フランク・ミュラーといえば、多くの芸能人に愛用されている腕時計として、知っている人も多いかと思いますが、いざ自分で買うとなると何を選んでいいかわからない、と思っている人もいるのではないでしょうか?
そんなあなたが、フランク・ミュラーを手にしよう、と思った時の参考にこの記事をどうぞ!
フランク・ミュラーの歴史
フランク ミュラーは、ジュネーブ時計学校で、3年間で履修する単位を1年間で修得し、最高賞を含むたくさんの優秀賞を受賞し、卒業後すぐに著名なコレクターやミュージアムなどから、希少な時計の修理を依頼されるほどの時計師となりました。
そのフランク・ミュラーと宝石商のヴァルタン・シルマケスが1991年に「テクノウォッチ」を設立し、フランク・ミュラーブランドの製品を作り始めたのがブランドの始まりでした。
翌年1992年に「トノー・カーベックス」という独特の形をしたケースの腕時計を発表するとすぐに世界的なブランドとして知られるようになりました。
当初は全て自社制作で行う高級時計ブランドとして知られるようになりましたが、1994年からはエタ社のムーブメントも使用するようになりました。
1998年に「フランク・ミュラー・ウォッチランド」に社名変更し、スイスの時計の祭典であるS.I.H.H.(ジュネーブサロン)を離れて独自の展示会W.P.H.H.を開催しました。
以降、この展示会は毎年開催されるようになりました。
現在では「ピエール・クンツ」、ヴァルタンの息子サスーン・シルマケスが設立した「クストス」など、複数のブランドをかかえる「フランク・ミュラーウォッチランドグループ」として運営されています。
2003年にシルマケスとフランクとの確執でブランドの危機を迎えますが、2006年に和解し、現在ではシルマケスがCEOの座に就き、フランクが時計開発に専念できるようになりました。
ブランドとしての歴史は浅いものの、フランク・ミュラーは1986年に、「トゥールビヨン」と呼ばれる、重力やムーブメントの姿勢による誤差を解消するための、機械式時計の複雑機構を搭載した世界初の腕時計「フリー オシレーション」を発表してから、20年の間に30以上の複雑時計や特許を取得した斬新な腕時計を発表しています。
フランク・ミュラーの特徴
前述の「トゥールビヨン」を始め、ストップウォッチ機能の「クロノグラフ」、永久に日付が狂わない「パーペチュアルカレンダー」などの付加機能が組み込まれた複雑時計を得意としています。
これまた前述の「トノー・カーベックス」の曲線を帯びた独特の形のケースデザイン。
古典的な「ブレゲ数字」や「ビザン数字」を用いた文字盤など、アンティーク時計に精通しているフランク・ミュラーならではの技術とデザインを活かした腕時計を生み出しています。
フランク・ミュラーの腕時計
トノー・カーベックス
創業時に発表されたブランドを代表するモデルで、三次曲線によりデザインされた独特の樽型のケースが特徴。
文字盤の種類、「クロノグラフ」などの搭載されている機構別にラインナップも豊富。
ロングアイランド
2000年に発表されたモデルで、1920年代から1930年代にイタリアで流行した「ノヴェチェントスタイル」に触発され、それに「アールデコデザイン」を取り入れたとされている。
「ビザン文字」の文字盤やスペード型の短針など、クラシカルなデザインが特徴。
ラウンド
その名の通り円形のオーソドックスな形のモデル。
1986年に発表された世界初の「トゥールビヨン」機構を搭載した腕時計「フリー オシレーション」もこの形。
「スプリットセコンドクロノグラフ」などの複雑機構が搭載さているモデルも多い。
コンキスタドール
スペイン語で「征服者」を意味するモデル「コンキスタドール」は「トノー・カーベックス」の進化形として人気のモデル。
「トノー・カーベックス」が3次元曲線なのに対し、「コンキスタドール」は2次元曲線でデザインされている。
まとめ
一目でわかる樽型のケースと文字盤のデザインで、著名人に愛用者の多いブランド「フランク・ミュラー」。
天才時計師によって生み出される複雑機構や独自のデザインの腕時計は、あなたのような時計マニアの心を惹きつけて離さないでしょう!