オーダースーツを選ばれるだけでも、他の人が着ているスーツより断然差がでます。
しかし、さらにスーツでまわりとの差を出したいのなら、オーダースーツでもチェック柄を選んでいただきたい。
そこで今回は、着るだけで差がでる「チェック柄」スーツの魅力についてご紹介していきたいと思います。
1. チェック柄のスーツが人気な理由 2. チェックの種類 3. おすすめチェック生地 4. チェック柄スーツのコーディネート 5. まとめ
1.チェック柄のスーツが人気な理由
チェック柄というと「カジュアルな印象が強いよね」と思われがちです。
どちらかというと、ビジネスシーンなら「ストライプの方がいいんじゃないの」という声をよく聞きます。
しかし、ここで最近の流行を思い出していただきたいのです。
昨今スーツで人気が高いのが、英国らしいトラディショナルな雰囲気。
クラシック回帰によって、各ブランドもトラディショナルさを醸し出しているスーツを提案しています。
そして、ここで大事なことは「英国らしいトラディショナル」を醸し出すなら「チェック柄」のスーツはまさにぴったり。
安っぽい生地のチェック柄ですとカジュアルに見えてしまうかもしれませんが、ワンランク上の上質な生地であればチェック柄でも、トレンドを意識したスーツになります。
2.チェックの種類
チェック柄を選ぶときに、知っておきたい基本的なことがあります。
それは、チェック柄には大きくわけて2種類あるということです。
(1)イタリア系ブランド
今やスーツの代名詞にもなっているイタリアです。
トラディショナルな雰囲気を持ちながら、生地がやわらかく、色つやが鮮やかです。
さらに、上質で品格のあるスーツに備わっている「ドレープ感」も高く、チェック柄なのにカジュアルにならず上品な印象となっています。
(2)イギリス系ブランド
スーツといえばイギリス。
イギリス系ブランドの場合は、イタリア系ブランドとは違い、トラディショナルな要素をしっかりと引き継いでいます。
イタリア系ブランドの生地よりも、ハリとコシがあり、英国らしい重厚感も兼ね備えています。
よりトラディショナルな雰囲気を望むなら「イギリス系ブランド」。
少し艶感がほしいのなら「イタリア系ブランド」を選ぶといいでしょう。
3.おすすめチェック生地
では、どのようなチェック生地が扱いやすいのかを見ていきましょう。
(1)グレンチェック
細かな格子柄を組み合わせたチェックです。
「グレン」は「渓谷」や「谷間」という意味があります。
一説では、スコットランドの谷の多い地域で織られていた柄だという話もあります。
クラシックな雰囲気と、暖かみのある柄なのでビジネスシーンでも大変扱いやすいチェック柄です。
(2)ハウンドトゥース
細かなチェック柄が印象的です。
「ハウンドトゥース」とは「猟犬の牙」という意味。
チェック柄が牙に似ていたことが、名前の由来になっているということです。
日本では「千鳥格子」と呼ばれていますので、こちらの方が親しみがあるかと思います。
ブラウン系に合うチェック柄ですので、シックな装いを意識したときに選ぶと良いでしょう。
(3)ウインドペーン
「窓枠」のように見えるチェック柄です。
このチェック柄の特徴は、窓枠に見える部分の大きさによって、簡単に表情が変わるところです。
また、全体的に落ち着いた色使いのウインドペーンなら、ビジネスシーンでも派手すぎないため、扱いやすいスーツになってくれるでしょう。
4.チェック柄スーツのコーディネート
それでは、チェック柄スーツのコーディネート例を見ていきます。
(1)グレー系
グレー系の色味にグレンチェック柄であれば、スーツの中でも差をだしながらも落ち着いた雰囲気になります。
気分的には、無地のグレースーツを着こなすイメージをすると、派手な印象になりにくくなるでしょう。
遊びすぎない印象も、ビジネスシーンではうれしいですね。
(2)ライトグレー系
ちょっとは目立たせたい。
そんなシーンならライトグレー系のウインドペーンです。
明るい色味に大きなチェック柄ですから、ラインが目を引くことは間違いありません。
スーツが明るめなので、Vゾーンは落ちつかせておくとキリッとした印象になります。
(3)チャコールグレー系
濃いめの色にチェック柄の場合、かなり落ち着いた雰囲気になります。
こういった場合は、敢えてスリーピースにしてしまうことで、品格アップも望めるでしょう。
シャツやネクタイはシンプルに無地を選ぶことで、遊びすぎない上品さが出てきます。
5.まとめ
チェック柄のスーツは、色味と柄の選び方でビジネスシーンでも活躍してくれます。
チェック柄だからと言って、カジュアルになるわけではありません。
上質な生地を選び、あなたに合ったサイズ感で仕立てることで、チェック柄のスーツは着ているだけで差がつく、とっておきの1着になってくれることでしょう。