仕事が忙しすぎて洋服にまで手が回らない、急なパーティーの予定が入ったのにクローゼットの中のいつものスーツから見繕うとしている、もしあなたのパートナーがそうだとしたら、そんなときこそあなたの出番ではないでしょうか?
装いは印象を決める大事なビジネスアイテムだということは、社会的地位の高いエグゼクティブなら誰もが意識していることです。
通常はスーツやシャツ、ネクタイやポケットチーフを選び、そこで終わってしまいますが、最後の仕上げとしてカフスをチョイスしてはいかがですか。
人と差をつけるのに最も手軽で有効なのが、カフスです。
また、いつものスーツもカフスシャツとカフスにしただけで、印象がパッと華やかに、ゴージャスに変わります。
スーツや靴なら誰でもコーディネートできますが、更に小物で締めるのは、上級者にしかできません。
カフスは身に付ける人の個性をより引き出すことが出来ます。
仮に人と同じような高級ブランドのスーツを着ていたとしても、袖口のカフスでオリジナリティーを表現できますし、人との差別化を図ることができるからです。
そんな細やかな気配りこそ女性であるあなたがしてあげましょう。
シーンに合わせて、またスーツやネクタイに合わせてカフスを選んでください。
あなたのパートナーらしいカフスが見つけやすいように、20代から50代まで幅広く対応できる人気の7ブランドと、通販でも手に入れることのできる3つのショップをご紹介します。
カフスの付け方、シャツの選び方
日本でカフスと呼ばれているカフスボタンは、正式にはカフリンクスと言います。
17世紀、フランス貴族たちの間で、ボタンホールにリボンを通して装ったのが発端になり、後に袖口(カフ)のボタンホールを貝や貴石をチェーンでリンクさせるオシャレが流行ったことに由来しています。
カフスはカフス用専用のシャツに留めることが出来ます。
カフス用の一般的なシャツは、ダブルカフス(別名フレンチカフス)と呼ばれるもので、袖口を折り返した形のものです。
折り返した袖口にボタンホールが両方に開いています。
袖口にボリュームが生まれるため、普通のシャツよりゴージャスな印象になります。
もうひとつ、テニスカフスと呼ばれるシャツがあります。
こちらもカフス専用のシャツですが、シャツ専門店にも置いていないお店が多い通のシャツです。
袖口は通常のシングルカフス(ボタンシャツ)と同じように一重ですが、ボタンの代わりにホールが開いていて、カフスがはめられるようになっています。
カフスの付け方ですが、
シャツを着た状態で、片手で袖口の端と端をぴったりと合わせ、ボタンホールの上からカフスを差し込み、裏側で止めます。
通常のボタンのように袖口が上下に重なることはありません。
タテオシアン
比較的若いブランドながら、ユニークなデザインで一気にカフス業界のトップメーカーとなったタテオシアン。
ロンドンを拠点としたブランドで、創立者のロバート・タテオシアンは元銀行マンという変わった経歴の持ち主です。
それゆえに、今までにはない独創的なデザインで注目を集めています。
ビッグベンウォッチと名付けられたカフス。
さりげなさにもユーモラスなオシャレを演出できます。
ソルト&ペッパーのモデル。
四角いガラスのボックスに『何か』が入っているシリーズです。
「それ、何?」と思わず聞きたくなるようなカフスですね。
このシリーズはほかに、チェスの駒やフレームが赤いマッチ&タバコ、ゴールドリーフなどがあります。
ラディウムフレームの中にアパタイトが入ったカフリンクス。
手首を動かすたびに、小さなブルーアパタイトもキラキラと揺れます。
こちらのシリーズには、他にダイヤ、ルビーなどがあります。
ダイヤカットを施した台座にホワイトマザーオブパール、その中にスターシルバーのギアホイールが埋め込まれたカフリンクス。
上品なマテリアルとテクニカルなデザインとのギャップが遊び心を誘います。
シークレットチャンバーと名付けられたカフリンクス。
付属のカプセルの中には薬そっくりの小さな粒が。凝っています。
他にパープルとレッドの色展開があります。
D-Shapeシリーズ。
チタニウムの半円形の台座にブラックマザー・オブ・パールがあしらわれたモデルです。
光の当たり具合によって玉虫色に変化するフェイスがオシャレです。
サイモン・カーター
キング・オブ・カフス、カフスの王様と呼ばれるイギリスの老舗ブランド、サイモン・カーター。
イギリスのビンテージショップ出身のサイモン・カーターのデザインは、1930年代の英国スタイルをコンセプトに作られています。
スタンダードでエレガントなものから、生物を模した楽しいものまで、幅広いデザイン展開をしており、世界中のセレブにファンが多いのも特徴です。
グレーのマザー・オブ・パール(真珠貝)に優雅な文様があしらわれたカフス。
上品な手元を演出します。
白とブルーの色展開があります。
ブラックソーダライトの間に放射状に埋め込まれたブラックダイヤモンド。
シックでゴージャスな一品です。
West Endシリーズのレトロカフス。
60年代、70年代のレトロ調テキスタイルをワインレッドのエナメルで表現しています。
West Endシリーズ、ロボット。
メタリックシルバーでユニークな表情のロボットですが、手足や頭部など、細部にまで細工が施されておりビンテージへのこだわりが垣間見えます。
手がブルーサファイアを持ち、その上に王冠が乗っているという凝ったデザインのモデルです。
サファイアはビンテージサファイアというレアなカフスです。
ブラックオニキスとマザー・オブ・パールのタイルを模したデザインのカフス。
オニキスは成功というパワーストーンで、日本では大人気でいつも品薄気味のモデルです。
ルイ・ファグラン
1899年創業、ナポレオンがいた時代から一世紀以上に渡り、ヨーロッパの有名ブランドにカフリンクスを提供し続けている、メンズアクセサリーの老舗OEMブランドです。
ルイ・ファグランの工場にはシークレットコレクションが15,000点以上もあり、現在もヴィンテージ・モデルのリメイクデザインなどに使われています。
特にスワロフスキーは共に歴史を歩んでいるため、その変遷もルイ・ファグランのカフスに反映されています。
歴史を感じさせる、重厚な作品が多いのが特徴です。
リーフ柄のダイアモンドカットが施された真鍮の台座にオニキスがはめ込まれたデザイン。
12×12㎝と少し小さめで、主張しすぎないのがエレガントな印象を与えています。
ブランド創業当時には白蝶貝のボタンを作っていたルイ・ファグラン。
その当時から今日まで、100年に渡って使い続けている素材です。
チェックカットが施された白蝶貝は、50年以上前のアンティークが使用されている貴重なモデル。
1960年代のクリスタルを使用したレアなモデル。
現代のクリスタルとの違いは裏側にゴールドが使われていることです。
年月を経るにつれ、ゴールドが深みのある色に変色し、その上にあるクリスタルの色にも影響を与えます。
オーバルの18kメッキの台座にダイアモンドカットを施し、中心にはアンティークのエナメルビーズを埋め込んだカフリンクス。
アンティークな雰囲気を醸し出しています。
ルイ・ファグランのシンボルともいえるヴィスマークが彫られたパラジウムプレートの台座に、クリスタルが埋め込まれたコンビネーションカフス。
スマートなこの一品はぜひ手に入れたいもの。
ポール・スミス
日本ではお馴染みのカラフルなマルチボーダーデザインで知られるポール・スミスですが、カフスに関しては上品で繊細なスタイルを前面に押し出し、40代以上でもピタリとはまってしまう、不思議な魅力を持ったカフスです。
全体にシルバーを基調としているので、つけるシャツを選ばないのが特徴です。
表側は左右でポール・スミスのロゴを施したシルバーのプレートに、トレードマークのマルチストライプ。
裏側はエンド部分が回転するようになっており、シャープなカットのキュービックジルコニアを施され、上品で控えめな印象です。
2つのパターンを楽しめるカフスです。
ナローボートの外装ペインティングをモチーフにしたユニークなデザインのカフス。
2か所に施されたブルーのクリスタルが絶妙です。
フェイス部分にダイヤカットとエングレイブテクニックの柄を組み合わせたモデルです。
裏側はイギリス国旗のユニオンジャックが描かれており、メッキとエポキシによるグレー、ホワイト、ブラックの高級感あふれる仕様になっています。
ネクタイをイメージして作られた、マルチエポモデルのカフス。
シンプルでシャープな印象のデザインはビジネスシーンにぴったりです。
ネックレス、タイバーの同デザイン展開です。
ガラスに施された繊細なフラワーパターンは、同社のシャツに使用された小花柄が元になっています。
上品で優しい印象のこのカフスは、隅にあしらわれたガラスがアクセントになっています。
レーザー加工で表面を削り、凸凹で細かいストライプを表現しています。
シャープで繊細な子のデザインは、光の変化によってさまざまな表情を織りなします。
ロエベ
2014年、新生コレクションをグランドオープンした表参道店で発表したロエベ。
スペインのトップラグジュアリーブランド、ロエベは、究極まで無駄をそぎ落としたシンプルかつモダンでオシャレな製品を世界に生み出し続けています。
ご存知の通り計算されたバッグ製品のフォームは、そのままカフスにも生かされています。
元々皮製品に端を発したブランドで、そのクオリティの高さとファッション性には定評があります。
ロエベらしい、丈夫な皮で作られたカフス。
無駄のないフォルムはただ唸るばかり。
カーキ色を採用し、シックだが決して大人しくない個性的なデザインです。
上の色違いバージョン。
目の覚めるようなビビッドな赤は、一輪のバラを思い出させます。
このカフス一つでスーツの印象がガラリと変わります。
1970年にスペインの画家、ヴィンセント・ヴェラの手により作られた、ロエベの“L”を4つ組み合わせたアナグラム。
その“L”を模って作られたカフスです。
シンプルなのにスタイリッシュなのはさすがです。
グレイッシュマーブル模様のラウンド型カフス。
大地のようなシックな色使いはビジネスシーンにもカジュアルにも。
エンドにはアナグラムが刻まれています。
ダンヒル
40代、50代から根強い支持を持つダンヒル。
ダンヒルといえば男性ブランドの代名詞、紳士でダンディなイメージです。
そしてカフスもまた然り。
スーツやジャケットを引き立てるような控えめで堅実なイメージのデザインが好感につながります。
ボタンと糸のカフリンクス。
ゴールドとブラックのカラーリングは重厚さを感じさせる色の配分に仕上がっています。
ボンブ形状のファセット・ロゼンジカフリンクス。
上品なロジウムメッキが施されたフェイスにはダンヒルのロゴがあしらわれています。
ADヴィンテージロゴが彫られたゴールドメッキの真鍮製カフリンクス。
控えめながら明るい輝きを放ちます。
ローズゴールドメッキの台座にガーネットが埋め込まれたジャイロカフリンクス。
ガーネットの赤が、ダークなスーツに色彩を添えます。
ダブルヘッドのゴルフクラブカフリンクスです。
スターリングシルバーを使用、シンプルながら目を引くデザインです。
2016年の新年を祝い、一つずつハンドメイドで作られたモンキーカフリンクス。
スターリングシルバーによって滑らかな曲線が際立ちます。
モンブラン
モンブランといえば、万年筆が頭に浮かびますが、実は文房具の他にもレザー製品やアクセサリーなども製作しています。
モンブランのカフスは必ずどこかにロゴやマークが入っていて、見ればそれと分かるので、もし袖口からその文房具で有名なマークが見えたとしたら、「それ、モンブランの?」と興味を惹きつけるのは間違いないでしょう。
モンブランのマーク、ホワイトスターがフェイスにあしらわれたモデル。
ステンレススチール素材なので長年愛用できます。
こちらはマットな仕上げのホワイトスターです。
フェイス表面にブラックサファイアが施されています。
世界を探訪したいという思いを表現したという地球儀のカフリンクス。
落ち着いた色合いがモンブランらしいモデルです。
こちらはラウンド型にゴールドが施されたモデル。
ブラックとゴールドがパワフルさを表現しています。
マザー・オブ・パールをあしらったカフリンクス。
側面にはモンブランのロゴが入っています。
グリーンジェイドを象嵌したシンプルで爽やかなカフリンクス。
袖もとをぐっと引き締めます。
鎌倉カフス工房
もっといろいろなカフスを見てみたい!という時にはカフス専門店へ。
ユニークなものからビジネスライク、フォーマルなものまで品ぞろえ豊富です。
価格もお手頃価格からあるのでいくつも揃えたい人にはうってつけです。
鎌倉カフス工房は、カフス好きなら知らない人はいないショップです。
2000円台のリーズナブルな価格から取り揃えているので、敷居が低く手が出しやすいです。
魚の骨モチーフのカフス。
ネクタイピンがセットになっています。
クリスタル付きブラック・ラップアラウンドカフリンクス。
袖口をスタイリッシュかつゴージャスに演出します。
美味しそうなワッフルのカフス。
蜂蜜とバターまで本物そっくりです。
ビートルズのアビーロードカフス。
ビートルズファンにはたまらないですね。
オーストラリアのスワロフスキー社のライトサファイアを使用したカフス。
スワロフスキーの種類も豊富にそろっています。
ギアをモチーフにしたカフス。
小さな歯車がいくつも埋め込まれています。
RUIYANG STYLE
ビジネスカフス、新郎カフスなど、シーン別のカテゴリもあるカフス通販ショップです。
このショップは有名芸能人も多く使っていて、高級品からユニークなものまで豊富にそろえています。
台座にちりばめられた細かいスワロフスキーと中央のパープルスワロフスキーが豪華です。
パーティーなどに付けていきたい、スワロフスキーのカフス。
持つ人を成功に導くパワーストーン、オニキスのカフス。
ビジネスシーンにぴったりです。
ホワイトマザー・オブ・パールとシルバーのカフス。
パーティー、ビジネスなど様々なシーンで活躍しそうです。
人気のカフス。
高級感のあるシンプルなデザインです。
かわいいデザインのカフスは『レディースカフス』として提案しています。
パートナーとお揃いのカフスで颯爽と装うのもアリですね。
カフスマニア
カフスの他にもビジネスアクセサリーを取り扱うショップです。
ベネチアン・ガラスや蒔絵、漆の珍しいカフスもあり、マニアという看板通りの品ぞろえです。
また、こちらのショップでは入学祝などに名入りサービスをしています。
イタリア・ムラーノ島の職人によって作られた、美しいベネチアン・ガラスのカフス。
模様をつけて板状にしたガラスを切り出した作品です。
人とはちょっと違うものをして、目線を袖元に注目させてしまいましょう。
※ベネチアン・ガラス(ヴェネチアン・グラス)はイタリア・ベネチアン地方に古代ローマ時代から伝わるガラス工芸品の地域ブランドです。
ムラーノ島は、ベネチアン・ガラスの本拠地です。
こちらもムラーノ・ベネチアンガラスのカフス。
この美しいベネチアンガラスシリーズはすべて1点ものなので、希少価値も高い作品です。
金運を招くパワーストーン、キャッツアイとブラックストーンのスタイリッシュなカフス。
黒蝶貝に金と漆を施した平蒔絵の和モダンなカフス。
石川県の工房作品です。
※蒔絵(まきえ)とは、平安時代から伝わる日本独自の伝統工芸です。
漆で紋様を描き、上から金粉や銀粉を巻きつけ、漆を塗って磨きます。
手間と時間のかかるアート作品です。
黒蝶貝に平蒔絵。
受注生産のカフスです。
こだわりたい人にお勧めです。
落ち着いた渋みのある平蒔絵のカフス。
黒蝶貝の光沢と椿の赤、ゴールド、緑が美しい日本的なモデルです。
外国の方へのプレゼントにも最適です。
アメリカのコミックヒーロー、誰もが良く知るスパイダーマンのカフス。
マニアには涎垂ものの一品です。
こんなユーモラスなカフスを上司が付けていたら、その人物にぐっと興味が沸きますね。
イニシャルや文字を入れてくれるカフスです。
大切な記念日のプレゼントなどにいいですね。
まとめ
色々なカフスブランド、ショップをご紹介しましたが、いかがでしたか?
カフスは女性のアクセサリーと同じだけ、種類やデザインが豊富にあります。
カフスは男性がビジネススーツで個性を主張することのできる、数少ないアイテムです。
袖口の一粒だけで、ユニークにも、重厚にもすることができ、コーディネートで遊ぶこともできます。
また、カフス専用のシャツは1、2着持っているとパーティーや結婚式などに使えて便利です。
カフスが一番よく映えるのは、白いシャツですが、段々とカフスで遊べるようになってくると、チョーク・ストライプやシャドーストライプなど、シーン別にシャツにもこだわって楽しめます。
見て居るだけでも楽しいカフス。
パートナーのためのカフス選びで、いつの間にかあなた自身が虜になってしまうかもしれません。