ビジネスマンの多くは、毎日スーツを着ることが多いはず。
そして、ビジネスシーンで初対面や挨拶するとき、相手の顔の次に視線が行くところというと胸元である「Vゾーン」。
そんなに広い場所でもなく、少ないアイテムで構成されている部分ですが、ここの自己アピールによって、相手からの印象が断然変わってきます
今回は最小限の方法で「マンネリ化」を打破するためのポイント「Vゾーン」の基本をご紹介します。
Vゾーンとは
「Vゾーン」ということば。
少しでもファッションに興味を持つと、聞くことが増えてくることばです。
具体的に「Vゾーン」とはどの部分なのかと言いますと、人によっては「V字形に開いたところ」と思われている方もいらっしゃるようです。
しかし、Vゾーンはもう少し広く「胸元」という見方をした方がいいでしょう。
スーツのジャケット、シャツ、ネクタイ、チーフ。
この4アイテムで構成される最小限の場所。
全身のコーディネートから考えると、その比率は最小ですが自己アピールするには、最大限活用する必要のある部分でもあります。
「そんなことは、わかっているよ」
「簡単そうだけど、難しいんだ」
という声も聞こえてきますが、確かに小さな範囲に構成されているアイテムが少ないために、なかなか思うように楽しめないことも理解できます。
・どうすれば、見られて恥ずかしくない「Vゾーン」になるのか
・どうすれば、好感を持ってもらえる「Vゾーン」になるのか
・どうすれば、おしゃれに見えるのか
・どうすれば、マンネリから抜け出せるのか
・どうすれば、好感を持ってもらえる「Vゾーン」になるのか
・どうすれば、おしゃれに見えるのか
・どうすれば、マンネリから抜け出せるのか
そして、
どうすれば「胸元、ステキですね」と言われるのか。
「合格点」をもらえる「Vゾーン」を作ることは、ビジネスシーンで活躍する方には、意外に大きな悩みなのだと感じます。
まずは、瞬間的に「Vゾーン」のマンネリを打破するアイテムを紹介します。
瞬間マンネリ打破するアイテムとは
「Vゾーン」を一瞬で変えるアイテムとは、ご存じの通り「ネクタイ」です。
ネクタイを変えるだけで雰囲気が変化することは、誰もが理解していることなのですが、実際にやってみると
・なにかチグハグ
・おしゃれに見えない
・もう少し違う雰囲気にしたいけれどわからない
・おしゃれに見えない
・もう少し違う雰囲気にしたいけれどわからない
という意見もよくあります。
そして、感覚的なコーディネートをすることで、余計に「チグハグ」になってしまったり、せっかく購入したネクタイがそのままクローゼットから出てこなくなることもあるようです。
しかし、Vゾーンの印象を変えるネクタイ選びには「基本」を知っておくと、ほとんどの問題を解決することができます。
同時に基本を知って選んでいくだけで、ファッションセンスも磨かれ自然に最高の1本を選べるようになるでしょう。
そこで、まずネクタイ選びで押さえておきたい基本は次の3つがあります。
(1)ネクタイの素材
(2)ネクタイの色
(3)ネクタイの柄
(2)ネクタイの色
(3)ネクタイの柄
スーツとネクタイ。
シャツとネクタイ。
この組み合わせ方の基本を知っておくと、いつでも安心して「合格点」のVゾーンを手に入れることができます。
それでは、組み合わせの基本3つをお話します。
スーツとこのアイテムの合わせ方でマンネリ打破
それでは、スーツやシャツとネクタイの合わせ方を一つずつお話していきます。
この基本3つを覚えると、あなたは「Vゾーン」のマンネリを打破し、いつでも安心して「合格点」のVゾーンを手に入れることができるでしょう。
それでは「素材の合わせ方」からお話します。
素材の合わせ方の基本を知ろう
スーツとネクタイの素材の合わせ方に迷ってしまう。
こういうお悩みをお持ちの方は多いようです。
しかし、素材を合わせることは、合格点のVゾーンを作り出すためには、基本中の基本と言えます。
まず、素材の合わせ方が理解できていないと、どんな色や柄のものを合わせても、どれだけ高価なものを手に入れても残念な結果になってしまします。
ですから、素材を合わせることは、必ず覚えておいてほしいと思います。
まず、スーツとネクタイの素材の合わせ方ですが、基本はこうです。
・スーツがツルツルの素材なら、ネクタイもツルツルの素材
・スーツがザラザラの素材なら、ネクタイもザラザラの素材
・スーツがザラザラの素材なら、ネクタイもザラザラの素材
これが基本です。
春夏物のスーツでよく使われる「トロピカルウール」や「モヘア生地」はツルツル素材に属しています。
この素材は繊維が長く太さが均一な原毛を強めに紡績した糸を使っているため「ツルツル」とした感触を実現しています。
表面は滑らかで光沢がある特徴を持っています。
このようなツルツル素材にぴったりのネクタイ素材はというと
・サテンシルク
・ツイル織り
・ツイル織り
が相性いいです。
一方、秋冬物のスーツでよく使われる「フランネル」や「ツイード」はザラザラ素材に属しています。
この素材は繊維が短い原毛を紡績しているので、糸の太さが一定でなくなります。
そのためザラザラとして毛足が立ち、空気を含む量が増えるため保温性が高くなるという特徴があります。
このようなザラザラ素材にぴったりのネクタイ素材はというと
・ロウシルク
・ウール素材
・ヴィンテージ系ネクタイ
・ウール素材
・ヴィンテージ系ネクタイ
が馴染みやすくなります。
ツルツル素材のスーツに、ザラザラ素材のネクタイを合わせることは簡単ではありません。
しかし、ザラザラ素材のスーツに、ツルツル素材のネクタイを合わることは可能です。
次からお話する「色」「柄」を合わせることで可能にもなりますので、ぜひ続きを読んでみてください。
色の合わせ方の基本を知ろう
カラーコーディネーターという職業がありますが、それくらい色の合わせ方は専門的な部分だとも言えるでしょう。
しかし、私たちに必要な色の合わせ方には、そんな専門性は必要ありません。
スーツとネクタイの色の基本的な組み合わせを知るだけで、合格点のVゾーンが手に入るのですから、それで問題はありませんよね。
では、色には「相性」があることを知ってください。
一般的に「暖色系」と呼ばれる色の仲間と、「寒色系」と呼ばれる色の仲間があります。
暖色系とは「ブラウン」、寒色系は「グレー」や「ネイビー」と考えてみてもらえばイメージしやすいと思います。
色の組み合わせの基本ですが、もっともベーシックなのは
「スーツとネクタイを同系色で組み合わせる」
スーツが暖色系なら、ネクタイも暖色系。
スーツが寒色系なら、ネクタイも寒色系。
これが基本の中の基本です。
まずは、ここから始めてみるのがおすすめです。
そして、次にステップアップしたいなら、スーツとネクタイを反対色の組み合わせにすることです。
一般的に反対色を組み合わせると「相性が悪い」のが当たり前。
しかしポイントを押さえておけば、反対色でもばっちり馴染みます。
そのポイントとは、
「ネクタイの柄の中に、スーツと同色系の色を入れる」
例えば、スーツが暖色系のブラウン。
ネクタイが寒色系のネイビー。
もしネクタイが無地のネイビーだったなら、この組み合わせはNGです。
しかし、ネクタイに柄が入っていて、その柄の一部に「ブラウン」があれば、スーツのブラウンとネクタイの柄のブラウンが同色系のため、馴染んだ組み合わせになります。
反対色の組み合わせが使えると、Vゾーンへのコーディネートの幅がグンと広がりますが、まずは基本の「同色系」で組み合わせることをおすすめします。
柄物の合わせ方の基本を知ろう
ジャケパンでもそうですが「柄物」を合わせることは、ハードルが高いと考えておられる方も多いようです。
しかし、柄物も基本のコツを知っているだけで、そんなに難しいことはありません。
まず柄物の合わせ方ですが、ポイントは柄物のシャツと柄物のネクタイを合わせるときには「ピッチ」に意識することです。
例えば
・柄シャツが細目のストライプなら、ネクタイは太いストライプにする
・柄シャツが細目のストライプなら、広めのドットにする
・柄シャツが細目のストライプなら、広めのドットにする
シャツとネクタイの縞や線、ドットの間隔「ピッチ」に差をつけることが、Vゾーンで馴染みやすい基本です。
チェック柄や格子柄の場合も、シャツとネクタイのピッチに差を生み出すとしっくりきます。
反対に「ピッチ」が似た柄物を合わせると、相手の目がチカチカして「柄がうるさい」印象になります。
何となく落ち着きがない雰囲気にもなりますので、ここは注意をしておきたいところです。
押さえておきたい「Vゾーン」の基本
基本3つをお話しましたが、いかがだったでしょうか?
この3つを押さえておくだけで、あなたのVゾーンは昨日のVゾーンとは格段に変わってきます。
そして、Vゾーンのお悩みでよくある基本ルールは他にもあります。
まずは先ほどの3つの基本をしっかりと押さえたうえで、ここからお話する「7つの基本」を覚えてください。
ノットの形は大丈夫?
「ノット」とは、ネクタイを締めたときにできる結び目です。
この結び目が美しくないと、どんなに高価なネクタイや素材の相性が良くても、すべてが台無しになってしまします。
締めが甘いと、本来はノットの内側に納めるべき部分がみえていたり、ノットがずれてループ部分がシャツの襟から見えてくることがあります。
ノットの崩れはネクタイの素材にも影響されますので、少しズレてきたなと感じたら締め直す習慣を身につけておきたいですね。
シャツの襟からは、ノットだけが覗いているのがベスト。
だらしない印象を与えないためにも、ノットの形は気にしておきたい部分です。
メランジ素材って何?
生地の色合いを表す言葉に「メランジ」という言葉あります。
「メランジ」とは2色以上の霜降り糸を使った織物や編み物を指しています。
素材感があり、色も同系色のメランジと異系色のメランジがありますので、柄物のシャツとネクタイを合わせる場合などには、上手に使い分けたい素材です。
便利なネイビー無地タイの種類
なんといっても便利なネクタイは「ネイビー無地」。
マンネリを打破したいときにも、素材感などで変化を付けることができます。
そんな便利なネイビー無地タイには、大きくわけて3つの種類があります。
(1)シルク系
光沢があり表面がツルツルとしているのが特徴です。
季節も関係なく、ほとんどの色や柄にも使えます。
ドレスコードが厳しい場所へ行くときでも、ちょっとおしゃれな雰囲気を醸し出すことができます。
(2)ウール系
ざっくりとした素材感なので、暖かい雰囲気がありますから、秋冬にぴったりです。
光沢はあまりありませんが、落ち着いた雰囲気を楽しめます。
(3)ニット系
シルクやウールのように織物ではなく、ニットなので編み物です。
やわらかな雰囲気と季節を問わない素材なので、どんな場面にも使いやすいネクタイです。
Vゾーンには気を配りたいけれど、どうしても上手く組み合わせられないときのために、ネイビー無地のタイは持っておきたいですね。
ネクタイとラペルの幅の関係
意外と気にされる人が少ないのですが、ネクタイとラペル幅が合っていないと、非常にチグハグな印象になります。
モード系では、あえてチグハグ感を楽しむところもありますが、それはおしゃれ上級者の着こなしだと覚えておきましょう。
まずは基本の組み合わせで着こなすことで、バランス感覚を身につけてください。
では、注意するポイントですが
・ラペルの幅が広いジャケットに、細いネクタイはNG
・ラペルの幅が狭いジャケットに、太いネクタイはNG
・ラペルの幅が狭いジャケットに、太いネクタイはNG
もう、ご理解いただけたかと思います。
基本の組み合わせは「ラペルの幅」と「ネクタイの幅」を合わせることです。
例えば、ラペルの幅が8cmなら、ネクタイのもっとも太いところの幅が8cm~8.5cmくらいのものを選ぶということです。
たったこれだけでも、Vゾーンの印象が変わりますから、絶対に覚えておいてほしいバランスです。
ネクタイのディンプル効果
「ディンプル」とは、ネクタイを結んだときにできる「くぼみ」のこと。
この「くぼみ」が立体的であると、のっぺりとした印象をすっきりとした印象に変えることができます。
ディンプルを美しく作るには、残念ながら練習が必要。
自分が持っている様々な素材のネクタイで、ディンプルを作る練習をしてみてください。
素材によってディンブルが作りやすいものと、そうでないものがありますから、慌てなくていいように色々な素材のもので試してみてください。
ネイビータイの注意点
先ほども出てきましたが「ネイビータイ」は便利です。
しかし、便利だからといって、どんなスーツに合わせても良いのかというと、最初はスーツの素材とタイの素材を合わせることに意識しましょう。
色の組み合わせとしては、ほとんどの組み合わせでネイビータイは馴染みますが、素材だけは「チグハグ」になることもあります。
ネクタイとシャツの襟型の相性
ネクタイとシャツの襟型には相性があります。
例えば「カッタウェイ」と呼ばれる襟が開いている形状のものなら、襟元を開いてみせるように作れられているので、ネクタイにはカジュアルなニットがおすすめです。
「タブカラー」と呼ばれる襟型は、ノットを美しく見せる襟の作りなので、シルクやウールなどのネクタイと相性が良いとされています。
襟型に応じて、相性の良いネクタイがありますから、シャツを購入するときに「どんなネクタイが良いのか」聞いておくことをおすすめします。
コーディネートからヒントを得る
(1)落ち着きと華やかさがほしい場合
シングルの紺スーツにシャツは白。
靴とベルトは黒で、ネクタイは紺無地。
よくあるコーデだと思うのですが、こんな場合には「シルクサテン」のネクタイを選ぶだけで、胸元に光沢感が入って落ち着いた華やかさを演出できます。
(2)存在感を出したい場合
クライアント先で話す機会が増えてくると、無難なコーデだけでは存在感を出し切れないこともあります。
そんな場面には、太めのレジメンタイを選びましょう。
色もオフ白の面積が少し多い目のものなら、清潔感と男らしい存在感を演出することができます。
(3)威厳と華やかさを演出したい場合
多くの人前で話す機会がある立場の方には、知っておいてもらいたいコーデです。
ネクタイは濃い目のペイズリー柄などを選ぶと華やかで注目を集めやすくなります。
そしてポイントは、胸元を立体的に見せるため、タイバーを使ってタイを立体的に持ち上げましょう。
タイが立体的に波打つようになるので、威厳と存在感もアップします。
一歩先ゆくオシャレにはチーフ
ドレスコードにもよりますが、許されているのならチーフは欠かせません。
チーフがあるだけで、Vゾーンがより立体的になりますし、胸元にメリハリがついてきます。
ビジネスシーンでのチーフというと、白の無地がおすすめ。
この場合は素材にこだわり「コットン」などのハリとコシのある生地を選んでおきたいところです。
パーティーなどの華やかな場面なら、ワンポイントの入ったチーフや柄物の派手なチーフもよいですが、慣れるまでは白かダークトーンの柄物で控えめに胸元を主張するのがいいですね。
チーフは胸元の印象を最高におしゃれに変えてくれます。
まずは白無地チーフから始めてみてください。
まとめ
スーツの着こなしで悩むことが多い「Vゾーン」。
実は基本を押さえた組み合わせを知っていると、毎回戸惑うこともないのです。
手持ちのアイテムが多くなくても、ネクタイやチーフの組み合わせを変えるだけで、Vゾーンの印象がガラッ変わります。
スーツは頻繁に買えないな、という方でも、シャツを1枚増やすだけで「マンネリ」を打破することができますから、今回の基本を覚えておいて1週間着回しコーデにチャレンジしてみてください。