ブラックスーツというと結婚式や葬儀といった「冠婚葬祭」で見ることが多いものです。
しかし最近はビジネスシーンやプライベートなパーティーのシーンに取り入れる男性も増えてきています。
そこで今回は、黒スーツ(ブラックスーツ)の魅力について紹介していきたいと思います。
1. 黒スーツが流行っている?その理由 2. 黒スーツの魅力とは 3. 注意!礼服と黒スーツはここが違う 4. 黒スーツコーデを紹介 5. まとめ
1.黒スーツが流行っている?その理由
黒スーツ(ブラックスーツ)といえば、かなりフォーマルなシーンでのみ着用されることが多かった部類です。
これは海外でも同じで、ドレスコードが決まっているようなときに着用するスーツといってもよい部類です。
しかし最近の日本では、黒スーツをビジネスシーンやプライベートなパーティーシーンで取り入れることで、新しいおしゃれを楽しむ男性が増えてきています。
では、どうして黒スーツが新しいおしゃれとして注目されているのでしょうか。
その理由には次のようなことがあるようです。
・とにかく黒はスマートに見える
・黒は万能なので便利そうに感じられる
・男らしさをアピールしやすい
いかがでしょう。
スーツが好きな方であれば、どれも魅力的な理由ではないでしょうか。
しかし、黒スーツを着用する場合、次からお話するポイントを間違えると
・礼服
・就職活動
というように、全くおもしろさのない退屈なおしゃれになってしまう可能性もあることです。
2.黒スーツの魅力とは
一般的な礼服で選ぶような黒スーツでは、おしゃれな魅力を感じにくくなります。
もっとおしゃれな着こなしを楽しみたいのなら、黒スーツの魅力を知っておくことが大切です。
(1)柄が入ったもの
黒スーツの魅力として「柄」があります。
一般的なスーツですと柄が入っている場合「悪目立ち」することがあります。
しかし黒スーツなら、遠目には無地に見えるような柄を忍ばせておくことで、黒スーツが持つシックな装いと上品さを損なうことなく、自然で隠れておしゃれを楽しむことができるでしょう。
黒の濃淡で柄を表現した「シャドーチェック」などは、光のあたりぐあいで柄が現れますのでおしゃれの幅も広がります。
(2)深みのある黒
黒スーツは「真っ黒」だけではありません。
黒にも様々な濃さや深みを持った黒があります。
少しグレーのかかった黒なら、艶やかな雰囲気も出てきますので、ビジネスシーンにも着用しやすいスーツになるでしょう。
(3)エッジの効いたシルエット
黒というシンプルでミニマムな配色を選ぶことで、無駄なものが削ぎ落とされシルエットを生み出すことができます。
また、タイにもソリッドタイを選ぶと、よりエッジの効いたシルエットに仕上がります。
ビジネスシーンでは難しいかもしれませんが、プライベートでビシッとキメたいときに活用しやすいスーツになるでしょう。
3.注意!礼服と黒スーツはここが違う
礼服と黒スーツには違いがあります。
このポイントを理解しておかないと、購入してから「礼服だった」と残念な気持ちになることもあります。
(1)色に違いがあります
礼服の黒、黒スーツの黒には違いがあります。
一般的に礼服での黒は「真っ黒」です。
専門的には「墨黒」「漆黒」と呼ばれる濃い黒です。
対して黒スーツの黒は「グレー」がかかった黒になっています。
(2)光沢
光に当ててみるとわかりやすいです。
礼服の場合、基本的に光沢はほとんどありません。
着用するシーンをイメージするとわかりますが、注目を集めるとか存在感を出すシーンではありませんから当然です。
対して黒スーツの場合は、普段のスーツと同じように光沢があります。
(3)素材
礼服と黒スーツは生地の素材に違いがあります。
礼服はウールを使っていることが多いです。
そのため礼服は高級品なんです。
対して黒スーツは、ウールとポリエステルの混合になっているのが一般的です。
礼服は一ヶ月の中で何度も着用しません(冠婚葬祭業の方は別ですが)ので耐久性はあまり必要ありません。
しかし黒スーツは、一ヶ月に何度も着用する他のスーツと同じ位置づけなので耐久性が必要になってきます。
そのためこのように生地の素材に違いが出てきているのです。
(4)ゆとり
礼服は「ゆったり」着られるようなシルエットになっています。
黒スーツはおしゃれさが必要なので、一般的なスーツと同じようにスッキリとしたシルエットになっています。
貫禄よりも洗練さが黒スーツには必要です。
4.黒スーツコーデを紹介
(1)光沢感のある黒スーツ
光沢のある黒スーツに、ブルーのレジメンタルタイを合わせるとシックでスッキリとしたコーデができあがります。
パンツの丈を少し短くすることで、よりスッキリ軽快な雰囲気を楽しむこともできるでしょう。
(2)ピンストライプ
黒スーツでもピンストライプが入ったものを選ぶと、普段にも着用しやすくなります。
ダークカラーのネクタイと合わせることで、落ち着いた印象のコーデが出来上がります。
5.まとめ
「黒スーツは礼服」という考え方は少しずつ変化しています。
多様化の時代ですから、スーツの色にも様々な解釈が出てきているのだろうと思います。
これまでのスーツに少し楽しさを感じられなくなったのなら、黒スーツを選んでみてはいかがでしょうか。