“「冒険なんてごめんだ」と決して言ってはならない。
いつも「イエス」と言おう。さもなければ、とても退屈な人生を引き寄せてしまうことになる。”
引用:イアン・フレミング
収入に不安も不足もない。
働く時間も一日8時間。
週休二日で、毎日の仕事もトラブルなく順調。
いつもどおり8時15分に会社へ入り、5時には退社。
何の問題も不足も不安もないのに、満たされない気持ちなることはありませんか?
ルーチンワークの仕事だから、新しいことにチャレンジする必要もなく、今までに培った経験と知識だけで、すべてがこなせていく。
同僚達は、何の疑問も持っていない。
昨日と同じ今日が来るのが当たり前。
他人から見ると、非常にうらやましい環境と現実ですが、あなた自身はこのままでいいのかと、モヤモヤしたものを心の真ん中に抱えたままのことでしょう。
このまま、何の変化もないまま五年、十年経ったとき、自分の子どもに語れることは何があるのだろう。
そんな思いも出てきているかもしれません。
子どもが幼いころ、二人でローカル線に乗って、知らない土地へ行き当たりばったりの旅行でもしておけば良かった。
海外の知らない街へ二人で旅行して、言葉も通じない中でよくわからない料理を注文して食べるような体験をしておけば良かった。
テントと寝袋とトランクだけを持って、誰もいない平日のキャンプ場で夜通し星を見ながら、たわいもない話をしておけば良かった。
もし、あなたがこれから五年、十年経ったときに、子どもと一緒に冒険したことも旅で体験したことも語れないのなら、それは大変寂しいことだと思いませんか。
旅の手段は、馬車から車、客船から飛行機へと変わったのに、冒険も旅の体験も持ち合わせていないのなら、それは大変退屈な人生を引き寄せてしまっているかもしれません。
でも、ここでひとつだけ、聞いてください。
これからお話することは、あなたに引き寄せられている退屈な人生を断ち切るきっかけになるかもしれません。
それでは早速、退屈な人生を断ち切る話をご紹介します。
冒険者に愛されたトラベルケース
これからお話することに集中して、そしてイメージしてみてください。
18世紀から20世紀のイギリス。
それは海を渡って未踏の地を目指した、冒険者たちが最も活躍した時代。
当時、冒険者たちは現在のように「風変わりな人」「無理をする人」という捉えかたをされていませんでした。
現代とは反対に敬意と尊敬、憧れをもたれる人たちでした。
そして彼ら冒険者たちのことを、敬意を込めてこう呼んでいました。
「グローブ・トロッター」
グローブ・トロッターとは『globe(地球)をtrot(巡る)』という意味から始まり、地球をまたにかけて巡る旅人という意味として使われるようになりました。
グローブ・トロッターは未知の世界に足を踏み入れ、新大陸を発見し、新種の動物や植物を採取しました。
キャプテン・クックのように、太陽から惑星の距離を計るために、タヒチへ向うということもありました。
イギリスでは、王立協会の会長であるジョセフ・バンクス卿は、未発見の植物を探すために南洋へ出向きました。
イギリス海軍の軍人であるロバート・スコットは、人類初の南極点を目指しました。
無謀とも言える冒険をしなくても、十分に豊かなで自由な毎日を暮らせる人たちが、野心だけではなくロマンや夢をトランクにつめて、危険を省みずまだ見ぬ地を目指して冒険し旅をしたのです。
グローブ・トロッターの情熱や想いが純粋であるが故に、彼らが使うトランクは安物の木箱ではなく、エレガンスでラグジュアリーなイメージが湧いてきます。
そして、そのイメージは、現在の移動手段が格段に変化した今でも、未開の地がなくなった今でも、変わることはありません。
その理由は、私たちが冒険や旅に求めている本質は、グローブ・トロッターと変わらないためではないでしょうか。
冒険とは、旅とは、必ずしも遠い異国の地へ向かうことではありません。
人が足を踏み入れていない、未開の地を探して向かうことでもありません。
本当の冒険、旅とは、自分の心の中に眠る「深い欲求」を求め体験することなのです。
これこそ、あなたとお子さんとが何年経っても共有できる、冒険であり旅の記憶の始まりです。
そのためには、過去、多くの冒険や旅をグローブ・トロッター達と切り抜けてきた同じトランクを持つことで、彼らのスタイルを追体験することが、これから一歩を踏み出す旅への近道なのです。
それでは、グローブ・トロッターという名を手に入れた、トラベルケースの歩みを見ていきましょう。
グローブ・トロッターの歩み
グローブ・トロッターは、1897年にイギリス人「デイビッド・ネルケン」が創業した、ハンドメイドのトラベルケースメーカーです。
自社工場で行われるクラフトマンシップあふれるケースは、創業してすぐに英国で評判となり、英国を代表するメーカーとなりました。
そして、グローブ・トロッターの名は世界中に届き、場所だけではなく時も超えて愛され続けるラグジュアリーなトラベルケースメーカーとして今も存在しています。
グローブ・トロッターのトラベルケースは、創業から100年以上の間に、様々な著名人やVIP達を魅了してきました。
チャーチルは、どこに行くにも片手に必ずグローブ・トロッターのアタッシュケースを持っていました。
エリザベス女王は、ハネムーンケースにグローブ・トロッターを選びました。
ロバート・スコットは、南極探検の相棒にグローブ・トロッターを選び、
エドモンド・ヒラリーは、グローブ・トロッターとともに、エベレストへ向かいました。
そして、有名なタイタニック号をはじめとする、豪華客船にもグローブ・トロッターのトラベルケースが、旅の相棒として乗船していたのです。
グローブ・トロッターが作るケースの最大特徴には、次のような点があります。
・衝撃に強い
・軽い
・色落ちで味がでる
・風合いがでる
・軽い
・色落ちで味がでる
・風合いがでる
こういった理由が、トランクメーカーとして有名な「エルメス」や「ルイ・ヴィトン」とは違った個性であり、新しい冒険や旅に共感する人がグローブ・トロッターを選ぶ理由となっているのでしょう。
また、グローブ・トロッターは、他のブランドなどとのコラボレーションを積極的に行っています。
1997年には、コム・デ・ギャルソンとケースを発表したり、2006年には、英国最古の生地メーカーであるジョンストンやエルメスとコラボをするなど、由緒あるトランクメーカーとしてだけではなく、積極的にコラボレーションすることで、新しいトラベルケースの可能性を提案し続けています。
そして、冒険するかのように新しい可能性を探りながらも、使うことで味がでるトラベルケース「グローブ・トロッター」は、現在も創業当時とほとんど変わらない方法でハンドメイドされています。
南極へも旅した鞄
グローブ・トロッターのトラベルケースが旅した極限の場所のひとつに「南極点」があります。
1912年、英国海軍に所属するロバート・スコットが悲願の南極点到達を果たしました。
ロバート・スコットは自分たちの隊が、人類最初の南極点到達だと思っていたのですが、一歩先にノルウェーの国旗が南極点に立っていたという悲劇にも、同時に出会うことになりました。
そして失意のまま帰途につくスコット隊は猛吹雪に遭遇。
食料と燃料が尽き、全員が遭難死するという結末が待っていました。
時が経ち、ロバート・スコットが南極点に到達してから100年。
再び英国陸軍による南極探検隊が組織され、ロバート・スコットが歩んだ冒険の軌跡を追い、南極点に向かいます。
1912年当時、南極点へ向かったロバート・スコットはグローブ・トロッターのトランクを南極大陸へ上陸させていましたが、100年後の南極探検隊にも同じようにグローブ・トロッターのトランクが選ばれたのです。
100年後の南極探検で使われたグローブ・トロッターには、最新の「強化ヴァルカン・ファイバー」が採用されましたが、これは従来の素材よりもハードな使用に耐えられるように強化されただけであり、グローブ・トロッターのハンドメイドされた作りや構造に変わりはありませんでした。
100年の時を超え、極限の地域、南極へ冒険したケースと同じものを手にすることで、ケースがあなたにふさわしい冒険を示してくれるかもしれません。
トランクこそ人生の履歴書
グローブ・トロッターは冒険家だけのものではありません。
グローブ・トロッターのトランクは、旅する人の履歴書と見ることもできます。
初めて訪れた場所。
あなたを知っている人は誰もいません。
そんなとき、人はあなたのどこを見て評価するでしょうか。
服装かもしれません。
腕時計かもしれません。
靴かもしれません。
しかし、人が見ていないようで見ているのが、トランクケースです。
トランクを見れば、旅なれた人なのか、どれだけの経験があるのかが一目瞭然です。
特に、トランクへ今までに訪れたホテルや旅の記念になるステッカーが貼ってあれば、そのトランクはあなたの履歴書となるでしょう。
トランクがあなたの旅に欠かせない相棒となれば、あなたは何も語らなくてもトランクが勝手にあなたのことを語ってくれる。
そんな日も、遠くない未来での出来事になります。
グローブ・トロッターのケースは旅で使い込むほどに風合いが出てきます。
荷物の積み卸しで着いた傷や凹み。
他の荷物と擦れて出来た細い一本線。
これらも全てが、あなただけが体験したことの証であり、骨董品にも似た楽しみ方だと言えるでしょう。
トランクは旅を重ねるごとに成長し、新しい経験を重ね、熟成されていく。
そして、最後には、あなたが何も語らなくても、トランクがそこにあるだけで、勝手にまわりの人たちへ語ってくれるようになるのでしょう。
このようにグローブ・トロッターのケースは、その人の履歴書としての役目も持っています。
ですから、グローブ・トロッターの修理には、大きなこだわりがあります。
そのこだわりとは「新品同様に修理しない」ということです。
グローブ・トロッターの修理とは「新品同様」にすることではなく、復元すること。
あなたのケースの「傷」は、旅の記憶でもあります。
将来、あなたのお子さんや孫に旅の話をするとき、旅の記憶である「傷」がなければ、その思い出も薄いものになってしまいます。
ですから、グローブ・トロッターでは「復元」を最優先として、長い年月も使い続けることができる体制を持っています。
1953
1953年という年は、グローブ・トロッターにとって、忘れられない年なのです。
まず、エドモンド・ヒラリー率いる英国隊が、エベレスト登頂に成功しました。
エベレスト登頂には、総勢400名の大探検隊が組織され、物資の搬送には、グローブ・トロッターが活躍していました。
そして、同じく1953年の6月2日。
エリザベス女王の載冠式がウエストミンスター寺院で行われました。
式とパレードの模様は、全世界に放送。
エリザベス女王が即位した後、世界中を巡ったロイヤルツアーで、結婚祝いとして様々な品を受け取りましたが、その中でもグローブ・トロッターの鞄一式がもっとも女王達を喜ばせたと伝わっています。
また、エリザベス女王の載冠式があった1953年は、チャーチルの宿敵だったスターリンが死去した年でもあります。
チャーチルにとって思い出深い年であるとともに、彼のこれまでの人生の相棒として、いつも傍にグローブ・トロッターが寄り添っていたことも注目しておくべきことでしょう。
世界に一つだけの鞄
グローブ・トロッターのケースは、工程のほとんどをハンドメイドで行っています。
しかも、100年前と変わらない方法で、職人達がひとつひとつ丁寧に作っているのです。
英国に残された数少ない職人達は、職人としての情熱や哲学を、技術や知識とともに受け継ぎ、世界一のケースを作り上げることにこだわりを持っています。
グローブ・トロッターのケースは、ケース本体だけではなく、ケースやハンドル部分に使われるレザーの加工技術にも定評があります。
トランクケースが強い衝撃を受けたときにも壊れない作りに比例して、ケースのコーナーやハンドル部分など消耗することが多い場所に、ヘビーなレザーを使用しています。
このように、ひとつひとつ丁寧にハンドメイドで作られるケース。
長持ちするように気遣われた、こだわりの作り。
これらの作りは同じでありながら、あなたの好みのあったケースがオーダーできるようになっています。
色は60色から選べますし、コーナーやベルトのレザーも選べます。
ケースの内側に貼る生地やステッチで表情を作る糸。
ケースに華やかさを彩る錠前や金属パーツ。
全てをあなたの好みに合わせてオーダーできるようになっています。
まさに英国でいう「ビスポーク(あつらえ)」。
自分の好みを探し、自分がしたい旅を見つけ、旅先ではどんな旅人として見られたいかをイメージする。
これは、自分の内面を見つめる、人生最大の冒険に足を踏み入れるきっかけになることでしょう。
ぜひ、あなたのこれからの人生で、お子さんやお孫さんと一緒に語れる思い出を作るべく、グローブ・トロッターのトランクケースを購入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
もう一度、グローブ・トロッターを愛した人たちを見ておきましょう。
・南極点を目指したイギリス海軍の軍人「ロバート・スコット」
・エベレストに初登頂した登山家「エドモンド・ヒラリー」
・英国陸軍による南極探検隊「BSAE」
・エリザベス女王
・チャーチル卿
・エベレストに初登頂した登山家「エドモンド・ヒラリー」
・英国陸軍による南極探検隊「BSAE」
・エリザベス女王
・チャーチル卿
時代に名を残した人たちばかりであり、常に新しいことへ挑戦すること、すなわり「冒険する」ことに「イエス」と答えた人たちと言えるでしょう。
彼ら、彼女たちのグローブ・トロッターは、今でも家系の中で自慢話がでたときには、その傍らにいるでしょう。
傷ついたり凹んだり、旅のステッカーが貼られたグローブ・トロッターは、子どもや孫が幼かったころに体験した冒険や旅行の記憶を思い起こすきっかけになっていることでしょう。
グローブ・トロッターを手に入れ一緒に出掛けるだけで、あなたとあなたのお子さんとの間には、言葉では言い表せない冒険や旅の物語が閉じこめられていき、最後にはトランクが様々な物語を語ってくれるようになるでしょう。
冒険と旅を重ねるごとに深まる絆。
今しか手に入れられない体験を、孫の世代まで使い続けることができる「グローブ・トロッター」へ刻みつけていきませんか。