就職祝いのプレゼントに選ばれる確率の高いのがネクタイです。
ネクタイは、スーツに次いで重要なビジネスアイテム。
ネクタイ一つで相手に与える印象も大きく変わるため、選ぶ際にも慎重さが必要です。
政治家の選挙や演説の際などでも、ネクタイの色が大きく左右するとして、イメージ戦略の一環で専門のスタイルストがつくのは、最近ではよく知られるようになりましたね。
これから社会に出る人のためにビジネスマンの必須アイテムを贈るなら、あれこれ頭を悩ます人も多いのでは。
そのような人のために、ここでは20代のネクタイ人気ランキングと、ネクタイの正しい選び方を解説します。
大切な社会への第一歩のために、素敵なネクタイを選んであげてくださいね。
第1位|おしゃれ度と知名度ならバーバリー
一位はダントツでバーバリーです。
バーバリーは、女性からも男性からも絶大な人気があり、知名度と高級感はもちろんのこと、その大人っぽいデザインが魅力的なブランドです。
バーバリーはチェックで有名ですが、チェックにもいろいろなパターンがあり、バーバリーチェック以外にも落ち着いた色が揃っています。
価格帯は25,000円程度です。
モダンカットとスリムカットのタイプがあり、モダンカットは幅が7cm、スリムカットが6cmです。
これから社会人になる人向けは7cmの普通タイプです。
あまり細すぎても太すぎても洒落っ気を出しているとみられてしまうので、ビジネスのネクタイは普通のものを選びましょう。
あからさまに「バーバリー」と分かる、ベージュ&赤&黒のバーバリーチェックは控えましょう。
ブランド色を強く出すと「あの新入社員はおしゃれしに来ているのか」と上司や先輩から目をつけられてしまうので要注意。
落ち着いたバーバリーの2色使いチェックのネクタイは、見る人が見ればバーバリーと分かりますが、ブランド色も強くなく、知性を感じさせるデザインなのでお勧めです。
第2位|幅広い層に人気のポールスミス
洒落たデザインと色使いで、どの年代からも愛されるのがポールスミス。
ポールスミスといえばマルチカラーを連想する人もいるかと思いますが、シックなデザインもたくさん揃っています。
そのため、若々しさがありつつも、30代40代になってからも使えるものが多く、人気があります。
色柄も豊富にあり、価格帯も10,000円代からとお手頃なのも人気の理由です。
ボルドーにもいろいろあり、あまり赤が明るいと軽い雰囲気になってしまいます。
ボルドーは抑えめでシックなものを選ぶと、地に足がついた印象を与えてくれますよ。
美しいグラデーションはグレーだけで成り立っているので、一見シンプルですが、濃淡を際立たせているので華やかさがあります。
決して派手ではないけれど、若者らしい快活さもちゃんとある、そんなネクタイを送りたいですね。
ポールスミスのシンボル的アイコン、マルチカラーを使ったストライプですが、ベースがこれだけシックな色合いなら落ち着いた印象で付けられますね。
マルチカラー自体もブルーや白がアクセントになった落ち着いた色合いになっています。
細いボーダーはシャープな印象を与えてくれますね。
また、上質な生地感のものを選べば、高級感が出てワンランク上の「できる社員」に見られますよ。
第3位|大人の仲間入り、ダンヒル
ダンヒルは世界屈指のメンズブランドとして、多くのビジネスマンが愛用するブランドです。
ダンヒルのブランドイメージは、気高さと気品があり、男性らしい印象。
ダンヒルのネクタイを贈られると、一人前の男の仲間入りと認められたような気がして、背筋がピッと伸びる気分になるかもしれません。
価格帯は1万円後半から2万円台です。
ダンヒルのネクタイは、意外と明るくポップなものも多く、このネクタイもシックに見えますが、中に描かれた柄をよくみてみると、トゥウィーニーデビルの柄なんです。
そんな遊び心のあるネクタイは、フレッシュな中にも余裕を醸し出させますよ。
トゥウィーニーデビルはダンヒルがよく使う柄としても知られていますね。
若々しい色合いのフラワーモチーフネクタイです。
大柄のフラワーモチーフは20代の若者には渋すぎる感がありますが、小花柄ならフレッシュ感が出ますよ。
また、ネクタイ生地も重要です。
おとなし目の色柄でも、光沢のあるシルク混を選べばラグジュアリーでフォーマルな雰囲気を醸し出せます。
一つは持っていたい、普通の大きさの水玉模様のポルカドットネクタイ。
普通の大きさのドット柄は、どんな場面にも使えて失礼ではないので、上司との同席や客先への挨拶回りにもとりあえず締めていけば安心という、便利な柄です。
余談ですが、ポルカドットとは普通の大きさの水玉模様のことで、これより大きな水玉をコインドット、ごく小さな水玉をピンドットと言います。
コインドットはカジュアルな雰囲気になり、遊び要素が高くなります。
反対にピンドットはフォーマル感が強まり、公式の場などに使うのに最適です。
オフィスカジュアルがOKな会社ならコインドットもありかもしれませんが、普通の会社ではポルカドットかピンドットを選びましょう。
第4位|おしゃれさ際立つヴィヴィアンウエストウッド
若者に人気のヴィヴィアンウエストウッドには、さすがおしゃれなデザインが豊富にあります。
しかし、あまり派手な色柄は社内で浮いてしまうので、プレゼントする際には気を付けましょう。
シックなものを選べば、あなたのセンスの良さがプレゼントを受け取った相手にも伝わりますよ。
価格帯は10,000円から。
ラインの幅を変えて、交差する場所で曲線が見えるように目の錯覚を利用した、面白いチェックですね。
この程度の落ち着いた色なら、多少遊びのある柄でも大人感を演出できます。
茶系の落ち着いたカラーリングのストライプネクタイは、英国スーツがよく似合います。
グレーのスーツにベストマッチですよ。
ただし、同じ茶系でも明るい色が使われていないと渋くなりすぎてしまい、フレッシャーズにはそぐわないので、注意が必要です。
いくつかのチェックを掛け合わせた、他にはあまりないデザインですね。
大柄でフレッシュ感がありつつも、落ち着いた知的な雰囲気も併せ持つので、新社会人にはぴったりです。
第5位|ビジネスマンの基礎はブルックスブラザーズ
アメリカントラッドで有名な、ビジネスマン御用達のブルックスブラザーズ。
ブランド自体に老舗感があり、世界中のビジネスマンに愛され続けています。
ビジネスシーンで良いものを身につける習慣の第一歩として、先輩からプレゼントするには最適なブランドですね。
ブルックスブラザーズといえば、向かって左上からの斜めボーダーが有名ですが、英国ネクタイだと、このボーダーが右上から下へと逆になります。
そんな小ネタとともにプレゼントしても、面白いかもしれませんね。
価格は1万円台前半からと、意外とお手頃です。
若々しい中にも落ち着いた印象の、定番配色のストライプ。
白いシャツに映えますね。
ボルドーの地にビジネスには欠かせないグレーとネイビーのラインが入っています。
服装の色合わせの基本は、別のアイテムでも色を合わせること。
つまりこのネクタイ、グレーのスーツでもネイビーでも相性抜群というわけですね。
爽やかなネイビーのネクタイは、男性からも女性からも好印象を持たれます。
ネイビー、ボルドー、ホワイトの組み合わせは、トリコロールと言って抜群の相性を持つ色の配色です。
また、ネイビーは白ととても相性が良いので、白いワイシャツにピッタリです。
ありそうでない、ブラックウォッチのネクタイ。
ブラックウォッチは落ち着いた色合いと柄で、洗練された雰囲気があり、他のアイテムでも人気度の高い色柄ですが、ネクタイとしてはあまり見かけません。
希少価値の高い色柄は喜ばれるので、贈る側も嬉しいですよね。
ネクタイ選びの豆知識
ここからは、ネクタイの豆知識をご紹介します。
贈るときに知っておきたいネクタイの選び方は、必見ですよ。
ネクタイの色は何色がベスト?
ネクタイ選びの基本は、一瞬で目に飛び込んでくる「色」です。
色が相手に与える役割は思いのほか大きく、あまりにポップすぎる明るい色は真剣味が欠けると思われてしまうこともあるので、注意が必要です。
<青系>
一番好印象を与えてくれるのは、青系のネクタイです。
青系の色は清潔感や爽やかさといったイメージを持っているからです。
フレッシャーズスーツがネイビーかグレーである場合が多いので、合わせるのにも最適ですね。
また、青は沈静の色と言われ、感情を落ち着かせてくれるクールな色。
落ち着いた気分で仕事に取り組めるほか、相手をクールダウンさせる効果も持っているんですよ。
<茶系>
茶色のネクタイは大地のイメージがあり、どっしりとした落ち着いた印象を与えます。
また、渋みのある色なので堅実さを与えてくれます。
ただし、色合いや柄によっては渋くなりすぎて、年配向けのような雰囲気になってしまうので、要注意です。
茶系のネクタイをプレゼントするなら、ベージュがベースのもので、青や赤などの明るい色の柄が入ったものがオススメです。
レトロ感のあるオレンジ寄りやこげ茶は、40代以上になってから締めたい色です。
<赤系>
赤系の色のネクタイは、ハッと人の目を引くインパクトのある色ですね。
赤は感情の高ぶりを表すので、情熱ややる気をアピールできます。
ただし、あまりにも明るい赤は派手な印象となり、アピールしすぎの感があるので注意しましょう。
同じ赤でもボルドーなど、くすんだものなら落ち着いたイメージなので問題ありませんよ。
<緑系>
緑色のネクタイは、森林をイメージさせ、穏やかな印象を与えます。
緑はリラックス効果があり、病院のカーテンにもよく使われる色。
ただし、ネクタイとして選ぶ場合は、生地にシルクが使われることが多いので、光沢が出て派手になりやすくなる色でもあります。
もし緑色のネクタイを選ぶなら、青が混ざったブルーグリーンや、淡い緑にすると失敗しませんよ。
ただし、カーキ色は暗い印象になってしまうので、控えた方が良いです。
<黄系>
黄色のネクタイは明るい印象を与えます。
ただし、明るい原色に近い色だと派手になるので、クリーム色など少し淡目の色にするのがおすすめです。
黄色は軽快でフレンドリーな印象を与えるので、チームで仕事をするなど人とのコミュニケーションを築きたいときには最適です。
ただし、目上の人に会う場合や、堅い会議の場などには向かないので注意しましょう。
<黒系>
黒系の色のネクタイは、柄で印象が大きく変わります。
グレーから黒のグラデーションなどは落ち着いたイメージですが、黒が多くなると生意気な印象を与える場合もあるので注意が必要です。
新入社員に贈るなら、清潔感と爽やかさを第一に考えると、黒は避けた方が良いかもしれません。
ネクタイの柄はどんなものがいい?
ネクタイの印象を左右するのが、柄です。
同じ色でも柄によって大きく印象が変わってきますよね。
<無地>
無地のネクタイは、何にでも合う無難なネクタイです。
無地のネクタイは、何にでも合う無難なネクタイです。
また、落ち着いたシルバーは、急なご不幸の際にも失礼に当たらないので便利です。
ただし、真っ黒や真っ白、原色は避けましょう。
無地でおすすめなのは、落ち着いたエンジ色とネイビーです。
この二つはネイビー・グレー、どちらのスーツにも似合うので、迷ったときに1本あると便利ですね。
<ストライプ>
ストライプは動きのある柄なので、快活でフレッシュな印象を与えてくれます。
年齢も選ばず、幅広く使えるため、プレゼントするときに迷ったらストライプをお勧めします。
ストライプの幅ですが、幅が広いものはカジュアル寄り、狭いものはフォーマルな印象になります。
<ドット>
ドット(水玉)柄は、女性らしいイメージを持つ人もいるかと思いますが、ネクタイやハンカチなど、ビジネスシーンの小物では定番の柄です。
ドット(水玉)柄は、女性らしいイメージを持つ人もいるかと思いますが、ネクタイやハンカチなど、ビジネスシーンの小物では定番の柄です。
ドットの大きいものはカジュアルになり、小さいものはフォーマルな印象になります。
チェック柄はカジュアル感が強く、おしゃれな印象です。
ただし、落ち着いた色の組み合わせなら、ビジネスでも問題ありません。
<小紋柄>
小紋柄は細かい柄のものを指します。
小紋柄は細かい柄のものを指します。
遠目で見ると何の柄かわからないので、ドット柄に見えますね。
柄の大きさが与える印象はドット柄と同じで、大きな柄はカジュアルに、小さな柄ほどフォーマルになります。
ネクタイの幅ってあるの?
ネクタイの幅は、流行にも多少左右されますが、ビジネスにおいてはスタンダードの幅を選ぶのが良いでしょう。
幅は、ネクタイの終点、首に結んだときに前に来る布の、一番下の三角になる直前の部分です。
これを、大剣幅と言いますが、スタンダードな幅は、大剣幅が7cm〜9cmくらいのものが主流です。
最近のスーツの流行はスリムな傾向にあるので、あまり太いネクタイはバランスが取れなくなってしまうので注意しましょう。
選ぶときの基準は、ラペル(襟)の幅を見ると失敗しません。
ラペルの幅とネクタイの幅を同じくらいにすることで、バランスが取れて違和感がなくなります。
新入社員が選ぶスーツは、極端にデザイン性の強いものではないと思うので、ネクタイを選ぶ前にフレッシャーズスーツの売り場に行って、大体のラペルの幅を確認するのも良いでしょう。
また、わからなければ店員さんに声をかけてみましょう。
きっと丁寧に教えてくれますよ。
ネクタイ ランキングまとめ
プレゼントする人の顔を思い浮かべながら、読んでいただけたかと思います。
どんなネクタイにするか、だいたいの雰囲気がつかめたら幸いです。
20代の人気ランキングで選ぶなら、バーバリーがダントツの人気です。
第1位|おしゃれ度と知名度ならバーバリー
第2位|幅広い層に人気のポールスミス
第3位|大人の仲間入り、ダンヒル
第4位|おしゃれさ際立つヴィヴィアンウエストウッド
第5位|ビジネスマンの基礎はブルックスブラザーズ
人気があっても流行り廃りがあまり無いものを選ぶのがコツです。
初めて社会に出る記念にもなるため、できれば長く使って欲しいですものね。
プレゼントされる人の性格や雰囲気などにもよりますが、全体的に清潔感と爽やかさがあれば、間違い無いでしょう。
ネクタイ選びの基本は、色、柄、太さです。
色は青系なら清潔感と爽やかさがあり、茶系なら落ち着いた印象を与えます。
赤や黄色は派手過ぎないものを、黒は柄によっては生意気に見えてしまうので慎重に選びましょう。
柄は好みでも左右されますが、無地は無難、ストライプは活動的、小さなドットはフォーマル、チェックはカジュアル寄りです。
また、ネクタイ幅はベーシックな7〜9cmのものを選びましょう。
流行に左右されない普通のものが、どんなスーツにも合って長く使えますよ。