして知られるニューヨーカー。
堅実でベーシックなスタイルは、幅広い年齢層から支持を得ています。
高品質な生地を使い、確かな縫製技術を受け継ぐ、安心と信頼という言葉がぴったりのブランド。
確かな服作りはアメリカントラディショナルの本家とも言われる、あのブルックス&ブラザースからも認められ、ブルックス&ブラザース・ジャパンを共同経営しているほど。
価格は6万円台からでどこに着て行っても恥ずかしくないスーツです。
父親の入学式用スーツ|まとめ
かっこいいお父さんと言われるには、どんなスーツを選べばいいんだ、と迷っていたお父さん、ご自分の中でイメージが固まったでしょうか。
入学式の主役はお子さんです。
ですので入学式には清潔感があり、爽やかなスーツが最適です。
色はネイビーかグレーか黒、柄はあっても目立たないストライプ程度。
デザインはオーソドックスな2ボタンか3ボタンで、適度にトレンドを意識したウエストが絞られた形がベターです。
派手すぎるスーツやごついアクセサリーなどはご法度。
この日は自分をアピールするのではなく、一緒にいるお子さんとお母さんが堂々と誇れるようなお父さんをイメージするスーツ姿が好まれます。
スーツに合わせるシャツも、式典なので白かサックス、ネクタイは明るめでストライプやドットの控えめな柄にしましょう。
靴は基本的にビジネスシューズで革靴がベストです。
また、価格別にオススメのスーツブランドもご紹介しました。
・スーツカンパニー
・グリーンレーベルリラクシング
・オンリー
・トゥモローランド
・キクチタケオ
・五大陸
・ニューヨーカー
・グリーンレーベルリラクシング
・オンリー
・トゥモローランド
・キクチタケオ
・五大陸
・ニューヨーカー
平時はジャケパン専門でスーツはほとんど着ないので、当日用だけで十分という人は比較的低価格でコストパフォーマンスの良いものをチョイスしましょう。
また、入学式だけでなく今後結婚式などでも着用できるように、ちょっと奮発して良いスーツをという人は、少し上のランクのブランドを選択すると良いと思います。
一生記念に残る入学式の集合写真にも残るスーツです。
後々までお子さんが「お父さんカッコイイ」と言ってくれるようなスーツを選びたいですね。