「あっ、しまった。どーしよう。。。」
真っ白いワイシャツにボールペンの黒いインクがくっきり!
こんな経験ありませんか。
・ペン先を出したまま、胸元のポケットに入れていた。
・目の前の書類を取ろうとしたら、手に持っていたボールペンがワイシャツにすれてインクがついてしまった。
・ポケットにボールペンを入れたまま洗濯してしまった。
わざわざクリーニングに出すのも面倒だし、もったいない。
かといって、ボールペンのインクをつけたまま着るのも、、、カッコ悪い。
さて、どうしたものか。
そんなとき、ワイシャツについたシミの取り方を知っていれば便利ですよね。
また、シミはボールペンのインクだけじゃありません。
コーヒーをこぼして袖口についたシミ、ご飯を食べているときにソースを飛ばして胸元についたシミ、通勤電車で知らない間についていた女性の口紅など、後から気がついて、ビックリ!なんてことも。
ここでは、外出先でうっかりつけてしまったシミの取り方~自宅でのシミ取り方法まで、だれでもカンタンにできる効果的なシミの取り方を紹介します。
シミについて
シミは時間とともに染み込んでいきます。
ワイシャツの素材やインクの種類によってさまざまですが、処置が早ければ早いほどシミになる確率も低くなります。
かといって仕事中にワイシャツをザバザバ洗うこともできないし。
まして、外出先でシミがついても、それを取る場所もありませんよね。
そんなときは、せめて応急処置だけでもやっておきましょう。
何もしないで「そのまま放置」すると、シミは確実に取れにくくなります。
また、シミが取れないからといって力任せに「ゴシゴシ」するのは禁物。
そんなことをすると繊維の奥へ奥へとシミを定着させたり、生地を傷める原因にもなりかねません。
シミを正しく取ることで衣類に負担をかけることなく、シミを効果的に取り除きましょう。
次の章ではシミの種類、衣類の素材、シミ取りに使う洗剤の紹介をしていきます。
汚れを知ろう(シミの種類)
汚れの性質によって取り方は変わります。
シミの代表的なものに、
(1)食用油や口紅、ボールペンのインクなどの油汚れ
(2)コーヒー、しょうゆ、ソースなど水に溶けやすいもの
(3)ラーメン、ドレッシング、たれ類など油を含むもの
があります。
また、これ以外に色素の強いもの(カレーやキムチなどに含まれる香辛料など)が混ざったシミは非常にヤッカイです。
シミの種類を十分に把握した上で、シミ取りを始めましょう。
衣類の素材
シミの種類と同じくらい大事なのが衣服の素材です。
確認しないでシミ取りを始めてしまうと、衣類を傷めたりシミを余計に悪化させる危険があります。
そのためにも衣類についている洗濯絵表示(衣類の内側についているもの)を事前に確認して、その衣類に適した方法でシミ取りをしましょう。
たとえば、
・レーヨン 水洗いに適さない。色が落ちやすい。
・シルク とてもデリケートなのでプロに任せたほうがいい。
など。
そしてシミ取りを始める前には、あらかじめ目立たないところで水や洗剤をつけて色落ちしないかどうか確かめましょう。
特に色柄物はちょっとした色落ちでも目立ってしまいます。
「面倒くさいから、、、」と手を抜かないで、きちんと色落ちテストをすることが大切な衣類を守るコツです。
プロのクリーニング店でも、シミ取り前の色落ちテストは徹底されています。
シミ取りに使う洗剤
汚れの性質によって取り方は変わります。
シミの代表的なものに、
・ 油汚れ
・ 水に溶けやすいもの
・ 油分を含んだもの
があるとお話ししました。(「1.1: 汚れを知ろう」を参照)
それぞれのシミに適した洗剤を使うことは、シミを効果的に取る上でとても重要なことです。
油分を取るもの
・台所用中性洗剤
人の皮脂や食べ物の油分は水だけでは取れません。
お湯を使えば多少は取ることができますが、キレイに取ることは難しいです。
そんなとき台所で使われる中性洗剤がおススメ。
フライパンやお皿についた油汚れをスルッと落としてくれる中性洗剤は、衣類についた油分も落としてくれる優れものです。
・エタノール
台所用中性洗剤よりもさらにパワフルなアイテムが「エタノール」。
エタノールってなに?と思われるかもしれません。
スーパーの入り口やトイレに、手を消毒するために置かれたポンプ式の容器を見かけたことがあると思います。
これは消毒用エタノールと呼ばれて、プロでも油性のシミを除去するときに使っています。
消毒液がシミ取りに使えるなんて、ビックリですよね。
そしてシミ取りで使うのに便利なのは、同じ成分で作られている「手ぴかジェル」や「キレイキレイ泡で出る消毒液」などのジェル状や泡状になったもの。これらは液体と違ってすぐに染み込まず、狙った場所(シミ部分)に留まってくれます。
シミ取りには、もってこいのアイテムですね。
また、女性がよく使うマニキュアを落とす除光液も油分を落とすのに使えますが、臭いがきついのであまりおススメできません。
白くするもの
色の付いた汚れには、汚れを分解する漂白剤を使います。
漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤がありますが、シミ取りには酸素系漂白剤を使ってください。
よく使われているのは「ワイドハイター」や「手間なしブライト」などの液体の酸素系漂白剤。
無色透明で生地の色落ちが比較的少なく、生地に与えるダメージも低い。
ただし、濃い色の衣類やファスナーなどの金属部分は変色する恐れがあります。
事前に色落ちテストを試してから使うようにしてくださいね。
また、ケガをしたときに傷口の消毒に使う「消毒用オキシドール」。
子どものころ、転んですりむいた膝にオキシドールをつけられて飛び上がった経験の持ち主もいらっしゃるはず。
消毒用オキシドールと酸素系漂白剤の主成分は同じなので、漂白剤の代用品として使うことができます。
まぜるな危険
「塩素系の漂白剤」と「酸性タイプの漂白剤」をまぜると猛毒の塩素ガスが発生します。
「塩素系の漂白剤」とは、
・ ふきんの黄ばみ取り、排水溝のヌメリ取りのキッチンハイター
・ 浴室のカビ取り剤やパイプ洗浄剤
・ トイレの除菌や洗浄剤
などを指します。
たとえば塩素系の漂白剤でお風呂のカビ取りをしてるときに、酸性の洗剤で水アカを取ると塩素系と酸性が混ざり合って有毒ガスが発生します。
過去には、塩素系の漂白剤と酸性の洗剤が混ざり合い発生した有毒ガスが原因で死亡事故が発生した事例もあります。
(酸性の洗剤以外に「お酢のスプレー」や「クエン酸」なども酸性です)
これらを使う場合は、くれぐれも混ざらないよう細心の注意を払わなければいけません。
◎もし混ぜてしまったら
換気が悪く、狭くて密閉度の高い浴室やトイレは特に注意が必要です。
万が一、混ぜてしまったら塩素ガス中毒になる危険があります。
すみやかに以下の処置をとるようにしましょう。
■ ガスを吸わないようにその場からただちに離れる。
(塩素ガスは空気よりも重い性質があります。低い姿勢はとらないようにしましょう。)
■ 皮膚や目に塩素ガスが接触しないようにする。
■ 外に出て新鮮な空気を吸う。
■ うがいをする。
少しでも体に異変を感じたら、ただちに病院へ行きましょう。
ボールペンの取り方
ボールペンのシミは、なかなか手ごわいものです。
(インクの種類やついた生地の素材によって取れ方にばらつきがあります。)
ここでは油性インクのボールペンをエタノールを使って取る方法を紹介します。
外出先編
[使うもの]
タオル、手ぴかジェルやキレイキレイ泡で出る消毒液など、手の消毒をするアルコール液(ここでは手ぴかジェルを使って説明していきます)
歯ブラシ(綿棒でもOK)⇒なかったらコンビニへ買いに行きましょう。
(1)ボールペンがついた面にタオルをあてて、ワイシャツの裏側から手ぴかジェルをシミ部分につけます。
(2)手ぴかジェルをつけた部分を歯ブラシでトントンしながらタオルにインクを移していきます。
(3)タオルにインクが移るので位置をずらしながら根気よく何度も繰り返します。
(4)最後はタオルに水を含ませて手ぴかジェルを取り除いてください。
もし時間的に余裕があれば、
最後に台所用中性洗剤をシミ部分につけて、つまみ洗いすればより一層シミが取れます。
家に帰ったら放置せず、シミ部分をチェックしましょう。
まだ取れていなかったら、液体酸素系漂白剤をつけて軽くもみ洗いしてからいつものように洗濯してください。
自宅編
[使うもの]
タオル、手ぴかジェルやキレイキレイ泡で出る消毒液など手の消毒をするアルコール液(ここでは手ぴかジェルを使って説明していきます)
歯ブラシ(綿棒でもOK)
台所用中性洗剤、液体酸素系漂白剤
(1)~(3)は同じです。
(4)台所用中性洗剤をシミ部分につけて、つまみ洗いします。
それでも取れない場合は液体酸素系漂白剤をつけて軽くもみ洗いしてから、いつものように洗濯しましょう。
(洗剤を使うので肌の弱い方は手袋を着用してください)
コーヒー・しょうゆ編
水溶性のシミなので、ボールペンに比べると比較的取りやすいです。
しかし、時間と共に素材に染み込んでいきますから早めに対処しましょう。
外出先編
(1)ティッシュペーパーに水をつけて、シミを軽く濡らす。
(2)シミが付いている衣服の裏側からハンカチを当てて、シミの上からティッシュペーパーかハンカチでシミをトントン押さえる。
(トントンすることでシミをティッシュペーパーに吸収させています。)
(3)これを繰り返し、最後に乾いたティッシュペーパーで水分をよくとります。
落ちにくい場合は、シミに台所用中性洗剤やハンドソープ(よく外出先のトイレに設置しているハンドソープでもOK)を少量なじませると取りやすくなります。
自宅編
(1)シミがついた面に2~4つに折りたたんだタオルをあてて、衣服の裏側から水をつけた歯ブラシを、シミ部分につけます。
(2)シミの外側から真ん中に向かってトントンしながら、タオルにシミを移していきます。
(3)タオルにシミが移るので、位置をずらしながら何度も繰り返します。
(4)それでも落ちない場合は、台所用洗剤を少量つけて軽くもみ洗い(デリケートな衣類は歯ブラシでトントン)します。
(洗剤を使うので肌の弱い方は手袋を着用してください)
(5)水ですすいで普通に洗濯してください。
それでも取れない場合は、液体酸素系漂白剤をつけて洗いましょう。
シミ取り番外編
ここではプロのクリーニング師の方や、毎日洗濯をしている主婦が使う必殺技を紹介していきます。
クリーニング店主の裏技
すぐに洗い流せなかったり、気づかなかったり、時間が経ってしまったシミを取るのは結構ハードルが高いですね。
そこで、こんな方法を見つけました。
クリーニング師の方が実際に使っておられる裏技です。
シミ取りの対象はコーヒー、ワイン、しょうゆ、ケチャップ、ソースなど食べ物に関するシミです。
ここから引用が始まります⇒
まずは、漂白剤を小皿に注いで、漂白剤を塗るための歯ブラシを準備します。
湯をマグカップに注ぎます。お湯は8割~6割ぐらい入れてください。
マグカップの上に、洋服のシミがついた部分をおきます。
歯ブラシに漂白剤を軽くつけて、まずはシミの周りから塗っていきます。
中まで、まんべんなく塗っていきます。
蒸気に反応して漂白剤がすこし泡立ってきます。
10秒ぐらい置いたら、そのまま中でじゃぶじゃぶ洗います。
あっという間にシミ抜きされて、キレイになりました!
以上、下記サイトから引用
この方法は、このクリーニング店しか発信していないので、リライトしても
コピペとなる可能性が高いと思います。
ちなみに、実際に家でやってみましたが、シミは落ちましたので、ヘタにリライトよりも、手順を引用の方が記事の信頼性として良いかと思いましたので、引用扱いにいたしました。
主婦の声
女性が化粧落としに使うクレンジングオイルを使って、シミを取る方法もあります。
さすがにこれを持ち歩いている人はいないでしょうね(笑)
もし家にあったら試してみてください。
(1)シミがついた面の裏側にタオルをあてて、クレンジングオイルを綿棒でシミ部分につけます。
(2)シミ部分を綿棒に移したあと、シミのついた衣類を裏返してタオルにあてます。
衣類の裏側からクレンジングオイルを歯ブラシにつけてトントンたたいてタオルにシミを移します。
(3)台所用中性洗剤をつけてお湯でつまみ洗いします。
(クレンジングオイルが残っていると「輪ジミ」になりやすいので、しっかりお湯で洗い流して下さい)
(4)最後は洗濯機で普通に洗ってください。
まとめ
いかがでしたか。
これで仕事中にボールペンのインクをつけてしまったり、ご飯を食べてるときにうっかりソースを飛ばしてシミをつけてしまっても安心ですよね。
シミは時間が経てば経つほど取れにくくなります。
一番いいのは、つけてしまったその場でササッと対処すること。
そんなことはわかっているけど仕事中はそんな時間もないし、人前でこそこそシミ取りなんて男たるものカッコ悪い、、、。
そんなとき、あなたならどれを選びますか?
(1)自分でシミ取りする
(2)毎回クリーニングにお任せする
(3)シミを気にせず着る
(4)捨てて新しいものを買う
ビジネスマンなら毎日着ることが多いワイシャツ。
きっと(1)を選ばれる方が多いと思います。
そんなあなたへ。
シミがついたら「いや~、シミつけちゃったよ、まいったなぁ、、、」とか言いながら急いで給湯室に駆け込むか、自販機で買った水を持って会議室にこもりましょう。
また、中にはどれだけがんばっても取れないシミもあります。
そんなときはムリに取ろうとせず、シミを悪化させる前に潔くプロに任せることも必要です。
クリーニングに出さず、新しいワイシャツを買い換えることもなく、あなたにも簡単にできるワイシャツのシミ取り。
(ワイシャツの素材とインクの種類によってシミの取れ方は異なります)
ぜひ今度シミがついてしまったときに、やってみてください。
いつも真っ白なワイシャツを着る男性は、好感度も高いですよ。