ダウンと言っても様々なタイプのダウンがありますよね。
アウトドアで着るようなスポーツタイプのダウン、少し前に有名俳優が流行らせたモコモコのエイプのレザーダウンなどなど。
若者のようなスポーティーなものではもうちょっと気恥ずかしい、という年齢に差し掛かると、なぜか自然にユニクロに流れてしまうようですが、ちょっと待って。
ちょいワルで知られる雑誌「LEON」にもたびたび取り上げられる、ダウンのブランド「タトラス」。
スポーティーなだけでなく、ビジネスライクにも使えるような、様々なシーンに合うモデルが続々と出ていますよ。
今回は、2016年秋冬に発売されたモデルを一挙にご紹介します!
最後にはコーディネート集もご用意しているので、ご自分が着た時をイメージしながらゆっくりとご覧くださいね。
タトラスとは
タトラス(Tatras)は、2006に日本でスタートしたブランドで、イタリア、ポーランド、日本のコーポレートブランドです。
拠点をイタリア・ミラノに置き、イタリアのデザインチームを中心に、グローバルな商品展開を行なっています。
2007年にはタトラス・ジャパンを設立しました。
タトラスのアイコンである三つのクロスは、機能的で洗練された、唯一無二のブランドコンセプトを表しており、造形美を追求したこれまでにないウェアを提案しています。
タトラスのダウンジャケットの特徴
タトラス製のダウンジャケットには、次のような特徴があります。
・ポーランド産の軸のない最高級ダウンを使用。
ポーリッシュ(ポーランド産)は、寒暖の差が激しく広大な農場で育てられているため、ダウンボールが大きく、その白さが特徴です。
*ダウンボールとは、水鳥の胸部にある羽毛で、産毛が残ったボール状のものをさします。ダウンボールは軽くて柔らかく、その形状から多くの空気を含むことができるため、保温性に優れています。
・ダウンの復元力が凄い。
一般的なダウンは、550フィルパワーで高品質とされますが、タトラスのダウンは700フィルパワーの最高品質のものを使用しています。
*フィルパワーとは1オンスのダウンを圧縮し、それが何立法インチで復元するかを一定の温度や湿度の元で測定した数値。数値が高いほど良い品質とされています。
・ライブハンドピック
ダウンは生きたままの状態で採取されています。
マシンピックで採られるものは、不良な部位も混入してしまいますが、人の手によって採取されたダウンは、ダウンボールを壊すことなく採られるため、品質が安定しています。
・タトラスの混合率
タトラスのダウンの混合率は、ダウン95%、フェザー5%です。
基本的にダウンが90%以上のものは品質が良いとされていますが、ダウンはフェザーに比べて、少ない重量でより多くの空気を含むことができるため、ダウンの割合が高いほど高品質な製品です。
タトラスのダウンジャケット
タトラスは何と言ってもダウンジャケットが有名です。
まずは、タトラスのダウンジャケットからご紹介していきます。
合わせやすい定番の形|BOESIO
ポーランド製のナイロンダウンジャケットです。
表面に特殊な処理が施され、コットンのように見えるのが特徴。
一般的なナイロンよりも柔らかな手触りで、前面の開閉部分にカバーをつけることで風が入らない構造にしてあります。
ダウン90%、フェザー10%。
カラーはネイビーとブラックの2色でフードは取り外し可能です。
700ユーロ。
スタイリッシュに|PIANO
ユニセックスに使えるウールジャケット。
ウールはイタリアの上質なピュアメリノウールを使用しています。
首元と袖部分はリブ編みのニットで、特に襟部分は高めに作られているため、暖かく着用できます。
左右のポケットはキルティングの模様に沿って作られているため、すっきりとしたデザインです。
色はネイビーのみ、745ユーロ。
トレンドのアニマル柄|CARLOMAGNO
2016年秋冬流行のアニマル柄を取り入れたリバーシブルナイロンダウンジャケット。
アニマル柄の裏側はシックなブラックです。
タトラスオリジナルのシルクスクリーンで施されたヒョウ柄プリント。
表面は撥水性なので、少しくらいの雨や雪でもへっちゃらです。
745ユーロ。
知的に着るなら|FORATO
ポーランド製ナイロンジャケット。
表面は特殊加工によりコットンのような肌触りです。
両脇の左右ポケットの他に左右のジッパー付き胸ポケット、そして左腕のサイドポケットが特徴です。
ポケットがたくさんあると、アウトドアでも手ぶらで動けるのでとても便利ですね。
色は画像のサンドとブラックの2種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
フードは取り外し可能です。
745ユーロ。
サテンの光沢が美しい|PETRONIO
表面がサテンのような光沢を放つ、ナイロンジャケット。
取り外しできるフードには、アライグマのファーがついています。
腕の左サイド部分にあるポケットがアクセントになっています。
丈が長めなので腰まですっぽりホールドし、暖かです。
色はブラック、ベージュ、カーキ、ネイビーの4種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
1000ユーロ。
雨や雪にも負けない|OFANTO
ペンキをかけたようなプリントデザインのダウンジャケット。
胸元はジッパーとボタンのダブルで強化されており、外からの寒さを完全にシャットアウト。
防水加工が施してあり、アウトドアにぴったりなダウンジャケットです。
ジッパーはシリコン製です。
色はグレーとベージュの2種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
980ユーロ。
超軽量でタイトなシルエット|BELBO
超軽量のナイロンダウンジャケット。
シルエットがタイトなため、すっきりと着こなせます。
フードは取り外し付きで、左腕部にあるポケットがユニーク。
カラーはブラック、モカ、ダークネイビーの3種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
620ユーロ。
休日のタウンや旅行に|DIOMEDE
撥水加工が施された、超軽量ナイロンダウンジャケット。
超軽量なので、くるくると丸めてバッグの中に入れて持ち運べます。
2つの胸ポケットがアクセント。
フードは取り外し可能、色はブラック、ベージュ、ワイン、ネイビーの4種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
660ユーロ。
ミリタリーな気分|PERUGIA
表面がサテンのような美しい光沢を放つ、ナイロンジャケットです。
ウエストと袖部分はリブ編みのニットで、フードは取り外し可能。
フードのアライグマのファーが美しく、サテンの雰囲気と良く合っています。
撥水加工が施されており、左腕には便利なポケット付き。
色はブラック、ベージュ、カーキの3種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
1000ユーロ。
シャツ?ジャケット?|MOLARO
幾何学模様が特徴的な、シャツのようなデザインのダウンジャケット。
20デニールの高密度ウールとナイロン糸をジャガード織りした面白いデザインです。
撥水加工が施してあり、Tシャツの上に一枚羽織るだけで防寒・暴雨の役割を果たしてくれます。
色はネイビーのみ、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
785ユーロ。
タトラスのダウンコート
2016年冬、タトラスのダウンコートはビジネスライクに着用できる3モデルを発表しています。
スーツの上から着用すれば、北風や雪の日でも寒さ知らずです。
スマートなテーラードダウンコート|CIMONE
ブレンドウールで作られたダウンコート。
テーラード様式を用いられており、見かけはダウンではないようですよね。
腕も自然なカーブを描いているため、楽に着られます。
ポケット部はジッパーがついています。
色はベージュのみ、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
830ユーロ。
スーツにも相性抜群|FALCO
ダブルブレストのテーラード型ダウンコート。
ブレンドウールで作られているため、スーツにも馴染むデザインです。
脇部分と袖の内側がキルティングの切り替えデザインになっています。
色はグレーとネイビーの2種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
870ユーロ。
見かけは軽やか、中身はバッチリ防寒|RENO
ダウンだと言われなければ普通のPコートにしか見えない、ダウンコート。
ジャガード織りで高級感のある1着です。
ストレッチ製のあるトリコットジャージを使用し、特別な防水処理加工を行なっています。
インナーに取り外し可能なダウンベストがついていて、とても暖か。
色はネイビーのみ、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
1000ユーロ。
タトラスのダウンベスト
休日の外出に便利なダウンベスト。
コートを着るまでもないけどちょっと肌寒い、そんなに日には大活躍してくれます。
超軽量|POSEIDON
超軽量で実用的なナイロンダウンベストです。
フードは取り外すことができます。
カラーはダークネイビーとマスタード、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
480ユーロ。
きれい目コーデのアクセントに|PANARO
撥水加工が施されたナイロンベストです。
フードが首の後ろに格納されており、引き出して使うタイプ。
カラーはブラック、ネイビー、サンドの3種類、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
表面がマットな仕上がりなので、キレイ目ファッションによく合います。
580ユーロ。
アウトドアに|VENTASSO
ペンキをぶちまけたようなカモフラージュ・ナイロンダウンベスト。
カラーはグレーとベージュがあり、ホワイトポリッシュグースダウン90%とホワイトポリッシュグースフェザー10%を使用。
防水加工のほか前面のジップにカバーがついているため、アウトドアでの活動に重宝します。
650ユーロ。
タトラスの着こなし|実践編
タトラスの2016年冬モデルをご紹介しましたが、いよいよ実践編です。
どんな風にコーディネートすれば良いか、着こなし例を挙げてみますので、参考にしていただけたら幸いです。
PIANOのベージュですね。
スマートなシルエットのダウンジャケットなのに、とてもラフでワイルドな感じに着こなしています。
こちらも同じくPIANO。
こちらはタートルに合わせてスレンダーにまとめています。
同じジャケットでも雰囲気がまるで違いますね。
スタンダードなマットタイプのダウンジャケット。
同じ暖色系を合わせることで、統一感を出しています。
暖色系は血色をよく見せてくれるのでオススメですよ。
ワインカラーのダウンベストを主役にした着こなし。
一つ間違えるとガチャガチャしてしまうコーディネートですが、ワインレッドに合わせてブルーとグリーンの色調を落としているため、全体的にまとまりが出ています。
くすんだような濃い原色を使うと、オリエンタルな雰囲気になりますね。
ダブルブレストのコート。
今期には発表されていないので、前回までのモデルですね。
このグレーの幾何学模様は、タトラスではたびたび使われるデザイン。
超軽量のダウンジャケット。
仕事中のちょっとした外回りにも使えそうですね。
黒の上下にグレーのダウンジャケット。
さりげないですが多色づかいを避けて洗練された着こなしです。
表地がサテンのPETRONIOのベージュです。
ジーンズにサテンはスカジャンのイメージですが、このコーデはそんな気配を感じさせないモードな雰囲気。
茶系のブーツとネクタイが効いています。
ネイビーのジーンズにネイビーのダウンジャケット。
絶対失敗しない色味の鉄板コーデですね。
コーディネートで迷ったら、とりあえずは全身ネイビーにしておくとOK。
これが全身白や黒だと女性的にはNGになることが多いので、気をつけて。
スーツの上から。
朝晩の冷え込みにも対応してくれる心強いダウンジャケット。
蝶ネクタイにダウンジャケット。
カジュアルなパーティーだったらこんなのもアリ?!
テーパードのパンツに素足、カジュアルシューズでフォーマルを崩しているのがおしゃれです。
ヒョウ柄もこんな使い方があったんだ!と思わせるようなコーディネート。
もちろん職場には着て行けそうにもないですが、デートならOKですね。
カモフラ柄のダウンジャケット。
2016年秋冬のトレンドを押さえたミリタリー感満載のダウンジャケットです。
カモフラ柄はもはや定番になりつつあるので、もちろん来年以降も着られますよ。
最後はやはりジャケパンで。
超軽量のダウンジャケットなら、モコモコしないのでジャケットがわりに着てもいいですよね。
タトラスまとめ
2016年秋冬のタトラスのラインナップを一挙にご紹介してきました。
・タトラスは日本でスタートしたポーランドとイタリア、そして日本のコーポレートブランド
・タトラスのダウンは90%以上がダウンを使用した高品質な製品
タトラスのダウンジャケットのラインナップは、
・合わせやすい定番の形|BOESIO
・スタイリッシュに|PIANO
・トレンドのアニマル柄|CARLOMAGNO
・知的に着るなら|FORATO
・サテンの光沢が美しい|PETRONIO
・雨や雪にも負けない|OFANTO
・超軽量でタイトなシルエット|BELBO
・休日のタウンや旅行に|DIOMEDE
・ミリタリーな気分|PERUGIA
・シャツ?ジャケット?|MOLARO
そして、タトラスのダウンコートはいずれもビジネスユースを意識したモデルで、
・スマートなテーラードダウンコート|CIMONE
・スーツにも相性抜群|FALCO
・見かけは軽やか、中身はバッチリ防寒|RENO
の3モデルです。
また、肌寒い時に重宝するダウンベストは
・軽量|POSEIDON
・きれい目コーデのアクセントに|PANARO
・アウトドアに|VENTASSO
の3モデル。
最後にタトラスのダウンの着こなし実践編として、様々なコーディネートをご覧いただきました。
タトラスのダウンは高品質でデザインも良く、コーディネートの幅も広がります。
ユニクロダウンよりぐっと男も上がりますよ。