あなたの幼い頃の夢は何だったでしょうか?
大人になったら何になりたいと思っていたでしょうか?
プロ野球選手?
プロサッカー選手?
お医者さん?
弁護士?
会社の社長?
などなど、人様々だったことと思われます。
そして、そんな将来なりたい職業によくあがるものとして「パイロット」があります。
あなたも飛行場でジャンボジェット機などを見て、「パイロットになりたい」と思ったことが、一度はあるのではないでしょうか?
この記事では、そんなパイロット御用達の「パイロット・ウォッチ」について、代表的なモデルを3つご紹介いたします。
今「パイロット」ではなかったとしても、ビジネスが上手くいっているあなたなら、これらの腕時計を手にすることができるはず。
あなたもこの記事をご覧になれば、昔の夢が蘇るかもしれませんよ!
BREITLING(ブライトリング)
NAVITIMER 01(ナビタイマー 01)
「ナビタイマー」は、1884年にスイスのサンティミエで創業された「ブライトリング」のパイロット・ウォッチで、ブランドを代表するモデルです。
「ブライトリング」は、プロ用の計器として「コクピットウォッチ」や「クロノグラフ」の開発に尽力してきたブランドで、航空業界との関わりも深く、自社でも曲芸飛行や飛行機レースのチームを所有し、航空イベントも行っています。
1915年に、独立したプッシュボタン付きで、世界初となる「クロノグラフ腕時計」を開発し、さらに1934年には、「クロノグラフ」のリセットボタン機構を開発し、現在の「クロノグラフ」の原型を作り上げました。
1952年に、世界初となる航空用回転計算尺を装備したクロノグラフ「ナビタイマー」を開発し、このモデルが世界中のパイロットから支持され、ブランドの名が知れ渡ることになりました。
この初代「ナビタイマー」は、世界パイロット協会「AOPA」の公式時計に認定されています。
1975年には、「ナビタイマー」にクォーツモデルが追加されました。
2009年には、ブライトリング初となる、完全自社開発・製造のムーブメント「キャリバー01」を開発しました。
モデル「ナビタイマー 01」には、このムーブメント「キャリバー01」が搭載されています。
「ナビタイマー」は、パイロットに必要な機能を装備した、プロ用ツールとしての腕時計で、その豊富なラインナップは、いずれも人気があります。
視認性、操作性、耐久性、精度のどれを取っても妥協なく、信頼性の高い腕時計です。
IWC(アイダブリュシー)
PILOT’S WATCH CHRONOGRAP(パイロット・ウォッチ・クロノグラフ)
「パイロット・ウォッチ」は、スイスのシャフハウゼンで創業された「IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)」の腕時計です。
「IWC」は、アメリカの先進技術とスイスの卓越した職人技の融合を目指して創立されたブランドで、創業後は懐中時計で評価を得て、日本でも高級懐中時計ブランドとしてよく知られていました。
スイスの高精度時計の証明「クロノメーター認定」よりさらに厳しい自社規格を独自に設けているなど、圧倒的な高品質を誇る時計メーカーです。
ほとんどのパイロットが飛行中に懐中時計を使用していた1936年に、パイロット専用の腕時計として登場したのが、「IWC」が開発した初の「スペシャル・パイロット・ウォッチ」でした。
このモデルは、頑丈な風防、短時間の計測ができる回転式ベゼル、耐磁性脱進機、暗くても見やすい夜光性の針と数字などの機能を備えていました。
1940年には、飛行に関する軍用基準を満たした「ビッグ・パイロット・ウォッチ 52 T. S. C.」 の製造を始めました。
このモデルは、「IWC」史上最大のサイズ、徹底的に無駄を省いたデザインで、飛行機の計器を連想させます。
その流れは、1948年に発表された「IWC」のパイロット・ウォッチで最も有名なモデル「マーク11」にも受け継がれました。
「マーク11」はイギリス空軍のために開発されたモデルで、その後30年以上にわたって使用されました。
1988年には、「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」が登場し、1990年代に入っても継続して開発し続け、スプリット・セコンド機構や「UTC(協定世界時)」などの複雑機構を次々と生み出しました。
これらの機構は「パイロット・ウォッチ」コレクションに組み込まれ、2002年には、7日間パワーリザーブ機能を装備した自動巻ムーブメント搭載モデル「ビッグ・パイロット・ウォッチ」を発表しました。
その1年後、2003年には、イギリスの戦闘機「スピットファイア」から名をもらい受けたモデル「スピットファイア」が登場しました。
2006年に、パイロットでもあったフランスの作家、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリにちなんだモデル「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ“アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ”」を発表し、翌2007年には、アメリカ海軍戦闘機兵器学校の戦闘機戦術教育特別コース「トップガン」にその名を由来したモデルを発表しています。
2012年には、「スピットファイア」シリーズのデザインを一新し、「IWC」自社設計・製造のムーブメントが搭載されました。
「IWC」の「パイロット・ウォッチ」は、卓越した技術による高精度と航空用計器を連想させる独特のデザインが魅力の腕時計です。
SINN(ジン)
EZM10.TESTAF
「EZM10.TESTAF」は、1961年にドイツのフランクフルトで創業されたブランド「ジン」の腕時計です。
ジンの正式な社名は「ジン特殊時計会社」といい、創業者のヘルムート・ジンは、元ドイツ軍のパイロットで、教官でもあった経歴を持つことから、プロ向けのハイスペックな腕時計を数多く生み出しているブランドです。
ドイツ空軍に納品した実績があるほか、新技術の開発に尽力していて、高い防磁性能をもつ特殊ステンレスの「スタマグス」、時計ケース内の湿気対策「ドライカプセル」などを生み出しては、腕時計に搭載しています。
モデル「EZM10.TESTAF」は、ドイツのアーヘン応用科学大学による「TESTAF(パイロット・ウォッチ標準規格)」に認定された初のモデルです。
このモデルには認定書が付属しているとともに、ダイヤル上には「TESTAF」のマークが誇らしげに刻まれています。
60分積算計をセンター配置にデザインしたムーブメント「SZ01」を搭載していて、見やすさにもこだわったモデルとなっています。
また、クロノグラフの秒針と60分積算計には夜光処理が、さらにクロノグラフに関連したオレンジ色の針とインデックス部分には蛍光処理が施されているので、暗闇の中でもはっきりと読み取ることができます。
ほかにも、ARドライテクノロジーを始め、特殊結合方式の回転ベゼルなど、「ジン」ならではのハイテクも満載しており、ブランド最強のパイロット・ウォッチとされています。
まとめ
以上、パイロット・ウォッチを3つご紹介しました。
クロノグラフの基礎を築いてきたブランド「ブライトリング」のモデル「ナビタイマー」、厳格な自社基準を設けて高い精度を実現している「IWC」のモデル「パイロット・ウォッチ」、創業者が元軍のパイロットと教官を務めた経歴をもつ「ジン」の「EZM10.TESTAF」。
あなたもパイロット気分になって、これらのモデルを身につけてみてはいかがでしょうか。