IT系やクリエイティブ系の職業では私服の着用も珍しくありませんが、近年、「オフィスカジュアル」や「ビジネスカジュアル」と呼ばれる私服のスタイルを取り入れる仕事場が増えてきているようです。
スーツはジャケットとパンツのペアが決められていますし、シャツや靴といったアイテムから、ベルトやネクタイと言った小物も、スーツと合わせて購入すれば案外、コーデは決めやすいもの。
しかし、組み合わせが自由な私服となると選ぶ余地が増えてしまい、今までスーツばかり着ていた人はコーデで悩むのではないでしょうか。
そこで今回はビジネス、オフィスコーデの要である「ジャケット」に焦点を当て、色、サイズ感、素材といった面から、どんなジャケットが良いか、お話します。
また、それだけでなく、オススメのブランドも6つ紹介するので、どんなジャケットを買えばいいか悩んでいる方は、是非参考にしてください。
ビジネスコーデ用ジャケットの3ヶ条
ビジネスコーデには明確なルールが無いため、慣れるまではアイテムを選ぶ基準が分からないもの。
特にビジネスの場で必要なフォーマル感を抑えつつ、カジュアル感をどこまで出していいのか、この点は多くの人達が悩むポイントのようです。
そんな悩みを解消すべく、
・色
・サイズ感
・素材の違い
・サイズ感
・素材の違い
この3つのポイントについてご紹介させてください。
これらのポイントを理解すれば、ジャケットを選びやすくなるかと思うので、参考にしてみてください。
色
まずはジャケットの色について。
ジャケットはコーデ全体の中でも大きな面積を占めますし、第一印象に大きな影響を与えます。
そこでまずオススメしたい色が「ネイビー」。
色合いが濃いので、フォーマル感が出る一方、ブルーの明るさが堅苦しさを和らげてくれます。
また、色彩学上ネイビーは「冷静さ」や、「信頼感」を与える色と言われており、商談などの重要な場面でのコーデにもオススメです。
続いては「グレー」。
グレーはネイビーのような濃い色に比べると明るい色合いが特徴で、コーデによって落ち着いた印象から、爽やかな印象も与えられる、万能なカラーと言われています。
尚、色彩学上、グレーは「協調性」や「調和」といったキーワードと結び付けられることが多く、ビジネスの場にも馴染むでしょう。
そして最後に紹介するのが「ブラウン」。
ネイビーやグレーに比べると上級者向けの色とも言われていますが、派手過ぎずにビジネス範囲内でオシャレをアピールできる色ではないでしょうか。
尚、色彩学上、ブラウンは「木」や「土」といったものを連想させ、「温もり」や「安心感」を与える色と言われています。
色についての説明は以上となりますが、続いてサイズ感についてお話します。
サイズ感
同じジャケットでもダボっとしたサイズを着ている人と、ジャストサイズでピッタリと着ている人では、印象が違いますよね。
ジャストフィットを求めるあまり、小さすぎるジャケットを着てしまうのも良くありませんし、サイズ選びはとても重要です。
まずジャケットのサイズをチェックする時は、前ボタンを留めましょう。
一番下のボタンを留める必要はないので、2ボタンの場合は上のボタンだけで大丈夫です。
この状態でまずは袖丈をチェックしてみてください。
親指の指先からジャケットの袖口まで10cmから11cm程あれば、ちょうど良いでしょう。
そして着丈はジャケットの着用時、お尻の4分程度隠れるバランスを目安としてみてください。
スーツの場合、ジャケットとパンツが同じ色合いのため、ジャケットの着丈がそこまで目立たないのですが、別々のジャケットとパンツを組み合わせる場合はジャケットとパンツの境目がクッキリ見えるため、丈のバランスはとても重要です。
袖丈と着丈をチェックしたら、あとは体を動かして、全体のフィット感を確認してみてください。
サイズのチェックをしつつ、生地の収縮性もチェックしてみると良いでしょう。
また、「気に入ったジャケットなんだけど袖丈、着丈がちょっとだけ長い・・・」という場合はお直しの可否を店員に確認してみてください。
1か所あたり数千円で対応してくれるお店もあるので、聞いてみて損はないはず。
素材の違い
さて、ジャケットの色とサイズについてお話してきましたが、最後に紹介するのが「素材」。
それぞれ長所と短所があるので、それぞれの特徴を説明します。
まずは「ポリエステル」。
ポリエステルは日本でも多く生産されている合成繊維で、シワ、型崩れに強く、耐久性と速乾性を兼ね備えた繊維です。
綿のような天然繊維に比べると吸湿性や、肌触りのなめらかさは劣ると言われていますが、実用面ではポリエステルの方がメリットは多いとも言われています。
お次は「コットン」。
植物の綿が原材料の天然繊維ですが、清涼感のある肌触りが特徴と言われています。
また吸湿性もあり、熱にも丈夫。
ですが、シワになりやすく、ケアに注意しなければいけない短所があります。
また天然繊維では「麻」もポピュラーで、その通気性と吸水・発散性の良さから、夏向けのジャケットに使用されることが多いです。
オススメのブランド6選!
ジャケットの色、サイズ感、素材についてお話してきましたが、続いてオススメのブランドを紹介します。
ご紹介するブランドは
・Banana Republic
・Brooks Brothers
・Ralph Lauren
・Paul Smith
・Boglioli
・Lardini
・Brooks Brothers
・Ralph Lauren
・Paul Smith
・Boglioli
・Lardini
の6つ。
アメリカブランドから、ブリティッシュブランド、イタリアンブランドを顔ぶれになっていますが、それぞれ違った特徴があるので、参考にして頂ければ幸いです。
Banana Republic
Banana Republicは1978年創業のアメリカンブランドで、ファストファションブランド”GAP”のハイエンドライン。
カジュアルウェアが中心なGAPに対して、スーツやジャケットなど、ドレッシーなアイテムが充実しているのが特徴です。
ビジネスの場で着ても恥ずかしくないクオリティながら、お手頃な金額なのがオススメのポイント。
そんなBanana Republicからオススメな1着がこちら。
爽やかなブルーと、スリムフィットでスッキリとしたシルエットが印象的な1着ですね。
尚、Banana Republicは都内では六本木ヒルズや、新宿マルイ本館など、全15か所に展開しており、全国各地のアウトレットにも出店しています。
ジャケット以外にもシャツ、パンツなど、ビジネスコーデに必要なアイテムが手頃な価格帯で揃っているので、高級ブランドにハードルを感じる人にオススメです。
Brooks Brothers
続いて紹介するのは、「アメリカントラディショナルの代表格」とも言われる、Brooks Brothers。
アメリカ合衆国の建国から50年弱の1818年に創業した老舗ブランドで、創業以来、歴代の大統領やハリウッドスターに愛用され、日本にも1979年に上陸しました。
Brooks Brothersから紹介したいのがこちら。
イタリアの高級生地メーカー”REDA”社のウール生地で仕立てた2ボタンジャケットャケットで、上品なブルーベースにシックなチェック柄が特徴。
“Milano”と名付けられたこのジャケットはその名のごとく、イタリアンテイストを意識し、細身で着丈が短く、スタイリッシュな一着となっています。
そしてもう一着紹介したいのが、ツイード生地を使用したこちらのジャケット。
ツイード生地の中でも「ツイードの王様」と言われるハリスツイードを使用。
ゴワゴワとしたツイード生地特有の質感は、年数を経るごとに体に馴染んでいくと言われています。
ウールの煌びやかさともまた一味違うツイード生地ですが、その暖かみのある質感は秋冬のコーデにベストマッチ。
是非、一度手に取ってみてください。
尚、Brooks Brothersは都内では青山本店をはじめとして、全20店舗を展開。
オンラインショップで購入した製品を、お直し対応してくれる店舗もあるので、ショッピングはオンライン派の人でも安心ですね。
Ralph Lauren
Brooks Brothersと並ぶアメリカントラディショナルブランドとして知られているのがRalph Lauren。
1960年代に創業し、今では五輪アメリカ代表チームのユニフォームを担当するなど、アメリカを代表するブランドに。
創業者のラルフ氏はBrooks Brothersでの勤務経験もあり、元々はネクタイブランドとしてスタートしたのですが、今ではファッションアイテム全般を扱うラグジュアリーブランドになっています。
Ralph Laurenから紹介したいジャケットはこちら。
浮いた下襟の形状が特徴のロールラペルや、手縫いのショルダー部など、高級な仕様が特徴のジャケットです。
表生地はRalph Lauren特注のイタリア製ウールヘリボーンを使用しており、スリムフィットによる美しいシルエットもポイント。
尚、Ralph Laurenの実店舗は西武、東武、伊勢丹、小田急、高島屋、京王、三越、阪急等の各百貨店に展開されており、表参道には路面店もあります。
尚、表参道の路面店は2230平方メートルの広さで、世界各国に出店している路面店の中でも最大級とのこと。
ウェアラインは5つ、また香水、時計、ジュエリーなどのアクセサリーや日用雑貨なども扱っています。
Paul Smith
Paul Smithは1946年、イギリスはノッティングガム発祥のブランド。
現在ではドレスアイテムを扱う「Paul Smith」と「Paul Smith Collection」(メンズのみ)、カジュアルアイテムを中心としてヤング層をターゲットにした「PS By Paul Smith」、の3つのラインを展開しています。
こちらは「Paul Smith」からのクラシックなジャケット。
ウール素材を使用したメッシュ織りの生地で、上品な光沢が特徴。
ラベルとポケット周りは「AMFスティッチ」と呼ばれるハンドメイド感が出る縫い目になっていたり、貝ボタンが使用されていたりと、随所にアレンジが施されているのがポイントです。
続いて紹介するのは「Paul Smith Collection」からの一着。
スコティッシュチェック柄が特徴のジャケットで、生地は厚みのあるウール素材が使われています。
特徴的な下襟のデザインや、ボタン付きのフロントポケットなど、細部まで拘って仕上げられた一着です。
Paul Smithはスーツも人気で、”PS By Paul Smith”では5万円から10万円のスーツも扱っています。
尚、Paul Smithは国内では主に、東武、西武、伊勢丹、小田急、高島屋、パルコ、マルイと言った百貨店に出店していますが、オススメは六本木の路面店。
メンズのウェアのみならず、ウィメンズ、シューズ、バッグ、アクセサリーなど全12のラインの取扱いとなっています。
Boglioli
アメリカンブランドのBrooks BrothersとRalph Lauren、ブリティッシュブランドのPaul Smithを紹介してきましたが、最後に紹介したいのがイタリアンブランドのBoglioli。
1890年代創業の老舗ブランドですが、「アンコンジャケット」と呼ばれるジャンルの火付け役とも言われています。
「アンコンジャケット」とは、裏地、芯素材、肩パッド等のパーツを省いた形のジャケットで、従来のジャケットに比べてソフトな、リラックスした着心地とシルエットが特徴です。
若者が着ていたお下がりのクタッとしていたジャケットにヒントを得て、1999年に生まれた「コート」や、洗い加工を施し2003年に発表された「Kジャケット」など、これらのアンコンジャケットはBoglioliの代名詞と言えるでしょう。
そんなBoglioliからオススメしたいジャケットがこちら。
コットンベルベット素材を使用しており、ネイビーをベースにしつつ、グレーがかった発色になっています。
そして、Boglioliらしい緩やかなシルエットと、洗い加工による落ち着いた雰囲気が特徴。
このジャケットを着るだけでコーデ全体が上品な印象になる一着ではないでしょうか。
もう一つ紹介したいのが、自然体な洗い加工が特徴なこちらのジャケット。
上記で紹介したジャケットと同じく、ドレス等にも使用されるベルベット生地にあえて洗い加工を施し、独特な「枯れ感」が醸し出されています。
尚、Boglioliは国内では「エスとネーション」や「バーニーズニューヨーク」といったショップで扱われている他、有楽町に路面店も展開。
ちなみにBoglioli の路面店は世界規模で見ても少なく、アジアでは韓国のソウルと、有楽町店の二つだけとのこと。
Lardini
Boglioliに続き、Lardiniもイタリア発祥のブランド。
1978年の創業以来、Lardiniの縫製技術は高く評価され、30年近くドルチェ&ガッバーナ、バーバリー、プラダといった高級ブランドのOEM製造を請け負ってきました。
1993年より自社名のオリジナルブランドを展開し、日本でも人気を博しています。
生地にはイタリアの高級ブランドであるロロ・ピアーナ、エルメネジルド・ゼニアなどを採用しており、また襟に施された「ピークドラペル」や「フラワーホール」など、細部の演出にも拘るのがLardiniの魅力と言われています。
それではLardiniのジャケットをご紹介しましょう。
こちらはウール66%、麻34%という仕様のジャケットで、清涼感のある肌触りで春夏にオススメな一着です。
混合生地なので霜降り状のメランジ調に仕上がっており、大人っぽい、クラシカルなジャケットを探している方にオススメです。
そして、Lardiniよりもう一着。
こちらは伸縮性に優れた快適な着心地が特徴のジャージジャケットで、一見無地に見えるかもしれませんが、菱形の織り柄がついており、さりげないおしゃれアピールになるでしょう。
ニットの様な柔らかい質感で快適な着心地が特徴ですが、デザイン自体はクラシックスタイルなので、ビジネスコーデにもオススメです。
尚、都内でLardiniを実際に手に取れるのは新宿伊勢丹メンズ館、日本橋三越本店、ストラスブルゴ東京ミッドタウン店、日本橋高島屋など。
まとめ
「メンズのビジネス・オフィスコーデのジャケット」というテーマの基、
・ジャケットの色
・サイズ感
・素材の違い
・サイズ感
・素材の違い
についてお話し、また世界を代表する6つのブランドを紹介しました。
まず色については「ネイビー」、「グレー」、「ブラウン」といった色が相手にどんな印象を与えるか、という点について触れていますし
サイズ感については試着時に気を付けるべき点や、ちょうどいい袖丈や着丈の見極め方についてお話しました。
素材については「ポリエステル」、「コットン」、「麻」の特徴についてそれぞれ紹介しています。
そしてブランド紹介では
・Banana Republic
・Brooks Brothers
・Ralph Lauren
・Paul Smith
・Boglioli
・Kiton
・Brooks Brothers
・Ralph Lauren
・Paul Smith
・Boglioli
・Kiton
の6つをピックアップし、それぞれの魅力を紹介しました。
軽く触れると・・・
Banana Republicはビジネスの場に着ても恥ずかしくないクオリティながら、お手頃な価格設定が魅力。
Brooks Brothersでは”Reda”や”Harris Tweed”といった一流生地を使用した高級感のあるジャケットを紹介しました。
Ralph Laurenはロールラペルや、手縫いのナチュラルショルダー仕様といった細部まで拘った仕様が魅力。
Paul Smithはラグジュアリーなモデルから、スポーティなモデルまでライン別にターゲットが分かれています。
Boglioliは「アンコンジャケット」の先駆者とも言われ、裏地、芯素材、肩パッドを省き、洗い加工を活かした独特な風合いが特徴。
Lardiniはドルチェ&ガッバーナ、バーバリー、プラダといった高級ブランドのOEM製造経験を活かした、高品質な作りが魅力。
いずれのブランドも主に都内ではありますが、実店舗を紹介しているので気になるブランドがあった際は、是非直接足を運んで、手に取ってみてください。