スマホやガラケーで時間を見られる昨今、腕時計をする人も減ってきているようですが、そんな中、時計といえばスイス、と誰もが知っているように、スイス時計は、その存在価値が逆に高まっているようにも思われます。
そんなスイスの有名時計メーカーをまとめてみました。
ロレックス
1905年、イギリス、ロンドンで創業。
1908年、「ロレックス」というブランド名が誕生。
1910年、腕時計としては初のクロノメーターの公式証明書を獲得。
(注:クロノメーターとは、国際的に統一された精度基準のこと)
1919年、スイス、ジュネーブに移転。
以降、オイスターケースを開発し、世界初の防水腕時計を発表、世界初の自動巻きムーブメントを開発するなど、ブランドとしてだけではなく、高い品質を誇る。
(注:ムーブメントとは、針を動かしている機械装置のこと)
代表的なモデルに、デイトジャスト、エクスプローラー、サブマリーナー、GMTマスター、ヨットマスター、デイトナなどがある。
主な使用有名人に、木村拓哉さん、松本潤さんなどがいる。
オメガ
1848年、スイスで創業。
1903年、「オメガ」というブランド名が誕生。
1965年、「スピードマスター」が、アメリカ航空宇宙局の公式腕時計として採用される。
オリンピックの公式時計に採用されるなど、高い精密性を誇る。
代表的なモデルに、コンステレーション、シーマスター、スピードマスターなどがある。
主な使用有名人に、織田裕二さん、ミハエル・シューマッハなどがいる。
タグ・ホイヤー
1860年、スイスで創業。
1882年、クロノグラフで特許を取得。
(注:クロノグラフとは、大まかに言うとストップウォッチ機能のこと)
1969年、世界初の自動巻きクロノグラフ「クロノマチック」を発表。
1985年、社名を「ホイヤー」から「タグ・ホイヤー」に変更。
会社設立時からストップウォッチやクロノグラフの開発に力を入れていたなど、クロノグラフの歴史に大きな影響を与えている。
F1やインディカー・シリーズの公式時計に使われるなど、モータースポーツとの関わりが深いメーカーである。
代表的なモデルに、カレラ、モナコ、フォーミュラなどがある。
主な使用有名人に、錦織圭さん、レオナルド・ディカプリオなどがいる。
ブライトリング
1884年、スイスで創業。
1915年、世界初の腕時計クロノグラフを発表。
1942年、代表モデルの初代クロノマットを発表。
1984年、イタリア空軍の要請でクロノマットの新モデルを発表。
2009年、自社製造のムーブメント「キャリバー01」を発表。
計器として、パイロットに絶大な信頼を得ているメーカー。
代表的なモデルに、クロノマット、ナビタイマーなどがある。
主な使用有名人に、岩城滉一さん、内村航平さんなどがいる。
IWC
1868年、スイスで創業。
1915年、モデル「キャリバー75」で、腕時計製造に本格的に参入。
1936年、軍専用パイロットウォッチを発売。
1967年、史上初の20気圧防水機能を備えたモデル「アクアタイマー」を発表。
1980年、世界初のチタニウム製ケースのクロノグラフを製作。
懐中時計で高い評価を受け、腕時計中心に変わってからも、クロノメーターよりも厳しい自社規格を設けるなど、耐久性に優れるメーカー。
代表的なモデルに、インジュニア、ポルトキーゼ、アクアタイマーなどがある。
主な使用有名人に、伊藤英明さん、徳井義実さんなどがいる。
フランク・ミュラー
1992年、天才時計師の「フランク・ミュラー」がスイスで創設。
複雑時計での世界初記録や特許取得も多く、その技術はものすごいの一言。
一目でわかるその独創的なデザインも特徴となっている。
代表的なモデルに、カサブランカ、ロングアイランドなどがある。
主な使用有名人に、阿部寛さん、木梨憲武さんなどがいる。
パテック・フィリップ
1839年、スイスで創業。
1877年、作曲家のビョートル・チャイコフスキーが懐中時計を購入。
1915年、物理学者のアルベルト・アインシュタインが懐中時計を購入。
1989年、33もの複雑機構を搭載するモデル「キャリバー89」を発表。
西欧の王侯貴族や一流の芸術家、科学者たちに愛用され、世界三大高級時計メーカーの1つと言われている。
永久修理を謳い文句にしているが、その修理費が高額になることも多い。
代表的なモデルに、カラトラバ、ノーチラス、アクアノートなどがある。
主な使用有名人に、秋元康さん、櫻井翔さんなどがいる。
ゼニス
1865年、スイスで創業。
1900年、懐中時計用ムーブメント「ゼニス」を万博に出展し、金賞を受賞。
1969年、自動巻きクロノグラフのモデル「エル・プリメロ」を発表。
自社製のムーブメントの開発に定評のあるメーカー。
昭和初期には、日本の国鉄(今のJR)も正式採用し、「ゼニット」と呼ばれた。
代表的なモデルに、エル・プリメロ、エリートなどがある。
主な使用有名人に、みのもんたさん、本田圭佑さんなどがいる。
ロンジン
1832年、スイスで創業。
1896年、オリンピック第一回大会(アテネ)にストップウォッチを提供。
1933年、F1の前身となる大会「ブラジルグランプリ」の計時を担当。
クロノグラフのムーブメントを自社生産するなどの高い技術を持ち、万博で数々の賞を受賞してきたメーカー。
芥川賞と直木賞の正賞に、当社の懐中時計が使われている。
物理学者のアルベルト・アインシュタインも懐中時計を使用。
ジャガー・ルクルト
1833年以来、1000種類以上のムーブメントを製造し、数々の特許を取得するなどの歴史がある高級時計メーカー
代表的なモデルにレベルソがあり、嵐の櫻井翔さんも愛用。
オーデマ・ピゲ
1875年、スイスで創業。
複雑な機構を持つ高級時計の製造を得意とし、世界三大高級時計メーカーの1つと言われている。
代表的なモデルにロイヤル・オークがある。
主な使用有名人に、松井秀喜さん、アーノルド・シュワルツェネッガーなどがいる。
ヴァシュロン・コンスタンタン
1755年にスイスで創業、時計製造メーカーとして世界最古とされている。
複雑な機構を持つ機械式時計や、宝石を使った宝飾時計などで知られており、世界三大高級時計メーカーの1つと言われている。
主な使用有名人に、タモリさん、宮迫博之さんなどがいる。
ブレゲ
1775年にスイス人時計職人のアブラアム=ルイ・ブレゲにより、フランスのパリで創業。
時計の歴史を200年早めたと言われ、永久カレンダーなど数多くの革新的な技術を生み出したメーカーで、フランス皇帝ナポレオン一世にも愛用された。
主な使用有名人に、松井秀喜さん、石橋貴明さんなどがいる。
まとめ
以上、スイスの有名時計メーカーをざっと並べてみましたが、他にもジラール・ペルゴ、ショパール、オリス、ラドー、ピアジェ、スウォッチ、ブランパン、ベル&ロスなど、数多くの時計メーカーがあります。
スイスの時計職人は、その長年培ってきた伝統や技術で、時計を単なる計時するための物としてだけではなく、美術品と言える芸術にまで昇華させてきました。
そんな芸術作品のようなスイス時計を、あなたも選んでみてはいかがでしょうか?