若くして重要な役職に抜擢された方には、さまざまな嬉しいことと同じくらい、やっかいな悩みも付いてまわるものでしょう。
羨望の眼差し。
嫌みな言い方。
先を越された言い訳。
でも、こんなことは、あなたの実力を妬んだこと。
あなたの実力が高ければ高いほど、比例して妬まれることが多くなるだけです。
言い換えれば、あなたの実力のバロメーターと言えます。
しかし、もっと他にやっかいなことがありますよね?
それは、同じ役職や上の役職から、若いと言うだけで「軽く」見られることではないでしょうか?
提案力やプレゼン力、経営判断力やマネジメント力とは無関係な、あなたを第一印象だけで「軽く」見てしまう人たち。
こんな困った人たちには、あなたの実力をきちんと理解させる必要があります。
そこで、今回ご紹介するのが、クラシック回帰の時流に沿った中で、貫禄と気品を兼ね備え、威厳と重厚な雰囲気をまとえるブランドとアイテムたちです。
スーツ発祥の地である英国の紳士たちが、どのようなものを身につけていたのかを知ることで、あなたもきっと「軽く」見られないオーラをまとえるようになるはず。
今時のセクシーなシルエットのイタリアスタイルではなく、正統派英国スタイルを知ることで、きっとあなたの内面から英国紳士のマインドが息づいていくことでしょう。
それでは、英国紳士の伝統を受け継ぐ、貫禄と気品を兼ね備えたブランドをご紹介します。
英国紳士のスタイルについて
貫禄と気品、威厳と重厚をほどよく合わせ持った男性を、ダンディな男性と呼ぶのなら、その原点は英国紳士にあることは、あなたも想像できると思います。
現在、スーツの本場と言われているイタリアは、セクシーであり女性にウケるシルエットであることは確かです。
しかし、そこに貫禄と気品、威厳と重厚な雰囲気は多くありません。
どちらかと言えば、人なつっこい陽気なイメージの方が強いスタイルだと思います。
ですから、今、あなたに必要なのはイタリアではなく、英国なのです。
特に古くから存在する英国紳士のスタイルは、生き方であり、その生き方はそのままファッションに強く影響しています。
人の内面は、そのままその人の服や鞄、持ち物に現れてきます。
あなたも経験があると思いますが、どれだけ口ではかっこいいことを言っていても、いつも靴が汚れていてスーツがヨレヨレの人の言う「かっこいいこと」を信じる気になるでしょうか。
おそらく、信じる気にはならないと思います。
このときの直感的な感覚は正しく、人の服や鞄をはじめとする持ち物は、その人の本当の内面を表してしまうのです。
そこで具体的な英国紳士のスタイル、生き方を見てみると、次の3つが見えてきます。
・自然体である
・地に足の着いた生活(衣食住)
・社会的意義を果たすこと
・地に足の着いた生活(衣食住)
・社会的意義を果たすこと
この3つをファッションアイテムに置き換えて考えてみると、次のようなことが見えてきます。
・ブランドに歴史がある
・普遍的である
・長く使える
・普遍的である
・長く使える
英国紳士としての考え方からすると、一過性の流行に流されないデザインや見た目や色使いではなく、上質なものを長く丁寧に愛用したいわけです。
いつの時代でも普遍的なデザインや色使いなら、例えば5年前に買ったスーツにも、ぴったり合ったコーディネートが完成できるわけです。
そして長く愛用するには、アイテムの耐久性やメンテナンス性も見過ごせない基準になってくるでしょう。
毎年流行が変化し、どんどんと消費されていく現代ファッションの流れとは対極であり、大切に長く愛用するということは、資源の有効利用という観点からすると、高い意識での社会的意義を果たしていることにもなります。
英国の伝統「ビスポーク」とは
「上質なものを長く丁寧に愛用したい」という英国紳士のこだわりが、今も受け継がれているのが英国伝統の「ビスポーク」です。
ビスポークという言葉は、昔から英国で頻繁に使われていました。
・bespoke jewelry
・bespoke suit
・bespoke bag
・bespoke suit
・bespoke bag
などのように使うことが多く、その意味には英語で表現したときの「オーダーメイド」や「カスタム・メイド」と同じような意味を持っています。
「ビスポーク」とは「bespoke」と書き、「何かについて語る」「話す」という意味があり、お客様の理想を職人が会話を通じて聞き出し実現していくところから、こういう呼び方をされたということです。
ビスポークは、個人の理想を職人が知識と経験から、もっともフィットするものを完成させる方法で、上質なものを長く愛用するために存在している、古くから英国にあるサービス。
具体的には、
・完全に個人の嗜好や使用目的に合わせて、最初から作り上げる場合。
・既存のものを、個人の嗜好や使用目的に改変して合わせる場合。
このようなことが「ビスポーク」と呼ばれています。
英国ビスポークの代表ブランド
英国紳士の貫禄と気品。
英国に古くから伝わる「ビスポーク」。
こういった“一生使える”もの。
子どもや孫の世代にも遺るもの。
こういった上質なものこそ、あなたの内面に変化を与えるブランドになるのでしょう。
それでは、あなたの内面に英国紳士のようなマインドを息づかせる「ビスポーク」ブランドを紹介します。
ティモシー・エベレスト
クラシックな題材や過去からの伝統に敬意を表しながら、未来へと英国ビスポークを進化させているのが、ティモシー・エベレストです。
ティモシー・エベレストは、英国テーラー界において最も注目されているテーラーでありデザイナー。
伝統的な技術に現代の感覚を融合させ、多くの英国紳士に必要な「上質」「シンプル」を元にして、それぞれの個性を引き出していきます。
ティモシー・エベレストの仕立てるスーツは、それまでのサヴィル・ロウが作る「古くさい」色使いを一新。
伝統的で長く愛用できながら、古くさい印象を払拭しています。
トム・クルーズやベッカムなどをはじめ、閣僚や議員までをも顧客に持ち、人に影響を与える人達から信頼を得ていることからも、英国テーラー界で注目されていることがわかるでしょう。
さらに、映画での衣装デザインも携わっており
・ミッション・イン・ポッシブル1
・ミッション・イン・ポッシブル2
・ミッション・イン・ポッシブル5
・007 Skyfall
・007 Spectre
・ミッション・イン・ポッシブル2
・ミッション・イン・ポッシブル5
・007 Skyfall
・007 Spectre
などで確認することができます。
ティモシー・エベレストのオーダーには強い思いがあります。
その思いとは、こうです。
「外見は自信につながる」
古くさいだけの伝統ではなく、よい意味での英国紳士のスタイルを具体化するシルエットは、ティモシー・エベレストならではの貫禄と気品が手にはいり、あなたの魅力を倍増させることでしょう。
シンプソン・ロンドン
ただのクラシックだけではなく、配色や装飾性などによってモダンさが香るのが、英国最高峰のバッグメーカーと名高い「シンプソン・ロンドン」。
1860年に創業した英国名門の鞄メーカーである「タナー・クロール社」が、シンプソン・ロンドンの始まりとも言えます。
1860年から続く「タナー・クロール社」は、英国王室御用達(ロイヤルワラント)のビスポークでした。
しかし1990年代に入ったとき、タナー・クロール社はシャネルグループの傘下として買収されます。
そのとき、タナー・クロールの灯を残そうと、タナー・クロール社の一族である「ロバート・B.J.シンプソン」が、ビスポークの技術と知識を持った職人たちを引き連れ創設したのが「シンプソン・ロンドン」です。
シンプソン・ロンドンのコンセプトは「時代に流されず、それでいて洗練されたデザインで、さらに機能性をも追求した最高級革製品」。
伝統を受け継ぐだけではなく、伝統を尊重しながらも程良く新しい感性や技術を取り入れていくマインドは、多くの英国紳士たちの心を引きつけました。
さらにシンプソン・ロンドンは、一生ものの鞄を作ることに優れています。
そのポイントは3つあり、
・完全英国製であり、ロンドンに工房を持っている。
・伝統のブライドルレザーに、希少なコードバンも採用。
・熟練の職人による、ひとつ一つ丁寧な手仕事。
・伝統のブライドルレザーに、希少なコードバンも採用。
・熟練の職人による、ひとつ一つ丁寧な手仕事。
ビスポーク職人の高度な技術と知識、そして伝統から生まれる優雅さは、別格の気品と芯の強い剛健さを表しています。
英国スタイルのスリーピースに、シンプソン・ロンドンのブリーフを片手に持って登場すれば、それだけであなたの芯の強さや気品が、まわりの人達へジワジワと伝わっていくことでしょう。
最高の鞄へ目が止まるたび、あなたの気品を相手の記憶の深いところに、刷り込んでいくことになるかもしれません。
ロールス・ロイス
誰もが知っている貫禄と気品の象徴。
そのデザインを知らなくても、名前だけで伝わる特別感。
それが「ロールス・ロイス」です。
ロールス・ロイスは1906年にイギリスで設立された乗用車の製造や航空機用エンジンのメーカーです。
その後、1931年にスポーツカーメーカーのベントレーを買収し、この頃から規模を拡大していきます。
規模を拡大しはじめたころから、ロールス・ロイスは高級車の代名詞と言えるブランドへ成長。
その後、1960年代に入ってからは技術革新に遅れを取り、1971年に経営が破綻。
イギリス政府によって一度は国有化され生き残りました。
1973年、イギリスの製造業大手である「ヴィッカース」が、国有会社となっていた「ロールス・ロイス社」から自動車部門だけを分離し譲渡を受けます。
これによって、ロールス・ロイスは乗用車の製造と販売を継続することが可能となりました。
それから25年後の1998年、ヴィッカースはロールス・ロイス社の売却を計画し、フォルクスワーゲンが買収に成功。
現在、ロールス・ロイスはドイツのBMWが行っています。
このような激しい流れの中でも、ロールス・ロイスは究極の車を追求しつづけ、車メーカーでは数多くない真のビスポークを提供しています。
ロールス・ロイスのビスポークは、顧客の要望に一から作り上げるという、ビスポークの真骨頂を実現。
「不可能は存在しない」という考えのもと、高いレベルでのパーソナライズ化を行っています。
フロントパネルやインテリア、ハンドルにはレザーやウッドを選択できることをはじめ、44000色のボディーカラー、マーカトリーと呼ばれている超絶技法を駆使した木目細工や刺繍を、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
そして忘れてはいけないのが、1911年からロールス・ロイスのシンボルとなり、最も目立つボンネットの上を飾るマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」も含めて熟練の職人による技によって作られているということ。
ロールス・ロイスは年間に、わずか4000台しか生産していませんが、ビスポークによる徹底したパーソナライズのため、同じクルマはほぼ存在しないと言われています。
このように、あなただけにフィットしたものを作るビスポークを手にすることは、英国紳士のマインドを体の奥深くに持ち続けるためには、不可欠なことであり、貫禄や気品を醸し出す原点になるのだと思います。
ビスポークなアイテム
ティモシー・エベレスト
(1)スーツ 332C7016
ティモシー・エベレストのオリジナル素材を使ったスーツです。
ウールとリネンを混合することで、通気性をアップしドライタッチで清涼感が高いスーツに仕上がっています。
素材:ウール78%、リネン22%
(2)スーツ 332C7017
こちらもティモシー・エベレストのオリジナル素材を使ったスーツです。
強撚ウールとモヘヤを使っていますので、上品な光沢を放っています。
正統派スリーピースとしてメリハリのあるシルエットは、貫禄と気品を兼ね備えた男らしさを強調することができるでしょう。
素材:ウール78%、モヘヤ29%
(3)スーツ 332A7021
ALFRED BROWN社が手掛ける「WOODHEAD FABRICS」を使用した、しなやかで軽快な雰囲気を持った、自然な光沢が特徴のスーツです。
生地独特の発色の良さが個性的です。
素材:ウール100%
(4)ジャケット 332J7005
休日出勤やプレミアムフライデーに活躍しそうなニットジャケットです。
きれいめにも着こなせますし、ラフな印象にも着こなせます。
ラペルやポケットを備えているので、きちんとした印象も高いので、親近感がありながらも気品を合わせ持っています。
素材:ポリエステル54%、コットン46%
(5)ジャケット 332J7006
生地で有名なイタリア・ビエラ地方にある、「ラニフィーチョ・ディ・プレイ」の生地を使用したジャケットです。
しなやかな風合い、上品でモダンな柄が特徴的です。
シンプソン・ロンドン
(1)ダレスバッグ
高級ブライドルレザーを使ったダレスバッグです。
ダレスバッグは医者が往診で使う「ドクターバッグ」からインスパイアされたバッグ。
シンプルで大きく開く口に、たくさん入る容量。
しかも、鞄の中がいっぱいでもシルエットは気品を感じさせたままなのがうれしいです。
(2)ブリーフケース
A4サイズの書類までを持ち歩くなら、このブリーフケースでキメましょう。
財布やスマホも余裕で入りますし、内側にはペン挿しもついているので、いつでもスマートにサッとペンを取り出して、アイデアを書き留めることもできます。
(3)ラウンドジップ長財布
牛革をカーボン調に型押し加工した財布です。
カーボン調のエンボスが描く陰影は、落ち着いた雰囲気とモダンな印象を与えます。
(4)二つ折り財布
クロコダイルの鱗が美しい、非常に希少なレザーを使っています。
男の財布では基本と言われるシンプルな二つ折り。
クロコダイルで重厚な印象を与えてみてはいかがでしょうか。
(5)iPhoneケース
一日の中で手にすることの多いスマートフォン。
手にすることが多いということは、それだけ見られているということでもあります。
このケースも長財布と同じように、牛革をカーボン調に加工した革を使っています。
会議の移動中に話しながら歩く姿も、気品あふれる佇まいを身にまといましょう。
ロールス・ロイス
(1)THE ROYAL HIRE(ザ・ロイヤル・ハイヤー)
ロールス・ロイスを購入することは、簡単ではありませんよね。
年間4000台しか生産していないのですから、なおさらです。
そこで、おすすめなのが、このサービス。
時間単位でロールス・ロイスを使ったサービスを提供しています。
日常を離れてロールス・ロイスと過ごすもよし。
ビジネスシーンで、あなたがクライアントを迎えにいくときに使うもよし。
オーダーメイドの観光プランをもって、一日中ロールス・ロイスで観光。
実際に乗って、車の中から見る景色を堪能すると、あなたの中に英国紳士のマインドが宿ることでしょう。
(2)e-Holidays
一日旅行はちょっと、、、。という方には、こちらのサービスがおすすめです。
それは、成田や羽田の空港への送迎を、ロールス・ロイスで行ってくれるプラン。
ドアから空港まで。
空港からドアまで。
ただの移動が豊かな時間に変わる瞬間。
英国紳士が味わっている、穏やかな気分を堪能できることでしょう。
まとめ
人は外見で判断されます。
これは、真実であり、誰もが無意識に行っていることでもあります。
「軽く見られる」ということは、自分の外見に貫禄や気品をプラスすることで、対応できるということです。
その為には、今回お話しました英国紳士達が愛用するような、ビスポークなブランドアイテムを手にすること。
手にすることができない場合には、実際に触れて実感してみることが大切だと思います。
「いつかは・・・」と思っていても、それは願望で終わってしまいます。
だからこそ、「いつかは」と考えていることの一部でも実行して実感することが重要です。
ぜひ、英国紳士も愛用するビスポークのアイテムを身にまとい、ロールス・ロイスから豊かな気分で車窓を眺めてください。
ロールス・ロイスから降りるとき、あなたの仕草や立ち振る舞い、そして心で見る世界はきっと今までとは変わっていることでしょう。