もしあなたがセールスパーソンとして毎日活動されているなら、名刺交換の場面が一日に何度かあることと思われます。
場面によってはそのまま面談となり、テーブルの上に、たった今いただいた相手の名刺を、名刺入れの上にのせて置くといったこともあるかもしれません。
そんなとき、名刺入れが使い古されてボロボロだったりすると、相手に与える印象がよくないこともありえます。
見ている人は見ているもので、あなたの見た目や礼儀作法、身なりとともに持ち物についてもしっかり見ていて、それら全てであなたのことを判断しています。
名刺入れは相手の目に触れることが多いので、気をつかいたい物の一つです。
そんな名刺入れを選ぶときのポイントをあげてみました。
名刺の豆知識も載せてみましたので、会話のネタに合わせてどうぞ!
名刺を選ぶ時のポイント
・デザインはシンプルなものを選び、カジュアルなものは避けます。
シンプルなものは、ビジネスシーンにおいて外す心配がありません。
・派手な柄や色のものは避け、黒・茶・紺色などのベーシックなものを選びます。
派手な柄や色のものは、カジュアル色が強いのでビジネスシーンには向いていません。
・ブランド品を選ぶ時は、いかにもブランドものとわかるようなデザインやブランドロゴが目立つものは避けます。
ブランド品は、相手によっては好ましい印象を持たないこともありますので、注意が必要です。
・基本的に革製のものを選びます。
金属製や木製はものにもよりますが、避けた方が無難です。
アルミなどの金属製は、名刺の保護に優れているなどの良い面もありますが、カジュアルに見られる傾向があるので、クリエイティブな仕事の方などを除き、一般的なビジネスパーソンには向いていません。
木製も個性的なものが多いので、やはりビジネスシーンにはあまり向いていません。また、金属製や木製のものは、収納できる枚数が少ないものも多いので、注意が必要です。革製でもワニ革などの変わった革のものは避けた方が無難です。
・使い勝手のよいものを選びます。
名刺交換の時に、名刺が取り出しづらいものは避けた方がよいです。
名刺が足りなくなるといったことがないように、20枚くらいは収納できるものを選びます。
マチがある二つ折りタイプが、取り出しもしやすく、枚数も収納できるのでオススメです。
ただし、マチが大きすぎると携帯性が損なわれるので、大き過ぎないものを選びます。
相手と自分の名刺が混ざらないように、名刺を分けて入れられるポケット付きが便利です。
携帯性やスーツのポケットに入れた時の見た目を考慮して、取り出しやすさに支障が出ない程度に、コンパクトなものがよいです。
オススメの名刺入れ
ココマイスター
歴史は浅いですが、最近人気の高い日本のブランドです。
ヨーロッパの高品質レザーを使い、日本の熟練職人の手によって作られています。
無料の会員サービスに入会すると、永久保証が受けられます。
ホワイトハウスコックス
1875年創業のイギリスの老舗ブランドです。
雑誌などで取り上げられることも多い、日本でも人気のあるブランドです。
こだわりの革と長い伝統で培われた高い技術による革製品の品質は間違いなしです。
オロビアンコ
1966年創業のイタリアのブランドです。
革の品質、イタリアらしい洗練されたデザイン、機能性ともに優れた製品を生み出しています。
名刺の豆知識
名刺は、唐の時代(7〜10世紀)の中国で使われだしたとされています。
その頃の名刺は木や竹が使われていたようです。
訪問先が不在時に、木や竹でできた札に自分の名前を書き、戸口に刺して、来たことを知らせるために使われていました。
その札を「刺」と呼んでいて、名前が書かれた「刺」から「名刺」という呼び名になったようです。
その他、人と面会する時の取り次ぎで使ったり、集まりに参加できない時の挨拶代わりに使ったりしていたようです。
その後、16世紀にドイツで使われるようになったとされています。
中国同様、訪問先が不在時に、訪問したことを知らせるために、自分の名前をカードに書いて残すという使われ方だったようです。
18世紀に入ると、ヨーロッパの社交界で必需品となり、すでに形式や使い方のマナーもできていたようです。
19世紀中頃に、写真入り名刺が使われるようになり、写真を入れるために57mm×82mmサイズを使うようになりました。
また、ヨーロッパと日本の名刺のサイズは大体同じのようです。
アメリカでは19世紀の南北戦争後、富欲層のステイタスとして、社交のために使われだしました。
その後、20世紀中頃からビジネスでも使われるようになりました。
現在のアメリカでは、3種類の名刺が使われており、自分や自社の宣伝に使う「Business Card」、社交に使い、基本的に名前しか入れない「Social Card」、訪問先が不在時などに使う「Visiting Card」があります。
日本で名刺が使われるようになったのは19世紀の江戸時代からとされています。
和紙に墨で名前だけを書いたもので、訪問先が不在時に、訪問したことを知らせるために使われていました。
その後、現在のように印刷された名刺が使われだし、役人が外国人との社交のために使うようになりました。
明治時代には日本の社交の場で必需品となりました。
まとめ
ビジネスパーソンにとって名刺はかかせないものです。
そして、その名刺を入れる名刺入れも、相手に与える印象を考えると、決しておろそかに出来ない重要なビジネスアイテムです。
あなたもこれらのポイントを踏まえた上で、今一度名刺入れについて、見直してみてはいかがでしょうか?