「ツイードなんて買ってすぐに着るもんじゃないよ。
3年くらい軒下に干したり雨ざらしにしてくたびれた頃に着るんだよ」
ファッションデザイナーの三宅一生氏にこうアドバイスした白洲次郎。
自身は生涯にわたってロンドン、ザビルローの名店「ヘンリープール」でオーダーしたツイードジャケットを愛用しました。
ツイードの魅力と言えばその重厚な手触り。
白洲の時代は3年程寝かせることで柔らかくなり着心地が良くなったようですが、今のツイードは買った直後から着心地は抜群です。
着込むほどに体に馴染み愛着の湧くツイードジャケット。
いつか一生モノのオーダージャケットを作りたいと考えているあなたへ。
今回の記事では世界でも愛用者の多いことでも知られるツイードジャケットの魅力についてまとめてみました。
ツイードとは?
ツイード は、イギリス、スコットランドのウール毛織物の一種。
元々はボーダー地方のツイード川流域で作られたのが名前の由来です。
本来は、スコットランド産の羊毛で太い糸を手織りした粗く厚い織物。
織る前に糸をさまざまな色に染め、細かい色彩の模様を入れます。
近年ではスコットランド産に限らず、また機械織りのものや、細い糸を使ったものでもツイードと呼ばれます。
ハリスツイードとは?
ツイード生地の中でも、ハリスツイードは英国王室御用達の生地。
スコットランドのルイス島にて、ピュアヴァージンウールから紡績・染色。
現在では120名程しかいない職人により一枚一枚手織りで織られます。
さらにハリスツイード協会が定めた厳しい基準をクリアしたものだけが「ハリスツイード」としてブランドを名乗ることができます。
以上の事から大量生産は難しく、ツイードの中でも大変希少で高価なものと
なっています。
ツイードジャケットの魅力
ツイードは元来、漁師達などのために家庭で織られていた上着の生地。
厳しい自然条件から身を守るために頑丈に織られ、また重さを感じないように職人が綿密に全体のバランスをとって丁寧に作られていました。
その後、上流階級の英国紳士達がハンティングや乗馬などアウトドアでの防寒性と機能に注目。
カジュアルに着こなせ、フォーマルさも兼ね備えたツイードは大人の遊びに興じるジェントルマンの制服となりました。
現在は肌触りも良く軽い生地に改良されましたが、独特の重厚な風合いは今も世界中の人々を魅了しています。
ボリオリのツイードジャケット
当記事においてのお勧めはツイード生地を使用した一生モノのオーダージャケットですが、参考までにダンコレ世代から圧倒的支持を誇る「ボリオリ」からツイードジャケットを紹介いたします。
ボリオリ3Bジャケット/(ツイードチェック)/DOVER
着込む程に味が出るソフトツイード生地で仕立てられたボリオリのドーヴァーシリーズ「3Bジャケット」
肩パッドや毛芯を省いたアンコン仕立てが、カーディガン感覚のような軽さと着心地の良さを生み出しています。
タイトフィットで着丈短めのスタイリッシュなシルエット。
素材に使われるソフトツイードは保温性が高く、肌寒い日も快適に過ごせます。
ドーヴァーはボリオリの中でも長年売れ続けている定番のシリーズ。
軽さと着心地の良さ、快適性。
そしてツイードの深い質感を合わせ持った間違いのない一着です。
まとめ
いかがでしたでしょう?
一生モノのオーダージャケットに関心があるあなたへ、是非ツイードジャケットに注目していただきたく記事をまとめてみました。
その深みのある質感。
重厚な肌触り。
そして着込むほどに体に馴染んでいく着心地の良さ。
どれをとっても一生付き合っていくに相応しい存在感あるツイードジャケット。
各界一流どころから愛用されるツイードジャケットは、あなたにも一着は持っていて頂きたいアイテムです。
一生を共にするツイードジャケットと出会える日。
あなたはその日が楽しみではありませんか?