「ジャケパン」に興味をお持ちのあなたなら、
これまで一般的だったスーツとは違った個性を既にご存じのことでしょう。
しかしジャケパンにおける「違った個性」「自由」を
上手に取り入れることでビジネスシーンでも
「おしゃれ」にまとめている方もいらっしゃれば、
残念ながら「どうして?」となっている方もいらっしゃいます。
ジャケパンは組み合わせが多様なため、迷ってしまってわからなくなり、
最後に勢いで選んだ組み合わせが「ハズレ」だったということもあります。
そこで今回は、ビジネスでジャケパンを
おしゃれに着こなすメリットとポイントについて、
オーダースーツ、オーダージャケパンを専門とするダンコレが、
経験と実績からお話していきます。
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1.ビジネスシーンでジャケパンを選ぶメリットとは
ビジネスシーンと言えば、これまでは「スーツ」が定番でした。
しかし、クールビズの期間も5月から10月末頃までと長くなり、
会社によっては「オフィスカジュアル」を導入しているところも増えつつあります。
従来、ビジネスシーンでスーツを着用しなくてもよかった職業というと、
一般的に言われる「クリエイター」くらいだったはずです。
しかし、昨今では「クリエイター」以外でも、
スーツよりもカジュアルな装いで仕事をし、
取引先との商談や会議に参加している人も増えてきています。
ジャケパンが選ばれる理由
日本の文化から考えますと、「仕事=スーツ」という考え方は根強いです。
しかし、先ほども申し上げましたように、少しずつ日本でも働き方に変化が訪れ、
ビジネスシーンでもおしゃれな着こなしを楽しみたい人が増えてきました。
その結果、欧米で定着していた「ジャケパン」が注目されるようになり、
普段着のようにカジュアル過ぎないけれど、
スーツのように畏まりすぎていない、
親近感をアピールしやすくておしゃれな洋服が
ビジネスシーンでも選ばれるようになっています。
ジャケパンを選ぶメリット
ジャケパンを選ぶメリットは、先ほども出てきましたが
・親近感
・カジュアル感
・おしゃれ
こういった雰囲気やイメージがアップしやすくなります。
また、きちんとしたレストランで会合があった場合でも、
構えすぎず、相手に失礼にならない丁度良い具合のおしゃれで、
会合そのものを楽しむことができるでしょう。
また、昨今のビジネスシーンで取り上げられることが増えている「クリエイティブ」な力にも、
ジャケパンはプラスになりやすいです。
というのも、ジャケパンは「センス」「自由」「縛られない」という印象から、
クリエイターに選ばれることが多いため、
ジャケパンを選ぶことであなたの「クリエイティブ感」もアップしやすくなります。
人は見た目だけではわかりません。しかし、
人は第一印象で合った人の価値を感じてしまいます。
もし、同じように仕事ができる人が2人いたとして、
一方はダークなスーツスタイル。
もう一方はおしゃれなジャケパンスタイルだったなら、
新しい発想や視点が欲しいなら、どちらの相手を選ぶでしょうか。
ジャケパンを選ぶメリットは、
こうした「第一印象」にも大きく影響を与えています。
ジャケパンが力を発揮するシーン
ジャケパンが力を発揮してくるシーンを考えてみましょう。
まず、次のような取り組みを行っている会社では力を発揮してくれます。
・オフィスカジュアルを採用している
・ビジネスカジュアルを採用している
・来客者が気にしない(失礼にならない)業種
・外出先への訪問で相手が気にない(失礼にならない)業種
反対に、「仕事はスーツでないとNG」と言われるような会社や業種では、
ジャケパンは喜ばれることはありません。
というのもジャケパンは「ファッション」ですから、
すべてのシーンでプラスになることはありません。
ファッションにはTPOが必ずあり、場にふさわしい服装だからこそ、
相手に不快な思いをさせない気配りができるのです。
ファッションとは自己満足ではなく、相手やまわりへの配慮や気配りでありますから、
どのようなビジネスシーンでも「ジャケパン」で通そうとするのは間違い。
ジャケパンによって相手が不快に思わない、相手との距離を縮めたり、
リラックスしてもらったりすることを目的として、ふさわしい場で選んでもらいたいと思います。
2.ビジネスで活躍するジャケパンコーデの選び方
基本はコレ!
ジャケパンは自由ですが、どんなことにも基本があります。
はじめは基本をきちんと理解し、
・おじさん臭くならない
・安っぽくならない
・ダラしなくならない
ことに気をつけましょう。
では、どのような基本があるのかというと、
・ジャケットはネイビーが基本
・肩幅を大きく見せない
・生地がヨレヨレにならない
・着丈はコンパクトに
・袖はシャツが見えないのがベスト
そして、これはスーツでも大切なことですが、
ジャケパンでも同じように「サイズ感」が大切です。
自分の体型に合っていないジャケットやパンツを着ていると、
いくら良い生地やビジネス向きの色や柄だったとしても、
スッキリおしゃれには見えません。
ビジネスシーンでスッキリおしゃれに見えないことが意味するのは
・仕事ができそうに思えない
・信用することが難しい
・ダラダラしている人かもしれない
・言っていることの半分は嘘っぽい
・また会いたいと思えない
ということですから、あなたの仕事がスムーズに進みにくくなるかもしれないのです。
「ジャストなサイズ感」を忘れないでください。
幅を広げる
ネイビージャケットだけでは、おしゃれもマンネリ化します。
そこでジャケパンコードの幅を広げるためには、
ネイビーから一歩踏みだして「グレージャケット」を選んでみましょう。
パンツにホワイト、インにブラックのカットソーを組み合わせると、
かなりスタイリッシュでクリエイティブな雰囲気を楽しめます。
ちょいフォーマルもOK
少しフォーマルなコーデが必要なら、ブラックジャケットがおすすめです。
ブラックはかっちりとした印象がありますので、
フォーマルな印象を与えることができます。
ただし、ブラックジャケットは、
相手の人によっては「喪服」をイメージしてしまい、好まれないこともあります。
こればかりは相手の性格や価値観なので、
これまでのお付き合いから考えてみるようにしておきましょう。
ビジネスでも「○○会」などのようにパーティー的な趣旨であれば、
ブラックジャケットはドレッシーになりますのでおすすめです。
大人の雰囲気
無地のネイビーやグレーだけでは個性が伝わらない。
そんな方には、「チェック柄」のジャケットを取り入れましょう。
チェック柄には、細かな柄と大きな柄があります。
どちらが良いということはありませんが、チェック柄になれていない方なら、
最初は「遠目無地」に見える細かなチェック柄ジャケットを選びましょう。
これなら、近づいたときだけチェック柄がわかりますので、
隠れたおしゃれを印象づけられます。
チェック柄になれてこられたなら、
ウィンドペーンのような大きめの柄で個性を楽しむことも可能です。
3.まとめ
ジャケパンを選ぶときには、メリットとコーデの基本を理解しておきましょう。
そうすると、おじさん臭い上下がバラバラの服装になることはありません。
ジャケパンはスーツよりカジュアルなので、
油断するとダラダラとした印象になってしまいやすい服装です。
ぜひ「スッキリ」「おしゃれ」「自由な感じ」を意識して、
ジャケパンを楽しんでもらいたいと思います。