男性が身につける数少ないファッションアイテムの中でも、自分の個性を演出するのにうってつけなものの一つに腕時計があります。
腕時計は、世界的に有名なスイスの高級ブランドを始め、セイコーなどの日本のブランドなど、世界中の様々なブランドからたくさんのモデルが毎年発表されています。
フォーマルな場面で活躍するスタンダードなモデルから、パイロット御用達の「パイロットウォッチ」など、それぞれのシーンに合ういろいろなモデルを各ブランドがラインナップしています。
そんな中、この記事では、知る人ぞ知るスイスのブランド「EDOX(エドックス)」をご紹介します。
スポーツウォッチ好きの人から、人とは違う腕時計を探している人まで、ブランド「EDOX」とその腕時計の魅力をどうぞ!
EDOXの歴史
EDOX(エドックス)は1884年に、スイスのグレンヘンで名工と言われていた、時計職人のクリスチャン・リュフリ=フルーリーにより、スイスのビエンヌで創業されたブランドです。
EDOXとは、古代ギリシャ語で「時間」を意味します。
創業のきっかけとなったのは、創業の前年1883年に、クリスチャンが、妻の誕生日のプレゼント用にデザイン・製作した懐中時計と言われています。
この懐中時計のあまりの美しさに感動した妻が、クリスチャンに起業を進めたとされています。
1920年代に入ると、当時懐中時計が主流だった中で、いち早く腕時計の開発を始めています。
EDOXは数あるスイスの時計ブランドで、最も早い時期に腕時計販売を始めた中の一つとされています。
1961年に、防水時計では主流の「ねじ込み式リューズ」を使わないで200m防水を可能とした特殊な機構「ダブル-Oリング」を開発し特許を取得して、モデル「デルフィン」に搭載しました。
1970年には、世界主要都市の標準時が24時間表記された「ベゼル」などを操作すると、時差を計算しなくても世界中の現在時刻が分かる機能の「ワールドタイマー」を世界で初めて開発し、モデル「ジオスコープ」に搭載しました。
「ジオスコープ」は、世界50都市の現在時刻を同時表示することができ、その機能は当時の時計業界で話題騒然となりました。
1998年には、現在でも破られていない記録となっている、世界最薄1.4mm厚のカレンダー機能つき「ムーブメント」を開発し、モデル「レ・ベモン ウルトラスリム」に搭載しました。
1970年代のクォーツショックで、ASUAGグループ(後のスウォッチグループ)傘下になりましたが、1980年代前半に再び独立し、2014年には創業130周年を迎えるに至っています。
EDOXの特徴
防水機構の「ダブル-Oリング」や世界50都市の現在時刻を同時表示可能な「ワールドタイマー」などを開発してきた、革新的な高い技術力と、スポーティーでありながら優雅な雰囲気のデザインが特徴です。
また、海のF1とも呼ばれるパワーボートレース「Class-1」を始め、世界的なカーラリー「WRC(世界ラリー選手権)」、過酷なラリーとして知られる「ダカールラリー」などで公式時計として採用されるなど、スポーツ界との関わりが深いブランドです。
EDOXの腕時計
GRAND OCEAN CHRONOGRAPH AUTOMATIC
ケース素材:316Lステンレススティール
ストラップ素材:ラバー
風防:サファイアクリスタタル
ムーブメント:自動巻き「キャリバーEDOX011」
防水機能:10気圧(100m)
パワーリザーブ:46時間
サイズ:径48mm、厚さ16mm
価格:¥450,000(税別)
羅針盤デザインの針が目を引く「GRAND OCEAN」シリーズで、クロノグラフ自動巻きムーブメント「キャリバーEDOX011」を搭載しています。
ヨットのウィンチをイメージした「ベゼル」、ヨットのデッキを模した「ラバーストラップ」など、世界的なヨットレース「エクストリームセーリングシリーズ」の公式時計を務めている「EDOX」の代表的なモデルです。
まとめ
以上、スイスの知る人ぞ知る時計ブランド「EDOX」についてご紹介しました。
今では当たり前な機能となっている、世界の現在時刻を同時表示できる「ワールドタイマー」を世界に先駆けて開発した革新性と高い技術力を持ち、スポーツウォッチにおいて、独特の優雅な雰囲気を漂わせるデザインなどが魅力の「EDOX」
人とは違った腕時計を持ってみたい人におすすめのブランドです。