巷でよく見かけるようになったジョガーパンツ。
裾がリブ編みやゴムで絞られたシルエットが特徴です。
以前はルームウェアでスウェット派だった男性も、外出時のコーディネートにも便利なジョガーパンツ派に流れた人が多いのでは。
しかしこのジョガーパンツ、うっかりすると部屋着のような雰囲気になってしまうのが困りもの。
そこでこの記事では、大人の渋いジョガーパンツの着こなしについてと、オススメのブランドをご紹介していきます。
楽でオシャレなジョガーパンツをぜひ、攻略してくださいね。
やってはいけない!ジョガーパンツの失敗コーディネート
ここではジョガーパンツの失敗コーディネートを解説します。
元はジョギングのためのパンツなので、もちろんスポーツをするときにはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
しかし、タウン着やおしゃれ着として使うなら、少し注意が必要です。
スウェット生地やジーンズ生地など、ジョガーパンツにも色々な生地素材が使われています。
デニム生地やコットンが使われたパンツは比較的きちっとしていて外出時にもハマりますね。
ところが心配なのはスウェット生地。
下手をすると部屋着やパジャマのようになってしまいかねません。
また、一歩間違うと怖い系のファッション寄りになってしまうことも・・・。
まず、NGになるコーディネートとして、同色のスウェットにしてしまうことが挙げられます。
柄が入っていても同じ色だと、ルームウェアにしか見えません。
また、全体がふっくらとしたゆとりのあるシルエットもルームウェア仕様。
ボクサーがトレーニングで履いているようなイメージのトレーニングパンツですね。
ダボダボシルエットのパンツは確かに楽ではありますが、リラックス感が強すぎます。
さらに、履物にも注意。
つっかけのようなサンダルや、スニーカーのかかとを踏んで履くと、カジュアルというよりだらしなく見えてしまいます。
・同色の上下にしない
・ふっくらしたシルエットは避ける
・つっかけサンダルやスニーカーのかかとを踏んで履くのも避ける
タウン着にするならこれらのことは避けましょう。
大人のジョガーパンツの着こなし
では具体的な大人のジョガーパンツの着こなしといきましょう。
どんなジョガーパンツを選べばいいか、どんな服と合わせたらいいかが分かれば、スタイリッシュなジョガーパンツスタイルを作ることができますよ。
タイトなシルエットを選ぶ
まずは、ジョガーパンツの形です。
これは鉄則なのですが、タイトなシルエットを選ぶこと。
ふっくらするような、生地にゆとりのあるものはだらしなく見えるため、シュッとしぼんだ形のものを選びましょう。
タイプとしてはこんな感じの形です。
裾まで一切広がりがなく、タイトなシルエットですね。
これは世界的にパンツのシルエットとして流行しているテーパードタイプです。
テーパードは裾に行くに従って狭くなっていくシルエットのパンツを言いますが、ジーンズやチノパンはもとより、現在はスーツのパンツまでこのタイプが主流です。
テーパードは裾に向かって狭くなるといっても、腿のあたりはゆったりとしているので特に窮屈さは感じません。
また、ストレッチが効いているものも多く、程よく肌に付かず離れずで、スリムタイプよりも着心地はリラックスしています。
デニム生地のジーンズタイプだとこうなります。
特に窮屈そうでもなさそうですよね。
そして、見た目もスッキリとしています。
また、テーパードの特徴は裾が足首あたりで終わっていること。
ジョガーパンツも足首までのものが綺麗に見えます。
ふくらはぎから足首にかけてたわんでいると、ダフっとした雰囲気になり、ものによってはだらしなく見えてしまいます。
タイトなシルエットなら、スウェット生地でもルームウェアのようには見えませんね。
シルエットは「テーパード」を意識して着こなせばOKです。
テーパードの着こなしは、靴の選び方の項で詳しくお話ししますね。
このコーディネート、着ているものはとてもシンプルで、白いシャツにジョガーパンツ、そしてミリタリーのボンバージャケット(ジャンパー)です。
ジョガーパンツは黒を1本持っておくと、何にでも合わせやすいので重宝しますよ。
きっちりとしたジャケットやコートと合わせるのもアリですね。
きれいめにしたいなら、上半身はカジュアルなものでなく、襟のついたシャツやテーラードジャケット、チェスターコートやステンカラーコートなどを合わせると良いでしょう。
素材と色はきれい目にする
さて、素材と色ですが、きれい目というのは特に「コレ」というものはありません。
きれいめコーデを作るなら、例えば素材なら目の細かいデニムやコットンあたりがオススメです。
目が細かいものは上品に見え、きれいめファッションにとてもよく似合います。
デニムは目が荒くなるほどカジュアルになるので覚えておきましょう。
コットンは、チノパンやコットンパンツのイメージです。
布自体がカッチリとしているので、リラックスしたジョガーパンツでもきれいなラインを出してくれます。
ライダースブルゾンとのコーディネート。
タイトであることと、足首までというこの2点を押さえておけば、様々なタイプのコーディネートが楽しめます。
これはチェスターコートと合わせた着こなしですね。
きれいめファッションの特徴は、シンプルなアイテム、モノトーンにアースカラーを取り入れる、たったこの二つです。
ジョガーパンツをスタイリッシュに履きこなすには、ロゴや文字の入っていないTシャツやトレーナーを選ぶこと、デザインもシンプルなものを選ぶと失敗しません。
秋冬仕様のヘリンボーン織りのジョガーパンツです。
素材も普通のパンツと同じであるように、コーディネートも普通のパンツと同じと考えるとコーディネートしやすいかもしれません。
足元まで気を抜かない(足首、革靴)
ジョガーパンツに限らず、コーディネートで重要なのは足元です。
ジョガーパンツにも当然言えることで、足首が見える丈を選ぶこと。
もう一つは、靴下は履いているのが見えない、俗にいう「見えない靴下」を履くこと。
見えない靴下は、「ショートソックス」や「インビジブルソックス」という名前で販売されています。
もし、靴下を見せたいなら白ではなく凝ったオシャレなものにしましょう。
柄のあるもの、差し色になる赤や青、オレンジなどもおすすめです。
また、靴は革靴にすると大人っぽいスタイルになります。
牛革のスリッポンやひも履、ローファーなどが合わせやすいですよ。
スウェード調のものもいいですね。
スニーカーなら落ち着きのあるオシャレスニーカーや革製のスニーカーが良いでしょう。
黒のジョガーパンツに合わせた黒い革靴。
そして靴下はニットのグレーと合わせた色にしています。
黒とグレーが交互に並んでいますね。
これをサンドイッチ効果といい、同じ色で別の色を挟むことで、統一感の出る技です。
この場合は、グレー+黒+グレー、黒+グレー+黒とダブルのサンドイッチ効果を使っています。
さりげないけど色の配色を気にするだけで、オシャレ度がアップしますね。
このコーディネートの差し色は、ショートコートのキャメルです。
全体的に落ち着いていて、ニットの柄も聞いています。
ミリタリーの雰囲気を感じさせる、オリーブ系カーキ色のコットンのジョガーパンツを、白いTシャツと白いサンダルで挟んだコーディネートです。
差し色は腰に巻いたネイビーのシャツとネイビーのトートバッグ。
サンダルもよそ行き顔のスタイリッシュなサンダルならアリですね。
全体のバランスの問題なので、一度全てを着た状態で、全身を鏡に映してチェックするのも大切です。
Tシャツは一見何の変哲も無いポケット付きのTシャツに見えますが、このTシャツのデザイン性の高いところはポケットの大きさと位置。
通常の胸ポケットより大きいし、位置がずいぶん下ですよね。
こんな風に、さりげないオシャレを楽しめるようになればしめたもの。
少しずつ、アイテムを増やしていくと良いでしょう。
こちらは黒がメインのコーディネートに赤い靴と赤い靴下がポイントです。
黒いトレーナーから白いタートルネックのカットソーが見えてワンクッションになっているのもオシャレですね。
真っ黒よりも白を挟むことで、柔らかさがプラスされます。
靴はアメカジファッションにぴったりなレースアップシューズ。
カジュアルな革靴の定番です。
優しげなニットとデニムのジョガーパンツ、そしてアディダスのシューズを合わせたコーディネートです。
スポーティーな下半分にニットを合わせることで、柔らかさが増しています。
ニットは季節に関係なく大人っぽく見せてくれるアイテム。
一枚で雰囲気を作ってくれるので、春夏は白のサマーニット、秋冬は厚手の白やベージュのニットが使いやすいですよ。
シンプルなデザインのブランドスニーカーや、シックな黒のレザースニーカーなら、ジョガーパンツも大人っぽくスタイリッシュに履きこなせますね。
オススメのジョガーブランド
スタイリッシュなジョガーパンツ、どこで買えばいいの?というあなたに、オススメのブランドをご紹介します。
まずは1本手に入れて、コーディネートを楽しんでみましょう。
スポーティーに「ナイキ」
ご存知有名スポーツメーカー、ナイキ。
機能性だけでなく、スタイリッシュなことからも、海外のセレブやファッショニスタからも常に注目を浴び続けているブランドです。
ナイキ スポーツウェア テック フリース ¥11,880
フリースでできた温かなジョガーパンツです。
股下がゆったりとしていてリラックス感も十分。
膝は特に伸縮性を意識した、機能性の高い別布の切り替えです。
これがデザインのポイントにもなっていますね。
カラーはこのほかに、スモーキーブルー、ブラック、ダークオブシディアン(ダークネイビー)があります。
ナイキ スポーツウェア アドバンス 15ジョガー ¥10,800
スポーツブランドらしいジャージーニットのジョガーパンツです。
左ポケットのナイキのロゴがポイント。
スポーツウェアだけあってストレッチ性もあるので、スタイリッシュでリラックスできるコーディネートが楽しめます。
ヘルシーに「EDIFICE」
エディフィスはどちらかというとマイナーなブランドかもしれませんが、ジャーナルスタンダードと同系列のブランドです。
ファッションだけでなく、ライフスタイル全般に興味を持つ男性顧客全般をターゲットにした、上品なスタイルを提案する大人の男のショップ。
主に30代からの男性に人気があります。
360°ストレッチデニムジョガーパンツ ¥8,964
360°全方向にストレッチを効かせたストレスフリーなジョガーパンツです。
カットソーなどのカジュアルなスポーツミックススタイルから、ジャケットやコートを合わせたきれいめスタイルにも対応するモダンなアイテム。
グッドヒューマンNIK NIK PANT ¥9,720
コットン素材にストレッチを取り入れた、着心地の良いジョガーパンツです。
リラックス感がありつつも、シンプルでスタイリッシュなシルエットなので、様々なスタイリングに使用できますね。
ニットチノリブテーパードジョガーパンツ ¥12,960
すっきりとしたシルエットはジャケットとも相性抜群。
程よい丈感でスタイリッシュに決められますよ。
意外と「ユニクロ」
意外と狙い目なのが、大手ファストファッションのユニクロです。
きれいめジョガーパンツが充実していて、素材はストレッチ、コットン、デニム、そして丈は普通丈とクロップドがあります。
ウルトラストレッチ ジョガーパンツ ¥2,990
360°伸びる究極のストレッチ性と、裏面のドライ機能により、履き心地や機能も良い、タウンにもスポーツにも使えるジョガーパンツです。
カラーはグレー、ダークグリーン、ブラック、ネイビー。
コットンジョガーパンツ ¥2,990
ヴィンテージ感のある風合いが特徴のジョガーパンツです。
ハリ感のあるツイル素材で、チノパン感覚でコーディネートできます。
カラーは、ベージュ、ホワイト、カーキ、ブラックの4色。
デニム・スキニーフィット・ジョガーパンツ ¥2,990
ジーンズ感覚で履けるデニムのジョガーパンツ。
スキニーフィットなのでスッキリと履きこなせますね。
丈は少しだけ短くしたアンクル丈。
カジュアルにもきれいめにもコーディネートできます。
カラーはホワイト、ブラック、グレー、インディゴです。
ドライクロップドジョガーパンツ ¥1,990
汗が乾きやすいドライ機能のついた、アスレジャーにもぴったりなクロップドジョガーパンツです。
ウエストも開閉が簡単なワンタッチフック。
夏やアクディブに動きたいときにオススメです。
大人ジョガーパンツ|まとめ
部屋着のようなジョガーパンツスタイルを脱却すべく、大人のジョガーパンツの着こなし方を解説しました。
部屋着のようなリラックス感がすぎるのは、全体的にたっぷりしていて膨らんでいるタイプのスウェットパンツです。
大人っぽく着こなすには、きれいめを意識すること。
きれいめとはシンプルでスタイリッシュなデザインのファッションを言います。
カラーはモノトーンにカーキ色などのアースカラーを合わせるのが吉。
具体的にはテーパードやスリムのタイトシルエットを選ぶと失敗しません。
丈はくるぶしが見えるくらいがスッキリと見えて素敵です。
素材は目の細かいものを選ぶとスタイリッシュになり、目の粗いものを選ぶとカジュアルになりますよ。
目の細かいコットンなどは、チノパン感覚で履けるので様々なアイテムに合わせやすいですね。
また、靴も重要です。
靴は革靴かシンプルなオシャレスニーカーがオススメ。
靴下も、見せるなら差し色になるようなものを、見せないならインビジブルソックスを選びましょう。
大人っぽく渋く見せるジョガーパンツのオススメブランドは、
・ファッションアイテムとしても高評価なスポーツブランド「ナイキ」
・30代からの男性にオススメなきれいめアイテムが揃う「EDIFICE」
・ファストファッションながら多彩なジョガーパンツがある「ユニクロ」
どのブランドを選んでも、きれいめファッションが決まりますよ。
足元の丈感や靴も気をつけて、オシャレに大人のジョガーパンツスタイルを楽しんでくださいね。