大事な打ち合わせの日。
あなたの旦那さんは、ビシっとスーツを着て、磨かれた靴を履き、きちんとヒゲを剃り、身だしなみバッチリで会議へ望みます。
ですが、緊迫した大事なシーンでビジネスバッグから出てきたのはチープな手帳。
そんなとき、打ち合わせの相手は旦那さんをどう思うでしょう?
自分との打ち合わせの内容が、貧相な手帳に書き込まれている様をみるとき、一気にトーンダウンしてしまうのではないでしょうか?
もちろん、手帳はスケジュールやメモをとる道具であり、高級で、誰もが知るようなブランドではなければいけないというわけではありません。
ですが、ビジネスシーンで使う手帳は、大事な仕事のツールです。
特に、手元という目立つポジションに置くものなので、何でも良いというのは、自分を下げて見せてしまうことになりかねません。
また、相手にも失礼です。
ツールなので機能の良さはもちろん、見栄えも考えて手帳選びをしていくのが、本当のビジネスパーソンなのではないでしょうか。
ここで、ビジネスシーンで使う手帳を選ぶ際に、男性はどんな点を注意して選んでいるのか調べてみました。
・予定の書き込みだけでなく、思いついたアイデア、目についたキーワードを書き込むスペースの有無。
・仕事とプライベートを両方書き込めるもの
・顧客のメモや相手先の詳細を書き込めるメモ欄
・会議の内容を書き込めるフリースペースの有無
私たち女性とはちょっと違いますね。
女性は、食べたものや、仕事のシフト管理、レシピのメモ、家族の予定など、日常生活の情報が多いです。
一方男性は、仕事関係の情報の書き込みが多いようです。
(マイナビウーマン参照 http://woman.mynavi.jp/article/150107-55/)
このように、手帳の用途が違う男女では、選ぶべき手帳も違ってきます。
男性の場合は、メモしやすい実用性や、後で見た時の読みやすさのフォーマット、取引先でのスムーズな見開きなど中身も大切ですが、それと同じくらいに手帳の外見も大事です。
仕事は相手ありきなので、人がいるところで手帳を開くシーンもたくさんあります。
そんなときに、書きにくい手帳に文字を書くのはスマートじゃないですし、書いた字があまりにも乱れていては、せっかくんビシっとスーツを着ている聡明なイメージが台無しです。
「たかが手帳でしょ。」
そんな考えは捨てて、立派なビジネスツールとして、一緒に丁寧にシステム手帳について考えてみてはいかがでしょうか。
手帳ブームの今、あらゆるブランドがこぞって手帳を売り出しています。
店頭にズラッと並んだ手帳で溺れないために、まずはここで、ビジネスパーソンに定評のある手帳に触れておきましょう。
Filofax ファイロファックス
ファイロファックスは、1921年にイギリスで創立されました。
システム手帳の発端ともいわれ、現在もそのトップを走り続けている名ブランドです。
「システム手帳といえばファイロファックス」とその知名度はダントツです。
そんなファイロファックスですが、この手帳にはある有名なストーリーがあります。
そこには、ファイロファックスを語るに外せない、ある一人の女性がいるのです。
その女性は、グレース・スカールと言います。
彼女は、ファイロファックスの前身のノーマン&ヒル社で秘書として働いていた女性です。
第二次世界大戦のとき、ロンドンの空襲でノーマン&ヒル社は全焼してしまったときに、その窮地を救ったのは彼女の手帳でした。
それは、常にグレース・スカールが持ち歩いていたファイロファックスです。
彼女のファイロファックスには、顧客リストが書かれており、それをもとに会社を再開することができたのです。
世界中でシステム手帳の代名詞とされているファイロファックスは、こんな物語を経て今にいたります。
記録をつけること、そしてそれを常に持ち歩くことの大切さを、このエピソードから感じることができます。
ファイロファックスの公式サイトはこちら
http://www.filofax.jp/
http://www.filofax.jp/
ファイロファックス手帳といえばコレ
ファイロファックスの中で、特にビジネスパーソンに人気なのは「ホルボーン(Holborn)」。
その秘密は堅実なイメージを与える外見からは想像できないような、やわらかいタッチのバッファローレザーにあります。
開いたり閉じたりの動きがスムーズなので、手帳を書くときやスケジュールを確認する際のストレスは全く感じません。
決して主張しすぎないデザインは、他のアイテムを引き立たせてくれます。
【Filofax Holborn Organisers】
LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンが1854年、パリに世界ではじめて旅行鞄店を設立したのがはじまり。
ナポレオン3世の皇妃ユージェニーが注文するなど、ヨーロッパの王族からの受注により、世界中で有名になりました。
誰もが知るブランドとして、今もなお、トップを走り続けている王様的存在です。
バッグをはじめ、あらゆるジャンルでネームバリューを発揮しているルイ・ヴィトンですが、メンズ手帳部門もビジネスパーソンの間でも人気です。
財布やバッグと同様、まず頑丈さが大きな特徴。
ビジネスバッグの中で多少他のものとぶつかり合っても、壊れることもありません。
金具パーツも安心してスムーズに使うことができます。
ルイ・ヴィトンの公式サイトはこちら
http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage
http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage
ルイ・ヴィトンのメンズに人気の手帳はこれ
男性にも女性にも人気のルイ・ヴィトンの手帳ですが、男性に人気の手帳はエピ・レザー「アジェンダ」。
エピは、キズも目立たずガッツリ使い込んでもヘタレない頑丈さがウリの手帳。
でも、シンプルで上品なデザインはそのまま何年も維持することができるので、飽きもなく、気づけば何年も愛用していた、という人が多いです。
【Louis Vuitton MM Agenda Monogram!】
QUOVADIS クオバディス
クオバディスはフランスのマルセイユ生まれ。
これを聞いただけでもオシャレなイメージですが、この手帳はオシャレだけが売りはなく、しっかりと機能面でもその魅力を発揮しています。
クオバディスの創始者ベルトラミは、もともとは医師。
戦争によって右手を負傷し医師をやめざるを得なかったベルトラミは、ダイアリー会社を立て直し、Editions Quo Vadisとします。
日本でも多くのファンがおり、クオバディススタイルを愛してやまない人が年々増加しています。
【Quo Vadis terminarz na biurko Weekly Prestige.wmv】
クオバディスの公式サイトはこちら
http://www.quovadis1954.jp/
http://www.quovadis1954.jp/
クオバディスの手帳といえばこれ
クオバディスのカバーで人気のコードバンカバー(Cordovan Cover)。
まず触ってみてください。
吸い付くようなしっとりしたなめらかさと、輝かしい光沢が飛び込んできます。
長く愛用すればするほどに光沢が増し、より使う人の手に馴染んでくるのがわかります。
デザインはシンプルですが、機能はバッチリ。
余計な機能がない分、スタイリッシュな持ち運びとかき心地が魅力です。
ASHFORD アッシュフォード
【ASHFORD 2016 SEASON♠︎GAME】
アッシュフォードの公式サイトはこちら
http://www.ashford-style.com/
http://www.ashford-style.com/
アッシュフォードの手帳といえばこれ
アッシュフォードの中でもひときわ高級感のある、ルガード。
すぐに在庫切れになってしまうほどの人気っぷり。
このルガードは水染めで、時間をかけて色ムラを出すため、深みのある色の佇まいが特徴です。
手間をおしまず作られた手帳は、見ていて重みがあってビジネスシーンでは存在感があります。
黒や茶が多い中、深いブルー系の手帳を持っていると、手帳がアクセントにもなって手帳としての機能だけでなく、ファッションとしても大きな役割を果たしてくれそうですね。
【ASHFORD2015 the movie】
Franklin Planner フランクリン・プランナー
フランクリン・プランナーは、第4世代の手帳として有名です。
単なるスケジュールではなく、人生手帳ともいえる内容は、他の手帳とは別格です。
フランクリン・プランナーは、スティーブン・R・コヴィー博士のベスセラーである『7つの習慣』の内容を取り入れた管理ツールです。
ビジネス書のコーナーには年間を通して、常にストックしてある書店も多いほどのベストセラーです。
やや内容の難しい『7つの習慣』も、このフランクリン・プランナーを使うことで、自然と本の内容を実践していけるよう、導いてくれます。
計画を立てるところから、目標達成ははじまっているのだと思わせてくれる手帳です。
(ちなみに、フランクリン・プランナーはビジネスマンだけでなく、主婦や子育てママさんにもファンはたくさんいます。どんな環境の人でも目標達成へ向けて活用させることができます。)
【Franklin Planner1.mp4】
フランクリン・プランナーの公式サイトはこちら
http://www.franklinplanner.co.jp/
http://www.franklinplanner.co.jp/
フランクリン・プランナー手帳といえばこれ
フランクリン・プランナーの大きな魅力はそのリフィルにあるのですが、フランクリン・プランナーのリフィルは、ほぼオリジナルのものなので、他のブランドの手帳カバーでは対応していないことが多いです。
唯一一般的な手帳サイズと同じ「コンパクト」サイズでも、高さが合っていてもフランクリン・プランナーの方が幅がやや広めなので、他ブランドでは少し窮屈になってしまいます。
スタイリッシュに持ち運びするためには、同じフランクリン・プランナーの手帳カバーを使用することをおすすめします。
そんな中、ビジネスパーソン人気なのが、ブライドルレザー・バインダー。
この艶感をみてもらえれば分かるように、高級感あふれる手帳です。
名門イギリスグレードレザー社のブライドルレザーを使用するという贅沢な手帳に仕上がっています。
BRIT HOUSE ブリットハウス
ブリットハウスは、平成11年設立の日本ブランドです。
HPにある、『ブリットハウスの「いいもの」とは、いつの時代でも変わらない品質の良さ〔耐久性〕と、使い勝手のよさで愛されること〔愛着〕であると考えます。』
とあるように、いいものにこだわったものづくりを感じさせてくれる製品ばかりです。
一過性の流行を追うのではなく、長く使ってこその「本当のいいもの」で囲まれる心地よさを味わってみてはいかがですか。
ブリットハウスの公式サイトはこちら
http://www.brithouse.co.jp/
http://www.brithouse.co.jp/
ブリットハウスの手帳といえばこれ
どのブランドでも、一番高級であり、一番人気なコードバンですが、ブリットハウスでもコードバンがビジネスパーソンには人気です。
革製品専門のブランドなので、革の扱いや加工はトップランクです。
また、安心の日本製。
国産ブランドのよいところは、注文や修理に手間がかからないことです。
キズが気になるようならショップへ行って、お手入れの方法を教わってくるのもよいでしょう。
レイメイ藤井
レイメイ藤井と聞くと一瞬迷うかも知れませんが、ダヴィンチと聞くと「あぁ、あれね!」とすぐに分かる方も多いかもしれません。
ダヴィンチ手帳は、国内の手帳売り場の店頭にはほぼ並んでいるのでは、というくらい目にする手帳ですね。
「夢に日付を!」のキャッチコピーも一世風靡したワタミグループの創業者である渡邉美樹さんプロデュースのシステム手帳キットもレイメイ藤井から発売されています。
価格もお手軽なものから、高級システム手帳までラインナップも広いため、その知名度も広いです。
また、ダヴィンチ専用リフィルも多く発売されており、個々でカスタマイズする楽しさもあります。
【Davinciシステム手帳紹介】
ダヴィンチシステ手帳の公式サイトはこちら
http://www.raymay.co.jp/davinci/index.html
http://www.raymay.co.jp/davinci/index.html
ダヴィンチシステム手帳といえばこれ
クラシカルなデザインからして、もう満足・・・という人も多数というロロマクラシック。
ヌメ革なので、経年劣化を楽しめる手帳です。
その分、個体差もあるので、気になるようでしたら通販ではなく店頭で手にとって買われることをおすすめします。
比較的男性は、女性よりもはじめからある「個体差」を楽しめるようですが、もし検討する際には、このあたりはパートナーに確認してみるといいと思います。
この手帳を持つことの醍醐味は、なんといってもデザイン性と革の楽しみ。
スケジュール管理だけでなく、手帳を育てながら楽しんでいってほしいアイテムです。
IL BISONTE イルビゾンテ
革小物ファンならば、身の回りの革をみんなイルビゾンテで揃えたい!というファンもいるイルビゾンテ。
人気商品は常に在庫切れ。
入荷になるとすぐに売り切れになってしまう、大人気のブランドです。
バッグやお財布も人気ですが、もちろん手帳も人気。
常に持ち歩き、革が変化していく様に、惚れ惚れしてしまいます。
ビジネスな雰囲気とは少し違うように感じますが、その他大勢の中に溶け込まず、自分の個性を小物で出したい人には、イルビゾンテがぴったりです。
以下の動画では、イルビゾンテの革を丁寧に扱う様子が伺えます。
【”IL BISONTE” bags…..love….made in italy, alessandromoggi.com】
イルビゾンテの公式サイトはこちら
http://www.ilbisonte.jp/
http://www.ilbisonte.jp/
イルビゾンテの手帳といえばこれ
入荷するとすぐに売り切れてしまい、再入荷を待つ人も多いのではないでしょうか。
イルビゾンテの牛革の手帳も、とても人気です。
Whitehouse Cox ホワイトハウスコックス
イギリス発のレザーブランド。
特に男性に人気のあるブランドです。
財布や名刺入れなど、手帳以外の小物もとても人気があり、女性から男性へプレゼントとして贈られることも多いです。
シンプルで使い心地のよい上質な革は、イングリッシュブライドルレザーです。
そのため、持っていて上品な印象を与えてくれます。
【Micheal Palin visits Whitehouse Cox in Walsall】
ホワイトハウスコックスの公式サイトはこちら
http://www.frame.jp/
http://www.frame.jp/
ホワイトハウスコックスの手帳といえばこれ
シンプルでさっぱりした印象ですが、しっかりとカード類も収納でき、ポケットも機能的です。
また、色のバリエーションも多く、お決まりの黒でなく別の色でも、ビジネス用のかっこいい色の手帳が選べます。
最近はビジネスパーソンの間でも、赤系の手帳を持つ人が増えているといいます。
手帳というビジネスツールもしっかりと差し色として、ファッションのひとつとして考えるようになった証拠です。
ホワイトハウスコックスの手帳は、デザインがシンプルなので色も上品に映ります。
ぜひ、今度は色で迷ってみてください。
まとめ
サイズ、質感、レイアウトなど、好みもあるし、仕事の内容(事務職、営業職、現場管理など)によっても変わってきます。
リフィルや内容のレイアウトは、オーソドックスなものを選んでおいた方がよいでしょう。
個性的なレイアウトよりも、ずっと使い続けることができるレイアウトの方が安心です。
せっかく書き慣れたレイアウトのリフィルがあっても、後に廃盤になってしまうと、新しいレイアウトに変わって書き方も変わるので、慣れるまで時間もかかり、ストレスになってしまいます。
手帳は靴やスーツと一緒です。
使う本人の手のひらの感触や、広げたり閉じたりするときの感覚、書き込むレイアウトが大事です。
これは妻がどんなに勉強しても、旦那さんの使い勝手ありきです。
スーツやバッグは自分でセレクトできても、他のビジネス小物まで気がまわる男性は少ないそうです。
旦那さんが気づかない部分を、妻であるあなたが提案してあげることも立派な内助の功ですよ。