スーツスタイルもおしゃれに着こなしたい。
ビジネスマンなら誰もが考えることではないでしょうか。
そこで多くの方はスーツそのものに意識を向け、少しでも高品質なものを手に入れ着用しようと考えます。
これは間違った選択をしているのではありませんが、スーツスタイルでもおしゃれに着こなしたいのなら、スーツだけに着目していてはいけません。
スーツが良質であることは当然だとして、スーツ(特にジャケット)のインナーとして着用するシャツにも意識を向けていただきたいと思うのです。
というのも、スーツスタイルの印象は「Vゾーン」で決まる。
そんなことも昔から言われていますから、Vゾーンに目がいくシャツはおしゃれに大切なアイテムなのです。
シャツがスーツスタイルに重要な理由
スーツスタイルで欠かすことのできないアイテムといえば「シャツ」です。
先ほども少しふれましたが「Vゾーン」で目がいくのはシャツの存在です。
シャツの色や柄の選び方次第で、その人の価値観や大切にしていること、相手への思いやりも感じられますから、スーツだけにこだわっているのなら、それは大変もったいないオシャレを続けていることになります。
また、スーツスタイルに欠かせない「清潔感」「きちんと感」は、スーツそのものよりもシャツから受ける印象に影響されることが多いものです。
これは女性の方にお聞きいただくと良いですが、いくらスーツが高級品であったとしてもシャツが良質でなければ
・ダラダラした人
・雑な人
・チャライ人
という印象を持たれやすくなります。
このような理由から、シャツはスーツスタイルに重要なアイテムだといえるでしょう。
スーツスタイルに必要なシャツとは
それではスーツスタイルに必要なシャツとは、どのような要素を持っているのか見ていきたいと思います。
[1] スタイル
シャツにはスタイルがあります。
一般的には次のようなスタイルを選ばれることが多いようです。
・ワイシャツ(ドレスシャツとも呼ばれます)
・クレリックシャツ
・ワークシャツ
フォーマルなスーツスタイルなら、ワイシャツやクレリックシャツを選ぶことが多いでしょう。
オフィスカジュアルならワークシャツで、こなれ感を演出しているという人もいらっしゃいます。
このようにシャツのスタイルは、スーツを着用するシーンによって決まります。
自分がいくら「ワークシャツが好き」だからといっても、フォーマルなシーンで選ぶのは相手への気遣いが足りないことを表してしまいます。
[2] 生地
シャツの生地には様々な素材があります。
・フランネル
・デニム
・シルク
・ポリエステル
使い勝手とシーンにふさわしい生地を選びたいですね。
また、お祝いの席など喜ばしいシーンであれば、華やかさを併せ持った生地なら、あなたの出席によってまわりも明るく楽しい雰囲気になれるでしょう。
[3] 色や柄
いろいろありますね。
ホワイトやブルーといった定番カラーから、ピンクやブラックまであります。
柄に関しては「無地」「ストライプ」が定番柄として有名です。
最近では細かいドット柄を選ばれる人が増えています。
このような細かく小さい柄は、遠目には無地に見え、近づくと柄がわかるので「おしゃれな人」と感じてもらえることが多いです。
[4] 襟
シャツの襟は大変重要です。
というのも、襟の形で雰囲気が変わります。
また、シーンにふさわしい着こなしかどうかも決まりますので、必ず知っておいていただきたい要素といえるでしょう。
そこで襟について、もう少しくわしく次の章でお伝えしたいと思います。
シャツは襟の形で雰囲気が変わる
シャツの襟の形には種類があるんです。
[1] レギュラーカラー
シャツの中で最も知られている襟の形です。
襟の長さや開き具合にバリエーションがありますが、どれを選んでもスーツスタイルにぴったりはまるのが特徴です。
また、シングルジャケットでもダブルジャケットでも、ネクタイの色や柄、ネクタイの結び方に関係なく「それなりにしっくりとキマル」襟なので重宝することは間違いありません。
[2] ワイドカラー
首回りがすっきり見えると評判の襟です。
レギュラーカラーよりも襟の開き度が広く、ビジネスシーンに少し親しみやカジュアル感を持ち込みたい方に人気です。
最近のワイドカラーは、襟の開き度にバリエーションが増えているため、首回りの印象にあわせて選びたいところです。
[3] ボタンダウン
襟の先をボタンで留めるタイプです。
襟の大きさや形状はレギュラーカラーとほとんど同じですが、襟先をボタンで留めるところに違いがあります。
この襟はカジュアルな印象が強くなりますので、フォーマルなシーンでは着用しづらいです。
ボタンダウンはノーネクタイでもOKなタイプなので、クールビズの期間には重宝する襟をもったシャツと言えるでしょう。
粋なメンズを目指すならイタリアンカラー
さて、こういった襟をもったシャツがスーツスタイルの基本として扱いやすいアイテムなのですが、どうしても一般化してしまっているため他とは違う「おしゃれ」な雰囲気になりづらい部分があります。
そこで、あなたらしいオシャレをスーツスタイルでアピールするなら、「イタリアンカラー」のシャツがおすすめです。
イタリアンカラーとは「ワンピースカラー」とも呼ばれている、台衿のない襟です。
南イタリアのリゾート地で流行った襟のシャツでして、第一ボタンをはずして襟を開き気味にしつつ着用するのがポイントです。
さりげなく男らしさや大人の色気を見せるのが上手なイタリア人らしい襟を持ったシャツだと言えるでしょう。
「今日はいつもと違った自分」を演出しておしゃれに着こなしたいときに選んでもらいたいシャツですね。
まとめ
スーツスタイルにはシャツが重要なポイントになります。
そのためシャツに関する知識は、おしゃれに外すことはできません。
迷った場合はレギュラーカラーのホワイト無地シャツが一番ですが、おしゃれに、そしてまわりとは違う自分を演出したいなら、最後にご紹介しました「イタリア男性の粋」が生み出した「イタリアンカラー」シャツを選んでもらいたいと思います。
今年のクールビズに「イタリアンカラー」を試してみてはいかがでしょうか。