ダンディズムコレクション ダンディズムコレクション
ジャケットの生地でシューズも仕立てる ダンコレのリンクコーデ 仕立て

一泊出張でこそ使いたい。シンプルで品よく使えるCISEIのバッグ

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ビジネスシーンでよくある一泊での出張。

大きなキャリーケースだと正直言ってジャマ。

かといって、TUMIのビジネス系バッグを勧める同僚もいるけれど、使いやすいのはわかっているが、はっきり言っておしゃれじゃない。

で、よくあるのが、有名ブランドのボストンバッグを、これ見よがしに持ってくる奴。

あれはどこからどうみてもクライアントや同僚から「あ~、はいはい、すごいですよね」という、冷めた対応をされがちになる。

こんなこと、あなたも感じたことがあると思います。

「僕はビジネスマンです!」というような、誰が見ても無骨でおしゃれではないバッグ。

「僕は有名ブランドのバッグを持っています!」というような、誰が見ても「だから・・・」というイメージを持たれるバッグ。

こんなバッグを持って、一泊の出張には向かいたくありませんよね。

そこで今回は、一泊の出張にシンプルで品良く、ガッツリとした男臭さのないスマートなバッグをご紹介したいと思います。

それでは、紹介しましょう。

そのバッグとは「CISEI」のバッグです。

日本では「シセイ」や「チセイ」と呼ばれています。

CISEIのバッグは、シンプルかつ上品。

ベーシックながら、有名ブランドにも負けない品質と斬新なアイデアがつまっています。

本当にいいものを、さりげなく持つ。

これこそ、おしゃれを理解している、ほんの一部の男性だけが理解している感性。

その感性を刺激してくれる「CISEI」をご紹介します。

就職氷河期が生み出した奇跡

引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/about.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/about.html
「CISEI」とは、イタリアのフィレンツェ在住の日本人である、大平智生さんが手がけるバッグブランドです。

1995年、バブル崩壊後の就職氷河期。

大平さんは、東京で工業デザインを学んでいました。

しかし、就職氷河期だったこともあり、少し社会へ出るまでの猶予期間がほしかったということで、都市計画を勉強する目的でイタリアへ留学します。

日本にいた頃に、趣味でレザーを使ったバッグやパンツを作っていた大平さんは、工房を手伝うようになり、革製品の面白さに惹かれていきます。

面白さがわかってくると、それまで通っていた学校を辞め、専門学校でバッグのパターン制作を学ぶようになりました。

このような下地があったからなのかわかりませんが、大平さんがイタリアへ留学したとき、生活資金を稼ぐためにバッグ作りのアルバイトを始めます。

その後、イタリアにてレザーバッグの世界に11年と少しの間、職人として、フリーランスとして活動します。

イタリアの自宅に工房を構え、有名ブランドから依頼される1点もののサンプル品なども手がけていました。

そして2006年。

イタリアのフィレンツェでアルバイト仲間であった、リデアカンパニーのクリエイティブディレクターである神藤光太郎の一言がきっかけとなり、自分のブランドを始めることになります。

そして生まれたブランドが「CISEI」。

CISEIでは、一部のブランドでしか使われないような、レザー芯を入れたハンドル、ソリッドなメタルパーツ、手間と時間がかかるコバ磨きなど、コスト高になることでも、一切の妥協をせず「まずはテスト」してみるというこだわりを持っています。

これは大平さんの職人としてのこだわりと、イタリア仕込みのテクニックが融合したことで可能になったことだと言えるでしょう。

素材であるレザーにこだわることはもちろん、バッグの仕上がりを左右する縫い目も追求するため、針の形にもこだわるという徹底した職人魂。

素材、パーツ、デザイン、ステッチ。

全てが最高のバランスを取ったとき、シンプルで上品なデザインが出来上がるのでしょう。

シンプル、上品、ベーシック、そして新鮮

引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/index.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/index.html
「CISEI」のブランドコンセプトは

『シンプルでかつ上品に、ベーシックでいながら常に新鮮に』

CISEIはイタリアで学んだ伝統技術を守りながら、最高の素材だけが持つ質感を伝えることにこだわっています。

イタリアの技術と日本人ならではの繊細な感性。

この融合が、今までのイタリアにも日本にもなかった新鮮で現代にフィットしたバッグを作る原動力となっています。

CISEIが最初にこだわるところは、素材となるレザー選びです。

レザーのしなやかさ。

レザーの仕上げ。

バッグにつける金具の削り方。

バッグにつける金具のメッキの仕上がり。

細かな部分にまでこだわっています。

レザーに関しては、皮をなめすタンナーと呼ばれる業者に直接細かく注文を入れることで、オリジナルなレシピを使ってレザーをなめして仕上げるというこだわりを持っています。

また、バッグにつける金具にも、強いこだわりを持っています。

現代ではほとんど使われなくなった、削りだしのパーツを使ったり、メッキの仕上がりや色にも妥協を許しません。

また、金具はバッグの仕上がりにも影響を与えるため、ミリ単位におよぶサイズにもこだわりを持っています。

そして、バッグを仕上げるときに不可欠なものが「糸」です。

糸はバッグの表情を左右するものですから、バッグの素材であるレザーとバッグのデザインに合った糸を慎重に選んでいます。

ステッチにも強いこだわりがあるため、天然のレザーの状態によってミシンを調整し、もっとも理想的なステッチを追求しています。

一見しただけでは、シンプルなデザインと縫製なのでわかりませんが、これらの強いこだわりと最高のバランス感覚があるからこそ、無駄に主張することなく、そこにバッグが佇むだけで周りの雰囲気まで上品な印象になるのでしょう。

エルメスも認める「チェレリーニ」

引用:http://www.cellerini.it/it/
引用:http://www.cellerini.it/it/
イタリアの町の下請け工場で働いていた大平さんは、様々な有名ブランドの仕事していました。

グッチやプラダ、フェラガモなどのバッグが町の下請け工場にやってくるのです。

このような状況の中、大平さんは職人としてバッグを作っていました。

そんなとき、偶然にも人づてで「チェレリーニで人を探している」と聞きつけました。

早速試しに二日間ほどチェレリーニの元で働いてみて、そのままチェレリーニのお店の職人として働き続けることになります。

大平さんが、偶然人づてに聞いた「チェレリーニ」とは、イタリアのレザーバッグ工房の中で、どのようなお店なのでしょうか。

チェレリーニは、今はイタリアでも消えかけている貴重なハンドメイド工房のひとつです

完全なハンドメイドによって、レディースバッグやメンスバッグ、ベルトやアクセサリーなどレザーに関係するアイテムを製造販売しています。

チェレリーニは1947年、17歳のときイタリアで有名な革工房で働き始めます。

その工房「スクリ・ファクトリー」は、外国からの注文を受けるくらい、大変繁盛していた工房だったようです。

順風満帆だった工房に、ある日悲劇が訪れます。

大きな取引先だった外国の会社が、支払いを滞らせたのです。

そのため工房は倒産。

当時いた100名を超える職人たちは、その日の朝、突然に仕事をなくしました。

チェレリーニも仕事なくし路頭に迷いました。

当時、フィレンツェでは仕事そのものの需要が少なかったため、次の仕事が見つからなかったのです。

そのころ、チェレリーニの伯父が革製品の修理で生計を立てていました。

そして伯父は、チェレリーニに後を譲り亡くなります。

後を継いだチェレリーニは、伯父と同じように革製品の修理で生計を立てますが、元々有名な革工房で働いていた職人ですから、修理の仕上がりがすばらしく、その腕前が評判を呼ぶようになりました。

お客たちは仕上がりに満足し、人づてに評判が広がりはじめ、初めての給料で店の賃料を支払いました。

そして、自分のミシンを購入し、大きな一枚革を手に入れました。

このミシンと一枚革から初めてバッグを作り、そのバッグは、革製品の修理よりも大きな評判を呼ぶことになりました。

その後、チェレリーニは工房を作り、外国からの注文を受ける工房へと発展します。

チェレリーニの顧客には、サッチャー元首相やフェラーリのCEOをはじめ、イタリアの上流貴族たちが名を連ねています。

また、創業者のチェレリーニ氏は、エルメスから唯一優秀であると認められた、真のバッグ職人と評価されています。

チェレリーニも認める「完璧な職人」

引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/about.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/about.html
このような有能なバッグ職人であるチェレリーニ氏の元で、大平さんはバッグ職人として働き始めました。

チェレリーニの元には4名ほどの職人がいたようですが、日本人の職人は初めてのこと。

そんな大平さんには、フィレンツェの職人にはない特徴がありました。

その特徴とは、バッグを作る作業工程にあります。

日本ではバッグを作る職人は、よほど大きな工房でないかぎり、型紙をおこすところからすべての工程を一人で行います。

しかし、フィレンツェでの作業は分業制だったため、職人たちは

・型紙をおこすパタンナー
・裁断
・縫製
・組立と仕上げ

などのように、それぞれの工程の作業はできても、すべての工程をこなしたり全体を見ることができなかったのです。

一連の工程をすべてできる職人はフィレンツェでも数人いるかどうか、と言われている中で、大平さんはすべての工程が出来ますから、先に居た職人たちの中で全体を見る役割になりました。

そして創業者のチェレリーニ氏から「完璧な職人で、自分と同じようにかばんを作れる」と評価され、チェレリーニ氏から職人としての技術を受け継ぎます。

その後、大平さんはチェレリーニ氏の右腕となり、2006年に自身のブランドである「CISEI」を立ち上げることになったのです。

師弟のバッグをあつめてみました

チェレリーニのバッグ

(1)アルチェレザートートバッグ2779

引用:http://www.cellerini.it/it/art-2779/
引用:http://www.cellerini.it/it/art-2779/
チェレリーニのブランドの顔として有名なのがこの「2779」です。

90年代後半に登場し、エルメスのガーデンパーティーを彷彿とさせる口が大きく開く作りは、トートバッグの基本だと言えるでしょう。

本体側面にはスナップボタンが付いているので、バッグに入れるものによって、バッグの容量を簡単に広くしたり狭くすることができます。

狭くしてデイリーユースに。

広くして一泊の出張や旅行にも対応できます。

本来はカジュアル度の高いトートバッグですが、チェレリーニの2779なら、エレガントな佇まいがありますから、ビジネスシーンでも安心して使えます。

まさに「イタリアンエレガンス」をあらわしたバッグ。

流行に左右されない美しさを備えています。

(2)Alce Acornトートバッグ2843

引用:http://www.cellerini.it/it/art-2843/
引用:http://www.cellerini.it/it/art-2843/
カーフスキンで作られた、ストラップ付きの2ウェイバッグです。

男性でも女性でも持てるデザイン。

A4サイズも楽々入るので、ビジネスシーンでも使えます。

上部はジッパーが付いているので、バッグの中が見えることもありません。

ポケットも内側に1つ、外側に2つ付いているので、サッと取り出したいスマホなどを収納することもできます。

(3)ブリーフケース2911

引用:http://www.cellerini.it/it/art-2911/
引用:http://www.cellerini.it/it/art-2911/
イタリアらしいエレガントな雰囲気のバッグです。

美しい発色、上質なレザーから伝わる上品さと艶。

スーツでもジャケパンでも相性が良く、高級感と上品さを兼ね備えたバッグです。

十分なワンルームタイプの収納スペース。

手に触れるハンドルにはすべてレザーが使われていますので、手にもっているときもレザー特有の暖かみや高級感が伝わってくるでしょう。

飽きのこないデザインと上質な作り。

流行に左右されないクラシカルなスタイルは、上質なものを長く愛着をもって使いたいと考える方にぴったりです。

(4)縦型トートバッグ

引用:http://www.cellerini.it/it/art-2879/
引用:http://www.cellerini.it/it/art-2879/
しなやかなシルエットの縦型トートバッグです。

美しくソフトな高級グレインレザーを使った、一目見ただけで上品さが伝わってくるバッグではないでしょうか。

手触りも滑らかなので、ビジネスシーンで持ち歩くときにも、手から伝わる感覚から、どこか安心感とリラックス感を覚えることでしょう。

A3サイズの書類も入りますので、ちょっとしたお出かけでも活躍します。

CISEIのバッグ

(1)Leather Tote Bag I/0941
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/0940_0941-totes.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/0940_0941-totes.html
CISEIを代表するモデルがこの「941」です。

シンプルなデザインでありながら、存在感のあるCISEIの定番ロングセラーバッグです。

傷が目立ちにくい「リンドス」と呼ばれるレザーを使っているので、長く使い込むほどに柔らかさが増してきます。

より自分に馴染んできますので、使えば使うほど愛着が増すバッグとなるでしょう。

このバッグはバッグの内装に「ピッグスキン」を使っています。

一般的なキャンパス生地やナイロンでは出せない高級感のある仕上がりになっています。

バッグの底に付いている「底鋲」は真鍮から削り出されたもの、

ハンドルの芯にはレザーを使うという、目立たない部分にもこだわりをもち、長く使えるバッグとなっています。

このトートバッグは、一般的なトートバッグにありがちなカジュアルなイメージよりも、クラシカルなスーツに相性がよいデザインです。

一泊出張で少し多めの荷物があるとき、スマートにトートバッグでキメることができます。

(2)トートバッグ 906

引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/0906-totes.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/0906-totes.html
定番トートの941をベースに、マチを薄くしてブリーフケースをイメージしたのがこの「906」です。

マチが薄くなっていますが、元の941の容量が多いため、しっかりと荷物を入れることができます。

941と同じように、上品な佇まいのバッグなのでビジネスシーンでも活躍すること間違いありません。

(3)縦型ブリーフケース 1156

引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/1156-briefcases.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/1156-briefcases.html
縦長で作られたビジネスシーンにぴったりのバッグです。

薄いマチを採用することで、よりエレガントな印象となっています。

ドレススタイルにぴったりですが、普通のスーツスタイルに持っても上品で高級な雰囲気を楽しめます。

(4)10th Anniversary 2way Shoulderバッグ 1170

引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/1170-shoulderbags.html
引用:http://atelierbonhomme.com/cisei/1170-shoulderbags.html
リンドスと呼ばれる高級レザーと、内側にはピッグスウェードを使った軽くてしなやかなバッグです。

ハンドルにはオリーブの木を贅沢に使ってありますので、手に触れたときには「木」特有のじんわりとした暖かさが伝わってきます。

またオリーブの木は油分があるため、ハンドルの表情が豊かに変化するため、長く使えば使うほど愛着が湧いてきます。

まとめ

「CISEI」のバッグは、ご覧いただいたように非常にシンプルです。

有名ブランドのように、これ見よがしにブランドをアピールすることはありません。

真の本物を見ることに馴れている方でなければ、CISEIのバッグがどれほどのものなのかは理解できないことでしょう。

ただ名前が知られているから、という理由でブランドバッグを選んでいる人では、CISEIのシンプルで上品な良さは伝わりません。

おしゃれの感性が高く、一般と同じ感覚では納得できない。

そんなアーティスト的な感性をお持ちの方でなければ、手に取ることのないアイテムとも言えます。

さて、CISEIのバッグは一泊出張以外にも、使い回せるシーンがあります。

まずは、ゴルフへ行くとき用のバッグとしても使えます。

ゴルフ場でも浮きませんし、上品なのでウェアともぴったり合うことでしょう。

そして、着替えも余裕で入ります。

次におすすめな使い回し方は、男女兼用でもOKということです。

奥さんやパートナーも使えるので、一つあれば様々なシーンで使い回せます。

着替えが必要になるようなヨガ教室やスポーツジムへ参加するときにも、スマホや手帳、着替えなどを入れてスマートに颯爽と外出できます。

本物を愛するあなたに、一つは持っておいていただきたい「CISEI」のバッグ。

シンプル・上品、そしてベーシックに興味を持たれたなら、迷わず購入されることをおすすめします。

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