デニム生地で作られたジーンズは数ある種類のパンツの中でも定番で、世界中の人々に履かれています。
コーデにも合わせやすいので、ついつい多用してしまう人もいるかもしれません。
それに、市場にもたくさん出回っているので手に入れやすいですし、価格帯がお手頃なモノがあるのもメリットですね
とは言え、大人になってくると男たるもの、ちょっと特別な一着が欲しくなってくるもの。
ですが、有名ブランドはしばし耳にするけど、大人向けのハイブランドなジーンズといっても、すぐにピンとこない人も多いのではないかと思います。
そこで今回は「大人のジーンズ」をテーマに、ファッションの本場イタリアよりハイクラスのジーンズブランドを5つピックアップしました。
そして私見ではありますが、ランキング形式で紹介するので、楽しん頂ければと思います。
普段あまり目にするブランドではないかもしれませんが、知る人ぞ知るブランド達なので、是非チェックしてみてください。
尚、各章で実際に商品を手にできる店舗も紹介しているので、参考にして頂ければ幸いです
大人に似合うジーンズとは?
大人の男が履くジーンズというテーマで抑えたいポイントは
・スマートで美しいシルエット
・品のある、キレイなカラーリングや加工
・履き心地の良さ
・品のある、キレイなカラーリングや加工
・履き心地の良さ
といった点。
見た目は良くても履き心地が悪ければ、ジーンズを履くのが楽しみでは無くなりますし、逆に履き心地が良くても見た目が悪ければコーデ的にイマイチです。
そんな完璧なジーンズがあるものか?と思う人もいるかもしれませんが、あります。
その分、普段目にするブランドよりかは割高にはなりますが、その価値は大アリです。
それでは参りましょう。
5位 Care Label
Care Labelは2007年に創業したイタリア発祥のハイクラスジーンズブランド。
2007年創業ということで、歴史の浅いブランドに思う人もいるかもしれませんが、創業に携わった主要人物は精鋭ぞろい。
ディレクターを務めるラポ・エルカーンはイタリアの自動車会社「フィアット」の元会長ジャンニ・アニュリの孫であり、ファッションブランド「イタリア インディペンデント」の会長。
デザインを担当するレオナルド・ドゥランテ氏はイタリアのみならず、ドイツやベルギーにも渡り、20年以上ジーンズのデザイニングに携わってきた人物。
この二人により、創業から数年にしてCare Labeは世界規模で支持を受けるブランドにのし上がりました。
Care Labelは
・Style(スタイル)
・Passion(情熱)
・Professionalism(プロフェッショナリズム)
・Experience(経験)
・Creation(創造)
・Care(ケア)
・Respect(尊敬)
・Passion(情熱)
・Professionalism(プロフェッショナリズム)
・Experience(経験)
・Creation(創造)
・Care(ケア)
・Respect(尊敬)
といったキーワードをモットーに、シルエットの美しさだけでなく、履き心地の良さと使い勝手の良さも追及。
紙パッチやスレーキのプリント、色だし加工といった装飾にも拘りを持っており、パーティコーデで活躍しそうな遊び心のあるデニムが充実している一方で、ドレススタイル、カジュアルコーデにも対応できるモデルも揃っています。
ペルージャ郊外に工房を持ち、Care Labelのデニムは48種類のミシンを職人達が使いこなし、機械を使わず手作業で作られていきます。
そんなCare Label から一着。
生地はイタリアの最高級メーカーであるCandiani社と共同開発し、ストレッチ性、コットン素材に近い色落ち感といった要素を実現しています。
加工が強すぎると大人のコーデにはマッチしませんが、程よい色落ち具合なのでジャケパンコーデにもマッチするでしょう。
シルエットは太もものエリアにゆとりを持たせ、裾に沿って細くなるテーパード仕様。
細身なのでコーデ全体のシルエットを美しく見せることができますし、ふともものエリアには余裕があるのでスキニーが苦手な人でも気軽に履けるはず。
メーカーとしてもジャケパンコーデを意識しているので、大人メンズにオススメのジーンズです。
ちなみにCare Labelは東京では「伊勢丹新宿店メンズ館」、大阪では「阪急メンズ大阪」にて直営店を展開しているので、是非足を運んで実際に手に取ってみてください。
4位 SIVIGLIA
Sivigliaはイタリア発祥の高級ブランドです。
創業地は観光名所のアンコーナ大聖堂でも知られているアンコーナ。
アンコーナには他にもプレビシード広場、サンタゴスティーノ教会といった名所があり、アドリア海に面した美しい街並みが特徴です。
ファッション産業も盛んなアンコーナですが、Sivigliaは大手ブランドのOEMを20年以上手がけてきているOne Way社のパンツブランドになります。
Sivigliaは2005年創業ということで、新しいブランドではありますが、親会社のOne Wayが20年以上のキャリアで授かってきたノウハウが詰まっており、他の高級ブランドが競合するイタリアにおいても人気が高まっているのです。
そして、こちらがそのSivigliaのジーンズ。
腰から膝にかけて膨らみがあり、膝下から裾にかけてテーパードのように細くなっている「ジョッパーズ」仕様が特徴。
元々「ジョッパーズ」とは馬騎手の正装パンツとして生まれたものなのですが、Sivigliaはジョッパーズパンツの履きやすさと、シルエットの美しさに着目しました。
こうして生まれたSivigliaのジョッパーズデニムが話題を呼び、世に広まったと言われています。
股上が浅いローライズでスタイリッシュなフォルムですが、ストレッチ性のある生地を使用しているのと、独自のカットワーク技術により、快適な履き心地を実現。
カラーリングも研究されており、品のある仕上がりになっています。
また、こちらはジャケパンスタイルに人気のホワイトデニム。
細めのウエストバンドに、Sivigliaが得意とする股上が浅めのローライズ仕様、このシルエットの美しさは随一と言われています。
ブラックやネイビーの濃い色のジャケットに、グレーのシャツをインナーに合わせて、気品のあるモードコーデなんていかがでしょうか。
尚、都内でSivigliaを扱っている実店舗は以下三つとなっています。
・インディスペンサブル ストラスブルゴ(二子玉川)
・バーニーズニューヨーク 新宿店
・バーニーズニューヨーク 銀座店
・バーニーズニューヨーク 新宿店
・バーニーズニューヨーク 銀座店
3位 PT01
PT01は2008年創業のパンツ専業ブランド。
ブランド名の”PT”は”Pantaloni Torino”の略で、「トリノのパンツ」を意味し、「トリノで一番のパンツを目指す」という意味が込められている、とのことです。
PT01はしばし、「パンツ業界に新しい風を吹き込んだブランド」と形容されますが、その理由は縫製面から、ポケットや裏地といった細かい部分へのこだわりにあります。
例えばシャツの裾がパンツから出ないように、ウエストの裏側に使われるマーベルト。
通常、スーツのようなテーラードパンツのみに使われる仕様ですが、PT01では多くのモデルに採用されており、実用面だけでなく、デザイン面にも活きる設計になっています。
他にもポケット、前立て、ボタン、スティッチのデザインなど、随所にPT01のアレンジが施されているのがポイントです。
PT01はこうしたテーラード系のアレンジをジーンズに取り込んでおり、「デニムスラックス」と呼ばれる事もしばし。
以上の特徴を持つPT01ですが、ジーンズは”PT05”と呼ばれるラインで展開されています。
“05”はジーンズが5ポケット仕様であることに由来しているのですが、こちらがPT05ラインの”Soul”というモデル。
特徴はカシミヤを混ぜた生地で、暖かみのある肌触りで寒さが懸念される真冬にピッタリ。
スリムフィットのシルエットですが、ストレッチ性があるので快適な履き心地ですし、パーアマネントインディゴ加工が施されており、色落ちがしにくい点もポイント。
そして、こちら”Swing”という名のモデルで、日本製のデニムを使用した一着です。
上品な色落ち加工にテーパードシェイプという仕様で、こちらも大人のメンズにピッタリなはず。
尚、PT05を実際に手に取ってみたい方は直営店が展開されている
・バーニーズニューヨーク新宿店、銀座店、横浜店、神戸店
・伊勢丹新宿店メンズ館
がオススメです。
2位 Incotex
Incotexは1951年にヴェネツィアにて創業したパンツ専業メーカー。
「パンツ一筋」を意味する” Solo Pantaloni”というモットーの基、60年以上モットーの通りパンツ作りを続けています。
長年の歴史で培った裁断縫製技術と、洗練されたシルエットは多くのファンを惹きつけ、数ミリ単位の調整を行いながら常により良いパンツ作りに勤しんでいるとのこと。
また、外から見えない内側の処理に拘るのもIncotexの拘りで、生地等の素材はもちろんのこと、機材の改良にも余念がありません。
Incotexはテーパードシルエットの美しさが評判で、足を長く見せ、お尻を持ち上げる効果があると言われています。
そして、折り目が真っ直ぐ落ちるセンタークリースを外側に向けたり、負担が集中しがちなウエストバンドの後部を二つのパーツに分けてV字カット入れる工夫をしたり、ディテールへのこだわりも人気のひとつです。
そんなIncotexのジーンズは「デニムスラックス」と呼ばれ、他のジーンズよりもドレッシー要素が強いもの。
ジーンズはカジュアルコーデ用に使われる場合が多いかもしれませんが、Incotexのデニムスラックスはジーンズよりもドレッシーなのでビジネスコーデにもマッチします。
上記の一着はIncotex”N35”というモデルなのですが、これは日本でヒットした”J35”の裾幅を、2cm短くすることによりテーパード色を強めたものです。
(ちなみにJ35は惜しまれながらも廃盤となっています・・・)
腰回りにゆとりを持たせつつ、膝下からタイトに絞られ、メリハリの効いたテーパードシルエットが特徴。
ポケットの玉緑や、前の持ち出し部はIncotexのクラシックモデルのデザインを引き継いでいますが、上記の通りテーパード色強めるなど、現代に合わせて進化しています。
尚、実店舗については伊勢丹新宿店メンズ館がオススメです。
1位 Jacob Cohen
一位を飾るのは1985年にイタリアで創業したJacob Cohen。
「テーラードジャケットに似合うジーンズ作り」がコンセプトとされており、Jacob Cohenのジーンズは「テーラードジーンズ」と呼ばれるほど。
その生産工程はミリ単位のミシンの調整からはじまり、ベルトループのみで4工程、全体では40前後の工程を経て作られていきます。
シルエットはジャケパンスタイルにマッチするよう、股上を浅くされており、コーデ全体のシルエットが美しく見えるでしょう。
またJacob Cohenのジーンズを象徴する特徴を紹介すると、
・テーラードパンツに使われる「ベルトピン」をジーンズに採用
・ボタンやリベットはイタリア国内のジュエリー職人特注のもの
・モデルによって、裾上げ用専用の糸、バンダナ、エイジング加工専用の軽石などが付属します
・生産工程の仕上げ段階で色止めと、香りづけで「パチョリ」と呼ばれるハーブが振り掛けられています
尚、Jacob Cohenの主なラインナップは以下4種類。
「メイン」はJacob Cohenの定番ラインで、浅い股上に膝下のテーパード仕様が特徴の「688」、「688」の股上を更に1.5cm浅くした「622」など、Jacob Cohenを初めて手にする人にも、あるいはコアなファンにもJacob Cohenの原点として楽しめるラインです。
「リミテッドエディション」は加工が施されたラインですが、Jacob Cohenの加工法は品を損なう事なく、ツボをおさえたデザインで人気を博しています。
「プレミアムエディション」はJacob Cohenの中でも最上級のライン。
レギュラーラインの「622」を更にタイトにショートにデザインした「BUDDY」や、「BUDDY」のテーパード具合を緩めにした「NICK」といったモデルが含まれています。
加工モデルについても、リミテッドエディションよりも上位に位置しており、ヴィンテージテイストが味わえるラインナップです。
「100(チェント)」は「40歳以上の世代がコーデしやすいライン」というテーマを掲げており、生地の加工、スクラッチ、色落ちといった装飾が抑えられたライン。
レギュラーラインの「622」より裾幅が1cmほど狭くなっている「696」などがオススメです。
以上、Jacob Cohenについての説明ですが、こちらがJacob Cohenより一着。
フロントボタン部分と背面のレザーパッチ部分にはツイード生地が使用されており、アクセントになっています。
こういった細かい生地の使い分けはなかなか見られないものではないでしょうか。
価格は66,960円となっており、一般的なジーンズよりかは割高ですが、周りと差をつけたい特別な一着をお探しでしたら、是非手に取ってみてください。
ちなみにJacob Cohenは日本では全国各地に展開していますが、都内では「伊勢丹新宿店メンズ館」、「東京ミッドタウン」、「銀座三越」などがオススメです。
まとめ
「大人のジーンズ」と言うテーマの基、大人向けのハイブランドを5つ紹介しました。
初め耳にするブランドもあったかもしれませんが、どれもイタリア発祥の本格ブランドなので是非チェックして頂ければと思います。
尚、紹介したブランドは
-Care Label
-PT01
-SIVIGLIA
-Incotex
-Jacob Cohen
-PT01
-SIVIGLIA
-Incotex
-Jacob Cohen
の5つ。
Care Labelは2007年創業ということで、紹介したブランドの中でもフレッシュな存在。
20年以上ジーンズ作りに関わっているデザイナーなど、携わっている人々は精鋭揃いですが、流行を先取りしたい人にオススメです。
Sivigliaも2005年創業と若いメーカーですが、馬騎手の正装パンツにヒントを得たジョッパーズデニムが特徴的で、ジャケパン映えするホワイトデニムも紹介しました。
PT01はパンツ専業メーカーですが、ポケットや裏地といった細かい部分へのこだわりや、今まで一辺倒だったドレスパンツに新しいデザインを取り込んだことから「パンツ業界に新しい風を吹き込んだブランド」と言われています。
Incotexは1951年創業の老舗パンツ専業メーカー。
Incotexのテーパードシルエットは業界でも一番の美しさと言われ、そのシルエットの美しさはIncotexのジーンズにも受け継がれています。
デニムジーンズというよりかは、デニムスラックスという名で呼ばれるように、Incotexのジーンズはカジュアルコーデだけでなく、ドレスコーデにも合うと評判です。
そして、Jacob Cohenは「テーラードジャケットに似合うジーンズ作り」をコンセプトに掲げている、イタリアのジーンズブランド。
大衆向けのルーツを持つジーンズを、ベルトピンの採用、ボタンを職人に特注、フレグランスのふりかけと言った付加価値を与えることにより、「テーラードジーンズ」というジャンルを作り上げました。
紹介したブランドは以上となりますが、各ブランドとも実店舗を合わせて紹介しています。
それぞれ扱っているセレクトショップはありますが、まとめて一度にチェックできる伊勢丹新宿店メンズ館がオススメです。
残念ながらSIVIGLIAのみ取扱いがありませんが、本記事内で紹介したSIVIGLIA以外のブランドは全て揃っているので、一目見るだけでも足を運んでみてはいかがでしょうか。
以上、大人向けのジーンズについてお話しましたが、特別な一着に会えるキッカケになれば幸いです。