サングラスブランドとして不動の地位を確立している名ブランド「レイバン」。
しかし、もともと光学メーカーだったその技術とこだわりの高さは、以外と知られていないのでは?
そんな魅力あふれる「レイバン」についてもっと知りたい方はどうぞ!
レイバンの歴史
1937年にアメリカの「ボシュロム・オプティカル・カンパニー」社により誕生。
ブランド名のRay-Ban(レイバン)は、「光線を遮断する」という意味からきている。
アメリカに移民してきたドイツ人眼鏡職人のヤン・ヤコブ・ボシュに、家具職人として成功していたヘンリー・ロムが出資することで誕生した眼鏡店が発端。
「バルカナイト」と呼ばれる素材の眼鏡フレームで成功を収めた後、顕微鏡やカメラ用レンズの製造も行うようになり、アメリカのトップ光学メーカーに成長。
1923年に、北米大陸無着陸横断飛行に成功したことで英雄になった、陸軍航空隊の「ジョン・マクレディ中尉」が、飛行中の太陽光線により眼球疲労、視力低下、頭痛、吐き気などに悩まされたことから、同社にパイロット用サングラスの開発を依頼。
「紫外線から目を保護する」ということと「高い視認性を保持する」ということの両立を実現するレンズの開発は困難を極め、完成までに6年もの年月を要した。
そのような過程で「光学的に眼を守れなければ、それはサングラスと呼べない」という、レイバンブランドのポリシーが培われていった。
こうして1929年についにパイロット用サングラスが完成。
グリーンのレンズと「ティアドロップ・シェイプ」タイプのフレームが採用されたこの記念すべきサングラスは、1930年にアメリカ合衆国陸軍航空隊が制式に採用。
パイロットの象徴となったサングラス「アビエーター・モデル」は、1936年にモデル名を「クラシックメタル」として、一般にも発売されるようになった。
1999年にイタリアのファションブランド「ルックスオティカ (Luxottica)」 に売却され現在に至る。
レイバンの特徴
レンズ
・全てのレンズは、太陽光に含まれている紫外線やパソコンの液晶ディスプレイから 出る有害なブルーライトを100%カット。
紫外線は白内障や雪眼炎などの目の病気になる可能性がある。
有害なブルーライトは網膜にダメージを与えたり、目の疲れや痛みを引き起こしたり する可能性がある。
・太陽光が様々な面に反射することによって発生する「偏光」を99%以上カット。
それにより、目の疲れを軽減し、クリアな視界を実現している。
・3種類の偏光レンズをラインアップ。
レンズに偏光レンズの証「P」の文字が入っていて、それぞれ「P」「P³」「P³Plus」 と書かれている。
「P」の「クリスタルプラスチック」は「反射防止コーティング」が施されている。
「P³」の「プラスチック」は、さらに「撥水コーティング」が施されている。
「P³Plus」の「クリスタル」は、これら二つの機能にさらに「明瞭性」が付加されている。
・耐衝撃性テスト、耐擦傷性テスト、対候性テストにおいて優れた結果を出している。
その結果は国際基準を上回り、レンズの色の変化やレンズ表面の損傷は一切無かったとされている。
フレーム
MEMO RAY
チタニウム素材で、軽さと強度と柔軟性を兼ね備えた、形状記憶合金が使われている。
顔の大きさにかかわらず、快適なフィット感を実現。
CARBON FIBRE
最も耐重量性に優れかつ軽い素材のカーボンファイバーを使用。
テンプルの開閉動作への耐久を実現するために、溶接のない「モノブロック型ヒンジ」 を採用。
LIGHT-RAY
フレームの全ての箇所において溶接箇所がなく、ネジも未使用のラインアップ中最軽量のモデル。
ニッケル未使用で、低アレルギー性に優れている。
LITEFORCE
最先端のプラスチック素材が使用されていて、軽く丈夫な上、柔軟性もあり、耐久性にも優れたモデル。
TITANIUM
クラス最強強度のチタニウムが使用され、軽く、耐食性と低アレルギー性に優れたモデル。
レイバンの取り扱いとお手入れ
一般的なメガネと同じですが、特殊なコーティングが施されたレンズの取り扱いとお手入れには特に注意が必要。
・掛け外しの際は、テンプルを両手で持って行う。
片手で掛け外しをすると、フレームが変形することがある。
・プラスチックレンズは熱に弱いので、高温になっている車の中に放置する、温泉やサウナでの使用、ドライヤーの風に当てるなどは避ける。
・直射日光の当たる場所に置かない。
・ホコリが付いたまま「メガネ拭き」などで拭くと、キズがつくことがあるので、ホコリが付いているときは、水でホコリを洗い流してから拭くようにする。
・洗うときは中性洗剤を使い、シンナーなどは使用しない。
・濡れたら水気をすぐ拭き取る。シミなどの跡が残ることがある。
・レンズの内側に汗などの汚れが付くと、特殊コーティングが剥がれ落ちることがあるので、こまめに拭くなどの注意が必要。
同様に、汚れた「メガネ拭き」などで拭くことも、特殊コーティングに影響するので避けるようにする。
代表モデル
アビエイター(AVIATOR)
レイバンの誕生の元となった定番モデル。
アメリカ空軍に採用されたことから、「パイロットの象徴」とされている。
国内外の多数の著名人に愛用されている。
ウェイファーラー(WAYFARER)
1953年から販売されている人気モデル。
ロックミュージシャンに愛用者が多いことから、「ロックの象徴」とされている。
数多くの有名映画で、俳優に着用されている。
クラブマスター(CLUBMASTER)
1986年に誕生したモデルで、1950年代の「公民権運動」のリーダーたちが掛けていたものと同じデザインが用いられていて、「知性の象徴」とされている
「ウェイファーラー」と同様に、数々の有名映画で、俳優に着用されている
まとめ
いかがでしたか?
サングラスの歴史を築いてきた名ブランド「レイバン」。
こだわりの機能性とファッション性をあわせ持ち、なおかつほかの高級ブランドと比べて、品質は同等以上にもかかわらずリーズナブルな「レイバン」。
日本人などのアジア人によりフィットする「アジアンモデル」というラインアップもある「レイバン」。
あなたの最初の一本、またはコレクションの一本に加えてみてはいかがでしょうか?