あなたは高級スーツにどんなイメージをお持ちですか?
もしかすると自分には縁のない物と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
金額も10万円未満の物もあるので決して手の届かない金額ではありませんし、全国の百貨店に店舗を展開しているブランドも多いので、アメリカ、イギリス、イタリアといったそれぞれのブランドの本国に行かなくても、日本で手に入れることができます。
しかしそれでも高級スーツに高いハードルを感じる人は多く、だからこそ、高級ブランドのスーツを身につけていると一目置かれるのです。
ブランドを知る人があなたのスーツを見たら驚くでしょうし、スーツの美しい光沢感やシルエットからブランドを知らない人でもその「普通のスーツではない」ということに気づくでしょう。
そんな高級ブランドのスーツですが、あなたの新しい武器として手に入れませんか?
ということで今回は世界各国から10の高級スーツブランドをピックアップし、私見ながらランキング形式にまとめさせていただきました。
アメリカ、イギリス、イタリアといった3カ国のスーツスタイルを説明しつつ、ブランドの特徴などを紹介するので参考にしていただければ幸いです。
高級スーツランキングの前に・・・
世界には数多くの高級スーツブランドが多く存在しますが、今回ピックアップしたブランドは
・アメリカ
・イギリス
・イタリア
・イギリス
・イタリア
この3カ国からピックアップしたもの。
この3カ国のスーツスタイルは世界のスーツスタイルを代表するスタイルとして知られているのですが、ランキング発表の前にそれぞれのスタイルの違いについてお話しします。
まずはアメリカンスーツについてですが、ウェストの絞りを緩く設定した「I型」と呼ばれるシルエットが有名で、楽な着心地が特徴です。
続いてブリティッシュスーツは厚めの肩パッドや固めの生地など、重厚な作りが特徴で「鎧のようなスーツ」ともしばし表現されますが、立体的な作りが魅力と言われています。
そしてイタリアンスーツはブリティッシュスーツとは反対に薄めの肩パッドと柔らかい生地を使用するのが主流で、体のシルエットをセクシーに見せるデザインが特徴です。
このような特徴を持つそれぞれの国のスタイルですが、ブランドと合わせて好みと照らし合わせるとスーツ選びがより楽しくなるかもしれません。
10位 BROOKS BROTHERS
BROOKS BROTHERSは1818年にアメリカにて創業したアメリカントラディショナルファッションを代表するブランドです。
元々は”HSブルックス商会”という名での創業でしたが、1850年に現在の”BROOKS BROTHERS”という名に改名したとのこと。
今では定番のボタンダウンシャツですが、実はBROOKS BROTHERSがはじめて世に出したと言われており、ポロ選手だった創業者の孫が着ていたシャツからインスピレーションを受けて作られた、というエピソードが残っています。
その他にも、アメリカンスーツの定番スタイルであるI型シェイプですが、これもBROOKS BROTHERSが生みの親と言われており、名実共にアメリカを代表する高級ファッションブランドです。
そしてこちらがBROOKS BROTHERSの人気シリーズの”Regent”。
コストパフォーマンスに優れていることで知られるイタリアのREDA社製の生地を使用しており、夏も快適に過ごせるよう通気性、撥水性に優れています。
また”Regent”シリーズはI型ながらも近年のトレンドを意識した細身のシルエットとなっており、高いゴージライン、そして幅の狭いラペルと上襟がスマートなシルエットを演出しているのが特徴です。
9位 Brioni
次にご紹介するBrioniはイタリア発祥の高級ブランド。
ハリウッド映画”007”シリーズで俳優のダニエル・クレイグ演じる主人公のジェイムス・ボンド役が着用していたことでも有名です。
ちなみに007シリーズの「カジノロワイヤル」でBrioniを着用したスタイルは男性ファッション誌「GQ」にてその年のベストドレッサー賞を受賞したとのこと。
そんなBrioniのスーツは職人が高級素材を使用し、手作りしたもの。
イタリアンスーツの特徴である軽い素材を使用した軽やかな着心地と柔らかな体のラインを得意としており、現在のイタリアのスーツスタイルの起源的存在として知られています。
そしてこちらがBrioniを代表するモデルの一つである「マディソン」シリーズ。
濃い目のネイビーカラーがシックな印象を醸し出しますが、作りがシンプなので生地の高級感が映えるといえるのではないでしょうか。
ちなみにジャケットは2ボタン、パンツはアメリカンバイピングポケットとフロントコインポケット付きの仕様となっています。
8位 Paul Smith
アメリカのBROOKS BROTHERS、イタリアのBroniに続きお次はイギリスのPaul Smith。
イギリスのスーツと言えば冒頭でも触れた通り、厚めの肩パッドや固めの生地を使用したカッチリとした作りが特徴ですが、Paul Smithはそんなブリティッシュスタイルの中でも少し変わった存在です。
1970年にイギリスのノッティンガムにセレクトショップとしてはじまったPaul Smithですが、スーツの裏地に派手な柄をあしらったデザインなど、型にはまらない作りが特徴と言われています。
ちなみに創業者のポール・スミス氏は「ひねりのあるクラシック」をテーマに掲げており、大人っぽさをキープしつつありきたりな堅いスタイルを避けたい人にピッタリなブランドです。
例えばこちらの” TAILORED COLLECTION”シリーズ。
イタリアの高級生地メーカーであるLORO PIANA社製の生地を使用しており、表向きはシックで高級感のあるデザインですが内側はこの通り。
二種類の花柄があしらわれたデザインがアクセントになっており、Paul Smithらしさが顕著に現れている一着といえるのではないでしょうか。
こうして「ひねり」の部分に目が行きがちなPaul Smithですが、上記のモデルのように素材も世界を代表する一流のものが扱われており、品質面での評価も高いので是非チェックしてみてください。
7位 dunhill
続いてイギリスブランドをもうひとつ。
dunhillは1880年に創業したイギリスを代表するラグジュアリーブランドですが、扱っているアイテムはスーツに留まらず時計、バッグ、アクセサリーなど多岐に渡ります。
そもそも創業当初は馬具を扱っていましたし、その後も時代の流れに合わせオープンカー運転用のゴーグルやジャケットなど車関連のアイテムをプロデュース。
サッカー日本代表のスポンサーとして選手達にスーツを提供したり、銀座に本店を構えたりと日本でも人気のラグジュアリーブランドとして知られています。
ちなみにこちらがdunhillのメイフィアフィット・ウールギャバジン・スーツ。
高級感溢れるロイヤルブルーが印象的ですが、弾力性のある生地で着心地も抜群。
ジャケットはノッチラペルにシングルブレスト仕様、そしてパンツはベルトループ付きのフラットフロント仕様となっています。
上記でも触れた通りサッカー日本代表のオフィシャルスーツとしても知られているdunhillですが日本でも認知度が高いですし、サッカーファンはもちろんのこと、そうでない方も一度試してみてはいかがでしょうか。
6位 HICKERY FREEMAN
HICKERY FREEMANはジェイコブ・フリーマンとジェレミア・ヒッキーの二人によって1899年に創業された紳士服ブランド。
アメリカはニューヨーク州ロチェスターに本拠地を置き、”KEEP THE QUALITY UP”をテーマに掲げているHICKERY FREEMANですが、その品質の高さはアメリカの多くのエグゼクティブクラスの人々から認められており、ウォール街を歩く銀行マンの多くはHICKERY FREEMANを愛用している、と言われています(ちなみにあのオバマ元大統領もHICKERY FREEMANのファンとのこと)。
当時のアメリカでのスーツ作りはもっぱらマシンメイドでしたが、そんな中HICKERY FREEMANは一着一着すべて職人の手によるハンドメイドを採用し、今では7,000平方メートル以上の縫製向上をロチェスターに持ち、世界中から集めたスーツ職人によって日々スーツが作られています。
この工場は職人のレベルの高さから「スーツの神殿」とも呼ばれており、創業から100年以上経った今尚、品質担保のためこの工場での製造が続けられているとのことです。
尚、HICKERY FREEMANは日本でも購入可能で、伊勢丹、三越、大丸、高島屋をはじめとした全国の百貨店で取り扱われているので、気になる方は是非実物を手にしてみてください。
5位 ARMANI
ARMANIは1975年創業の高級イタリアンブランド。
創業当初からメンズの機能性をレディースにも応用し、着心地の良さとシルエットの美しさが高く評価されていました。
1980年にはリチャード・ギア主演の「アメリカン・ジゴロ」の衣装を担当し、以降ロバート・デ・ニーロ、ラッセル・クロウ、ミッシェル・ファイファー、ジョディ・フォスターといったハリウッドセレブから支持されるように。
近年もアカデミー賞の衣装としてジュリア・ロバーツ、ミラ・ロフヴィーノ、リチャード・ギア等がARMANIを着用しており、セレブ御用達のブランドとして知られています。
そんなARMANIは「ソフトスーツ」と呼ばれる、イタリアらしい柔らかい着心地の作りを得意としており、オフィスでも心地よく着る事ができるスーツとして人気です。
そしてこちらがARMANIを代表する”CAPRI”シリーズ。
アンゴラヤギの毛であるモヘアが原材料として使われているのですが、モヘアは生糸のような強い光沢感やコシの強さを持っており、しなやかさが特徴です。
シンプルな無地デザインですが濃紺は信頼感を与える色とも言われていますし、ビジネスシーンにピッタリな一着ではないでしょうか。
4位 AUSTIN REED
AUSTIN REEDはイギリスを代表する高級スーツブランド。
創業は1900年、ロンドンのフェンチャーチ・ストリートに一号店が誕生しましたが、1911年にいは英国王室が不動産を管理する由緒正しいリージェント・ストリートに旗艦店をオープンしました。
その後も王室御用達の勲章であるロイヤル・ワラントを授かり、あのビートルズも愛用していたことで有名。
また、豪華客船「クイーン・エリザベス号」、「クイーン・メリー号」の船内にも支店を構えるなど、正に「高級」、「ラグジュアリー」という言葉がピッタリなスーツブランドです。
そしてこちらがAUSTIN REEDの春夏シリーズの一着。
一見無地のように見えますが、実は薄くチェック柄が入っておりさりげないオシャレが楽しめるモデルです。
生地は3シーズン対応のもので、シワになりにくくストレッチ性に優れて快適な着心地を実現しています。
尚、AUSTIN REEDは大丸、伊勢丹、高島屋といった日本各地の百貨店にて取り扱われているので、是非あのビートルズも愛したラグジュアリーブランドをあなたも手にしてみてください。
3位 HENRY POOLE
Henry Pooleはナポレオン3世、エドワード7世、チャーチル元首相、昭和天皇、吉田茂元首相というそうそうたる顔ぶれの顧客リストを持つイギリスを代表するスーツブランドです。
Henry Pooleは1800年中盤にはドイツやフランスなどにも店舗を構え、19世紀の終わりにはヨーロッパ中に知られる名ブランドに成長しました。
尚、Henry Pooleは1964年以来2,000種を超える生地を本国より持参し、世界各国の都市で出張オーダー会を開催しています。
日本でも年に二回開催されており、サヴィル・ロウ本店と同じ内容のサービスが受けられるとのこと。
出張オーダー会以外でも伊勢丹メンズ新宿店や、日本橋三越補填、銀座三越といった店舗でのオーダーも可能とのことなので、本場仕込みのブリティッシュスーツをお探しの方は是非お試しを。
2位 Ede & Ravenscroft
Ede & Ravenscroftは1689年に創業し、320年以上の歴史を持つロンドン最古のテーラーです。
エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子の3つのロイヤル・ワラントの称号を持ち、チェンスリーレーン本店、サヴィル・ロウ店、グレースチャーチストリート店、ケンブリッジ・エジンバラ、オックスフォードに店舗を構え、王族、政治家、弁護士、裁判官、スポーツ選手といった上流階級の顧客を数多く持つイギリスのブランドとして知られています。
老舗のEde & Ravenscroftですが、主なラインアップは昔ながらの英国調のテーラードスタイルを継承した「Classic」。
そしてトレンドであるスリムフィットを取り入れた「Modern British」の2ライン構成。
イギリス屈指の高級ブランドであるEde & Ravenscroftですが、日本でもパターンオーダーが可能になっており、金額も¥88,000から¥180,000ということで高級ブランドとしてはリーズナブルです。
ロンドン最古のテーラーブランドをあなたも着てみませんか?
1位 Ermenegildo Zegna
Ermenegildo Zegnaは「ゼニア」の愛称で日本でも人気の高い高級イタリアンブランド。
1910年にイタリアのビエラにて生地ブランドとして創業し、オーストラリアやニュージーランド原産の天然繊維のみを使用した品質の高い生地でイタリア国内だけでなく、世界各国へその名が広まっていきました。
1940年代には販売国数は40以上にまで成長し、1960年代には新事業として既製服も手がけるように。
1980年にはパリ、1983年にはロンドン、1985年にはミラノに店舗をオープンし、パターンオーダーシステムの「ス・ミズーラ」は多くの著名人にも利用されています。
そんなゼニアのスーツの魅力としてしばし挙げられるのが、生地の品質の高さとスタイルです。
オーストラリアやニュージーランドの契約農場から羊毛を使用しているのですが、脇と肩の部分のみを使用しており、また毛の細さ、長さ。色、密度、強度にも基準を設けて仕入れた中からこの基準を通過したもののみ使用されるとのこと。
コストが掛かる工程ですが、ゼニアの品質はこういった工程を踏んでいるからこそ実現できるレベルのもの。
イタリアを代表し世界的にも有名なゼニアですが、伊勢丹、高島屋、三越といった全国各地の百貨店に店舗を展開しているほか、銀座、丸の内には路面店を構えているので、是非いちどチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はテーラー業界を代表するアメリカ、イギリス、イタリアから10の高級スーツブランドをピックアップし、それぞれのブランドの歴史や特徴を紹介しました。
紹介したブランドは以下の通り。
・BROOKS BROTHERS
・Brioni
・Paul Smith
・dunhill
・HICKERY FREEMAN
・ARMANI
・AUSTIN REED
・HENRY POOLE
・Ede & Ravenscroft
・Ermenegildo Zegna
・Brioni
・Paul Smith
・dunhill
・HICKERY FREEMAN
・ARMANI
・AUSTIN REED
・HENRY POOLE
・Ede & Ravenscroft
・Ermenegildo Zegna
“BROOKS BROTHERS”は1818年にアメリカにて創業したアメリカントラディショナルファッションを代表するブランドで、ボタンダウンシャツや、I型シェイプのスーツの生みの親として知られています。
“Brioni”はイタリア発祥の高級ブランドで、ハリウッド映画”007”シリーズで俳優のダニエル・クレイグ演じる主人公のジェイムス・ボンド役が着用していたことでも有名ですが、イタリアンスタイルの特徴であるスーツの「軽さ」や「柔らかさ」にいち早く注目したブランドとしても有名です。
“Paul Smith”は「ひねりのあるクラシック」というテーマを掲げており、従来のブリティッシュスタイルを継承しながらも裏地に派手な花柄をあしらうなど、型にはまらない作りが魅力。
“dunhill”はイギリスを代表するラグジュアリーブランドですが、サッカー日本代表のスポンサーとして選手達にスーツを提供したり、銀座に本店を構えたりと日本でも人気のラグジュアリーブランドとして知られています。
“HICKERY FREEMAN”はアメリカのニューヨーク州ロチェスターに本拠地を置く高級スーツブランド。
その品質の高さはアメリカの多くのエグゼクティブクラスの人々から認められており、ウォール街の銀行マン、はたまたオバマ元大統領も愛用者として知られています。
“ARMANI”は日本でもバブル期に一大ブームを巻き起こしたイタリアの高級ブランド。
高級生地を使用した贅沢な作りだけでなく、オフィスでも心地よく着ることができるよう設計されており実用面でも優れているARMANIですが、ジュリア・ロバーツ、ミラ・ロフヴィーノ、リチャード・ギアなどハリウッドセレブにも愛用者が多いことで知られています。
“AUSTIN REED”は1900年に創業した高級スーツブランド。
王室御用達の勲章であるロイヤル・ワラントを授かり、豪華客船「クイーン・エリザベス号」、「クイーン・メリー号」の船内に支店を構え、そしてあのビートルズのメンバーも愛用していたなど、正に「高級」、「ラグジュアリー」という言葉がピッタリなスーツブランドです。
HENRY POOLEはナポレオン3世、エドワード7世、チャーチル元首相、昭和天皇、吉田茂元首相というそうそうたる顔ぶれの顧客リストを持つイギリスを代表するスーツブランド。
Ede & Ravenscroftは1689年に創業し320年以上の歴史を持つロンドン最古のテーラーですが、政治家、弁護士、裁判官、スポーツ選手といった上流階級の顧客を数多く持つイギリスのブランドとして知られています。
Ermenegildo Zegnaは1910年にイタリアのビエラにて創業したブランドですが、オーストラリアやニュージーランドの契約農場から羊の脇と肩の部分の毛のみを仕入れており、しかも毛の細さと長さ、そして色、密度、強度といった独自の基準を通過したものを使用しています。
こうして厳選された材料から作られたゼニアの生地は美しいツヤを放ち、しなやかさも抜群とのこと。
以上となりますが、今回お話しした内容が少しでもあなたの悩みの解決に繋がれば幸いです。