「新しいメガネを買おう!」
そう思い立った時、メガネを単なる視力矯正の道具としてだけではなく、ファッションアイテムとして考え、デザインはもちろん、フレームの素材や形、レンズの性能など、モノとしてのメガネにこだわりのあるあなたなら、
「購入するお店からこだわりたい!」
「人とは違う、自分だけの最高の一本を手に入れたい!」
そんなふうに思われているのではないでしょうか?
そして、メガネ店に足を運ぶ前に、雑誌などでしっかり情報を集め。準備万端でお店に乗り込んでいくことでしょう。
この記事では、「これからメガネを買おう」というときの、事前準備からメガネ店での動き、メガネのパーツやフレーム、レンズのこと、日本、アメリカ、ヨーロッパのメガネブランドについて、購入後の取扱や自分でできる、またはメガネ店でしてもらうメンテナンスのことまで、まとめてご紹介します!
この記事を読めば、あなたはお気に入りのメガネを確実に選ぶことができ、購入後も快適なメガネライフを送ることができるでしょう!
メガネの選び方
事前準備について
メガネを選ぶ場合、メガネ店に行って選ぶことになりますが、その際、そのお店がどういうお店かは重要です。
購入したいブランドが決まっている場合を除くと、取扱ブランド、品揃えともに豊富なお店がよいです。
そして、最も重要なポイントとなるのは、スタッフです。
初めてメガネを買う場合などは、まず視力検査からになりますが、その視力検査を始め、用途や生活スタイルにあったレンズとフレーム選び、フィッティングなどの専門知識と技術のある「認定眼鏡士」資格を持ったスタッフがいるお店がよいでしょう。
購入後のことも考えて、的確なメンテナンスも期待できます。
また、経験と知識が豊富なスタッフは、メガネを選ぶ際の強力な助っ人になってくれます。
要望やイメージを伝えれば、それに合わせて、あなたにぴったりなメガネをピックアップしてくれるので、初めてで何もわからないような時は特に、気に入ったメガネを選ぶ助けとなるでしょう。
以上のことを踏まえると、専門店を選んでおくのが無難と言えます。
専門店は、品揃え、視力検査の設備、スタッフの質など安定しています。
今はインターネットで、ブランドやメガネ店の情報を見れますし、実際にそのブランドのメガネを購入した人や、メガネ店を利用した人の口コミを見れる場合もあります。
また、メガネ関連の雑誌も数多く出ていて、まとめて情報を取るのに役立ちます。
事前準備が整ったら、いよいよメガネ店に向かうわけですが、これから買うメガネをかける時に、最もよく着るファッションスタイルの服装で行きましょう。
メガネを合わせる時にイメージしやすくなります。
また、すでにメガネを持っている人は、そのメガネも持って行きましょう。
メガネ店に入ったら?
初めてメガネを買う人や、一年以上検査していない人は視力検査からになるでしょう。
その際、どんな状況でメガネをかけるか、コンタクトと併用しているか、などを事前に伝えた方がよいでしょう。
また、すでにメガネを持っていて、そのメガネが見えづらいなど、違和感を感じている人は、その旨を伝え、メガネを見てもらいます。
コンタクトと併用している人が、より正確に視力検査を行うためには、コンタクトをつけないで1〜3日経ってから、検査してもらうとよいです。
専門店であればまず、店員さんが話しかけてきてくれるでしょう。
事前に思い描いていたフレームとレンズの色や形といったイメージや、素材がメタルかプラスチックかなどの仕様面、どういった場面でそのメガネをかけるか、またすでにメガネを持っているのなら、今かけているメガネで不満に感じている点など、お目当てのブランドやメガネのデザインなどが決まっていれば、それも合わせて、より多くの具体的な情報を店員さんに伝えましょう。
店員さんに積極的に話すことにより、より短時間で、あなたの希望しているメガネを選ぶことができるでしょう。
おそらく店員さんは、何本かのメガネを選んですすめてくれるでしょう。
それらのすすめてくれるものを含めて、あなたが気に入ったメガネをとにかくたくさん掛けてみましょう。
一般的に、顔の大きさや形に合わせて、合いやすいフレームの形やレンズのサイズがある、といったこともありますが、たとえそれに合致していなくても似合う場合もあります。
かける前から思い込みで諦め、ひょっとしたら似合っていたかもしれないメガネを見過ごすようなことになってはもったいないです。
店員さんが教えてくれるとは思いますが、メガネを掛ける位置により見た目がかなり違います。
レンズの中心に目がくるような位置に合わせてかけます。
また、レンズが大きめな場合は、レンズの中心から少し上くらいの位置に、目がくるように合わせるとよいでしょう。
メガネをかけて見る鏡は全身鏡がおすすめです。
全身を見ることで、服装とのバランスがわかり、普段メガネをかけている自分の姿を、よりイメージしやすくなります。
また、最近ではスマートフォンのカメラの質も上がっているので、スマホで写真を撮ってみるのもよいでしょう。
鏡は逆に映るので、写真なら、また違った判断ができます。
最終的には、選んだメガネの数を2・3本くらいに絞り、順番にかけて鏡で見るなどして、コレと感じたものに決めるのが、選びやすいでしょう。
パーツについて
メガネ店で店員さんと話をする際、メガネの各パーツについて、名称などの知識があると、よりコミュニケーションがとりやすくなり、自分の思っていることが伝わりやすいでしょう。
フロント:
フレーム前面部の総称で、メガネをかけたときの印象に大きく関わる部分です。
ヨロイ(智):
フロントの両端部分で丁番につながっている部分です。
丁番:
「ヒンジ」とも呼ばれる、フロントの両端とテンプルをつなぐ、「ちょうつがい」のことで、かけ心地に影響し、耐久性も求められる、重要な部分です。
テンプル:
「ツル」とも呼ばれる、耳にかかる部分で、かけ心地に影響し、耐久性や柔軟性を求められ、見た目にも影響する、重要な部分です。
テンプルエンド(バチ先):
「モダン」とも呼ばれる、テンプルの先端部で耳に触る部分で、滑り止めの役割を果たしています。
リム:
レンズの周りのふちの部分です。
ブリッジ:
左右のレンズをつないでいる、フロントの中央の部分で、太さや長さ、形によって、見た目の印象が変わります。
クリングス:
メタルフレームのメガネで、リムとノーズパッドをつないでいる金属の部分で、ここを調整して、パッドの高さや角度などを合わせます。
ノーズパッド:
「鼻パッド」、「鼻あて」とも呼ばれる、メガネがズリ落ちないように、鼻に接している部分で、かけ心地に大きく影響するパーツです。メガネの重さの約7割を支えている、と言われています。
フレームについて
素材
フレームの素材は主に、チタンなどのメタル系と、アセテートなどのプラスチック系があり、素材によって印象が変わります。
チタンなどのメタル系は、シャープで、落ち着いた雰囲気になります。
スーツスタイルとの相性がよいので、セールスパーソンなどの堅い職種の人に向いています。
アセテートなどのプラスチック系は、柔らかい、カジュアルな雰囲気になります。
ジャケパン(ジャケット・パンツスタイル)との相性がよいので、デザイナーなどのクリエイティブな職種の人に向いています。
素材により印象が大きく違ってくるので、最初の一本はフォーマル向けで、カジュアルでもかけられそうなものを選ぶのがおすすめです。
また、フォーマルとカジュアルで使い分けれるように、二本持つのもよいでしょう。
形状
フレームの形状はオーソドックスなものから個性的なものまで多種多様です。
こちらも、最初の一本はオーソドックスな形のものを選び、二本目以降で、自分の好みに合わせた、個性的なものを選ぶのがよいでしょう。
以下、主要な形をご紹介します。
スクエア
レンズが四角い形で、長方形よりと、正方形より、角が尖ったものと、丸みのあるものがあります。
たいていの人に似合うと言われています。
シャープな印象になるので、ビジネスパーソンに向いていると言えるでしょう。
オーバル
レンズが横長の楕円形の形をしています。
こちらもたいていの人に似合うと言われています。
丸みのある形状が柔らかい印象を与えます。
服装やメガネをかける場面を選ばない、汎用性があります。
ラウンド
レンズが円に近い丸型をしています。
メガネが誕生した時の形が、ラウンドだったとされており、戦前では主流だったクラシックなデザインで、レトロな雰囲気があります。
丸みのある形状が柔らかい印象を与えます。
ウェリントン
レンズが逆台形の形をしています。
1950年代に大流行し、近年人気が再燃しています。
サイズが合っていれば、たいていの人に似合うでしょう。
ボストン
レンズがおにぎりを逆さにしたような、丸みのある逆三角形の形をしています。
こちらも1950年代にアメリカのボストンで流行し、それが名前の由来となっています。
知的な雰囲気になるとともに、小顔に見せる効果があると言われています。
フォックス
フレーム全面の両端がつり上がっている、キツネの目のような形をしています。
シャープな雰囲気になるとともに、丸顔をスッキリ見せる効果があると言われています。
ナイロール
レンズの上半分だけにフレームがあるタイプのデザインです。
下半分だけにフレームがある「逆ナイロール」もあり、総称して「ハーフリム」とも言います。
引き締まったシャープな印象になります。
フレームの部分が少なくなるため、素材が与える印象が控えめになるので、ビジネスパーソンに向いていると言えるでしょう。
また、たいていの人に似合うとされており、線の細いフレームなら、顔に自然と馴染み、知的な印象になります。
ツーポイント
フレームのない「縁なしメガネ」の事です。
こちらは、ナイロール以上に、顔の雰囲気が損なわれないのが特長です。
1980年代後半に大流行しました。
フレームの色
黒や濃いグレー、こげ茶などの濃い色は、堅い雰囲気になります。
薄いグレーやベージュなどの淡い色は、柔らかい雰囲気になります。
赤やオレンジなどのいわゆる差し色は、個性が強くでるので、職種やかける場面によっては注意した方がよいでしょう。
最初の一本にはベーシックな色のものを選び、遊び心のある色を選ぶのは二本目以降がおすすめです。
レンズ
レンズは普段の使用感はもちろん、健康や安全面に影響する重要なパーツです。
品質の低いレンズの場合、目が疲れる、長くかけていると頭痛になる、車の運転中に見にくい、汚れがつきやすい、などのリスクがあります。
フレームとセットのものではなく、単品で品質の良いものを選びたいところです。
素材
素材はガラスとプラスチックが主流です。
ガラスはプラスチックよりレンズの厚みを薄くできる、傷つきにくいなどのメリットがあります。
度数が高いため、レンズにある程度の厚みが必要だけど、薄いレンズにしたい人はガラスレンズがよいでしょう。
プラスチックはガラスより軽く、割れにくいなどのメリットがあります。
スポーツをする人は、安全面を考慮して、割れにくいプラスチックレンズがよいでしょう。
サイズ
「レンズの縦幅」のサイズにより、雰囲気がかなり違います。
縦幅が長いと落ち着いた雰囲気になり、短いとシャープになります。
また、ビジネスパーソンなどは特に、レンズのサイズが大きすぎない方が、スッキリしてスマートな雰囲気になるので、おすすめです。
コーティングと機能
光のチラつき、水や汚れの付着防止、曇り止め効果、紫外線対策など、様々なコーティングを施したものや特殊レンズがあります。
用途に合わせて必要なコーティングや機能を選びましょう。
メガネブランド
ここでは、数多いメガネブランドのなかから、日本、アメリカ、ヨーロッパのそれぞれ代表的なブランドと個性的なブランドを織り交ぜて、ご紹介します。
日本のブランド
日本のメガネ製造技術は、世界的に見ても最高レベルと言われています。
そのことを実証するのが、海外の有名ブランドのメガネで、日本で作られているものが多いことです。
特に福井県鯖江市は、100年以上に渡るメガネの名産地としての歴史があり、日本国内で約96%と圧倒的なシェアを誇っているだけでなく、世界のシェアの約20%も担っています。
999.9(フォーナインズ)
1995年に創業された、東京にあるブランドです。
ブランド名は、金の最高純度を指す数字で、メガネフレームでの最高純度を目指す姿勢を表しています。
「メガネは視力矯正の道具」という理念を掲げている通り、かけ外し時のフレームの歪み防止、頭部にかかる負担を吸収・分散する仕組みの「逆Rパーツ」に代表される独自のアイデアは、機能を追求している、このブランドならではの特徴です。
ストレスを感じさせないほどのかけ心地、機能性に基づいたデザインなど、高い評価を得ています。
購入時のフィッティングを基本としているため、通信販売はなく、ショップやディーラーのみの販売となっています。
ショップでの接客にも定評があり、多くのビジネスパーソンに支持されているほか、多くの著名人に愛用されているブランドです。
白山眼鏡店(はくさんがんきょうてん)
1883年に東京の日本橋人形町で創業された、老舗ブランドです。
1946年から現在の上野で営業を始めました。
1975年に初のオリジナルフレームのモデル「HANK」を発表して以来、「デザインしすぎないこと」をコンセプトに、自然と人に馴染むフレーム作りで、純国産にこだわったメガネを発表し続けています。
約110アイテム550バリエーションと、ラインナップも豊富ですが、何と言っても「ジョン・レノン」の愛用で知られるモデル「メイフェア」が有名です。
JAPONISM(ジャポニズム)
1996年、福井県鯖江市にある会社「ボストンクラブ」により発足されたブランドです。
メガネの名産地において、世界水準の職人技によって生み出された、2000年以降の立体フレームのメガネが注目され、多くの著名人に愛用されるなど、国内にとどまらず、世界からも注目されている、日本を代表するブランドです。
AYAME(アヤメ)
2009年にデザイナーの今泉悠氏によって、東京で創業されたブランドです。
温故知新をブランドコンセプトとし、クラシックなデザインをベースに、現代的なファッション性を取り入れたデザインのメガネは、芸能人やモデルをはじめ、多くの著名人に愛用されています。
メガネの名産地、福井県鯖江市で製造されているので、品質も間違いないです。
CLAYTON FRANKLIN(クレイトン フランクリン)
1999年、福井県鯖江市のメガネメーカー「ヒエロハウス」により、海外市場向けとして発足されたブランドです。
クラシックなスタイルのデザインをベースに、高い技術を持つ職人によって作り込まれています。
デザインの無駄をなくすために開発された「ネジ山のないネジ」など、ディティールにこだわったメガネは、業界での評価が高く、海外での知名度も高いです。
アメリカのブランド
最近人気のある「ウェリントン」や「サーモント」などの、ビンテージスタイルのもとになっているのが、アメリカブランドのメガネです。
その時代、時代において、俳優やミュージシャンなどの著名人に愛用されてきた、有名モデルが数多く存在していますし、今でもハリウッドスターなどによく愛用されている、セレブ御用達のイメージが強いのも、アメリカブランドの特徴です。
OLIVER PEOPLES(オリバーピープルズ)
1986年にロサンゼルスで、現CEOのラリー・レイトら3名によって創業されました。
ビンテージアイウェアの代表的な存在で、ブラッド・ピット、ウィル・スミスなどのハリウッドスターをはじめ、多くの著名人に愛用されている、セレブ御用達ブランドです。
オリバーピープルズのデザインは、ボシュロム社やアメリカンオプティカル社などのビンテージフレームから影響を受けたとされています。
ビンテージフレームの持つ美しいデザインと現代技術を融合した、シンプルなデザインのメガネは、飽きのこない、合わせやすいものに仕上がっています。
THOM BROWNE EYEWEAR(トム ブラウン アイウェア)
2001年にニューヨークで、ファッションデザイナーのトム・ブラウンによって創業されました。
1940年から1960年代に活躍した政治家などがかけていた、メガネのフレームからアイデアを得たデザインは、アメリカン・トラディショナル・スタイルを常に牽引し続けています。
福井県鯖江市で作られているので、クオリティの高さも間違い無いでしょう。
DITA(ディータ)
1996年、ロサンゼルスで二人の創業者によって発足したブランドです。
「BREAK THE MOLDS!( 型にはまるな! )」をコンセプトとした、斬新なアイデアで、新しいスタイルを生み出しているとともに、日本製の高品質さを併せ持つ、ハイエンドなブランドです。
ハリウッドセレブをはじめ、ファッションモデルやクリエイティブ業界の人に愛用されています。
ヨーロッパのブランド
日本、中国とならぶ世界三大眼鏡産地のイタリアを擁するヨーロッパブランドのメガネは、色使いやデザインで目を引くものが多く、「アラン・ミクリ」を代表とする、個性的なカリスマデザイナーが多いことも特徴の一つです。
イタリアにはファッションブランドが多く、ドイツには素材にこだわったブランドが多いなど、国によって特色があり、フランス、イギリスなどの西欧からスイスやデンマークなどの北欧まで、ヨーロッパじゅうの様々な国のブランドから、個性的な眼鏡が生み出されています。
TOM FORD(トム・フォード)
2005年に、アメリカのファッションデザイナー、トム・フォードにより創業されたイタリアのブランドです。
トム・フォードは、グッチやイヴサンローランのクリエイティブディレクターを務めていた実績を持つ人です。
日本人向けのアジアンフィットモデルが出ているほか、木村拓哉さん、福山雅治さんなど、日本人の著名人にも愛用者が多いブランドです。
alain mikli(アラン・ミクリ)
1978年に、デザイナーのアラン・ミクリにより、フランスで創業されたブランドです。
当時勤務していたメガネ店で触れた、保守的なフレームデザインに意を唱え、メガネを視力補正のための道具から、ファッションアイテムにと変貌させるべく、斬新なデザインのメガネを生み出しました。
上下や左右で違うカラーリング、左右非対称のフレームなど、その独特のデザインのメガネは、俳優、サッカープレイヤー、ミュージシャンなどの著名人に愛用者が多いブランドです。
OLIVER GOLDSMITH(オリバー・ゴールドスミス)
1926年に創業されたイギリスの老舗ブランドです。
1950年代に発表されたサングラスが大ヒットして、ヨーロッパのファッション業界で、一躍有名になり、英国王室御用達ブランドにまで発展しました。
1990年代に営業を休止しましたが、日本で1950年代から1970年代のものを中心に、オリジナルのデザインを、現代にあったカラーリングと最先端技術で、より洗練された状態に復刻され、クラシックブームの火付け役となりました。
RODENSTOCK(ローデンストック)
1887年に創業されたドイツの老舗ブランドです。
スタートが精密測定機器やレンズなどを開発・製造する光学機器メーカーだったので、その技術力には定評があり、独自開発のバネ丁番「ローダフレックス」をはじめとする、現代では主要になっている機能や構造をいち早く実現した、パイオニア的なブランドです。
SILHOUETE(シルエット)
1964年に東欧のオーストリアで創業されたブランドです。
スペースシャトルの乗組員がかけたメガネとして有名で、超軽量かつ高い弾性を備え、特許を取得している「SPX樹脂」をはじめ、「ネジを使わないヒンジ」などを開発してきた、ハイテクブランドです。
また、グッドデザイン賞をはじめ、20もの国際的なデザイン賞を受賞しているように、デザインが優れていることも特徴の一つです。
LINDBERG (リンドバーグ)
1969年に、北欧デンマークで創業されたブランドです。
歯科医用のチタン、医療用のシリコンを使用するなど、肌にやさしい低アレルギー性の素材を使用しているのが特徴です。
「エアチタニウム」と呼ばれる超軽量のメガネフレームをはじめ、特許を取得している「ネジを使わないヒンジ」など、技術力の高さにも定評があります。
また、デンマーク以外の、フランス、イタリア、ドイツなどのヨーロッパ、日本や中国などのアジアで、40ものデザイン賞を受賞しているように、デザインの良さも兼ね備えています。
取扱とメンテナンス
取扱
メガネの取扱がよくないと、フィッティングがくるい、かけ心地が低下するなど、使用上の問題が発生する場合もあります。
以下に取扱上のポイントを挙げておきます。
メガネのかけ外しは、両手で両方のテンプルを持ち、完全に開いて、正面からまっすぐに行います。
片手で行うと、テンプルやヒンジに余計な負荷がかかり、変形や歪みの原因になります。
最悪の場合、購入時のフィッティングがくるい、かけ心地が変わってしまう可能性もあります。
メガネを置くときは、レンズを上向きに置くか、メガネを逆さにしておきます。
下向きに置くと、レンズを傷つけてしまう可能性があります。
メガネの持ち運びには、メガネをしっかり保護できる、メガネケースを使います。
鞄の中などにそのまま入れておくと、変形やキズの原因になります。
ワイシャツのポケットに入れておくと、しゃがんで下を向いたとき落下して破損したり、キズがついたりすることがあります。
メガネケースに入れて保管し、薬品・洗剤・化粧品などに触れないように注意します。
床や椅子などに置くと、踏んづけてメガネを破損させるリスクがあります。
薬品などに触れると、レンズやフレームが変色したり、劣化したりすることがあります。
メガネを頭の上や額にのせるのはやめた方が無難です。
なにより落下のリスクがありますし、整髪料などが、プラスチック素材のレンズを白く曇らせることがあります。
メガネは熱に弱いです。
夏の暑い時期に、車に入れっぱなしにする、暖房器具のそばに置くなど、高温の場所には置かないようにします。
また、ドライヤーに当てたり、かけたままサウナに入ったりするなども避けた方がよいでしょう。
いずれも、フレームの変形やレンズのひび割れなどのリスクがあります。
メガネを折りたたむときは、左側のテンプルからたたみます。
右側からたたむと、ケースに入らない、置いたときに倒れてメガネにキズがつくなどのリスクがあります。
雨などで濡れたときは、乾く前に拭き取るようにします。
拭く前に乾いてしまうと、跡が残ることがあります。
メンテナンス
メガネの拭き方と洗い方
拭き方
メガネのレンズは非常に汚れやすく、知らず知らずのうちに指紋の汚れなどが付いています。
かけていて見えづらさなどを感じた都度、拭くようにします。
レンズを拭くときは、メガネ拭きを指で回しながら拭くと、汚れが落ちやすいです。
フレームでは特に、鼻と触れている「鼻あて」、頬と触れている「リム」の下側、顔の両サイドと触れている「テンプル」、耳と触れている「テンプルエンド」の部分は、汗や脂の汚れが付いているので、よく拭きます。
拭く布の素材によっては、レンズやフレームにキズがつくことがあるので、専用のメガネ拭きを使うのがよいでしょう。
汚れたメガネ拭きで拭くと、汚れがひどくなったり、キズがついたりすることがあるので、メガネ拭きはたまに洗うなど、いつもきれいにしておくのがよいでしょう。
また、フレームの変形や歪みを防止するために、拭いている方のレンズのリムを、もう片方の手で持つようにします。
洗い方
汗や脂汚れ、砂埃などがひどいときは、水洗いが効果的です。
以下手順です。
砂埃などが付いたままメガネ拭きで乾拭きすると、レンズやフレームが傷つくことがあるので、まず、洗面器ですすぐか、水道の流水で流して、埃を落とします。
メガネは熱に弱いので、お湯を使わないように注意してください。
熱でレンズのコーティングが剥がれることもあります。
食器用の中性洗剤などを洗面器の水に数滴たらして、泡立ててから洗うと汚れがよく落ちます。
または、水で薄めた中性洗剤をレンズに数滴たらして、指で強く擦らないようにやさしく洗います。
メガネシャンプーを使う場合は、メガネ全体に直接スプレーして、汚れを落とします。
メガネのヒンジに汚れがたまって、テンプルの動きが悪い場合は、ヒンジの部分にメガネシャンプーをスプレーして、泡で汚れを浮かせて落とします。
ヒンジを洗い終わった後は、テンプルを開閉して、動きを確認するとよいでしょう。
汚れを落としたら、水道の流水で、洗剤やシャンプーが残らないように、よく流します。
水分吸収性がよいトイレットペーパーで、水気をよく拭き取ります。
水気が残っていると、跡が残ることもあるので、しっかり水気を取ります。
最後の仕上げに、メガネ拭きでレンズを中心に拭きます。
レンズの曇り対策
冬に寒い外から暖かい家の中に入ったとき、マスクをしているときなど、メガネのレンズが曇ってしまい、煩わしさを感じることがあります。
料理をする機会が多い人、マスクをよく着ける人、雪国などの寒い地方に住んでいる人、スキーなどのウィンタースポーツ、釣りなどのアウトドア、剣道などのスポーツをする人は特に曇り対策が必要でしょう。
防曇(ぼうどん)レンズ
レンズの曇り対策の一つに「防曇(ぼうどん)レンズ」と呼ばれる、曇り止めのコーティングが施されているレンズを選ぶ方法があります。
最近ではたいていのメガネ店で扱っているようですが、メンテナンスのために定期的に「曇り止めクリーナー」を塗る必要があります。
曇り止めクリーナー
次に一般的な方法の「曇り止めクリーナー」をレンズに塗る方法があります。
曇り止めには「メガネクリンビュー」の「くもり止めクリーナー」がおすすめです。
特殊くもり防止剤配合で、効き目が長持ちし、指紋や油汚れも落とせます。
スポンジヘッドを採用しているので、垂れたり飛び散ったりせず、簡単に塗ることができます。
曇り対策マスク
最後に、マスクをよく着ける人用のおすすめマスクをご紹介します。
「白元」の「快適ガードプロ」というマスクがあります。
マスク鼻部分の内側にノーズクッションがついていて、普通のマスクのように、鼻とマスクの間に隙間ができないため、メガネのくもりを99%カットします。
また、花粉やウイルスなどの飛沫も99%カットします。
メンテナンス用品
メガネ拭き
メガネ拭きの定番商品といえば、「東レ」の「トレシー」です。
大・中・小3つのサイズと10色のカラーをラインナップしています。
汚れを繊維の中に取り込むので、汚れの再付着が少ない、洗濯すると拭き取り性能が回復し、繰り返し使える、などの特徴があります。
メガネシャンプー
メガネシャンプーのおすすめは「ソフト99」の「メガネのシャンプー除菌EX」です。
5種類の香りをラインナップしていて、中性タイプで除菌効果もあり、泡の力で汚れを浮き上がらせて、水で流すだけで簡単にメガネを洗えます。
メガネ店でしてもらうメンテナンス
メガネを使っているうちに、ネジが取れてしまったり、フレームが歪んで、かけ心地が変わったり、見えづらさを感じたり、といったことが出てくると思います。
そんなときは、購入したメガネ店に行って、処置してもらいます。
以下、メガネ店でしてもらえる一般的な項目です。
クリーニングは、無料でしてもらえるアフターサービスで、フレームの歪みなどの点検も合わせてしてくれます。
フィッティングは、無料でしてもらえるアフターサービスです。
購入時にしてもらったフィッティングも、メガネを使用しているうちに変わってきて、かけ心地に違和感を感じるようになったり、メガネがずり落ちやすくなったりしてきます。
そのまま使用していると、頭痛の原因になることもあるので、数ヶ月に一度、定期的に調整してもらうのがよいでしょう。
「ネジ」「鼻パッド」「モダン」などのパーツ交換は、お店によって有料か無料か異なります。
特に「鼻パッド」は消耗部品なので、使っているうちに変色してきたら、交換してもらうとよいでしょう。
プラスチックフレームにキズがついてしまったり、白くくすんでしまったりした場合、状態がひどい場合を除いて、お店によっては無料で磨きをかけてくれます。
まとめ
以上、メガネの購入を思い立ったときから、メガネ店に行ったとき、メガネのデザインやパーツついて、メガネブランドについて、購入後の取扱とメンテナンスまでを、まとめてご紹介しました。
購入前に情報を集めておくと、メガネ店で店員さんとコミュニケーションが取りやすくなり、自分の思っていることが伝わりやすいでしょう。
メガネ店では、店員さんとたくさん話し、いろんなメガネをかけてみることで、自分にあったメガネを見つけることができるでしょう。
メガネのデザインやパーツ、ブランドの特徴などを知っておくと、メガネ店で店員さんに話を伝えやすくなるとともに、メガネを選ぶときに絞り込みやすいでしょう。
購入後の取扱やメンテナンスを知っておくことにより、メガネを快適な状態に保てるでしょう。