スーツにはボタンがあります。
ジャケットなら、フロント部分と袖口ですね。
一般的な既製のスーツなら、同じタイプのスーツのボタンはどれも同じ。
でも、オーダースーツなら、あなたの好みに合わせてボタンを変更することもできます。
今回は、オーダースーツだからこそ楽しめておしゃれにできる「ボタンの変更」についてお話していきます。
1. オーダースーツならボタンを選べる 2. ボタン変更なら種類を知っておこう 3. ボタンの数で印象も変わる! 4. まとめ
1.オーダースーツならボタンを選べる
オーダースーツというと生地に意識がいってしまいます。
そして生地の次は色や柄を検討する人が多いでしょう。
でも、オーダースーツらしい選び方の楽しみには「ボタン変更」という楽しみ方もあります。
確かにスーツは生地の光沢や色や柄で印象が変わりますが、あの小さなボタンでもシックな雰囲気にもなれば、ドレッシーな雰囲気にもなります。
そして既製のスーツと比較するとわかりますが、安いプラスチックのボタンなら、いくら高価な生地でスーツを作っても上質なものには見えません。
このように、オーダースーツらしい上質な雰囲気をかもしだすためには、決まったボタンではなく自分らしさをアピールできるボタンに変更することが大切だと言えるでしょう。
2.ボタン変更なら種類を知っておこう
ボタンには様々な種類の物があります。
(1)本水牛
水牛の角を加工することでボタンにしています。
耐久性が高く変色がないため、高級スーツに使われることが多いボタンです。
ベージュや茶色、黒などがありますので、高級生地であるゼニアやロロピアーナなどに合わせやすくなっています。
また、艶ありと艶なしがありますので、どういったシーンでスーツを着るのかを考えると、華やかさかシックさを選ぶこともできます。
(2)本革
高級感の高いボタンが本革です。
本革をバスケットボールのように丸く加工することでボタンになっています。
素材が本革なので、手に触れたときに高級感や暖かみは、他のボタンではなかなか体験できないはずです。
長年使うほどに味わいが出てきますので、長く着用したいスーツにおすすめです。
(3)貝
貝を使ったボタンもあります。
貝は海の生き物ですから、イメージしやすいのは夏向きのスーツに使いたいところです。
貝独特の鈍いキラキラ感は、夏のイメージにぴったりですし、見た人に涼しげな印象を与えることでしょう。
また、貝は光の当たり方で輝きが変化しますから、上品なアクセサリーのような役割も果たしてくれます。
(4)焼き加工
ボタンに焼き加工をしたものです。
素材の魅力に焼き加工を行うことで風合いが増し、おしゃれなボタンに変化しています。
本水牛はちょっと、、、という場合、焼き加工のボタンを検討してみてください。
(5)ナット
ヤシの実から作られたボタンです。
染色することができますので、色のバリエーションが豊富です。
滑らかな手触りや、天然の模様は柔らかさを持っていますので、人と会うことの多い方におすすめです。
嫌みのない包容力が伝わるでしょう。
(6)メタル
ダブルのスーツなどに使われることの多いメタルボタンがあります。
アンコンタイプのスーツよりも、ブレザーやダブルのジャケットに似合いやすいボタンです。
3.ボタンの数で印象も変わる!
スーツはボタンの数で印象が変わることをご存じでしょうか。
最近の流行はシングルで2つボタンが多いですね。
この配置は普段の仕事でも使いやすく、スタイリッシュな印象にもなりやすいので人気があります。
シングルで少しクラシカルな印象にしたい場合なら、3つボタンがおすすめです。
個性的でクラシカルな雰囲気がほしいのなら、ダブルでボタンを4~6つにすると一気に印象が変わります。
また、スーツの袖口のボタンも数や並び方で印象を変えることができます。
標準的な4つボタンで等間隔に並んだ状態なら、腕の長い人にぴったりです。
反対に小柄な方の場合、袖の4つボタンが等間隔にならんでいると、スーツの袖が長く見えてしまうので、ボタンがお互いにギリギリのところまで詰まっている「キッス」と呼ばれる並びがいいでしょう。
流行のクラシコイタリアを意識するのなら、4つのボタンが互いに重なっている並びにするといいですね。
4.まとめ
スーツにおけるボタンは、小さなアイテムでありながら印象に影響を与えます。
ですからオーダースーツを考えるときには、一般的なボタンではなく自分らしさをアピールできるボタンに変更できないか検討してもらいたいと思います。