あなたは仕事に何を着ていますか?
もしかしたらスーツを着ているかもしれませんが、自分のスーツ姿に自信はありますか?
もしかすると「自分は普段、外に出ないから・・・」とか「スーツはあくまでも仕事着だからオシャレは気にしていないし・・・」とか、そういった理由でスーツにはあまり気を遣っていないかもしれません。
しかし、古いスーツを着続けるのは会う相手に良い印象を与えませんし、裏で女性の同僚達に「あの人のスーツヨレヨレだよねー」なんて言われている可能もあります。
ですので、もしあなたが今着ているスーツに自信が無いのなら、新調することをお勧めしますが、せっかくなら人気のメンズスーツを着たいと思いませんか?
そこで今回は10のブランドをピックアップし、私見ではありますがランキング形式で紹介します。
世界中で人気のブランドなので品質は折り紙付きですし、きっとあなたにもピッタリなブランドが見つかるはず。
世界中から選りすぐりのスーツブランドを紹介!
今回紹介するのは
-イギリス
-イタリア
-アメリカ
-ドイツ
-イタリア
-アメリカ
-ドイツ
といった国々のブランド。
各ブランドを紹介する前に簡単に国別によるスーツスタイルの違いを説明します。
まずスーツの発祥の地とも言われるイギリスですが、「鎧の様なスーツ」ともしばし表現されるイギリスのスーツは厚い肩パッドや、固めの生地でしっかりと作り込みスタイルを特徴としています。
続いてイタリアはイギリスとは真逆のスタイルで、薄めの肩パッドに柔らかい生地を使い、ソフトに仕上げるスタイル。
なお、イタリアの中でも南に寄る程、柔らかさを重んじるスタイルが強いと言われており、国内でもバリエーションが見られるのが興味深い点といえるかもしれません。
そしてアメリカやドイツはウェストの絞りが少ない「I型」や「ボックス型」と呼ばれるシルエットを主流とし楽な着心地を重視した作りのため、どんな体型の人でも着やすいスタイルと言われています。
国別のスタイルによってこうした違いがあるのですが、それでは早速ランキングに入っていきましょう。
10位 Paul Smith
Paul Smithは1970年にイギリスにて創業したラグジュアリーブランド。
元々はオリジナルの製品を扱っていませんでしたが、創業から数年経った頃にオリジナルのシャツとネクタイを販売し、これを機にPaul Smithの名が徐々にイギリスに広まっていきました。
Paul Smithはイギリスの伝統的なテーラードスタイルを継承しつつ、裏地に奇抜なカラーを取り入れたりする「遊び心」を感じられる点が特徴と言われており、創業者のポール・スミス氏はこのスタイルを「ひねりのあるクラシック」と呼んでいます。
尚、日本でも全国各地の百貨店に直営店を展開している他、六本木、渋谷、代官山、丸の内には路面店も構えており、日本でも人気の高級ファッションブランドとして知られています。
そしてこちらがPaul Smithのスーツ。
美しい光沢の生地にあしらわれたオルタネイトストライプ柄が印象的な一着ですが、ノープリーツでレギュラーフィットのパンツとの2Bスーツで長く愛用していける組み合わせです。
またPaul Smithの特徴である「遊び心」ですが、このスーツはジャケットの裏地がポイント。
創業者のポール・スミス氏自身が旅先で印象に残った街の風景をモチーフに、風景が裏地にプリントされています。
古典的な要素も抑えつつ、型にハマらない「ひねり」が欲しい方にお勧めのPaul Smithです。
9位 LARDINI
LARDINIは1978年にイタリアのアンコナにて創業したテーラードブランド。
創業以来30年以上に渡って高級ブランドのOEM生産を請け負ってきたこともあり、その物作りのクオリティの高さは折り紙つきですが、2010年よりオリジナルブランドがスタートしました。
LARDINIはこれまでになかった製品洗いや、製品染め、ハンドペインティング、コントラストスティッチ、拝みボタンといった仕様を取り入れ、一躍注目を浴びました。
また2007年には「Consortium for the protection of the Made in Italy」(イタリア製保護協会)」に加わり、あらゆる工程においてイタリア製を全うしている認可を受けているとのこと。
最新の設備も取り入れつつ昔ながらの伝統的な職人技も活かしており、日本でも注目されているテーラードブランドの一つといえるでしょう。
そして、こちらがLARDINIからの一着。
凹凸のあるシャドーストライプが堅過ぎないスーツスタイルを演出しており、Paul Smithのスーツに続き、こちらもまた型に収まらないスーツスタイルが楽しめる一着です。
見た目もさることながら、ウールをベースにストレッチ素材も混紡されているので伸縮性も優れていますし、重さも250g/mとかなり軽量な生地なので着心地も抜群。
お勧めイタリアンブランドのLARDINIです。
8位 RALPH LAUREN
RALPH LAURENはアメリカン・トラディショナルファッションの代表格として知られるファッションブランド。
馬に乗ったポロ競技選手のロゴマークは多くの人が一度は見かけたことがあるかもしれませんが、日本でも知名度の高いRALHPH LAURENです。
元々はネクタイのブランドとしてはじまりましたが、次第にメンズライン、ウィメンズラインと取り扱いを広げていき、今ではアパレル以外にも、バッグ、時計、香水、化粧品、ペット用品まで扱っているとのこと。
オリンピックのアメリカ代表チームのユニフォームのデザインも手掛けており、名実ともにアメリカを代表するラグジュアリーブランドといえるのではないでしょうか。
そしてこちらがRALPH LAURENのスーツ。
アメリカンスタイルとしては細身の作りですが、手縫いのナチュラルショルダーやハーフキャンバス製法といった特徴を持つ一着です。
爽やかなネイビーカラーも相まって、フレッシュな印象が欲しい方にお勧めのスーツと言えるかもしれません。
尚、RALPH LAURENは全国の百貨店の他、アジアの旗艦店である総売場面積2,000㎡の表参道店も構えているので、気になる方はチェックしてみては。
7位 BURBERRY
BURBERRYは1856年に創業したイギリスを代表するファッションブランドです。
150年以上の歴史を持つ老舗のブランドですが、その名が広まったキッカケはコート。
BURBERRYは「ギャバジン」と呼ばれる防水性や耐久性に優れた生地を開発し、陸軍将校や探検家、登山家などに愛用されました。
ギャバジンの評判は瞬く間にイギリス中に広まり、1891年にはイギリスの首都であるロンドンに本店をオープン。
その後もギャバジン生地を使用したトレンチコートがヒットし、ハリウッド映画の「カサブランカ」でハンフリー・ホガートが、また「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘプバーンがBURBERRYのトレンチコートを着用し話題になりました。
また1920年に登場したのが黒、キャメル、白、赤の4色を掛け合わせたBURBERRY独自のチェック柄である「バーバリーチェック」。
今ではBURBERRYのシンボルとなっており、高級ブランド品の証とも言えるかもしれません。
そしてこちらがBURBERRYの「トラベルテーラリングウールスーツ」。
BURBERRYの「トラベルテーラリング」コレクションのモデルで、形状記憶生地を使用しているので移動の多いアクティブなビジネスマンにピッタリな一着です。
近代的な機能性を持ちつつ、手作業で仕上げた袖、メルトンの襟裏など、伝統的なイギリスのスーツ作りのニュアンスも込められており、BURBERRYの魅力が味わえる一着と言えるのではないでしょうか。
6位 Brooks Brothers
Brooks Brothersは1818年に創業したアメリカ・トラディショナルの代表格ブランド。
ヘンリー・サンズ・ブルックスが創業しましたが、彼の孫であるジョン・ブルックスが引き継いだ後、ポロ競技のユニフォームからヒントを得たボタンダウンシャツや、ウェストの絞りが少ないI型のスーツなどをはじめて世に出したと言われています。
また近年ではハリウッド映画への衣装の提供も行っており、レオナルド・デカプリオが主演を務めた「華麗なるギャッツビー」では映画に登場する約500人の男性俳優の衣装をBrooks Brothersが手掛けたとのこと。
実は原作の著者であるF・スコット・フィッツジェラルド氏も長年に渡ってBrooks Brothersを愛用しているとのことで、歴代のアメリカ大統領など、著名人にも愛用されていることで知られています。
そんなBrooks Brothersですが、こちらがそのスーツ。
高温多湿な日本の夏でも快適に過ごせるよう、通気性に優れた「BROOKSCOOL」と呼ばれるシリーズで、撥水性、ストレッチ性、防シワ性など機能性全般に優れた一着です。
またBrooks Brothersの得意とするI型シルエットを基調にしながら、現代的な細身のデザインが施されており、高いゴージラインと幅の狭いラペルと上襟がスマートな印象を演出してくれます。
5位 Brioni
Brioniは1945年にイタリアのローマにて創業した高級スーツブランド。
柔らかな作りが特徴のイタリアンスーツですが、Brioniは正にそういったスタイルの立役者とも言われ、1952年にフィレンツェで行われたピッティ・イマジネ・ウォモに参加し、軽量な生地を使用したスーツが話題になったと言われています。
またBrioniに関するエピソードとして有名なのが、ハリウッド映画「007」シリーズで長年主人公のジェイムス・ボンドがBrioniのスーツを着用していたということ。
「007 カジノロワイヤル」ではジェイム・ボンド役を演じたダニエル・クレイグが男性ファッション誌「GQ」にてベストドレッサーに選出され、これもまたBrioniの名を世界に広めました。
そして、こちらがBrioniのブルーネイビースーツ。
2ボタンのクラシックなモデルですが、スーパー160’sウールの柔らかな手触りと返りの良さが特徴の一着です。
上品な光沢感が味わえるブルーネイビーカラーで、周りのスーツとは一味も二味も違う雰囲気を醸し出せるのではないでしょうか。
4位 Dunhill
dunhillは1880年にイギリスにて創業し、スーツはもちろんのこと、時計、バッグ、アクセサリーまで幅広く扱うラグジュアリーブランドです。
創業当初は馬具関連の製品を扱っていましたが、自動車の普及に従いオープンカーのドライバー用のゴーグルや、コートなど自動車関連の製品を扱うようになりました。
またライター、葉巻な、パイプなど煙草関連の製品も扱いはじめ、いつの時代も男性の「ダンディズム」に寄り添い、今ではメンズスーツ、ネクタイ、カフス、バッグ、ベルト、財布、時計、名刺、アクセサリーなど幅広く扱っています。
また2,000年にはサッカー日本代表のスポンサーとなり、高級スーツブランドとして日本でも人気のブランドとして知られるようになりました。
そしてこちらがdunhillからの一着。
ジャケットはチャコールのストライプが入ったウール100%のもので、洗練された印象を与えてくれます。
またクールウール仕様なので通気性も良く、気温の高い夏場でも快適に過ごせるスーツとのこと。
シンプルなデザインですし、長年着続けていくことができる一着ではないでしょうか。
3位 HUGO BOSS
HUOGO BOSSは1923年にドイツのメッツィンゲンにて創業したラグジュアリーブランドです。
戦時中は軍への軍服の供給を行っていましたが、終戦後の1950年代はオーダースーツを取り扱い始め、1960年代には既製服を発表。
1970年代には肩幅の狭い、ダブルボタンのシングルブレザーがヒットし、ヨーロッパはもちろんのこと、世界を代表するブランドとして知られるようになりました。
その後も時計やゴルフウェア、ウィメンズライン、キッズラインと取り買う製品の幅を広げ、現在では世界100カ国以上に進出、5000店舗以上を構えるブランドに成長しました。
尚、日本でも人気が高く、全国各地の百貨店に直営店を構えるほか、表参道、銀座、青山に路面店を構えています。
そしてこちらがHUGO BOSSのスーツ。
ウール100%の生地を使用したシングルスーツですが、粗めの独特の質感が特徴的でオシャレな印象を与えてくれる一着で、ビジネススタイルを程よく華やかにしてくれるのではないでしょうか。
また絞りの少ないI型シルエットですが、スリムフィットなのでスマートに着こなす事が可能です。
2位 ARMANI
ARMANIは1975年にイタリアにて創業した、イタリアを代表するラグジュアリーブランドの一つです。
創業者のジョルジオ・アルマーニは「モードの帝王」、「巨匠中の巨匠」といった異名も持つ人物で、メンズのみならずレディースのデザインも自ら手掛けるデザイナーとしても活躍しました。
特に創業当初はキャリアウーマン時代を迎えており、紳士服のノウハウを活かした機能面や贅沢な素材を使用したデザインなど高い評価を受け、ARMANIの名は広まっていったのです。
また「オフィスで心地よく着ることができる服が基本。デザイナーの自己満足でしかない奇をてらった服はナンセンス」というモットーの基デザインされた高級スーツのラインナップも人気で、特に1980年代には日本でもARMANIの製品が流行しました。
そしてこちらがお勧めのARMANIのスーツです。
薄手のウールとシルクで仕上げており、細身でスタイリッシュながらもゆったりとしたフィットが楽しめる一着。
ジャケットは2ボタンで、ノッチドラペル、後ろ身項にサイドベンツ、スリットポケットがつと胸ポケットが1つという仕様です。
またパンツは裾にかけて程よく細くなるテーパードシルエットで、フロントにフレンチポケット、バックにはボタンのスリットポケットという仕様になっています。
スタイリッシュなデザインですが、イタリアンブランドらしく「柔らかさ」が楽しめる一着といえるのではないでしょうか。
1位 Ermenegildo Zegna
Ermenegildo Zegnaことゼニアは世界的に有名な高級イタリアンブランド。
1910年の創業当初は生地ブランドとしてスタートしましたが、創業者のエルメネジルド・ゼニア氏は1930年に当時最新のイギリス製の紡績機を自社工場に導入し、他には真似の出来ない高品質を実現したと言われています。
こうして高級生地ブランドとしてその名を広めた後、1980年代には生地だけでなく既製服のブランドとしても展開をはじめ、「最高の素材は優れたデザインを、最高のデザインは優れた素材を求める」というモットーの基、自社の高級生地を活かした既製服作りで人気を博しています。
尚、ゼニアは全国各地の百貨店の他、銀座や丸の内に路面店を構えており、日本でも人気の高級ブランドなのでお勧めです。
そしてこちらがゼニアのスーツ。
こちらはゼニアの中でも人気の「TROFEO(トロフェオ)」と呼ばれる種類の生地で、数あるオーストラリアの原材料仕入れ先の中でもトップに輝いたものを使用している生地とのこと。
ソフトな風合い、上品な光沢感、驚く程の軽さ、といった特徴を持ち、このスーツを着てしまうともう他のスーツが着苦しくて着ることができなくなるとの声も。
ゼニアは日本でも多くのエクゼクティブクラスの人たちに人気ですし、是非一度手に取って頂けたらと思います。
まとめ
今回は「人気のメンズスーツ」というテーマの基、人気のスーツブランドを世界各国からピックアップし、ランキング形式でお届けしました。
尚、紹介したブランド達は以下の国々のもの。
-イギリス
-イタリア
-アメリカ
-ドイツ
-イタリア
-アメリカ
-ドイツ
イギリスのスーツは「鎧の様なスーツ」と形容されることもあり、厚い肩パッドを使用した構築的な作りが特徴と言われていますし、
逆にイタリアのスーツは薄い肩パッドを使用し、柔らかくて軽い生地を使用する傾向にあると言われています。
またアメリカやドイツはウェストの絞りが少ない「I型」や「ボックス型」と呼ばれるシルエットを主流としており、国別にこういった特徴があることをまずお話しました。
そして紹介したのは以下の10のブランドたち。
-Paul Smith
-LARDINI
-RALPH LAUREN
-BURBERRY
-Brooks Brothers
-Brioni
-dunhill
-HUGO BOSS
-ARMANI
-Ermenegildo Zegna
-LARDINI
-RALPH LAUREN
-BURBERRY
-Brooks Brothers
-Brioni
-dunhill
-HUGO BOSS
-ARMANI
-Ermenegildo Zegna
一つずつ振り返ってみると・・・
Paul Smithはイギリスの伝統的なテーラードスタイルを継承しつつ、ジャケットの裏地に花柄や街の風景画をプリントする「ひねりのあるクラシック」と呼ばれるスタイルが特徴。
LARDINIは高級生地に洗い加工を施すテクニックを得意としており、今回は凹凸のあるシャドーストライプがおしゃれなスーツを紹介しました。
RALPH LAURENはアメリカン・トラディショナルの代表格ブランドで、I型の王道を行く、ネイビーカラーが爽やかなスーツを紹介しています。
BURBERRYはバーバリー発祥のチェック柄やトレンチコートでも有名なイギリスの高級ブランドで、出張などでアクティブに動くビジネスマンにお勧めの形状記憶生地を使用した「トラベルテーラリング」コレクションのスーツを紹介しました。
Brooks Brothersは歴代のアメリカ大統領もスーツを愛用していたことで知られるアメリカンブランドで、はじめてI型のスーツを世に出したブランドとしても知られています。
Brioniはイタリアのローマにて創業した高級スーツブランドで、ハリウッド映画「007」シリーズで主人公のジェイムス・ボンド役の俳優が着用していたことでも知られるブランドです。
dunhillは創業当初は乗馬関連の製品、その後は自動車関連製品や煙草関連製品と、いつの時代も「ダンディズム」を体現してきたブランドで、チャコールストライプがおしゃれなウール100%のスーツを紹介しました。
HUGO BOSSはドイツ発祥のラグジュアリーブランドで、日本でも表参道や銀座、そして青山にも路面店を構える人気のブランド。
ARMANIは「モードの帝王」、「巨匠中の巨匠」といった異名を持つデザイナーのジョルジオ・アルマーニ氏によって創業したブランドで、洗練されたオシャレなデザインながらも、イタリアンブランドらしく柔らかい着心地で評価の高いブランドです。
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もし身につけるスーツの大切さに気がついたのならば、是非本記事の内容を参照していただき、お気に入りの一着に出会えることを願っています。