メンズコーデにかかせないのが「ジャケット」。
でも、せっかく買ったのにオシャレに着こなせないという方もいらっしゃいます。
また、どうしてもジャケットを着ると「お仕事モード」が漂ってしまい、程よいカジュアルな雰囲気にならないので、結局は「おしゃれ」ではないコーデになってしまう。こういう方もいらっしゃいます。
今回はメンズのオシャレにかかせない、ジャケットコーデの着こなしについてお話します。
1. ジャケットコーデで間違えちゃいけないこと 2. ジャケットコーデの基本とは 3. まとめ
1. ジャケットコーデで間違えちゃいけないこと
メンズのジャケットというと、お仕事で着るスーツのジャケットをイメージされる方もいらっしゃいます。
しかし、このイメージが大きな間違いを引き起こす原因になっているんです。
(1) ビジネスジャケットとの違い
⇧テーラードジャケット
⇧ビジネスジャケット、オーダースーツ
ジャケットには2つの種類があります。
・ビジネスジャケット
ビジネスジャケットは一般的に「スーツ」と呼ばれるお仕事着のジャケットです。
対してテーラードジャケットというのは、休日やプライベートなシーンで着用するジャケットです。
テーラードジャケットの方がビジネスジャケットよりもシルエットがシャープになっていますし(かっこよく見える)、色や柄も豊富なので(遊び心があります)楽しみながら着用することができます。
いっぽう、ビジネスジャケットはシルエットがテーラードジャケットほどシャープにはなっていません。
色や柄もそんなに多くありません。
というのも、ビジネスジャケットはお仕事をする上で必要な「信頼」を得やすいデザインや色になっているからです。
元々はどちらのジャケットも同じところから生まれているのですが、ファッションの流れや着用するシーンに合わせて、少しずつ独自の進化をしたことで、このような2つの種類が完成しています。
(2) 3つの違いを理解しよう
ビジネスジャケットに使われている生地は「艶」があります。
そして、薄手の生地になっていることが多いです。
滑らかで艶やか。
高級スーツらしさを纏っています。
テーラードジャケットは「艶」があまりありません。
生地も薄手よりも少ししっかりとしています。
色や柄もカジュアルシーンで楽しくなるようなものが多いため、逆にスーツとして上下を合わせるには向いていません。
ビジネスジャケットには肩パットが入っているものが多いです。
これはシルエットをカッチリと立体的に見せたいためです。
この方が信頼感も高くなります。
⇧アンコン仕様のテーラードジャケット
テーラードジャケットの多くは肩パットが入っていません。
リラックスして着用するシーンを想定しているためでしょう。
最近では「クールビス」対応スーツとして肩パットの入っていない「アンコン」と呼ばれるビジネスジャケットが登場しています。
どちらかというと、ビジネス用なのですがテーラードジャケットにかなり近い作りになっています。
ビジネスジャケットはセットアップで着用することを前提にしています。
対してテーラードジャケットはセットアップで着用することを前提にしていません。
この違い、おしゃれに見えるかどうかの分かれ道です。
というのも、ビジネスジャケットを羽織りながら、デニムパンツを合わせると何となくおかしなコーデになります。
これは、ビジネスジャケットがセットアップでしっくりくるデザインやシルエットに縫製されているためです。
2. ジャケットコーデの基本とは
(1) 押さえておきたい基本とは
ジャケットの前にボタンがあります。
テーラードジャケットをおしゃれにコーデする場合、一番下のボタンは「留めない」ことです。
留めないことでシワが寄りにくくなり、スッキリとした綺麗なシルエットになります。
女性ファッションでは「抜け感」を出すために「襟抜け」させることもありますが、メンズのジャケットコーデでは「襟抜け」は禁止です。
襟が抜けていると大変だらしなく見えてしまいます。
多くの場合、襟抜けが起こるのはジャケットのサイズがカラダに合っていないため。
サイズを測り直してもらい、ぴったりなものを選びましょう。
ジャケットは胸の上部と肩で着るようにしましょう。
基本、ポケットにはモノを入れません。
入れてもチーフです。
間違ってもお仕事のようにボールペンなんて入れてはいけません。
いつも持っていたいからとスマホを入れるなんてもってのほかです。
(2) おすすめの着こなし方
おすすめの着こなし方ですが「キレイめ」を目指してください。
雑誌で見るような「ちょっと着崩している」コーデはかっこよく見えますが、丁度良い具合を探すのが難しいです。
ですから、テーラードジャケットなんだけど少しフォーマルな雰囲気をもった「キレイめ」の方が着こなしやすいです。
普段のお仕事スーツから少しだけカジュアルになったくらいからはじめましょう。
特に40代以上で、これまでプライベートでテーラードジャケットを着たことがほとんどナイという人は「キレイめ」からが無難です。
(3) サイズと素材は妥協しない
テーラードジャケットを購入されるとき、サイズと素材は妥協しないでください。
サイズはあなたのカラダにぴったり合ったものを選びましょう。
どうしてもぴったり合うものが見つからない場合は、オーダーでジャケットを作られることをおすすめします。
自分のカラダに合ったジャケットは、着用するだけでシルエットがかっこよくなります。
素材に関してですが、ちょっと良いものを選んでおきましょう。
40代以上の方なら尚のこと。素材の風合いは、あなたの雰囲気を決めてしまいます。
3. まとめ
メンズのジャケットコーデを着こなすには、ジャケットには2つの種類があることをまずは理解してください。
見た目に大きな違いはありませんが、着用するとシルエットが違います。
また、サイズ感も大事です。
大きめのサイズで楽に着ようと考えてはいけません。
小さすぎるサイズもいけません。
難しいことを色々と覚えるよりも、ジャケットの種類とサイズ感。
この2つだけをしっかり覚えておいた上で、ジャケットを選んでいただきたいと思います。
そうすると自然に感じで着こなすことができます。