あなたは、「シルモドール」を知っていますか?
メガネ通なら知らない人はいない「シルモドール」
それは、最先端のメガネを求めるあなたなら、知っておくべき「キーワード」です!
毎年秋にフランスのパリで開催されている、世界的なメガネの見本市「シルモ」
その「シルモ」において、デザインなどが評価されたブランドだけが受ける栄誉が「シルモドール」です。
この記事では、その「シルモドール」についてと、「シルモドール」を受賞したメガネとそのモデルを3つご紹介します。
流行に敏感な、あなたにぴったりのメガネが見つかるかもしれませんよ!
シルモドールって?
フランスのパリで、1994年から毎年秋に開催されている「Silmo(シルモ)」という、世界最大級のメガネや光学機器などの見本市があります。
「SILMOD’OR(シルモドール)」とは、「Silmo(シルモ)」において、創造的かつ革新的なアイウェアに贈られる賞で、メガネ界の「アカデミー賞」と呼ばれるほど、栄誉のある賞です。
「Silmo(シルモ)」には、メガネフレーム部門、サングラス部門、スポーツ部門、子ども部門などがあります。
「Silmo(シルモ)」は業界関係者しか入場できない見本市ですが、「SILMOD’OR(シルモドール)」は、世界中のメガネ好きが注目している賞です。
増永眼鏡
MASUNAGA GMS 2013 Limited
増永眼鏡は1905年(明治38年)に、メガネの名産地で知られている福井県鯖江市で、増永五左衛門(ますながござえもん)氏によって創業された、日本が誇る老舗ブランドです。
鯖江の地に地場産業を築くという志のもとに、東京や大阪からメガネ職人を連れてきたことからブランドの歴史が始まったように、日本のメガネ業界に多大な影響を与えてきた名門です。
創業以来、「帳場制」と呼ばれる独自の請負制度により、職人同士が互いに切磋琢磨しながら、品質の良いメガネ作りを目指して、技術を高めてきたように、数多くの腕利職人を育ててきました。
近年分業化が進んでいるメガネの製造工程についても、一貫生産体制を貫き、職人の技術や伝統を重んじています。
現在はそれぞれ特色のある、「TOKI」、「GMS」、「光輝」、「THE MASUNAGA」、「MASUNAGA」、「KOKI」、「Kazuo Kawasaki」の7つのコレクションで展開されています。
品質第一主義をもとに、国内外で一流の評価を得ている、日本のメガネ業界を代表するブランドです。
このモデル「MASUNAGA GMS 2013 Limited」は、2013年の「Silmo(シルモ)」で、「SILMOD’OR(シルモドール)」の「審査員特別賞」を受賞したモデルです。
テンプル部にチタンが使われていて、かけ心地が良く、オーソドックスなデザインなので、フォーマルもカジュアルもこなせる汎用性の高いモデルです。
上品さを求めながらも、オンオフを一本で済ませた人に向いています。
THOM BROWNE(トム・ブラウン)
Thom Browne TB-011
2001年にアメリカのニューヨークで、ファッションデザイナーのトム・ブラウンにより創業されたファッションブランドです。
2009年に出会った、同じアメリカのブランド「DITA(ディータ)」が、トム・ブラウンのショーのためにアイウェアを作ったのがきっかけで、2011年秋冬からアイウェアラインを始動しました。
トム・ブラウンのメガネデザインは、アメリカントラッドと呼ばれるスタイルで、1940年代から1960年代に活躍した、アメリカの政治家や大学教授、建築家やアーティストなどがかけていたフレームから発想を得ている、と言われています。
製造は、日本のメガネの名産地、福井県鯖江市で行なわれているので、メガネとして品質の高さも指折で、ファッションブランドながら、メタルパーツを全て自社開発・制作するなどのこだわりも持っています。
このモデル「Thom Browne TB-011」は、2013年の「Silmo(シルモ)」で、「SILMOD’OR(シルモドール)」の「メガネフレーム部門」グランプリに輝いたモデルです。
アセテートとチタンを組み合わせて、細部にまでこだわった作りが魅力のモデルで、人気も高いです。
海外セレブの愛用でも知られているブランドで、おしゃれなメガネを探している人に向いています。
IC! BERLIN(アイシー!ベルリン)
urban(アーバン)
1997年にドイツのベルリンで、現CEOのラルフ・アンダール、ハラルド・ゴシュリング、フィリップ・ハフマンスの3人により創設されたブランドです。
創業翌年の1998年には早くも、「SILMOD’OR(シルモドール)」を初出展で受賞する、という快挙を成し遂げています。
非常に薄い「厚さ0.5mm」の医療工業用ステンレスで、「シートメタル」と呼ばれる素材を、初めてメガネに取り入れたブランドとしても知られています。
「シートメタル」は、頑丈さと柔軟性を合わせ持ちながら、約10gの軽いフレームを実現しています。
また、ネジを全く使わない「差し込み式バネ蝶番」は、ブランドの大きな特徴で、特許も取得しています。
ベルリンの自社工場で手作業により作られているメガネは、軽量かつ溶接を使わないことで得られる壊れにくさ、工具を使わないで、すべてのパーツを組立・分解できるなどの特徴があります。
掛け心地の良さにも定評があり、フォーマルからカジュアルまでこなせるデザインのものが多いです。
このモデル「urban(アーバン)」は、2008年の「Silmo(シルモ)」デザイン部門で、「SILMOD’OR(シルモドール)」を受賞したモデルです。
また、このモデルのデザインは、メガネデザイナーの大御所アラン・ミクリの息子ジェレミー・ミクリが手掛けています。
掛け心地の良さ、テンプルの独特なフレームデザインなどが特徴で、掛け心地とデザインどちらにもこだわる人に向いています。
まとめ
以上、「SILMOD’OR(シルモドール)」について、受賞したブランドとそのモデルを3つご紹介しました。
それぞれ日本、アメリカ、ヨーロッパを代表するブランドで、独自のこだわりを持っています。
「増永眼鏡」は日本の伝統と質の高さ、「トム・ブラウン」はアメリカントラッドスタイル、「アイシー!ベルリン」は軽さと掛け心地の良さなどが特徴です。
あなたも、これらの「SILMOD’OR(シルモドール)」に輝いたメガネを、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。