勉強熱心なあなたのことですから、スーツにもこだわりをもっていらっしゃることでしょう。
ところが、残念ながら多くのビジネスパーソンはそうではありません。
日本のビジネスパーソンの多くは、大きめのサイズを選ぶ傾向にあります。
スーツ選びの際には、生地の質やブランドも重要ですが、それ以上に大事なのがサイズ。
どんなに上質の生地のスーツであろうと、サイズが合っていないと、なんだか頼りなく、仕事の出来ない人に見えます。
反対に、ジャストフィットするスーツは、それだけで貫禄が出るものです。
一流の男の常識、ジャストフィットするスーツの選び方をご紹介します。
ジャストフィットスーツを手に入れるための基礎知識
シルエット
スーツには主に3つのシルエットがあります。
それぞれ印象が異なり、よって対象となる年代も異なります。
まずは、3つのシルエットの特徴を紹介します。
①スリムシルエット
向いている年代:20代~30代前半
ウエスト、袖幅、股上、ワタリ幅などが細くなっています。
全体的に細く、スラっとした印象のスーツです。
②スタンダードシルエット
向いている年代:全年齢
細くも太くもなく、基本となるシルエットのスーツです。
③ゆったりシルエット
向いている年代:40代~50代
スーツをゆったりと着たい方向けのシルエットです。
体型ががっちりした方にも向いています。
シルエットの注意点
ゆとりが欲しいのかどうかといった、好みの着心地や相手に与えたい印象をもとに、スーツのシルエットの目星をつけましょう。
ここでは主となる3つのシルエットを紹介しましたが、国内ブランド、海外ブランド問わず、ブランドごとにシルエットは異なります。
この3つはあくまで目安とし、実際には店舗のスタッフに「これはスリムシルエットですか?」と確認するようにしましょう。
自分のサイズを把握する
既成品のスーツのサイズは、着る人の体型別にサイズが用意されています。
体型の号数は、図のように体型が細い順に、
Y体・A体・AB体・BB体・BE体・E体・K体となります。
(Y体:ワイタイ)
自分の体型にジャストフィットするスーツを選ぶためには、「身長・ウエスト・バスト」の3つの情報が必要です。
以下の表では、バストの数値を抜き、身長とウエストの2つからあなたの大まかなサイズを掴むことができます。
例えば、身長170cmでウエスト80cmならば、Y5、A5、A6あたりのサイズがちょうど良いサイズということになります。
ジャストフィットのスーツを選ぶための6つのポイント
あなたの身長やウエストからサイズを決定したとしても、それが本当にあなたにジャストフィットするスーツとは限りません。
なぜなら、人は一人一人体のパーツのサイズが違うからです。
また、同じ号数のスーツであったとしても、ブランドが違えばサイズは多少変わってきます。
実際に袖を通してみることで、あなたにとってベストなスーツかどうか確かめましょう。
袖を通したときのチェックポイントを6つ解説します。
①ジャケット丈
ヒップがちょうど隠れる程度の丈がベストとされています。
全体のバランスが最もよくみえる長さです。
しかし、流行によって多少変わることはあります。
スタッフのアドバイスや実際に着てみた印象で調節してみてください。
②胸
上襟が身頃に沿っていること、下襟(ラペル)が立体的にロールしていることを確認します。
また、胸にタスキを掛けたときのようなシワがなく、自然にドレープしている状態が理想です。
(ドレープ:布を垂らしたときにできるゆったりとしたひだのこと)
③袖
袖口からシャツのカフスが1~1.5cm程度のぞいていることを確認します。
④肩
斜めに走るシワがなく、首から肩にかけてフィットしていることを確認します。
⑤パンツ丈
靴の甲の部分にギリギリ触るかどうか程度の長さか、もう少しだけ長い程度にすると、スラックスにきれいな折り目のラインが生まれます。
⑥パンツライン
正面から見た時、スラックスにきれいな折り目のラインができているか確認します。
靴の上にのった袖口に、かるく横シワができている状態をハーフクッションと呼びます。
まとめ
多くのビジネスパーソンは大きめのサイズのスーツを選んでいる傾向にあります。
そんな中、ジャストフィットするサイズのスーツを着ているあなたは、それだけでも多くのビジネスパーソンから2歩も3歩もリードします。
この記事を参考にあなたにあったサイズのスーツを最低3着は試しましょう。
試着を繰り返し、ジャストフィットのスーツを着用したあなたは一目置かれることでしょう。