ジャケパンコーデに必要なアイテムは一通り揃っているけど、実はパンツだけ間に合わせで手に入れたもの。
ジャケットやシャツはブランドを知っていたので、気に入った物を手に入れたけど、パンツのブランドは良く分からい・・・。
周りには意外にバレないかもしれませんが、気になっているならこれを気にパンツも買い替えませんか?
そんなあなたにオススメなのが、イタリアンブランドのパンツ。
ジャケパンの大人っぽさを引き立てるテーパードシルエットの美しさ、タイトのフィッティングだけど心地よい履き心地、そしてポケットやプリーツなどディティールのこだわり。
そんな点においてイタリアンブランドのパンツは評価が高く、ジャケパンのパンツにオススメした次第です。
ということで今回はオススメのイタリアンパンツブランドを10個ピックアップしたので、私見ではありますがランキング形式で紹介させて頂きます。
ジャケパンにはイタリアンブランドのパンツ!
イタリアはスーツやジャケットのブランドが数多く存在しますが、実はパンツ専業のメーカーもたくさんあるのです。
多くのパンツブランドがジャケットとの組み合わせを意識しており、ジャケパンにピッタリな選択肢の一つと言えるでしょう、
また、ジャケパンのパンツと言えば、チノパン、スラックス、デニムなどが挙げられますが、それぞれを扱っているブランドを紹介していくので、自分のコーデに合うブランドが見つかれば幸いです。
10位 Solido
Solidoはパンツを中心に展開している、大人向けのファッションブランド。
特にパンツは脚線美を意識したデザインが人気で、履き心地の快適さと、見た目の美しさの両立が人気の理由です。
Solidoは自社で生地開発を行っている珍しいブランドで、細身のシルエットながら快適な履き心地の秘密はここに隠されているのかもしれません。
そしてこちらがSolidoのタックパンツ。
シルエットを意識したテーパード仕様ですが、腰回りはゆったりとしているので、細身でタイトに履いても楽に過ごせるパンツになっています。
フロントに1タックが施されており、スラックスのような上品さがあるので、オフィスコーデにもオススメです。
そしてもう一着紹介したいのがこちら。
独自で生地を開発することで知られるSolidoですが、このパンツは自社の「コットンマナード」という生地が使用されています。
コットンとポリエステル素材が主に使用されており、さらりとした質感と高級感のある光沢が特徴です。
また自宅の洗濯機で丸洗いが可能ですし、防シワ加工が施されており、センタープレスも取れにくい仕様になっています。
フォーマル寄りの、ドレッシーなコーデや、ビジネスコーデのジャケパンにオススメな一着です。
9位G.T.A
G.T.Aは1955年創業のパンツ専業メーカーである、G.T.A. モーダ社のオリジナルブランド。
長年、Incotex等の一流ブランドのOEM製造を請け負っており、裏地、ポケット、コインポケットの切り返し部分など、細部までこだわりがつまっています。
また、メイドインイタリーにこだわるブランドが多い中、ルーマニアに工場を置くことにより、他の高級ブランドに比べてコストパフォーマンスに優れているのも人気の理由の一つ。
日本ではBeams, Edifice, United Arrowsといったセレクトショップでも取り扱っていることが多いので、良ければチェックしてみてください。
そして、こちらG.T.Aのスラックス。
生地にフランネルウールを使用することにより、フォーマルな雰囲気の仕上がりになっており、ビジネスコーデにオススメです。
腰回りがスッキリとしてスマートな印象のシルエットですし、ライトグレー、チャコール、ブラックの3色はどれも落ち着いた色合いなので、ビジネスジャケパンに重宝されるパンツではないでしょうか。
続いてこちらは「New Bayron」と名付けられた、エクストラスリムフィットのパンツ。
特徴的なのが足元で、9分丈になっておりデフォルトでロールアップしたような仕上げになっています。
スラックスはタイトフィットが主流でしたが、徐々に1ブリーツ入りにトレンドが動いており、その流れをいち早く取り込んだ一着です。
8位 Care Label
“Care Label”はイタリアの自動車会社「フィアット社」の元会長の孫であるラポ・エルカン氏がディレクターを務める、高級デニムブランド。
2007年に創業し、イタリア国内では高級なセレクトショップを中心に展開されており、イタリアらしいスタイリッシュなシルエットはもちろん、遊び心のあるデニム作りが特徴と言われています。
そして、こちらがCare Labelのデニムパンツ。
股上が浅く、裾幅が細いテーパードデザインなので、コーデ全体がスマートな印象になるはず。
また、ウォッシュ加工により上品なヴィンテージ感が出ており、アンコン仕立てのジャケットや、ニットなどとの相性が良い一着です。
そして、実はこのデニム、裏地がラポ一族の紋章であるチェック柄になっています。
足元をロールアップすると、さりげなくチェック地が見えるという仕組みになっているので、こんなところで周りとも差がつけられるのではないでしょうか。
デニム以外のパンツもオススメなのですが、こちらはCare Labelのチノパン。
こちらも美脚効果が高いと言われるテーパードシルエットになっており、ジャケパンスタイルにピッタリ。
デニムよりもフォーマル寄りの印象になるので、オフィスカジュアルにもオススメです。
7位 TRAMAROSSA
1967年創業で、50年近い歴史をもつイタリアンデニムブランドのTramarossa。
メイドインイタリーにこだわり、生地、縫製、仕上げの全て工程をイタリア国内で行っているとのこと。
デニム生地の端の「ほつれ止め」の部分に赤い糸を使用するのがトレードマークになっており、他にも腰ポケット、コインポケットのタグなど随所に赤い糸が使われています。
また、シャツとの着用を想定し、シャツをインした際に出にくいようにウェストの前後が調節されている点もTramarossaならでは。
そしてこちらがTramarossaからのデニムパンツです。
スリムフィットが特徴の一着ですが、伸縮性に優れたジャージ素材を使用することにより、ストレスフリーな穿き心地を実現しています。
また、ヒップのタグに記されている「24.7」という数字ですが、これは「24時間7週間」、つまり、いつ穿いても快適な穿き心地を味わえる、という思いが込められているようです。
Tramarossaのテーマカラーでもある赤い糸もロゴやスティッチで随所に使用されていますし、シャツ着用を想定したウェストのデザインも採用されています。
「ジャケットにデニムはカジュアル過ぎるかな」とお悩みの方に是非試して頂きたい一着です。
6位 Santaniello
Santanielloは南イタリアのナポリにて、1968年に創業したパンツ専業メーカーです。
50年近い歴史を持ち、元々は他の一流ブランドのOEM製造を請け負っていましたが、仕立屋のサンタニエッロ氏と妻のカルメラ氏の二人によって、自社のブランドを立ち上げられました。
創業以来100%メイドインイタリーにこだわり、クラシックなパンツ、5ポケットパンツ、カジュアルパンツと、幅広いラインナップ特徴です。
そして、こちらがSantanielloのドレスパンツ。
こちらはウール100%と言う仕様で、サラリとした肌触りが心地よく、春夏にピッタリなパンツです。
また、Santanielloの特徴であるウォレットチェーンも付属しており、コーデにドレッシーな雰囲気を加えてくれます。
ちなみにこちらは取り外しが可能なので、ビジネスシーンでも安心。
そしてこちらはカジュアルテイストなパンツ。
ウォッシュ加工やクロップド丈など、カジュアルなコーデにオススメな仕様となっています。
コットンストレッチを使用しているので、歩きが多い外出の際にも快適に過ごせるのではないでしょうか。
5位 Berwich
Berwichは1975年にイタリアのプーリアにて創業したパンツ専業ブランド。
プーリアは新しい世代のブランドが集まる場所として注目されていますが、Berichは古くからパンツを作り続けている老舗です。
工夫を凝らしたデザイン、タイトなフィットと履き心地の良さの両立、ドレスからカジュアルまでの幅広さなど、そんな特徴を持つBerich。
日本ではまだ認知度が低いようですが、次にブームになるブランドとして注目されています。
そんなBerichからまず紹介したいのがこちらの一着。
イタリアの高級生地ブランド「カノニコ」の生地を使用したノープリーツパンツです。
浅めの股上とテーパードシルエットですが、細すぎずゆるりとしたデザインが特徴で、汎用性が高いのがポイント。
また、織柄のパターン、刺繍、ニードルパンチなど、一見クラシカルな雰囲気に見えながらも、随所に遊び心が見られる作りになっています。
もう一着紹介したのがこちら。
通常のプリーツは外向きになっているのですが、このパンツは内向きのインプリーツになっています。
インプリーツの特徴はアウトプリーツと比べてフォーマル感が少なく、若干カジュアルっぽさが出る点で、柔らかい印象のコーデに仕上げたい時にオススメです。
また、グレー、ベージュ、ブランを組み合わせたチェック柄もポイントで、コーデに洗練された印象を加えてくれるのではないでしょうか。
4位 GERMANO
1952年にナポリ郊外のサレルノにて創業したパンツ専業ブランドの”Germano”。
高級ブランドのOEM生産を担当し、パンツ作りの技術を高めていき、独自の腰を包み込むような作りや、アイロンワークによる生地の癖取りなど、高級ブランドがひしめくイタリアの中でも頭角を表すようになりました。
創業から60年の歴史を持つGermanoですが、過去に捕われることなく、スリムフィットモデルや、ウォッシュ加工のモデルなども定番のモデルに加えており、トレンドを取り入れることを恐れないブランドとして知られています。
こちらはGermanoからオススメなスラックス。
涼しくてコシのあるトロピカルウール生地を使用しており、薄めの生地で春夏のコーデにオススメ。
ちなみにベルトループが無く、サイドアジャスターで調整して履く形になっています。
大人っぽさが特徴の一着なので、オフィスコーデのジャケパンにオススメです。
そして、Germanoからもう一着。
ライトツイル生地を使用した、2プリーツのパンツです。
裏地はチェック柄の生地になっており、”made in italy”の文言も入っています。
こちらも定番のテーパードシルエットとなっており、ドレッシーなコーデにもカジュアルなコーデにも使える万能な一着ではないでしょうか。
3位 Jacob Cohen
日本でも人気の高いイタリアのデニムブランド”Jacob Cohen”。
「仕立ての良いテーラードジャケットに合わせるジーンズ」というコンセプトを持ち、正にジャケパンのために作られたデニムです。
また、「ベルトピンフック」と呼ばれる、スラックスに使用されるフックをデニムに取り入れたり、ボタンの一つ一つをイタリアンジュエリーに特注したり、ディティールに強いこだわりを持っています。
そしてこちらがJacob Cohenの”J622” モデル。
競技用水着にも使用されている「エラストマルチエステル」を混紡することにより、優れたストレッチ性と、型くずれの防止や、色落ちの防止を実現しています。
また、独自のウォッシュ技術により、まるで本当の経年変化の様な、自然なヴィンテージ感も味の一つ。
前立て部分や、後ろのポケットにはモデル名やJacob Cohenからのメッセイージ、そして緑、白、赤のイタリアンカラーが刺繍されており、ファン心をくすぐるデザインも見逃せません。
ちなみに、Jacob Cohenのデニムには香水が振りかけてあり、デニム購入時はその香水もブランドロゴをあしらったボトルと共に付属してきます。
この様に一般的なデニムとは見ることの無いこだわりがいくつも詰め込まれているJacob Cohen。
ハイプライスなブランドですが、是非一度手にしてみて頂きたいブランドです。
2位 PT01
PT01(ピーティゼロウーノ)は「メンズクロージングにおいて最も重要なアイテムはパンツ」というコンセプトの基、2008年にイタリアのトリノにて創業したパンツ専業メーカーです。
PT01自体は2008年のスタートですが、前身はトリノで4代続く生地の名門メーカー”Cover”で、生地の生産を通じて50年以上に渡ってアパレル製作のノウハウを蓄積していました。
PT01の特徴としてしばし挙げられるのが、ドレスパンツ業界に新しい要素を持ち込んでいる点です。
例えば、ウェストの裏側にあしらわれたマーベルト。
マーベルトはインしたシャツの裾が外に出ていかないようにする「滑り止め」の役割を持っていますが、PT01はこの裏地のデザインにこだわり、豊富なデザインが用意されています。
他にもポケットの仕様や、前開きの仕様など、PT01は従来とは一味も二味も違うパンツを作っているのです。
そして、これがそのPT01のドレスパンツ。
“Turtle Cove”と名付けられたこのモデルは、パラオ共和国にあるリゾート地“Turtle Cove”に由来したもの。
目の細かいコットンツイルを使用し、履き心地がた柔らかく、シンプルなデザインで汎用性の高いパンツです。
また、PT01らしいマーベルもオススメポイントの一つ。
シンプルなデザインながら、要点を押さえた作りになっているので、一着あるとあのコーデにも、このコーデにもと、ヘヴィユーズしそうなパンツではないでしょうか
1位 Incotex
Incotexは、PT01と並んで「イタリア2大パンツブランド」と呼ばれている、高級パンツブランド。
1951年にヴェネツィアで創業し「パンツ一筋」という社是の基、時代のトレンドに合わせてシルエットをミリ単位で調節するなど、製品の品質向上に余念のないブランドです。
ちなみにIncotexは日本でも人気で、通常のラインナップに加えて日本人向けにサイジングされたモデルも出ている程。
Incotexの魅力は数あるブランドの中でもトップクラスと言われるそのシルエットの美しさで、様々な体型の人がどのサイズを履いても、それぞれ似合ってしまうと言われています。
例えばこちらはいかがでしょう。
これは「バタビア」と呼ばれる生地を使用したもので、コットンとポリウレタンを混紡することによりストレッチ性を高め、快適な履き心地となっています。
「バタビア」はやや厚めの生地で、上記画像を見て分かる通り、凹凸のある表面の仕上がりが特徴となっています。
ちなみにシルエットはイタリア本国で大人気の”J35”をベースにしつつ、日本人向けにモディファイされた「N35」で、腰回りに若干余裕があるデザインになっているとのこと。
IncotexとPT01を比べると、Incotexはフォーマル度が高く、PT01はカジュアル度が高いと言われています。
どちらともジャケパンにオススメなパンツブランドですが、休日用とオフィス用と、別々に揃えるのも良いかもしれませんね。
まとめ
「ジャケパンにオススメな、イタリアンブランドのパンツ」というテーマの基、10個のイタリアンパンツブランドを紹介しました。
どれも歴史があり、どれも1着は欲しいブランド達ですが、紹介したブランドは以下の通りです。
-自社で生地を開発しており、快適な履き心地が特徴の「Solido」
-ルーマニアに向上を持ち、優れたコストパフォーマンスが魅力の「G.T.A」
-イタリア国内でも高級セレクトショップを中心に展開されているデニムブランドの「Care Label」
-「メイドインイタリー」にこだわり、要所で使用されるトレードマークの赤糸がオシャレな「Tramarossa」
-ナポリ発祥でクラシック、5ポケットパンツ、カジュアルと幅広いラインナップが特徴の「Santaniello」
-イタリアの高級生地ブランド「カノニコ」を使用したり、インプリーツが特徴の「Berich」
-70年近い長い歴史を持ちながらも、トレンドを取り入れることを恐れない「Germano」
-「テーラードデニム」の呼び名が高い、ジャケパンのためのデニムといっても過言ではない「Jacob Cohen」
-ドレスパンツ業界に新しい風を巻き起こした「PT01」
-定番のモデルでも、時代に合わせてミリ単位の修正をし続けるこだわりのブランド「Incotex」
以上となりますが、どれもイタリアを代表する高級パンツブランドなので、もし街中で見かけた際は、手に取って頂ければと思います。