ビジネスパーソンたるもの、一度名刺を交換したら、相手の脳裏に残るようなインパクトのある印象深い男でありたいもの。
相手の印象に残っていれば、二度目に会った時も旧知の仲のように笑顔で握手を交わし、商談もスムーズに行うことができます。
また、印象付けることができれば、何かの時にはすぐに相手の脳裏に思い浮かぶので、声をかけてもらいやすくもなるでしょう。
相手に自分という存在を印象づけるためには、もちろん仕事の成果は忘れてはなりませんが、同じくらい重要なのが身だしなみです。
世界を飛び回るエグゼクティブを見ても分かるように、できる男は頭のてっぺんからつま先までビシッと決めて、堂々たる態度で自信たっぷりに振舞います。
これから一流の男を目指すのなら、まずは形からでも変えて行く必要があるのでは。
ここでは、ワンランク上のビジネスマンになるための、できる男の身だしなみをご紹介します。
このページを一通り読んで、できることから実行していけば、あなたも相手にとって忘れられない重要な人物になるでしょう。
できる男の身だしなみ|ビスポークの靴
仕事ができる男たちの身なりをちょっと頭に思い描いてみてください。
共通点はなんでしょう?
そうです、彼らの共通点は足元、すなわち靴です。
いつもピカピカに磨き上げられた靴、履き心地の良さそうな、柔らかい革。
できる男は靴のメンテナンスをおろそかにしません。
なぜできる男は靴にこだわるのか
できる男が靴にこだわる理由・・・靴はオシャレや身だしなみの基本と言いますが、それ以上に靴がその人の全身を支える道具だからに他なりません。
「足元を見る」「足元をすくわれる」などの言葉があるように、足はその人がしっかりと地に足をつけ、重心をとる身体の部位です。
足がしっかりしていなければ、足元をすくわれることもあり、体全体がぐらついてしまいます。
靴は足を包み込んで保護するだけでなく、長時間の行動を共にする相棒のようなものです。
また、できる男ほど、靴は高級なブランド物ではなく、自分の足に合ったビスポークのものを好みます。
なぜならいくら高級であっても、既製品は自分を靴に合わせなければなりません。
国内外を駆け回るビジネスマンは、靴の重要性を嫌という程知っているので、自分の足にあったビスポークでしか靴を作らないのです。
また、専属のシューフィッターを抱えている人も多く、かかとの減りや少しでも足に違和感があれば、すぐにメンテナンスを依頼します。
靴は体幹を整えるものでもあり、裸足の時より靴を履いていた方が、調子が良いという人もいるくらいです。
足は日々自分を支えてくれる重要な部位だからこそ、それを保護する靴も、とても重要だというわけです。
海外のホテルマンが、その顧客の靴を見てステイタスを判断するというのはよく聞く話ですが、大物ほど靴の重要性を知っているということを、よく認識している証拠かもしれません。
大物は自分が忙しくても、秘書が身だしなみに気をつけてくれるため、靴はいつも綺麗に磨かれています。
ホテルマンが見るのもまさにそこで、靴がピカピカに磨かれていれば大企業の重役、もしどんなに羽振りが良くても靴がクタクタで汚れていれば、かえって注意すべき人物だと心得ているそうです。
靴を見ればその人の品格がわかる・・・靴こそ一番に気にかけるべき身だしなみと言えるでしょう。
オススメの靴のビスポークショップ
さて、自分にあった靴を日本で作れる、オススメのビスポークのショップをご紹介します。
それぞれの公式ホームページには、そのショップの理念なども記載されているので、自分と相性の良さそうなショップを訪ねてみてはいかがでしょうか。
<Gozovation>
東京・八王子にあるメンズシューズのビスポークショップです。
G.O.S.Rドイツ整形靴研究会会長、IVO日本製靴技術協会会員、整形外科靴マイスターなどの肩書を持つスタッフのいるショップです。
足の悩みから用途・好みまでしっかりとヒアリングし、その人に合った一足を作ってくれます。
公式ホームページ:http://www.gozo-shoes.com/type/
<銀座大賀靴工房>
「足元から日本中を元気に」をコンセプトとするショップです。
希少な3Dスキャナの精密採寸機械で足型を採り、木型とインソールを一体形成するユニオン構造の靴を作ってくれます。
公式ホームページ:http://www.fight.co.jp/
<リバーフィールド>
軽くて柔らかく履き心地の良い八幡靴と、柔らかな滋賀県「近江牛」の革を使った八幡靴を作ってくれるショップです。
3Dプリンターでその人の足そのものの靴形を作ることで、ぴったりフィットのフルオーダーシューズを作ってくれます。
公式ホームページ:http://easyorder-shoes.com/
できる男の身だしなみ|パリッとしたシャツ
できる男は、毎日下ろしたてのような、パリッと糊の効いたシャツを着ています。
もちろん襟袖も薄汚れてなどなく、シワのない新品同様の綺麗なコンディションのシャツです。
朝、糊の効いたパリッとしたシャツに腕を通すと、仕事モードのスイッチが入ると言うエグゼクティブもいます。
朝のシャワーの後のシャキッとした身体に、糊の効いたシャツを羽織るという儀式によって、臨戦態勢の仕事モードに脳が切り替わるのです。
一流の男にとって、シャツはモチベーションを上げる重要なアイテム。
あなたも仕事のモチベーションを上げるために、朝のシャツの儀式を真似てみてはどうでしょう。
なぜできる男はシャツを沢山持っているのか
長期出張もあるワンランク上のビジネスマンは、ある程度シャツの枚数が必要です。
出張が重なれば、クリーニングに出している暇もなく、すぐにまた支度をして出かけなければならないので、それ相応の枚数が必要になってくるのは当然のこと。
また、コーディネートによって色柄を変えられるよう、クローゼットには色別に整理して、整然と並べて保管しているのです。
いつもシャツをベストなコンディションにしておくためには、余裕を持ってクリーニングに出せる枚数を確保する必要があります。
そのため、できる男はシャツをたくさん持っているのです。
オススメのシャツブランド
間違いのない、オススメのシャツブランドの筆頭は、イタリア・ナポリの“着る芸術”と言われる「ルイジ・ボレッリ」。
一度着たらクセになると評判のそのシャツは、世界最高峰と言われるハンドメイドです。
次にオススメするのは、ドレスシャツの最高峰と言われる「フライ」。
マシンメイドながら縫製への妥協のなさは、ハンドメイドさえも凌駕すると言われるスペシャルなレベルです。
あなたも精巧な技術で縫われた上質なシャツを纏ってみては。
最後にオススメするのは、卓越したクラフトマンシップを受け継ぐ「フィナモレ」です。
着る人をエレガントにする優美な佇まいと、動きにフィットする軽快な着心地を味わえます。
美しいシャツは着る人の立ち居振る舞いまで美しく、エレガントに見せるもの。
一流の男がシャツにこだわるのも納得です。
できる男の身だしなみ|カラバリを揃えたネクタイ
ビジネスの印象で重要な役割を果たすネクタイ。
ドアを開けてその人より先に部屋位入るのがネクタイと言われるほど、ネクタイは第一印象を左右するものです。
なぜエグゼクティブは色別のネクタイを揃えるのか
ネクタイはブランドよりも色で決めると言っても過言ではありません。
政治の世界ではネクタイの色が勝負を決めると言われるほど、重要なアイテムです。
ご存知の通り、アメリカの大統領選ではもれなく赤いネクタイを締めますし、首脳会談でも赤いネクタイが目立ちます。
反対に、謝罪会見などでは青系のネクタイを締めているのをよく見かけます。
ネクタイはメッセージをダイレクトに発するアイテムであり、だからこそ心理作戦にも使われるのです。
例えば、赤は力強さと権力の象徴、青は厳格で真面目なイメージ、黄色はコミュニケーションを円滑にする、チャコールグレイは無難なイメージを持ちます。
できる男はそこをちゃんと抑えているのです。
エグゼクティブは、その日の会議の内容や会う人を考えて、その日のネクタイを決めます。
用途に合わせてネクタイの色を選んでこそ、一流と言えるでしょう。
オススメのネクタイブランド
ネクタイは色ばかりではなく、縫製や布地の良さがものをいいます。
どこに締めて行っても恥ずかしくない、オススメしたいブランドは、ステファノ・リッチやアンジェロフスコ、マリネッラ、タイユアタイあたりでしょうか。
どのブランドも一流ですが、特にマリネッラは歴代イタリア大統領や、オバマ元大統領、フランコのサルコジ元大統領などにも愛用されていたことで有名です。
できる男の身だしなみ|人への印象は外見だけではない
できる男は服装や身辺で扱う道具が一流なのはもちろんですが、それ以外にも人を惹きつけてやまない魅力を持っています。
まず、身のこなし、立ち居振る舞いです。
一流と呼ばれる男は堂々としていて、なおかつスマート。
ゆったりとしていますが動作が遅いわけではなく、エレガントなのです。
また、マナーも大切です。
公共の場やレストランでの最低限のマナーはもちろんのこと、女性へのマナーも一流。
一本筋の通った人間哲学があるので品格が備わっているのです。
これは一朝一夕で備わるものではないので、この人と思う人をモデリングしたり、本を読むなどして身に付けたいもの。
幾つになっても成長をする、それが若さを保つ秘訣でもあります。
内側磨きも忘れずに行いましょう。
なぜできる男はいい匂いがするのか
人への印象を与えるマナーですぐに実行できるのが香りです。
一流の男はいい香りがします。
それも、ごくさりげなく。
間違っても部下が香水酔いなどしないように、すれ違った人にだけ、フッと香るか香らないかくらいのつけ方がベストです。
また、海外のエグゼクティブは、フレグランスマネジメントを大切にするといいます。
朝と夜で纏う香りに変化をつけることで、オンとオフを切り替えるのだそう。
日本では、加齢臭や香水をつけすぎるスメルハラスメントが問題になっていますが、言語道断です。
気になる口臭もスメルハラスメントの一種で、一流の男は上着のポケットには常にミント系のタブレットを忍ばせていて、人と会う前には必ずブレスケアをします。
いくら笑顔が素敵でも、口臭があれば商談にも影響を及ぼしかねません。
体臭やタバコ臭をカットした上で、初めてフレグランスマネジメントが成立するのです。
オススメの香りはフゼア系
香水選びはその人の印象を左右するため、重要です。
一般的にシトラス系が女性の好みなんて言われますが、それは俗説と心得ましょう。
できる男はフゼア系です。
フゼアとは、オークモス(苔)をベースにした香水のこと。
植物のシダをイメージした香りで、重厚感と爽やかさを併せ持つ、男性的な魅力ある香りです。
香りは甘みがなく、きりっとしていて、清涼感がありクールでフォーマルな印象です。
代表的なのは、フランスのウビガン社から出ている「フゼア・ロワイヤル」。
フゼア系の香調が流行ったきっかけとなった香水で、ウビガン社はかのマリーアントワネットやナポレオンも顧客だったといいます。
そのほかのフゼア系香水でオススメなのは、シャネルの「アンテウス」やラルフローレンの「ラルフローレン・ポロ」、英国王室御用達のペンハリガンから出している「サルトリアル」などがあります。
いずれもクラシカルで重厚かつセクシーな香りです。
できる男の身だしなみ|朝の時間を有効活用する
昨今では「朝活」という言葉が流行りましたが、できる男は昔から朝の時間を有効活用していました。
朝からジョギングしたり、ジムで泳いだりするなど、軽く体を動かしてから仕事に臨むのです。
もちろん健康づくりだけでなく、朝に体を動かすにはれっきとした理由があります。
なぜ多忙な男ほど朝にスポーツをするのか
日中は分単位で仕事に追われ、夜は接待や会食などが多いエグゼクティブは、休む暇もありません。
そこで朝は許す限りゆっくりと起床するのかと思いきや、朝は早めに目覚めてスポーツをします。
朝は唯一自分の自由になる時間であり、仕事外の時間を持つことでリフレッシュをしているのです。
体を動かすスポーツは、健康を維持してくれるだけでなく、疲れた脳を休ませ、脳をクリアな状態にしてくれます。
一旦仕事モードになってしまえば、スピードを伴う意思決定と決断力が要求される激務が待っているため、脳は常にフル回転。
そんな脳をリセットするため、毎朝のスポーツは欠かせないのです。
あるIT社長の秘書を経験した女性の話では、毎朝10キロ以上走ることが日課の社長が、長期の海外出張の時に走れない日々が続き、ある日我慢できなくなった社長のために車をとばしてジョギングシューズを買いに行く羽目になったのだとか。
朝のスポーツで汗を流し、シャワーでスッキリとした身体にこそ、フレグランスも正しく香るというもの。
最前線で働くワンランク上のビジネスパーソンは、自分なりのリフレッシュ法を実践し、体調管理も兼ねて脳を最高の状態に持って行く術を身につけているのでしょう。
できる男の身だしなみ|まとめ
一流の男は身だしなみと脳をクリアに保つことの両方で、常に戦える状態に自分を持って行くことを知っています。
だからこそ、見かけだけではない、内面からにじみ出る爽やかさと堂々たる自信が湧いてくるのです。
一流と認識されるには、こうした日々の努力や気遣いがあってこそ。
・できる男はビスポークの靴を履く
・パリッとしたシャツは仕事モードのスイッチ
・ネクタイの色は心理作戦に必須のアイテム
・外見だけでなく立ち居振る舞いやスメル対策も必要
・フレグランスマネジメントはフゼア系で
・多忙な男ほど朝にスポーツをする
・パリッとしたシャツは仕事モードのスイッチ
・ネクタイの色は心理作戦に必須のアイテム
・外見だけでなく立ち居振る舞いやスメル対策も必要
・フレグランスマネジメントはフゼア系で
・多忙な男ほど朝にスポーツをする
できることから真似をしてエグゼクティブに学び、ぜひ一歩でも、一流の男に近づいてください。