ビジネスマンならおそらく多くの人が、30代を過ぎると、接待や会社のコンペなど、ゴルフを経験すると思います。
そこで初めてゴルフをする際に、ゴルフウェアを揃えることになりますが、ゴルフウェアのトップスは、今も昔も動きやすく、ラウンドでの首の日焼けも防いでくれるポロシャツが主流。
昔はスポーツブランドで購入するのがスタンダードでしたが、最近はファッションも楽しみながらゴルフをする人が増えて、思い思いのブランドのポロシャツを着ている人が急増。
ゴルフは昔、中高年男性のスポーツの代名詞でしたが、昨今は若い人や女性にも人気のスポーツとなっているからです。
これからゴルフをするなら、スポーツウェアではなくスタイリッシュなポロシャツでゴルフもおしゃれも楽しみたいですよね。
とはいえ、会社の接待ゴルフなどでは、あまりファッション性を強調しすぎるのも考えものです。
そこで、ここでは「接待にも使えるおしゃれなポロシャツ」を取り扱うオススメのブランドを7つ、ご紹介します。
ちょっとしたブランドのこだわりが、あなたの個性としてラウンドで光りますよ。
由緒正しいポロシャツ|フレッドペリー
フレッドペリーは卓球選手から転向した異色のテニスプレーヤー、フレッド・ジョン・ペリーが設立したブランドです。
選手時代は超一流プレーヤーとしてだけでなく、そのスタイルの良さからベストドレッサーとの呼び名も高かったフレッド・ジョン・ペリー。
ブランドは引退後にスタートした事業で、最初は当時あまり優秀ではなかったリストバンドの改良から始まったとされています。
また、ブランドのアイコンとなっている月桂樹のマークは、ウィンブルドンで正式に許可されたもの。
ブランド自体は1952年に創業し、当時作ったテニスシャツのコンセプトは「体にフィットするシルエット」。
当時のテニスに用いられたシャツは、ダブダブのシャツが主流だったのです。
革新的なフレッドペリーのシャツは、エリザベス女王の耳にも入り、ウィンブルドン開会式に来賓として招かれていた女王が、シャツについての質問をフレッド・ジョン・ペリーにしたほどでした。
2009年にはフレッド・ジョン・ペリー生誕100周年を迎えました。
フレッドペリーは世界的な不況の折にも順調に売り上げを伸ばし、現在も店舗拡大を続けています。
襟と袖に2本のティップラインが入ったM12。
フラッドペリーが12番目にデザインしたシャツのスタイルナンバーです。
このデザインはフラッドペリーのオリジナルで、1957年以来、イングランド性にこだわって作り続けられています。
ボタンダウンの襟や布帛デザインを取り入れた、シャツ感覚で着られるポロシャツです。
ゴルフシーンだけでなく、タウンやカジュアルオフィスなどでも活躍しそうですね。
吸汗速乾機能付きで、汗をかいてもさらりとした着心地です。
前たてと袖カフス裏、大襟裏、裾スリット部分にギンガムチェックを配したポロシャツです。
素材は吸汗速乾機能のあるスペースマスター鹿の子生地を使用しており、スタイリッシュなデザインなのでゴルフの他にもオン・オフで着用できるのが魅力です。
伝統と歴史のポロシャツ|ラコステ
ワニのロゴマークで有名なラコステ。
実は、伝説的なテニスプレーヤーが創業したことは、あまり知られていません。
1921年、17歳でトーナメント優勝し、その後は階段を駆け上るかのように華々しい選手人生を歩んだルネ・ラコステは、テニス界にも多く貢献しました。
今では当たり前に見るようになったテニスの練習用ボールマシンも彼が発明したものです。
また、自らのテニステクニックをあますところなく著書にしたため、その本は各国で翻訳されています。
自身のスポーツウェアのブランドが誕生するきっかけとなったのは、1926年です。
ロンドンでポロプレーヤーの姿に感化されたルネ・ラコステは、体を楽に動かせる半袖のシャツを作りたいと考えました。
その時のコンセプト、「機能的なエレガンス」がそのまま、のちのブランドのコンセプトになっています。
ブランドロゴのワニは、彼のニックネームからつけられたもの。
現在では誰もが着用している通気性に優れ、柔軟性に富んだ軽量なポロシャツですが、彼がいなかったらスポーツシーンのウェアは、また別のものとなっていたかもしれません。
ラコステポロシャツの看板的ポロシャツ、L.12.12。
1933年に誕生して以来、多くのファンを魅了してやまない製品です。
今もなお、当時のデザインや機能性を受け継いでおり、ラコステのDNAを形にしたポロシャツ。
単一の高級糸で編まれた鹿の子は、贅沢な光沢と耐久性があり、丈が長く軽いので、激しい動きにも対応します。
カラーは18色もあり、長期にわたり使用しているヘビーユーザーからは、他のブランドよりも色褪せしにくいと評判です。
8年にも渡って1年に1枚定期的に買い換えているファンもいる程で、経年のヴィンテージ感を楽しむ人もいるとのこと。
長袖のポロシャツ「LACOSTE 33」。
見た目より厚みのある生地で伸縮性もあり、冬のゴルフには最適なポロシャツです。
また、きめ細かいコットンジャージーなので着心地もよく、オーセンティックなデザインの中にも胸のマークや袖の後ろ側についているロゴ刺繍など、細部も凝った作りでおしゃれに着こなせます。
胸のアイコンが通常のラコステのワニとは異なる、斬新なデザインのポロシャツ。
こんな遊び心のあるポロシャツも、たまにはいいですね。
アメリカントラッドのポロシャツ|ラルフ・ローレン
若干28歳という若さで、エンパイアステートビルの引き出し一つという環境から、ネクタイのデザインで出発したラルフ・ローレン。
今や押しも押されもせぬアメリカンカルチャーのアイコンであり、日本でもアメリカントラッドの先駆的存在として有名です。
手がけるのはウェアの他にアクセサリー、ホームグッズ、フレグランスなど幅広く、タイムレスなデザインとハイクオリティが、世界中で愛されています。
“私が手がけているのは、ライフスタイルそのもの。私が生み出しているのは単に洋服ではなく、それを着る人々をどのように変身させるかということです”
英国の伝統的なスタイルを保ちつつも、さまざまなことにも意欲的に取り組むラルフ・ローレン。
2016年のオリンピックのオフィシャルウェアとしてサポーターになり、社会貢献では乳がんや恵まれない地域のがん治療・教育に従事しています。
また、最高品質の製品を提供するため、クラフトマンシップに則ったものづくりをしています。
洗練されたデザインのカッタウェイ半袖ポロシャツです。
台襟付きのカッタウェイがスタイリッシュで、ゴルフはもとよりクールビズにも対応できる、汎用性の高いデザインですね。
カラーは白・グレー・ネイビー・ライトブルー・ブラックと、モノクロ・寒色系で使い回ししやすいカラーバリエーション。
台付き襟なので、1日中ラウンドを回っても、襟がビシッと決まっています。
1972年に発売されたオリジナル・ポロシャツ「カスタムフィット・ロングスリーブポロシャツ」です。
裾の後ろ側が長めになっていて、激しい運動でもシャツがはみ出さないデザインになっています。
カラフルな6色展開と、選べるフィット感が特徴です。
2006年にデザイナー、ロバート・ゴドレーが立ち上げたサイコバニー。
うさぎとスカルの不思議な図柄が新鮮ですね。
コンパクトなシルエットでスタイリッシュに着こなせるポロシャツです。
マドラスチェックの切り替えがポイントの上品なデザインは、大人のポロシャツという印象。
デザイン豊富なポロシャツ|トミー・ヒルフィガー
高校生の時分から友人二人と20本のジーンズを売ったことで、アパレル業界に関わりを持ってきたトミー・ヒルフィガー。
独学でファッションを学んで1979年にフリーのデザイナーとして活躍後、1984年に自身の名を冠したブランドを設立しました。
トミー・ヒルフィガーはメンズのスポーツウェアが有名で、他にメンズウェア、ウィメンズウェア、キッズウェア、デニムコレクションなどを中心に展開しています。
ポロシャツのデザインも豊富で、ベーシックなものからペイズリーをモチーフにしたエレガントなものまであり、自分に合った一枚がきっと見つかるはず。
胸元のロゴがパッと目を引く、ベーシック・エンブレム・ポロです。
襟と袖口のラインがスポーティーなアクセントになった印象的なデザイン。
ボタンを開けて前たての配色を見せることで、トレンド感のあるスタイリッシュな着こなしができますよ。
コーディネートに取り入れやすい、ベーシックなオリジナル・フラッグ・ポロ。
体のラインに沿った心地よいフィット感と、上質なコットン鹿の子の爽やかな肌触りは、プレイ中のストレスを軽減してくれます。
深いインディゴカラーが特徴の、コンビネーションポロシャツ。
肌触りの良いコットンで、着心地もソフト。
胸ポケットと襟にペイズリープリントを配し、落ち着いたオシャレな印象。
ゴルフだけでなく、タウンユースにも着回せるスタイリッシュなデザインです。
上品なカラーのポロシャツが揃う|アバクロ
アバクロンビー&フィッチの歴史は古く、20世紀初頭に始まります。
設立当初は英国の人気アウトドア専門店で、顧客にはアメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトやジェラルド・フォードのほか、キャサリン・ヘップバーンやグレタ・ガルボ、クラーク・ゲイブル、作家のアーネスト・ヘミングウェイなどが名を連ねていました。
順風満帆な経営でしたが、アバクロンビーとフィッチの経営の方向性は徐々に異なり、アウトドア商品を追求したいアバクロンビーは商品の開発に没頭し、経営の幅を広げたいフィッチは経営を担当することになります。
1913年にはニューヨークに出店し、世界最大規模のスポーティング・グッズ専門店に成長しました。
ちなみにニューヨークで女性に向けたスポーツ衣類を販売したのは、アバクロが初だったとのこと。
その後は破産し経営難がつづきますが、リミテッド・ブランズに経営が切り替わってからはブランドの再生が始まり、現在のカジュアルウェア・ブランドとして存在を確立しました。
アバクロの製品は上品でスタイリッシュなカラー展開と、他のブランドと比べて比較的お手頃価格なことが特徴です。
優しいカラーのTIPPED PIQUE POLO。
スーパーソフトなウォッシュ加工を施した、クラシカルなポロシャツです。
ジャージーニット仕立ての柔らかで快適なポロシャツです。
総ストライプが個性的ですね。
ソフトなコットン混紡のストレートピケ素材を使用した、ストレッチ・アイコン・ポロです。
スタンダードなストレートヘムで、左胸にアイコンのロゴマークを配しています。
カラーもスタイリッシュな9色展開で、色違いで持っても楽しめます。
一枚でサマになるデザインのコットンポロ。
程よいストレッチが効いているので、スポーツにも最適です。
オーガニック素材のポロシャツ|フィルメランジェ
2007年に設立された、比較的新しいブランドです。
フィルメランジェは日本のカットソーブランドで、「綿」から糸、生地、縫製に至るまでの全てを自社開発で行なっており、「最高峰のカットソー」を作り続けるというのがブランドのコンセプトになっています。
ブランド名の「フィルメランジェ」は、「混色の糸」という意味。
昔ながらのTシャツやスウェットに見られるグレーの杢柄のような、美しく混ざり合った色を指しています。
機能美、原点、簡素をモットーに、衣服を着ることの意味や喜びを追求した製品づくりをしているブランド。
素材もオーガニックコットンなどの天然のものを使用し、縫製に使う糸も合成繊維ではなく綿の糸というこだわり。
本当の肌触りの良さを味わいたい人向けのポロシャツが見つかりますよ。
ニットソーの鹿の子ポロシャツ「エイミス」。
アフリカのタンザニアで育てられたオーガニックコットンで、まず空気精紡機で紡績し、特別な番手の糸を作ります。
その後、特別な編み機で鹿の子の目がよく立った表情のある生地に仕上げられました。
空紡糸ならではのシャリ感があり、ドライタッチな風合いが、汗ばむ季節に心地よいポロシャツです。
アーティストの感性が作るポロシャツ|メゾンキツネ
メゾンキツネとは、パリを拠点としたアートプロジェクトのことで、クリエイター集団の名称です。
音楽レーベル、アパレルブランドを持ち、さまざまなクリエイターとコラボするなど積極的な活動を展開しています。
創立は、パリ在住の日本人、マサヤ・クロキ氏とジルダ・ロアエック氏によるもの。
その後ロンドン在住のグラフィックチーム「アバケ」4名が加わり、現在は総勢6名で活動しています。
アパレルを担当するのはマサヤ・クロキ氏で、そのデザイン性の高さとユニークさが、ファッション好きの間で度々話題になっているほど。
コットン100%のシンプルなポロシャツ。
胸のキツネモチーフ可愛らしいですね。
色違いのポロシャツ。
カラーはブルー系が3色、グリーン系が2色、その他ホワイト、グレー、ブラック、黄色などがあります。
製品によって胸のキツネのロゴマークが違うのも楽しいところ。
楽しくて、ついついいろいろなバージョンを集めたくなってしまいますね。
生地とキツネの刺繍の色のコントラストもエスプリが効いています。
接待でも着られるおしゃれポロシャツ|まとめ
接待ゴルフに着ていっても浮かず、なおかつ個性もさりげなくアピールできる30代向けのおしゃれなポロシャツを取り扱うブランドをご紹介しました。
どれもデザイン性に優れ、襟の前たてやロゴがアクセントになるあたり、決して浮かないけれどタウン着としても通用するおしゃれなものばかりでしたね。
・由緒正しいポロシャツ|フレッドペリー
・伝統と歴史のポロシャツ|ラコステ
・アメリカントラッドのポロシャツ|ラルフ・ローレン
・デザイン豊富なポロシャツ|トミー・ヒルフィガー
・上品なカラーのポロシャツが揃う|アバクロ
・オーガニック素材のポロシャツ|フィルメランジェ
・アーティストの感性が作るポロシャツメゾンキツネ
大人の気品漂うスタイリッシュなポロシャツで、ゴルフもおしゃれも存分に楽しんでくださいね。