英国王室をはじめ世界のエグゼクティブ御用達ブランド、ターンブル&アッサー。
初代ジェームズ・ボンド、ショーン・コネリーが007の映画の中で着ていたシャツとしても有名です。
現在もチャーチル皇太子のロイヤルワラントを受ける老舗ブランド。
ターンブル&アッサーは創業以来ジョージ・ブッシュやロナルド・レーガンといった政界の大物から喜劇王チャップリン、さらに俳優のアルパチーノなど世界のエグゼクティブ御用達ブランドとしてその名を轟かせています。
日本においてはあの白洲次郎愛用ブランドとして知られ、彼の着用するシャツはすべて「ターンブル&アッサー」のオーダーメイドだったとか。
世界のエグゼクティブから圧倒的支持を受けるターンブル&アッサー。
今回はその理由に迫ります。
ターンブル&アッサーの歴史
ターンブル&アッサーは1885年ロンドン生まれの老舗ブランド。
レジナルド・ターンブルとアーネスト・アッサー、2人のシャツ職人により創業されました。
創業から数年後、上流階級を対象とすることによって初期の成功。
現在は英国王室御用達ブランドとしてロイヤルワラントを受ける同社が初めて王室から注文を受けたのが1904年。
それはアレクサンドラ王妃の乗馬用レインコートでした。
これを機にターンブル&アッサーは英国王室からの信頼を得ていきます。
第一次世界大戦が始まるとトレンチコートや軍用の防寒具を製造。
イギリス首相ウインストン・チャーチルからシャツのオーダーを受けるようになったのもこの頃です。
第一次大戦後はミュージカル用に制作した派手なストライブのシャツや明るい色のコートなどを一般の顧客に向け販売し、注目を集めます。
それまでモノトーン一色だった紳士服の概念を変えた画期的な出来事でした。
第二次世界大戦後には経済力を背景に勢いを持ち始めたアメリカ人が英国の歴史と伝統を求め始め、ターンブル&アッサーはその潮流とともに大きく成長。
1960年代には著名人が映画やテレビで同社のシャツを着ている姿が頻繁に現れるようになったことで人気が殺到。
特に007初代ジェームスボンドが愛用したことは、それが同社の代名詞的なものになるほどインパクトの強いものでした。
長い時を経てその地位とブランドを不動のものとしてきたターンブル&アッサー。
1997年にはアメリカ初のショップをニューヨークにオープン。
2003年にはビバリーヒルズにもオープンし人気を集めています。
ターンブル&アッサー シャツの特徴
ターンブル&アッサーのシャツが世界の要人、著名人から強い支持を集める理由。
その特徴を一言で表すなら・・・。
それは「真の英国紳士を表現したシャツ」であるといえるでしょう。
堂々とした存在感、誠実さ、堅実感。
真の英国紳士が身に纏うに相応しい装いをその確かな品質と凛としたシルエットで表現しているのです。
シャツに使われる生地はしっかりとした質感でありながらさらりとした肌触り。
常に一流人たちを満足させる装いの基礎となっています。
そのシルエットはもっとも無駄がなくどんなシーンにも映える佇まい。
特にシャツの表情を決めるといわれる襟羽根はターンブル&アッサーの特徴を見事に表しています。
英国では一般的なセミワイドカラー。
芯も程よくしっかりしており、ステッチは襟縁から5ミリ内側に施されます。
襟の形状がS字ラインを描いていますが、これはターンブル&アッサー独特のカット「ターンブルカット」と言い、このシャツ最大の特徴とされています。
襟元に絶妙なインパクトを出すとともに、つねに引き締まったVゾーンを演出。
胸元のネクタイをより立体的に見せ、存在感を持たせてくれます。
ネクタイ着用によって演出される男の威厳と品格。
それをもっとも効果的に演出してくれるのが「ターンブルカット」が施されたターンブル&アッサーのシャツなのです。
世界中の要人やセレブリティから信頼と信用を受ける理由がそこにあります。
ターンブル&アッサーのシャツ
白無地
普段のビジネスシーンから冠婚葬祭など特別な場面までカバーできる白無地のシャツ。
オーソドックスな白無地だからこそ、素材や仕立ての違いが顕著に出ます。
ターンブル&アッサーの白無地シャツは生地やシルエットはもちろんの事、襟元や袖先には丁寧にステッチが施されており、一見して高級感が伝わってきます。
肉厚な天然素材のボタンもシャツ全体の雰囲気をグレードアップ。
しっかりとした間違いのない白無地シャツを一着持っていることは心強いものです
サックスブルー
爽やかな印象とともに色気を醸しだすサックスブルーのシャツ。
白無地のシャツでは少し物足りない、といった時にもオススメです。
ネイビーやグレーといったビジネススーツの色とも好相性。
この一着でファッションの幅がぐんと広がる貴重なカラーシャツです。
ストライプ
縦に入った等間隔のストライプ。
今ではメジャーなシャツの柄として世の中に定着していますが20世紀前半、世に登場した当初は非常に斬新でロンドン紳士達の多くを魅了しました。
この「ロンドンストライプ」と言われるデザインを発明したのがターンブル&アッサー。
それまでは白無地中心の堅実なイメージが主流だったシャツのデザインに革命を起こしたとも言えます。
写真はロンドンストライプの元祖ともいえる白×サックスブルーのシャツ。
そんな背景を知ればストライプを身に纏う心持ちもいつもと違ってくるかも知れません。was the
まとめ
いかがでしょうか?
世界の要人、セレブリティを魅了するターンブル&アッサー。
その魅力は真の英国紳士の在り方を表現したところにありました。
伝統と格式に支えられた英国紳士の誇り、威厳、品格。
ターンブル&アッサーのシャツはそれらが厳選された品質と凛としたシルエットによって見事に表現された芸術作品であるとさえ言えます。
そんな芸術作品が世界の一流人たちから支持されるのも自然なこと。
これからもその高い完成度への信頼は幾世代にも渡って引き継がれていくことでしょう。