あなたは高価なものといえば、何を思い浮かべるでしょう?
まずは家でしょうか。
プール付きの広い庭がある大邸宅や別荘など、テレビで見るような家。
車好きの方なら、ロールスロイスなどの高級セダンや、フェラーリなどのスポーツカー。
アクセサリー好きの方なら、高級ブランドの指輪やネックレスなどの宝飾品。
そして、そんな高価なものの一つとして「腕時計」があります。
なかでも、この記事でご紹介する「パテック フィリップ」は、過去に何度も数億円の値段がついているような、破格の腕時計を作っている超高級時計ブランドです。
150年以上にわたり、数多くの著名人に愛用されてきた、その歴史と腕時計をご堪能ください!
パテック フィリップの歴史
「パテック フィリップ」は1839年にスイスのジュネーブで、ポーランド生まれのアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとチェコ共和国生まれのフランチセク・チャペックによって創業された、世界三大高級時計メーカーの一つとされているブランドです。
特に日本での評価が高く、三大メーカーの中でも随一の存在となっています。
創業当初は、主にポーランドの歴史や文化の影響を受けたデザインの懐中時計を製造していました。
1844年にパテックが、自社製品を博覧会に出品するためにフランスのパリを訪れた時、リューズ巻き上げ機構を発明したフランス人、ジャン・アドリアン・フィリップと運命的な出会いをしました。
そして翌1845年、フィリップが入社し、自社初となる懐中時計の「ミニッツリピーター」を製作しました。
この懐中時計は、作家レフ・トルストイなどの著名人に購入されました。
1845年に創業者の一人、チャペックが会社を去りました。
1849年には、アメリカの有名宝飾ブランド「ティファニー」に懐中時計を供給し始めました。
1851年に、ロンドン万国博覧会に出品した際、イギリスのヴィクトリア女王が18金のペンダントウォッチを購入しています。
1867年に、ローマ教皇ピウス9世が、裏蓋に教皇の紋章と両側に月桂樹が七宝で描かれている、18金懐中時計を購入しています。
1877年に、著名な作曲家のピョートル・チャイコフスキーが、ルイ15世スタイルの懐中時計を購入しています。
1889年に、日付合わせ不要の永久カレンダー「パーペチュアルカレンダー」を製作しました。
1915年に、物理学者のアルベルト・アインシュタインが懐中時計を購入しています。
1929年に、世界大恐慌の影響を受け経営が悪化し、1932年には、文字盤製造業者のジャンとシャルルのスターン兄弟が会社を買収しました。
同年1932年、ドレスウォッチの傑作「Ref.96」と高級腕時計「カラトラバ」を発売しました。
1976年には有名時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタのデザインによる「ノーチラス」シリーズを発売しました。
1989年に、創業150周年記念として製作された複雑時計「キャリバー89」を発表しました。
2000年に、西暦2000年記念の複雑時計「スターキャリバー2000」を発表しました。
2010年に、スイスのジュネーブで開かれた腕時計のオークションで、1943年製のカレンダー・クロノグラフ「Ref.1527」が、約5億2200万円という高値で落札されました。
パテック フィリップの特徴
過去に「カルティエ」や「ティファニー」などの宝飾ブランド向けに製品を納入していた実績がある他、イギリスのヴィクトリア女王を始め、ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世、物理学者アインシュタイン、作曲家ワーグナー、作家トルストイ、ディズニーアニメの生みの親ウォルト・ディズニーなど、そうそうたる顔ぶれの著名人に愛用されています。
品質の高さについては、時計の品質における認定基準として、スイス最高峰の「ジュネーヴシール」の認証をほとんどの製品で受けてきました。
現在では、独自に厳格な自社基準「パテック・フィリップ・シール(PP)」を設け、最高品質を保証しています。
オークションで億を超える額で落札されるなど、世界一高価な腕時計のブランドとしても知られています。
すべての自社時計をいつでも修理できる「永久修理」をうたっていますが、オリジナル部品がなくなったあとは、代替部品での修理となっています。
その代替部品を新規で製造する場合、コストはユーザー負担となるため、時計の購入代金を大幅に上回る、高額修理料金を請求されることも多いとされています。
パテック フィリップの腕時計
カラトラバ
自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー324SC」搭載
パワーリザーブ:45時間
ケースの素材:ローズゴールド
ストラップの素材:アリゲーター
防水機能:3気圧(30m)防水
まとめ
歴史に名を残した多くの偉大な人物に愛用されてきた、超高級時計ブランド「パテック フィリップ」。
「ミニッツリピーター」や「パーペチュアルカレンダー」など、複雑機構を得意とする高い技術力や、厳格な自社基準「パテック・フィリップ・シール(PP)」による品質の保証など、世界最高峰の時計ブランドと呼ばれる、確かな理由をもっています。
その圧倒的なステイタスは、あなたの所有欲を限りなく満たすこと間違いないでしょう。