梅雨から秋にかけては、雨の日が何かと多い季節です。
ただでさえ汗をかいているのに、湿気が多くてジメジメするのはたまりませんよね。
折り畳み傘や替えの靴下、タオル。
持ち物も多くなり、カバンも膨らんで、よけいに憂鬱。
更に満員電車ではムシムシする上に、スラックスに他人の濡れた傘がベッチョリくっついたりして・・・
また、雨の日にはどうしても地味な服装になり、テンションも下がり気味になりがちです。
雨の日は仕方がないと、やり過ごす人も多いのではないでしょうか。
そんな季節だからこそ、雨の日を迎え撃ち、逆手に取って楽しんでしまいましょう。
雨の日ならではのファッションにこだわれば、雨の日が待ち遠しくなるかもしれません。
ビジネスユースからアウトドアユースまで、雨の日に必要なレインシューズ、傘、そしてコートのおすすめブランドをご紹介します。
レインシューズ、ラバーブーツ
雨の日に一番気になるのが、やはり足元。
革靴は一度濡れてしまうと手に負えません。
そこでレインシューズの登場です。
革靴の代わりに履いて社内でも社外でもスマートに装えるものから、雨をガッツリ防ぐものまで、ご紹介します。
REAGAL(リーガルコーポレーション)
ビジネスシーンに使える撥水シューズは、なんといってもリーガルです。
リーガルコーポレーションの母体は、1902年に設立された日本製靴株式会社にあります。
軍用靴を生産した後、戦後は民需靴に全面転換し、紳士靴の生産、販売を開始しました。
1961年にはアメリカのブラウン社とリーガル・シューにかかわる技術導入契約を締結、「リーガル」ブランドの紳士靴の生産、販売を開始しました。
1970年に東京八重洲口に「リーガルシューズ」直営小売店を出店の後は、ケンフォードなどの自社ブランドを立上げながら「リーガル」の商標権も取得し、現在の「リーガルコーポレーション」に社名を変更しました。
撥水加工が施されたサイドゴアレインブーツです。
こんなおしゃれなレインシューズなら、気分も上がりますね。
ソール部分が迷彩柄のレインブーツ。
履くのが楽しくなりますね!
甲革に撥水加工のある、ゴアテックスファブリクスを採用。
ビジネスシーンに対応するシンプルなデザインで、着るスーツを選びません。
また、ゴアテックス-ファブリクスは、甲革から靴内部への浸透がないため、靴の中はいつもドライな状態です。
防水、透湿性の優れたゴアテックスファブリクスを採用し、牛革ながらも雨の日仕様となっています。
特殊なソール面にはいくつもの穴が開いており、高温多湿な環境でもムレを逃し、足を常に快適な状態に保つよう設計されています。
AIGLE(エグール)
スタイルにこだわるなら、160年の歴史を持つエグールです。
フランスのロワール地方で生まれたエグールは、地元の優れた職人を集めて営む、天然ゴム素材のブーツを作る工場から出発しました。
そのブーツは防水性と耐久水に優れ、長時間履いても疲れないと、ファーマーや田舎で暮らす人々から、絶大な支持を得てきました。
そんなエグールが、今でも変わらずこだわり続けるのは、「戸外での人々の足元を保護すること」。
そして、機能性だけでなく、スタイルの美しさも大切にしているブランドです。
職人の手によるハンドメイドの天然ゴム使用。Made in Franceで、柔軟且つ耐久性があります
天然ゴムを使用した、耐久性に優れ、柔らかくしなやかなカントリーラバーブーツ。
足にフィットするする美しい曲線で、1足ずつ水漏れ検査を行っているため、機能性に富んだラバーブーツです。
ソールはタイヤのようながっしりとしたグリップ感に優れており、安定感があります。
また、ゴツゴツ感が男性っぽいハードな印象を与えます。
DANNER(ダナー)
アウトドアシューズといえば、ダナー。
代表作ともいえるスラッシャーの、独特のコロンとしたフォルムは、女性にも人気があります。
ダナーが最初に手掛けたのは、森林伐採人用のブーツで、靴底には鋲が打ち込まれた靴でした。
ダナーの靴は創業当時から、頑丈で壊れないワークブーツがポリシー。
厳選された素材を用い、丁寧に手作業で作られる最高品質のブーツは、今でもたくさんのファンを魅了し続けています。
ダナー定番のスラッシャーブーツ。
アウトドアはもちろん、タウンにも。
厚みのある天然ラバーを贅沢に使い、グリップ性の高いソールは悪路にも負けません。
落ち着いたカラーリングは様々なシーンで活躍します。
チェーンパターンの溝が刻まれた天然ゴムボトムに、撥水レザーを組みあわせたラバーシューズ。
グリップ力も高く、機能性とデザイン性の両方を実現した一足です。
HUNTER(ハンター)
レインブーツといえば、やっぱりHUNTER。
1856年、スコットランドで創業しました。
王室御用達のウェリントン公爵が愛用していたため、イギリスではウェリントンブーツと呼ばれています。
また、性能の良さが買われ、第一次世界大戦、第二次世界大戦では軍用としても採用されました。
もともとハンターやジョッキーなどのブーツとして評価の高かったハンターのブーツですが、最近はセレブが着用していることで、ファッションとしても人気のブランドです。
ハンターの代表的なオリジナルトール・ウェリントンブーツのショートタイプです。28パーツを組み合わせ、手作業で丁寧に作られています。
ストラップは調整可能。
軽量タイプのチェルシーブーツ。
サイドゴアとプル・ストラップに加えて、新しいEVAミッドソールを使用し、より軽量化を実現しています。
レインブーツでは珍しいエンジニアブーツ。
調整可能なバックルと、厚みのあるアウトソール、完全防水のマット仕上げで中敷きはクッション性があり、保護性を高めています。
誰もが持つ傘だからこそ差をつける
雨の日は誰もが持つ傘。
定番の黒や紺の傘は、気をつけていないとコンビニの傘立てで、他人の傘と間違えてしまうほど、個性が見出せません。
誰もが持つものだからこそ、自分だけのこだわりの傘を持って、周りとの差をつけませんか?
FOX UMBRELLAS(フォックス・アンブレラズ)
英国王室御用達として知られる、メンズ高級傘ブランドです。
全体的にシャープなデザインで、出来る大人というイメージ。
フォックス・アンブレラズを持つことが、英国紳士の一つのステータスとなっています。
1868年、ロンドンで誕生したフォックス・アンブレラズは、当時鯨骨製が主流だったフレームにメタルを使用したり、現代ではスタンダードなU字型断面の傘骨を考案したり、パラソル部に化学繊維を初めて採用するなど、傘の歴史を塗り替えてきたブランドです。
創業以来、全工程を熟練の職人の手作業で仕上げ、最後の英国製ハンドメイド傘ブランドとして、世界中を魅了しています。
細くきりりとまきこめるフォックス・アンブレラズならではの細身の傘は、英国傘の伝統が凝縮されています。
10本骨のスタンダードなGents Tubeです。
シンプルで美しい傘です。
ハンドルとスティックにこだわりのあるGents Solids。
木目を生かしたハンドルとスティックが味わいのある一品です。
一味違うデザインは、密かな優越感を味わえます。
ハンドルは、マライ半島特産の自然素材の藤「マラッカ」を自社で加工し、職人がハンドメイドで作り上げています。
BURBERRY(バーバリー)
ファッショナブルに決めるなら、バーバリーです。
バーバリーは1879年、農民が汚れ除けのため服の上に羽織っていた上着をヒントに、ギャバジンと言われる耐久性・防水性に優れた新素材を発明したことに端を発します。
バーバリーの発明したギャバジン製の製品は、飛行用衣料や極地探検家の防寒着などに採用され、英国王朝御用達にもなりました。
その後、トレンチコートを発明し、その裏地を「バーバリー・チェック」として宣伝、トラッドの代表格として世界にその名を知られるようになりました。
内側にバーバリー・チェックを施した紳士用の傘。
数ある黒傘と差をつけるならこちらに注目。
ネイビーが基調のバーバリー・チェックなので、スーツやビジネスシーンにもよく合います。
こちらも内側にバーバリー・チェックのバージョンです。
チェックの柄はお好みで。
Maglia Francesco(マリア フランチェスコ)
1854年に創業された、イタリアで最も歴史があり、また唯一のハンドメイドアンブレラブランドです。
ミラノのファクトリーで熟練の職人によって、生地の裁断から縫製、骨組みなどが丁寧に作られています。
パラソルの柄やハンドルが特徴的で、イタリアのトップメーカーのOEMを手掛けるなど、高級傘として評価の高いブランドです。
曲げのために施された熱加工の痕が、味わいを増しています。
丁寧に仕上げられたハンドル部分。
エンジ色がシックなメンズ用傘です。
ネクタイと合わせても楽しめそうですね。
雨の日ならではのコーディネートです。
落ち着いたグレーの中に、遊び心のあるカラーを入れて。
雨の日の特別なコート
スーツを濡らさないようにするためには必須のレインコート。
たとえば少しの雨なら、トレンチコートでしのぐ、なんていうのも格好いいかもしれません。
STUTTERHEIM(ストゥッテルハイム)
スウェーデン生まれのレインコートブランド。
60年代の漁師達に愛されてきたレインコートをアレンジし、現代風にしています。
しっかりと雨をしのぎ、バイクや豪雨でもへっちゃらです。
黒のシンプルなレインコートは、なんにでも合わせることが出来て重宝します。
グラデーションを効かせたコート。
他に白をベースにしたバージョンがあります。
チェックと白のツートン。
これなら雨の日も楽しくなりそうです。
KiU(キウ)
「自由な発想」をコンセプトにした、日本発のレイングッズブランドです。
ブランド名の「きう」は雨を喜ぶと書いて「喜雨」。
日照りの続く夏の日に、ようやく降る恵みの雨を表現した季語だとか。
『今の自分たちに出来ることを、大切にし、出来ることを一歩ずつ。それが「KiU」という言葉に込めた」想いというコンセプトのブランドです。
きれいめな色はスーツやジャケパンに合わせやすいですね。
ポンチョはバイクや自転車にも最適です。
Mackintosh(マッキントッシュ)
1823年、マッキントッシュが発明し、全英中に衝撃を与えたというゴム引きコート。
2枚の生地の間に溶かした天然ゴムを塗り、圧着して熱を加えた防水布で作られたレインコートです。
今でもイギリスではマッキントッシュといえばレインコートの代名詞とのこと。
撥水加工のシングルコート。
スーツでもカジュアルでも対応可能なデザインです。
少しの雨ならこれで十分。
ショートトレンチだけで雨をしのげそうです。
まとめ
雨の日を楽しめそうな、レインアイテムを取り扱うブランドをご紹介しました。
レインアイテムのブランドの歴史は、汚れや雨から人々を守るための素材であったり機能であったりします。
もともとの機能性にファッション性が加わり、現在では雨の日を楽しむ大人の男性のためのレインアイテムも増えてきました。
そろそろ黒い傘に長靴は卒業し、ファッショナブルな傘やコート、撥水加工のシューズやラバーブーツにしてみてはいかがでしょうか?
伝統あるブランドのアイテムは、持つ者に誇りと自信を与えてくれます。
テンションが下がり気味などんよりした日にこそ、そうしたアイテムを持ち、ポジティブに活動しましょう。
素敵な雨の日のアイテムがあれば、雨の日が待ち遠しくなること間違いなしです。