「人は見た目が9割」、「人は外観で判断される」など、巷では言われますがあなたはどう思いますか?
自分が他人を見た目で判断しなくても、そうする人がある程度存在するという事実がある以上、これは無視できないはず。
ましてやスーツを着て仕事をしている人、特に勤務年数が積み重なり、部下を持ち責任感が増す人なら尚更。
「うちの上司、いつも安そうなスーツを着ているんだよね・・・」
こんなこと、言われたくないですよね。
そこで提案です。
もしスーツの買い替えを検討しているならば、映画「007」シリーズのあの主人公も着ていた、イタリアンブランドのスーツを着てみませんか?
ナチュラルなショルダーラインや美しいボディラインをはじめとした、ファッション上級者を思わせるデザインのイタリアンスーツを着たら、周りのあなたを見る視線も変わるはずですし、こういった「本物」のスーツを着ることはあなたの自信にも繋がるはず。
今回はお勧めのイタリアンブランドを8つピックアップし、それぞれの特徴を紹介していくので是非参考にしてみてください。
なぜあなたにイタリアンブランドを勧めたいか?
それではまず、イタリアンブランドのスーツの特徴についてお話させてください。
世界には大まかに
-ブリティッシュスタイル
-アメリカンスタイル
-イタリアンスタイル
-アメリカンスタイル
-イタリアンスタイル
の3つのスーツスタイルが存在します。
この3つのスタイルの中でもイタリアンブランドの特徴としてしばし上げられるのが「生地の柔らかさ」や「ナチュラルなシルエット」といった点です。
逆にブリティッシュスタイルは固くて厚めのパッドを使用し、打ち込みのしっかりした固めの生地で仕立てるのですが、その結果男らしさが強調され、構築的なシルエットに仕上がります。
そしてイタリアンブランドを勧めたい理由はその大人っぽさ。
深めのVゾーンや、軽くて柔らかい生地など、イタリアンブランドのスーツは堅苦し過ぎないデザインが魅力で、その一種のリラックス感が大人っぽさを演出してくれるのです。
それでは具体的なブランドを紹介していきます。
Brioni
Brioniと言えば、何を隠そう映画「007」で俳優のピアース・ブロスナンやダニエル・クレイグが演じるジェームス・ボンドが着用していたことで知られるブランドです。
ちなみにダニエル・クレイグが主演した「007 カジノロワイヤル」では、そのコーディネートが話題になり、男性ファッション誌「GQ」にて「ベストドレッサー」に選ばれました。
そんなBrioniの創業は1945年、イタリアのローマにて。
当時はイギリス風の固めに仕立てられたスーツが主流でしたが、Brioniは真逆をいき、現在のイタリアンテイストの先駆けとも言える、軽くて柔らかい生地を全面的に使用しました。
この新しい仕様のBrioniのスーツはイタリア中で話題となり、現在では世界を代表するイタリアンブランドとして知られています。
そして、こちらがBrioniからの一着。
ウールモヘア製のスリーピーススーツですが、シングルボタンのシンプルなデザインが特徴です。
シンプルが故にその素材の高級さが際立つ一着ではないでしょうか。
そしてこちらはピンストライプがあしらわれた一着。
ネイビーとアイボリーで構成されたピンストライプですが、高級ブランドらしい上品さがお勧めのポイントです。
上記の内容でBrioniにピンときた方は、静岡の「御殿場プレミアムアウトレット」、あるいは東京の「阪急メンズ東京店」の二カ所にBrioniの直営店があるので、よければ足を運んで実物を手に取ってみてください。
BOGLIOLI
BOGLIOLIは1890年創業で「ドーヴァー」、「Kジャケット」、「コート」といったヒット作品を持つイタリアンブランド。
数あるイタリアンブランドの中でもBOGLIOLIを有名にしたのが、その個性的な生産手法です。
例えば2003年に登場した「Kジャケット」は、高級素材として知られるカシミヤを大胆にもガーメントウォッシュ加工し、話題になりました。
また、イタリアンブランドの得意技の一つである、「アンコン」スタイルもBOGLIOLIが得意とするところ。
肩パッドや裏地を極力省くことでジャケットを軽量化し、また外観もよりナチュラルな仕上がりになるので、イタリアンブランドの特徴がより活きるスタイルと言えるでしょう。
そしてこちらが、BOGLIOLIからの一着。
これはBOGLIOLIを代表する”Dover”シリーズのスーツモデルでして、ツイル織りの生地にガーメントダイ処理を施すことにより、従来のスーツとは一味も二味も違う、こなれた表情に仕上がっています。
またジャケットは肩パッドや芯地等の資材を省いたアンコン仕立てでして、ナチュラルなシルエットと軽くて柔らかい着心地を実現。
パンツは股上が程よく浅めに設定されており、ジャケットとのバランスを考えられたシルエットに仕上げられています。
尚、BOGLIOLIは都内では有楽町に路面店を構えているほか、全国各地の百貨店やセレクトショップにて取り扱われているので、興味をもった方は是非チェックしてみてください。
TAGLIATORE
TAGLIATOREは1998年創業のイタリアンブランド。
イタリア語で「裁断士」を意味し、両脇からウェストを絞ったセクシーなフォルムが特徴のブランドとして知られています。
ちなみに創業者のPino Lerario氏はオーナー兼デザイナーでデザイン、パターン、生地の開発まで多岐に渡って手掛けており、自らモデルとしてTAGLIATOREのアイコンにもなっている人物です。
Pino氏は映画「バットマン」の衣装担当の実績もあり、TAGLIATOREはそんな彼のテイストが色濃く反映されたブランドとして知られています。
また、特注できる点もTAGLIATOREの魅力の一つでして、ボタンの種類、肘パッチの有無など、好みのディテールに仕上げることできるのです。
そしてこちらがTAGLIATOREのスーツ。
こちらはTAGLIATOREのスーツモデルの代表格「Vesvio」。
着丈を短くしウェストを細くシャープに見せつつも、ベントを長く取って上品さも残すのがTAGLIATOREの魅力でして、パンツはテーパードシルエットになっており、全体的にシャープなシルエットになっています。
尚、ジャケットは日本人の体型に合わせて前肩補整が入っているのでフィッティング感も良好ですし、スーパー130’sの細番手ウールを使用することにより軽量なのもメリット。
また、こちらはピンストライプ柄ですがストライプ柄の幅が広いので、ストライプ柄のシャツとも合わせやすいスーツとなっています。
TAGLIATOREは伊勢丹メンズ館や、セレクトショップにて取り扱いがあるので、気になった方はお近くの店鋪へ足を運んでみては。
Belvest
Belvestは1964年にイタリア・パドヴァにて創業し、創業者は販売エージェント出身のアルド・ニコレット氏。
創業以来、Hermes, Lanvin, Burberryといった高級ブランドのOEM生産を請け負ってきており、その品質は折り紙つき。
また、Belvestはイタリアの伝統的な縫製技術を守る目的で作られた「クラシコ・イタリア協会」の設立時からの会員としても知られていますが、日本でも高い人気を誇り、多くのセレクトショップで扱われています。
そしてこちらがBelvestのスーツ。
ジャケットは「645」と呼ばれるシルエットが採用されているのですが、ウェストの位置が高く、アームホールがタイトに設定されており、スタイリッシュに仕上げられています。
スラックスはジャケットのシルエットに合わせた細身のモデルですが、天狗、マーベルトが付いたドレススラックス仕立てになっているのもポイント。
尚、Belvestは「バーニーズニューヨーク」や、「エストネーション」といったセレクトショップにて扱われているので、興味をもたれた方は是非チェックしてみてください。
ISAIA
ISAIAは1920年初頭にイタリアのナポリにて、Enrico, Rosraio, Corradoの三人兄弟によって創業したテーラードブランド。
ISAIAはイギリス、スコットランド、イタリア北部のビエラ地区の一部生地メーカーからのみ生地を仕入れており、またメリノウール、カシミヤ、シルクといった素材はオーストラリア、ニュージーランド産のみと、素材の仕入れに強い拘りを持つブランドです。
また素材への拘りもさることながら、ナポリ伝統の技術を継承する熟練職人によるハンドメイドのスーツは「身にまとう芸術品」ともしばし呼ばれるとのこと。
そしてこちらがISAIAのスーツ。
ISAIAのスーツコレクションの一つである「ヴェスヴィオ」で、生地は高級感のあるシャークスキンが使用されています。
遠目には無地に見えますが、実は斜めの織り模様があしらわれており、これが絶妙な光沢感を生み出すのです。
尚、この「ヴェスヴィオ」シリーズは、上下を別々のアイテムと組み合わせるジャケパンスタイルとしてのコーディネートも勧められており、オフ時にはカットソーやニットポロと合わせると、上品でダンディーなコーデになるのではないでしょうか。
もう一つ紹介したいのがこちらの一着。
こちらも上下別々に使用可能な「ヴェスヴィオ」シリーズですが、その中でもブリティッシュスーツ調のクッキリとしたシルエットが特徴。
薄手のウール材が使用された春夏向けのジャケットに、パンツは膝から裾に向かって細くなるテーパードシルエットのスラックスが採用されています。
尚、Blevestは東京ミッドタウンに旗艦店を構えている他、全国のセレクトショップにて取り扱われているので、是非チェックしてみてください。
Kiton
Kitonは1969年にイタリアのナポリにて創業したブランド。
創業者であるCiro Paoneは7代に渡って営われていた服地卸の家系に生まれ、幼少期からサルト界隈に触れてきたとのこと。
そんな中彼は職人達の高齢化や、生まれ育ったナポリを取り巻く環境の変化から、サルト文化を自ら継ぐ決心をしました。
こうして生まれたKitonですが「世界で最も美しい服」をモットーに掲げ、一着のジャケットはおよそ150の工程と20時間掛けて作られるとのこと。
また、13.2ミクロンウール、Super180’s 4PLYのウーステッド、カシミヤ100%のスーツ素材などはイギリスとイタリアの生地メーカーから取り寄せており、どれもKitonだけのために特注されたもの。
こうして作られるKitonのスーツは職人達の汗と情熱により、生み出されるのです。
またKitonでは1年に2度程本国から日本に職人が来日する、Su-Misura会が開かれています。
最新の色柄や生地のコレクションから好みの物を選び、フィッターとサルトがそれぞれサイズデータや体型の特徴をチェック。
こうして確認したデータを本国へ持ち帰り、2ヶ月程の納期で一人一人のために特注されたスーツが仕上がるとのこと。
尚、直営店は六本木ヒルズ店をはじめ、銀座店、伊勢丹新宿店、大阪のヒルトンプラザ店、阪急うめだ店、そして東京、大阪以外でも取扱店鋪は京都、名古屋、神戸、福岡にも展開されています。
Corneliani
Cornelianiは1958年に創業した、イタリアのマントヴァに本社を構えるメンズラグジュアリーブランド。
創業以来、素材の仕入れ、生産体制、物流に至るまで全ての工程を管理し、今では海外にもアメリカのニューヨーク、そしてスペインのマドリッドにショールームを展開しています。
そしてこちらがCornelianiのスーツ。
上品さと落ち着きのあるネイビーが特徴の一着ですが、軽量でストレッチ性も優れており、着心地も抜群。
上記の画像のように差し色として明るい色のネクタイと合わせるのがお勧めです。
もしCornelianiをお求めならばお勧めしたいのが、旗艦店である丸の内店。
定期的にオーダー会であるSu-Misuraフェアーや、クリアランスセールも開かれているので、是非チェックしてみてください。
また丸の内店以外でも、「西武」、「伊勢丹」、「東急」といった百貨店でも取り扱われています。
Ermenegildo Zegna
“Ermenegildo Zegna”ことゼニアは1910年に創業した、イタリアンブランド。
現在ではゼニアの生地やスーツを扱っている店鋪は世界80カ国以上、店鋪数にして500店鋪以上という一大ブランドです。
ゼニアは創業当初から品質に強い拘りを持ち、原毛選びから紡績、染め、縫製まで一括で管理しており、創業から30年経つころには世界40カ国と取引するようになったとのこと。
そして、生地専業メーカーとしてスタートしたゼニアでしたが、1980年代には既製服部門が立ち上げられ、生地メーカーとしてだけでなくスーツ、コート、ジャケット、シャツといった既製服ブランドとしても知られるようになりました。
ゼニアの人気の理由はその品質の高さが一番ですが、光沢感やなめらかな手触りが特徴の「トロフィオ」、ビジネスでの移動やスーツケースで持ち運ぶことが多い人向けの「トラベラー」、夏向けに設計され表面温度が約10度抑えられるという「クールエフェクト」など、ニーズに合わせた幅広い生地のラインナップも特徴と言えるでしょう。
そんなゼニアからの一着がこちら。
一見無地に見えますが、同系色立てのストライプがあしらわれており、上品に仕上げられた一着です。
素材は弾力性に優れたオーストラリア産のスーパーファインメリノウールが使用されており、滑らかな手触り、贅沢な光沢、優れた伸縮性を味わうことができます。
尚、ゼニアは銀座や丸の内の路面店の他、三越、そごう、高島屋をはじめとした全国各地の百貨店に直営店を構えているので、きっとあなたの身近にもあるはず。
まとめ
今回は見た目と自信というテーマの基、イタリアンブランドのスーツを紹介しました。
ファッション上級者を思わせる本格志向のイタリアンスーツですから、着こなせば見る人の視線も変わるはずですし、「本場仕込みのスーツを着ている」という事実があなたに自信をつけてくれるはず。
ということ今回紹介したイタリアンスーツブランドは以下の8ブランド。
-Brioni
-BOGLIOLI
-TAGLIATORE
-Belvest
-ISAIA
-Kiton
-Corneliani
-Ermenegildo Zegna
-BOGLIOLI
-TAGLIATORE
-Belvest
-ISAIA
-Kiton
-Corneliani
-Ermenegildo Zegna
それぞれのブランドの特徴をまとめてみましょう。
Brioniは映画「007」で俳優のピアース・ブロスナンやダニエル・クレイグがジェームス・ボンド役で着用していたスーツとして知られているブランド。
イギリス調の固い仕立てが主流だった時代に、真逆の柔らかい仕立てを発信したブランドとしても知られています。
BOGLIOLIは「ガーメントウォッシュ」や、「アンコン仕立て」を得意とし、他のメーカーとは違うテイストのものつくりで人気を得たブランド。
「ドーヴァー」、「Kジャケット」、「コート」といったヒット作品は日本でも人気です。
TAGLIATOREは映画バットマンの衣装製作を担当したことがあるデザイナーPino Lerario氏により立ち上げられたブランドで、ウェストを絞ったセクシーなデザインが特徴。
BelvestはHermes, Lanvin, Burberryといった高級ブランドのOEM生産を請け負った実績を持つブランドで、その品質は折り紙つき。
イタリアの伝統的な縫製技術を守る目的で作られた「クラシコ・イタリア協会」の設立時からの会員としても有名です。
ISAIAはメリノウール、カシミヤ、シルクとった高級素材を扱い、仕入れ先もイギリス、スコットランド、イタリア北部のビエラ地区の一部メーカーからのみに絞り、強い拘りを持つブランド。
Kitonは「世界で最も美しい服」をモットーに掲げ、一着のジャケットにおよそ150の工程と20時間を費やし、職人達の技術が結集したスーツが魅力のブランドです。
年に2度程本国からスタッフが来日し、Su-Misura会も開かれているとのこと。
Cornelianiは国外にもアメリカのニューヨーク、スペインのマドリッドにもショールームを構える、メンズラグジュアリーブランド。
創業以来、素材の仕入れ、生産体制、物流に至るまでの全行程を自社内で管理しているとのことで、日本では丸の内に旗艦店を構えています。
Ermenegildo Zegnaことゼニアはイタリアでもナンバー1と呼ばれるブランド。
生地メーカーとして創業した後に、スーツ、コート、ジャケット、シャツといった既製服も扱うようになり、現在では世界80カ国以上に500店鋪以上を展開するブランドとなっています。
滑らかな手触り、贅沢な光沢、優れた伸縮性など、イタリアの生地・スーツの魅力がつまったブランドと言えるのではないでしょうか。
以上となりますが、いずれのブランドも路面店や百貨店に店鋪展開をしているので、是非足を運んで手に取ってみてください。
あなたがイタリアンブランドのスーツを手にすることにより、あなたのファッションや自信に関する悩みが解決することを願っています。